柑橘界に彗星のごとく現れたみかん「津之輝」。その名の通り、輝くような果皮と、一口食べれば広がる芳醇な香りが特徴です。清見と興津早生、アンコールという名立たる品種の血を引く津之輝は、甘さと酸味の絶妙なバランスに加え、とろけるような食感も魅力。柑橘ファンはもちろん、今までみかんを敬遠していた方にもぜひ試していただきたい、まさに柑橘の新星です。
津之輝(つのかがやき)とは?
津之輝(つのかがやき)は、2009年に登録された比較的新しい柑橘品種です。農研機構において、「清見」と「興津早生」に「アンコール」を交配させて開発されました。その名は、育成地の長崎県口之津の地名から「津」を、そして果実の美しい光沢から名付けられました。「津の輝」と表現されることもあります。
津之輝の主な特徴
津之輝は、その両親である清見、興津早生、アンコールの長所を受け継いでいます。果実の重さは180~250g程度で、果皮は鮮やかなオレンジ色をしています。皮は薄くて手で容易に剥くことができ、内側の薄皮(じょうのう膜)も柔らかいため、そのまま食べられます。種がほとんどない点も魅力の一つと言えるでしょう。
津之輝の味
津之輝は、際立つ甘さと、それを引き立てる程よい酸味が魅力です。アンコールから受け継いだ芳醇な香りも楽しむことができます。果肉は非常にジューシーで、その味わいは、まるでデコポン、オレンジ、そしてみかんを組み合わせたような、バランスの取れた美味しさです。高い糖度を誇り、ついつい手が止まらなくなるような、後を引く美味しさです。
津之輝の選び方
美味しい津之輝を選ぶためには、まず果皮にハリがあり、色鮮やかな濃いオレンジ色をしているかを確認しましょう。果皮にしわが寄っていたり、黒ずみがあるものは避けるのがおすすめです。また、同じくらいの大きさであれば、手に取った際にずっしりとした重みを感じられるものを選ぶと良いでしょう。
津之輝の保存方法
津之輝は乾燥を嫌うため、新聞紙で丁寧に包み、ポリ袋に入れて冷暗所での保管が最適です。もし適した場所が見当たらない場合は、冷蔵庫の野菜室も利用できます。乾燥を防ぐことで、みずみずしさを長く保つことができます。
津之輝の食べ方
津之輝は、一般的なみかんと同様に手で皮をむいてそのままお召し上がりいただけます。果肉を包む薄皮が薄く、種もほとんどないため、お子様からご年配の方まで、手軽に美味しく味わえます。
津之輝の旬の時期
津之輝が最も美味しくなる旬な時期は、1月中旬から2月上旬にかけてです。ハウス栽培されたものは、12月頃から収穫が開始されます。ただし、果物の収穫時期は産地や気象条件によって前後することがありますので、目安としてお考えください。
津之輝の主な産地
津之輝といえば長崎県、というほど生産が盛んな地域です。他にも佐賀県や宮崎県でも栽培されています。
津之輝の栄養
津之輝は、ビタミンCやβ-カロテンといった体に嬉しい栄養素がたっぷり。ビタミンCは、免疫力を高めたり、お肌の調子を整えたりする効果が期待できます。β-カロテンは、体の酸化を防ぐ働きがあると言われています。
まとめ
津之輝は、その凝縮された甘さと豊かな香りが特徴の柑橘です。上手な選び方、適切な保存方法、そして美味しい食べ方を参考にして、ぜひ一度お試しください。また、色々なレシピに取り入れて、津之輝の風味をより深く味わってみましょう。
津之輝はどこで手に入りますか?
一般的なスーパーマーケットや百貨店、インターネット通販などで購入可能です。生産農家によっては、直接販売や収穫体験ができるプランを提供している場合もあります。
津之輝、一番美味しい時期は?
最も美味しく味わえる旬は、おおよそ1月中旬から2月にかけてです。ハウス栽培されたものでは、12月頃から収穫が始まる場合もあります。
津之輝を長持ちさせるには?
乾燥しないように、新聞紙などで丁寧に包み、ポリ袋に入れて、風通しの良い冷暗所か冷蔵庫の野菜室で保管するのがおすすめです。