卵がなくても、ふっくら美味しいマフィンは作れます。卵アレルギーがある方や、卵を切らしてしまったときでも安心して作れる「卵なしマフィン」は、材料もシンプルで初心者にもおすすめ。この記事では、卵を使わずに美味しく仕上げるコツや、失敗しにくい基本のマフィンレシピをご紹介します。アレルギー対応としても人気の卵なしスイーツ、ぜひお試しください。
卵なしマフィンはなぜ人気?その理由とは
卵なしで作るマフィンが注目されている理由のひとつは、卵アレルギーを持つ方でも安心して楽しめるからです。とくに小さなお子さんのいる家庭では、「アレルギー対応のおやつ」として需要が高まっています。
また、ヴィーガンやプラントベースのライフスタイルを選ぶ人々にも支持されています。動物性食品を避けたいけれど、手作りのおやつを楽しみたいという方にとって、卵なしマフィンはぴったりの選択肢です。
さらに、卵を常に家に置いていない方や、うっかり切らしてしまったときにも便利です。代用品を使えば、わざわざ買い足さなくても、ふっくら美味しいマフィンが作れるのは大きな魅力です。

卵の代わりになる材料とその役割
卵はマフィンにおいて、「生地のつなぎ」「膨らみを助ける」「コクを加える」といった大切な役割を持っています。卵を使わない場合は、その役割を複数の食材で代用することで、満足のいく仕上がりに近づけることができます。
代表的な代用食材は以下の通りです:
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バナナ(完熟):しっとり感と自然な甘みをプラス。焼き菓子全体が柔らかく仕上がります。
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絹ごし豆腐:淡白な味わいで、他の素材の邪魔をせずにしっとりさを出してくれます。
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ヨーグルト(無糖):コクと酸味を加え、ふんわり感をサポートします。
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アーモンドミルク・豆乳:生地をのばす水分として、油分や風味も補えます。
それぞれの代用品には風味や食感に個性があるため、作りたいマフィンの味や用途に合わせて選ぶことがポイントです。例えば、バナナは風味が強く出るのでチョコやナッツ系に、豆腐はさっぱり系や和風アレンジに向いています。
卵なしでふっくら!基本のマフィンレシピ
まずは、シンプルで失敗しにくい、卵なしの基本マフィンレシピをご紹介します。特別な材料は不要で、手軽に作れるのが魅力です。
材料(マフィン型6個分)
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薄力粉:150g
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ベーキングパウダー:5g
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きび糖(またはグラニュー糖):50g
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植物性ミルク(豆乳・アーモンドミルクなど):120ml
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サラダ油(または米油):50ml
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バナナ(完熟/潰したもの):1本(約100g)
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バニラエッセンス(お好みで):少々
作り方
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オーブンを180℃に予熱しておきます。
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バナナをフォークで潰し、液体材料(ミルク・油・バニラ)と混ぜ合わせます。
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別のボウルで粉類を混ぜ、2の液体を加えてさっくりと混ぜ合わせます(混ぜすぎ注意)。
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型に流し入れ、180℃で20〜25分焼きます。竹串を刺して何もついてこなければ完成です。
※バナナの自然な甘みとしっとり感で、卵なしとは思えない仕上がりになります。
アレンジ自在!卵なしマフィンのおすすめレシピ5選
卵なしでも、材料の組み合わせ次第でさまざまな味わいのマフィンが楽しめます。ここでは、ヘルシー志向の方やアレルギー対応にもぴったりな、簡単で美味しいおすすめレシピを5つご紹介します。朝食やおやつにぴったりなものばかりなので、ぜひお好みに合わせてお試しください。
チョコバナナマフィン
完熟バナナとチョコの組み合わせで、濃厚な味わいに仕上がります。子どもにも人気の高い定番アレンジです。
材料(6個分)
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薄力粉:140g
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ベーキングパウダー:5g
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ココアパウダー:10g
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きび糖:50g
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バナナ(完熟):1本(潰す)
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豆乳:120ml
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サラダ油:50ml
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チョコチップ:30g
作り方
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オーブンを180℃に予熱します。
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粉類を混ぜ、別ボウルでバナナ・豆乳・油・砂糖を混ぜ合わせます。
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粉類を加えさっくり混ぜ、チョコチップを加えます。
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型に流し、180℃で20~25分焼いて完成。
豆乳抹茶マフィン
抹茶のほろ苦さと豆乳のまろやかさが絶妙にマッチした、落ち着いた風味の和スイーツです。
材料(6個分)
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薄力粉:150g
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ベーキングパウダー:5g
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抹茶パウダー:5g
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きび糖:45g
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無調整豆乳:130ml
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サラダ油:40ml
作り方
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粉類と抹茶を混ぜます。
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別のボウルで豆乳・油・砂糖を混ぜます。
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粉類を加えてさっくり混ぜ、型に流して180℃で20〜25分焼きます。
