グリンピースの栄養素

春の食卓を彩る鮮やかなグリーンピース。その小さな粒には、驚くほどの栄養がぎゅっと詰まっています。食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で、健康と美容をサポートする強い味方です。この記事では、グリーンピースが持つ栄養価とその健康効果を徹底解説。さらに、毎日のお料理に取り入れやすい、簡単でおいしいレシピもご紹介します。グリーンピースのパワーを知って、食生活をより豊かに、より健康的にしませんか?

グリーンピースとは

グリーンピースは、春から初夏にかけてが旬を迎える、マメ科エンドウ属の緑黄色野菜です。エンドウ豆がまだ熟していない若い状態のものを指し、実えんどうとも呼ばれています。

グリーンピースの選び方

新鮮なグリーンピースを選ぶなら、さや付きがおすすめです。収穫後すぐに乾燥し、味が落ちやすいためです。選び方のポイントは、さやが丸みを帯びていて、ハリがあること。そして、鮮やかな緑色をしているものが新鮮です。さややヘタ部分が変色していたり、黒ずんでいるものは避けるようにしましょう。

グリーンピースの栄養

栄養満点のグリーンピースは、日々の食生活に積極的に取り入れたい食材の一つです。豆の仲間として知られ、良質なタンパク質を豊富に含んでいるのはもちろんのこと、健康維持に役立つ様々な栄養成分が詰まっています。ここでは、特に注目すべき栄養素とその効果をご紹介します。

・食物繊維-便秘の改善

グリーンピースは、豊富な食物繊維を誇る食品です。たった一握りのグリーンピースで、ボリュームのあるサラダに匹敵するほどの食物繊維を摂取できると言われています。野菜不足を感じている方や、サラダを食べるのが苦手な方にとって、グリーンピースは手軽でおすすめの食材です。食物繊維は、便秘の解消に効果的な栄養素としてよく知られています。腸内環境が整うことで、便秘解消だけでなく、ダイエットや美肌効果も期待できます。さらに、生活習慣病の予防にも繋がるため、日々の食生活で積極的に摂取したい栄養素の一つです。

・ビタミンB1-疲労回復に

グリーンピースは、野菜の中でも特にビタミンB1が豊富です。その含有量は、同じ豆類の枝豆やそら豆と比較しても約1.5倍、ゆで卵の約5.5倍にも及びます。ビタミンB1は、神経機能を正常に維持し、摂取した炭水化物を効率的にエネルギーへと変換する上で重要な役割を果たします。人が活動するために必要なエネルギーは、炭水化物、脂質、タンパク質といった栄養素から生成されますが、その過程でビタミン類も不可欠となります。ビタミンが不足すると疲労を感じやすくなるため、グリーンピースを積極的に摂取してビタミンB1を補給することがおすすめです。さらに、グリーンピースにはエネルギー源となるタンパク質と炭水化物も含まれているため、栄養バランスに優れ、疲労回復効果が期待できます。

・カリウム-むくみ改善効果

グリーンピースは、カリウムというミネラルを豊富に含んでいます。このカリウムは、体内の水分バランスを保つ上で不可欠な役割を果たし、特に細胞の内外における水分量を調整する働きがあります。また、カリウムにはナトリウムの排出を促す作用があるため、塩分摂取量の調整にも貢献します。むくみは、体内の水分量や塩分濃度のアンバランスによって引き起こされることがありますが、グリーンピースを摂取することで、これらのバランスを整え、むくみの解消や改善に繋がる可能性があります。特に、運動不足や冷え性の方はむくみやすい傾向にあるため、積極的にグリーンピースを食事に取り入れることをお勧めします。

おすすめレシピ:グリーンピースご飯

春の味覚、グリーンピースを使った彩り豊かなご飯はいかがでしょう。グリーンピースに含まれるビタミンB1は、お米の炭水化物を効率よくエネルギーに変える手助けをしてくれます。

【材料】

グリーンピース(さや付き)…200g 米…2合 塩…小さじ1 酒…大さじ1

【準備】

まず、グリーンピースを下茹でします。さやから豆を取り出し、沸騰したお湯(約2カップ)に塩小さじ1を加えて2分ほど茹でます。茹で上がったら、鍋ごと冷まし、粗熱を取ります。豆と茹で汁は分けておきましょう。茹で汁は後で使いますので、捨てないでください。

【作り方】

1.お米を研ぎ、ザルにあげて水気を切ります。

2.炊飯器に研いだお米、グリーンピース、酒を入れ、茹で汁を2合の目盛りまで注ぎます。茹で汁が足りない場合は、水を足して調整してください。通常炊飯モードで炊き、炊き上がったら10分ほど蒸らして混ぜ合わせます。

3.茶碗に盛り付ければ完成です。

【美味しく作るための秘訣】

・茹でたグリーンピースは、茹で汁に浸したまま冷ますことで、しわを防ぎ、美しい仕上がりになります。

・お米を炊く際に茹で汁を使うことで、グリーンピースの風味がより一層引き立ちます。

・旬の時期以外は、冷凍グリーンピースでも美味しく作れます。

グリンピース