アーモンドとピーナッツの違い:知っておきたい基礎知識

美容と健康に良いとされるアーモンドとピーナッツ。どちらも美味しくて、ついつい手が伸びてしまいますよね。でも、実はこの二つ、全く異なる種類の食べ物だって知っていましたか?アーモンドはバラ科の植物の種、一方ピーナッツはマメ科の植物の種なんです。この記事では、アーモンドとピーナッツの基本的な違いから、栄養価、風味、用途まで徹底比較。それぞれの魅力を再発見し、あなたの食生活に合った選び方のヒントをお届けします。

アーモンドとピーナッツの基本情報:分類上の違い

アーモンドとピーナッツは、パンやお菓子、料理にと幅広く使われ、その食感と風味から混同されることも少なくありません。しかし、外見が似ているだけで、実は全く異なる植物です。アーモンドはバラ科の植物で、食用とするのは種の中にある「仁」という部分。一方、ピーナッツはマメ科の植物で、土の中で実をつけます。名前こそ「ナッツ」ですが、アーモンドとは異なり豆の仲間なのです。ただし、油分が多いため、栄養成分表ではナッツとして扱われることもあります。

アーモンド:原産地、栽培方法、栄養価

バラ科の植物であるアーモンドは、春になると桜を思わせる愛らしいピンク色の花を咲かせます。その起源はアメリカのカリフォルニア州にありますが、地中海地域やオーストラリアなど、温暖で乾燥した気候の場所で広く栽培されています。日本でも栽培はされていますが、気候条件から大量の収穫は難しいとされています。私たちが普段食べているのは、アーモンドの果実そのものではなく、種の中にある「仁」という部分です。成熟したアーモンドは自然に落下することがないため、人の手で収穫されるか、専用の機械を使って木を揺らし、実を落として収穫します。

ピーナッツ:原産地、栽培方法、栄養価

ピーナッツ(落花生)は、マメ科ラッカセイ属の植物で、その原産地は南米とされています。日本には江戸時代初期に中国から伝来し、現在では千葉県が国内生産量の約8割を占めています。ピーナッツは地中で実を結ぶ特徴的な植物で、花が咲いた後、子房が地中に潜り込み、そこで実を結びます。

栄養面では、ピーナッツはアーモンドに劣らない豊富な栄養素を含んでいます。特に注目すべき点は以下の通りです。

  • 良質なタンパク質を豊富に含む
  • オレイン酸(不飽和脂肪酸)が豊富
  • ビタミンE(α-トコフェロール)の含有量がアーモンドに次いで多い
  • 食物繊維が豊富
  • カロリーがアーモンドよりやや低め

さらに、ピーナッツの薄皮には抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれており、生活習慣病予防に役立つ可能性があります。

アーモンドとピーナッツの栄養価比較

100gあたりの主な栄養成分を比較すると

栄養成分 アーモンド(いり) ピーナッツ(いり)
カロリー 608kcal 613kcal
脂質 54.1g 49.6g
食物繊維 11.0g 11.4g
ビタミンE(α-トコフェロール) 30.3mg 10.1mg

 

この比較から、アーモンドとピーナッツは栄養価が似ていることがわかります。ピーナッツの栄養効果は、専門家によるとアーモンドの約7割程度とされています。しかし、ピーナッツはアーモンドに比べて価格が安く、コストパフォーマンスに優れているため、日常的に摂取しやすい健康食品と言えるでしょう。

アーモンドピーナッツ