りんごとシナモンのマフィン
りんごの甘酸っぱさとシナモンの香りが引き立つ、秋冬にぴったりの優しい味わいです。
材料(6個分)
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薄力粉:150g
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ベーキングパウダー:5g
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きび糖:40g
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無調整豆乳:120ml
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サラダ油:50ml
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りんご:1/2個(角切り)
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シナモンパウダー:小さじ1/2
作り方
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りんごを角切りにし、粉類とシナモンを混ぜておきます。
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液体材料を加えて混ぜ、りんごを加えます。
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型に入れて180℃で25分焼いて完成。
ブルーベリーヨーグルトマフィン
ヨーグルトの酸味とブルーベリーの果汁が絶妙にマッチ。爽やかで軽い仕上がりです。
材料(6個分)
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薄力粉:140g
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ベーキングパウダー:5g
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きび糖:40g
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無糖ヨーグルト:100g
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豆乳:50ml
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サラダ油:40ml
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冷凍ブルーベリー:50g
作り方
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粉類を混ぜ、別ボウルでヨーグルト・豆乳・油・砂糖を混ぜます。
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粉類を加え、ブルーベリーを混ぜて型に入れます。
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180℃で20〜25分焼いて完成。
キャロットオートミールマフィン
すりおろしにんじんとオートミールで食物繊維たっぷり。朝食や軽食にもおすすめです。
材料(6個分)
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薄力粉:100g
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オートミール:30g
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ベーキングパウダー:5g
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きび糖:40g
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すりおろしにんじん:60g
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豆乳:120ml
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サラダ油:40ml
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シナモン:少々(お好みで)
作り方
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にんじんをすりおろし、粉類・オートミール・シナモンを混ぜます。
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液体材料とにんじんを加えて混ぜ、型に入れます。
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180℃で25分焼いて完成です。
卵なしマフィンを美味しく仕上げる3つのポイント

卵を使わないマフィンでも、ちょっとした工夫でふっくら・しっとりとした仕上がりに近づけることができます。以下のポイントを意識することで、より美味しく、失敗しにくいマフィン作りが可能になります。
1. 水分量と焼き時間の調整を意識する
卵がない分、水分バランスが仕上がりに大きく影響します。バナナやヨーグルトなど、素材自体に水分を含むものを使う場合は、生地が緩すぎないように注意しましょう。また、焼き時間はオーブンのクセにもよりますが、焦げやすいため180℃を目安に加減し、竹串チェックを忘れずに。
2. 混ぜすぎないことが最大のコツ
粉類と液体を合わせた後は、ゴムベラでさっくりと10〜15回ほど混ぜるのが目安です。混ぜすぎるとグルテンが出て重たい食感になったり、焼き上がりが硬くなってしまいます。多少ダマが残っていてもOKです。
3. 型とオーブンの相性を知っておく
マフィン型の材質(紙・シリコン・金属)や大きさによって、焼きムラや加熱時間に差が出ます。焼きすぎを防ぐためにも、最初のうちは小ぶりな型やシリコン型を使うと失敗しにくく、均一に焼けやすいです。表面が焼けたように見えても、中まで火が通っているか確認しましょう。
まとめ|卵なしでも大満足!アレンジも広がるマフィン作り
卵を使わずに作るマフィンは、アレルギーのある方はもちろん、日常的に卵を控えたい方やプラントベースの食生活を実践している方にとっても、嬉しい選択肢です。代用素材を上手に使えば、ふんわり感や風味もしっかり楽しめます。
基本レシピを覚えてしまえば、バナナや豆腐、ヨーグルトなどでさまざまなアレンジが可能です。季節のフルーツやナッツなどを加えることで、より楽しみ方が広がります。
ぜひ今回のレシピを参考に、ご家庭でも卵なしマフィン作りを楽しんでみてください。シンプルなのに奥深い、やさしい味わいのマフィンが、あなたのおやつ時間を豊かにしてくれるはずです。
卵を使わないとマフィンは膨らまないのでは?
卵がなくても、ベーキングパウダーなどの膨張剤を適切に使えばふっくらと膨らみます。バナナやヨーグルトなどの「つなぎ」となる食材を加えることで、生地がまとまりやすくなり、焼き上がりの形もしっかり保てます。
卵なしマフィンはどんな人におすすめですか?
卵アレルギーのある方や、ヴィーガン・プラントベースの食生活をしている方におすすめです。また、卵を切らしてしまったときの代用レシピとしても便利です。卵が苦手なお子さんにも喜ばれる優しい味わいです。
卵なしでもコクは出せますか?
はい、ヨーグルトや豆乳、アーモンドミルクなどの植物性食品を使うことで、卵に近いコクを出すことができます。バナナやかぼちゃなど素材の甘みを活かせば、卵がなくても物足りなさを感じにくくなります。
市販の卵なしマフィンとの違いは?
手作りなら甘さや油の量を自分で調整できるのが大きなメリットです。市販品は保存性や食感を優先して添加物や油脂が多く使われていることもあります。手作りなら素材にこだわりつつ、健康志向のマフィンが楽しめます。
冷凍保存できますか?どうやって温め直すの?
はい、完全に冷ましてからラップで包み、冷凍庫で保存すれば約2週間程度持ちます。食べるときは自然解凍後、電子レンジで20~30秒ほど温めると、ふんわり食感が戻ります。オーブントースターで軽く焼くのもおすすめです。