ホットケーキミックス 離乳食 危険
育児中の強い味方、ホットケーキミックス。手軽においしいおやつが作れるため、離乳食に取り入れたいと考える方もいるのではないでしょうか。しかし、甘さや添加物など、赤ちゃんにとって気になる点も。この記事では、ホットケーキミックスを離乳食に使う際の危険性や、安全に与えるためのポイントを解説します。注意点を知って、安心してホットケーキミックスを離乳食に活用しましょう。
離乳食にホットケーキミックスはいつから使える?
離乳食にホットケーキミックスを使用する場合、一般的には離乳食後期にあたる生後9ヶ月頃から、赤ちゃん用のものを少量ずつ試すのがおすすめです。ホットケーキミックスは、離乳食後期から赤ちゃん用のものを少しずつ与えられます。世間のママたちはいつごろデビューしているかも、X(Twitter)で調べたところ、多くの方が1歳頃から始めているようでした。使用量の目安としては、1食あたり約50g程度が良いでしょう。ホットケーキミックスには、すでに適度な甘みが含まれているため、砂糖やシロップなどを加える必要はありません。果物や野菜を混ぜ込むことで、素材本来の甘さを活かし、栄養価もアップします。
ホットケーキミックスを使う際の注意点:知っておきたいことと対策
ホットケーキミックスは手軽で便利な食材ですが、使用にあたってはいくつかの注意点があります。これらの点に留意することで、安心して離乳食に取り入れることができます。
アレルギー物質の確認
ホットケーキミックスには、小麦、卵、牛乳、大豆など、アレルギーを引き起こしやすい食品が含まれていることがあります。アレルギー体質のお子様には、原材料表示をしっかりと確認し、アレルギー対応の製品を選ぶようにしましょう。もし食物アレルギーをお持ちの場合は、小麦粉や卵、乳製品を使用していないアレルギー対応ホットケーキミックスも市販されているので、お子様の体質に合ったものを選択してください。
輸入小麦の収穫後農薬について
輸入された小麦には、収穫後に農薬(ポストハーベスト)が使用されている場合があります。日本の食品衛生法に基づき、残留農薬の基準値は設定されていますが、気になる場合は、国産小麦を100%使用したホットケーキミックスを選ぶと良いでしょう。
膨張剤に含まれるアルミニウムについて
ホットケーキミックスの膨らみを助けるベーキングパウダーには、アルミニウムが含まれている場合があります。アルミニウムに関しては、厚生労働省が摂取量の目安を提示しています。(要調査)もし懸念がある場合は、「アルミニウムフリー」と表示されたホットケーキミックスを選択すると良いでしょう。摂取されたアルミニウムの大部分は体内に吸収されずに排出されますが、普段口にする野菜や飲み物にも微量ながら含まれているため、意識せずに摂取していることもあります。
使用されている食品添加物
市販されているホットケーキミックスには、製品によっては植物油脂、ショートニング、乳化剤、香料、着色料といった食品添加物が使用されていることがあります。原材料表示を確認し、できるだけシンプルな配合のホットケーキミックスを選ぶのがおすすめです。植物油脂としては、菜種油(キャノーラ油)、パーム油、大豆油などが使われることがありますが、トランス脂肪酸や酸化防止剤、原料の遺伝子組み換えなどが注意したい点です。ショートニングも同様に、トランス脂肪酸が含まれている可能性があります。トランス脂肪酸は、心臓病のリスクを高めたり、肥満やアレルギー症状に関与すると指摘されているため、摂取量に注意が必要です。乳化剤は、生地を均一に混ぜてふっくらとさせる効果がありますが、大豆由来の場合、遺伝子組み換えの可能性がある点も考慮すべき点です。
砂糖の含有量について
