小原紅早生みかん

香川県は讃岐うどんだけでなく、絶品の柑橘類「小原紅早生」でも知られています。この特産みかんは、地元の豊かな自然と生産者の手間ひまをかける愛情が育む逸品です。甘さと酸味の絶妙なバランスを持つ小原紅早生は、その深い味わいで食卓に季節の彩りを添えます。香川の豊かな自然が育んだこの美味しいみかんの魅力を、さらに深く探ってみましょう。

【小原紅早生】深紅の皮と豊かな甘さが特徴!香川発の奇跡の柑橘

1973年、「宮川早生」の突然変異から、小原幸晴さんの果樹園で発見されたのが「小原紅早生(おばらべにわせ)」。一つの果実から始まり、様々な検査と栽培の試みを経て、約20年後の1993年に品種として確立されました。日本で最も赤いと言われるこの美しい皮と高い糖度を誇るみかんは、“奇跡のみかん”として知られています。糖度が12.5度以上のものは「さぬき紅(べに)」、11.5度以上のものは「金時紅(きんときべに)」と名付けられ、香川県の特産品として贈答用にも人気があります。

極上の味わいを引き出す小原紅早生の育成法

果実の持つコクや酸味、甘みの調和を保つためには、マルチシートを使用して雨による水分吸収を防ぐなど、細かな水分管理が必要不可欠です。この手間と工夫が、糖度11~12度という高品質の小原紅早生みかんを育てる秘訣となります。年に一度の収穫が最高のものとなるよう、毎日を大切にしながら果樹に向き合い、最高の状態で出荷を行っています。

豊富な栄養を蓄えた冬越しのみかん

「越冬みかん」は、ハウス内で冬の間を過ごし春まで樹上で完熟させられ、甘みが一層強まることで知られる特別なみかんです。この方法により、果樹は最大限の栄養を実に注ぎ込むため、その味は非常に濃厚です。しかし、樹自体には負担が大きいため、1年おきに休ませる必要があり、栽培には慎重な判断が求められます。このため、希少で高級なみかんとして、1月から2月に市場に出回ります。特に「小原紅早生」の越冬みかんは、一つずつ丁寧に検査され、紙袋に入れて販売されます。

みかん