抹茶ぜんざい:ほろ苦さと甘さのハーモニー、新感覚の和スイーツ
抹茶ぜんざいは、通常のぜんざいの甘さが少し苦手という方にもおすすめです。お正月に余ったお餅を使った、いつもとは一味違うアレンジレシピとしても最適です。

ぜんざいの起源と地域差

古来より、小豆の赤色は災いを払い、魔除けの効果があると信じられてきたため、ぜんざいは縁起の良い食べ物とされています。鏡開きにぜんざいやお汁粉を食べる習慣も、無病息災を願う人々の想いが込められています。ぜんざいの起源については様々な説があり、その一つとして、島根県の出雲大社で行われる神在祭で供される神在餅(じんざいもち)が、都に伝わり「ぜんざい」と呼ばれるようになったという説があります。また、一休和尚が小豆の汁にお餅を入れたものを食し、その美味しさに感動して「善哉(よきかな)この汁」と感嘆したことが、名前の由来になったという説も存在します。興味深いことに、地域によってぜんざいの定義は異なり、関西地方では小豆の粒が残ったお汁粉を「ぜんざい」と呼ぶ一方、関東地方では「いなかしるこ」と呼ぶことがあります。また、関東における「ぜんざい」は、お餅にあんこを添えた、汁気の少ないものを指すのが一般的です。本レシピでは、風味豊かな関西風の抹茶ぜんざいをご紹介します。

抹茶ぜんざいの基本材料(1人分)

抹茶ぜんざいを作るために必要な基本的な材料は以下の通りです。
  • ゆで小豆(または粒あん、こしあん):約50g
  • 抹茶:約2g
  • お湯:約60ml
  • お餅:1個
さらに、お好みで栗の甘露煮などを添えれば、見た目も華やかに、より一層美味しくお召し上がりいただけます。

抹茶ぜんざいの作り方:簡単3ステップ

抹茶ぜんざいは、以下の簡単なステップで手軽に作ることができます。
  1. お餅を準備する:お餅は、焼いたり茹でたりと、お好みの方法で温めてください。焼く際は、オーブントースターやガスコンロを使用し、焦げ付きに注意しながら、表面が香ばしい焼き色になるまで丁寧に焼き上げましょう。電子レンジで加熱する場合は、お餅が破裂するのを防ぐため、必ず水を入れた耐熱容器に入れて温めてください。お餅の温め方次第で、食感や味わいが変化しますので、ご自身の好みに合った方法で調理することをおすすめします。
  2. 抹茶を点てる:別の器に抹茶を準備します。抹茶2g(ティースプーン山盛り1杯程度)を茶こしで丁寧にふるい、80~85℃のお湯60mlを少しずつ加えながら、茶筅または泡立て器で丁寧に混ぜ合わせ、ダマにならないように滑らかに点てます。
  3. 盛り付ける:温めたゆで小豆を器に盛り付け、その上にあらかじめ準備しておいたお餅をのせます。最後に、点てた抹茶を静かに注ぎ入れ、お好みでゆで小豆や栗の甘露煮などをトッピングすれば完成です。
お好みで甘さを調整したい場合は、ゆで小豆の量を増やすなどして調整してください。

抹茶ぜんざいのバリエーション:アレンジレシピ

基本の抹茶ぜんざいにちょっとした工夫を加えることで、より一層美味しく楽しむことができます。

白玉団子でアレンジ

お餅の代わりに、もちもちとした白玉団子を取り入れてみましょう。つるりとした食感が加わり、また違った美味しさを発見できます。白玉粉に水を加えてよくこね、丸めて茹でるだけで手軽に作ることができます。

まとめ

抹茶選びのポイントは?

ぜんざいの甘さを自分好みに変えるには?

ぜんざいの甘さは、主に小豆の量でコントロールできます。より甘くしたい場合は、小豆をたっぷり使い、甘さ控えめがお望みなら、小豆の量を少なめにすると良いでしょう。加えて、砂糖やはちみつなどで、お好みの甘さに微調整することも可能です。

抹茶ぜんざいは、温・冷どちらで楽しむのがおすすめ?

抹茶ぜんざいは、温かくしても冷たくしても、それぞれ異なる美味しさがあります。温かいぜんざいは、抹茶の豊かな香りが際立ち、身も心も温めてくれます。冷たいぜんざいは、暑い時期にぴったりの爽やかな味わいで、見た目も涼しげです。その日の気分や季節に合わせて、温度を変えて楽しんでみてください。

抹茶ぜんざい