離乳食完了期のお子様の1日に摂取できる砂糖の量は限られています。ホットケーキミックスには製品によって砂糖が多く含まれるものがあるため、甘さ控えめの製品を選び、与え過ぎないように注意しましょう。離乳食完了期のお子様の1日の砂糖摂取量の目安は約3gとされています。市販のホットケーキミックスには製品によって砂糖が多く含まれるものがあり、例えば一般的な製品A(100g調理後)では約Xgの砂糖が含まれています。製品の栄養成分表示を確認し、砂糖の量が少ないものを選び、与える量にも注意しましょう。
ダニの発生について
ホットケーキミックスを常温で保管すると、ダニが繁殖する可能性があります。開封後は冷蔵庫で保存し、なるべく早めに使い切るように心がけましょう。開封済みの製品を使用する際は、特に注意が必要です。
安心できるホットケーキミックスの選び方
先述した留意点を考慮し、以下の点を意識してホットケーキミックスを選びましょう。
- 国産小麦粉使用
- アルミニウム不使用の膨張剤を使用
- 甘さひかえめ
- 個包装タイプ
- 原材料が少ない
イチオシのホットケーキミックス
上記の選び方を参考に、特におすすめしたいホットケーキミックスを3つご紹介します。
働くママと子供のための「ほっとけーち」
北海道産小麦粉、きび砂糖、食塩、アルミニウム無添加のベーキングパウダーのみで作られた、シンプルさが魅力のホットケーキミックスです。
産地直送小麦のホットケーキミックス
国産素材を使用し、安心安全にこだわって製造されたホットケーキミックスです。北海道産小麦とアルミニウムフリーの膨らし粉を使用しており、甘さも抑えられています。
和光堂 ベビーホットケーキミックス
薬局やベビー用品店で簡単に入手できるのが利点です。水だけで調理できるため、卵や牛乳アレルギーを持つ赤ちゃんにも安心して与えられます。
自家製ホットケーキミックスの作り方
お店で売っているホットケーキミックスだけでなく、自分で作ることもできます。材料は薄力粉、ベーキングパウダー(アルミニウム不使用)、砂糖の3つだけ。混ぜるだけで簡単に作れます。
ホットケーキミックスを初めて食べさせる時の注意点
ホットケーキミックスを初めて赤ちゃんに与える際は、以下の点に注意しましょう。
- 最初は少量、シンプルな味から試す
- 体調が良い日に食べさせる
- 医療機関を受診できる時間帯に食べさせる
- 小さくカットし、水分も与える
蒸しパン作りの秘訣
蒸しパンが理想的なふわふわ食感にならない時は、ベーキングパウダーがきちんと膨らむか、材料の配合は正しいか、蒸し方に問題がないかを確認しましょう。フライパンや蒸し器を使う際は、ふたを清潔な布巾で覆うと、水滴が蒸しパンに落ちるのを防ぎ、表面が水っぽくなるのを防げます。
ホットケーキミックス、賢い保存術
未開封のホットケーキミックスは、直射日光を避けて常温で保管できます。開封後は、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存し、なるべく早く使い切るようにしましょう。焼き上がったホットケーキは、冷蔵または冷凍で保存可能です。冷蔵の場合は当日中に、冷凍の場合は一週間を目安に食べきるのがおすすめです。冷凍保存する際は、1回分ずつラップで包み、冷凍保存用密閉袋に入れて、完全に冷めてから冷凍庫に入れましょう。
まとめ
ホットケーキミックスは、選び方と与え方に注意すれば、離乳食に簡単に取り入れられる便利な食品です。この記事を参考に、赤ちゃんが安全でおいしく食べられるホットケーキを作ってあげてください。
よくある質問
質問1:離乳食へのホットケーキミックス、開始時期は?
離乳食後期(生後9ヶ月頃)から、少量ずつ試すことができます。
ホットケーキミックス選び、ここがポイント!
原材料をしっかりチェックしましょう。国産小麦を使っているか、アルミニウムフリーの膨張剤を使用しているか、甘すぎないか、使い切りやすい小分けタイプか、できるだけシンプルな材料で作られているかを確認することが大切です。
開封後のホットケーキミックス、どう保存する?
開封後は冷蔵庫での保存がおすすめです。そして、できるだけ早く使い切るようにしましょう。常温で保存すると、ダニが繁殖してしまうことがあるので注意が必要です。