マンゴーは、その甘美な香りと濃厚な味わいから「トロピカルフルーツの王様」と呼ばれ、世界中で愛されています。インドでは4000年以上前から栽培され、現在では1000種類を超える品種が存在すると言われています。本記事では、日本国内および世界の代表的なマンゴーの品種を紹介し、その特徴や魅力をお伝えします。
マンゴーとは?
マンゴーは東南アジアの熱帯地域を原産とし、世界三大美果の一つとして知られています。日本では主にアップルマンゴー(アーウィン種)が栽培されており、特に沖縄県、宮崎県、鹿児島県が主要産地です。これらの地域で栽培される完熟マンゴーは品質が高く、贈答品としても人気があります。
国内の代表的なマンゴー品種
アップルマンゴー(アーウィン種)
果皮がリンゴのように赤く色づくのが特徴です。甘さと酸味のバランスが良く、芳醇な香りが楽しめます。宮崎県の「太陽のタマゴ」が特に有名で、糖度が高いことで知られています。
キーツマンゴー
熟しても果皮が緑色のままの品種で、沖縄県で栽培されています。市場に出回ることが少ないため「幻のマンゴー」とも呼ばれます。果肉は繊維が少なく、濃厚でねっとりとした食感が特徴です。
世界の代表的なマンゴー品種
アルフォンソマンゴー(インド)
「キング・オブ・マンゴー」と称される高級品種。糖度が高く、濃厚な甘みが特徴で、スイーツの材料としても人気です。
ペリカンマンゴー(フィリピン)
正式には「カラバオ種マンゴー」と呼ばれ、ペリカンのくちばしのような形が特徴。酸味がやや強く、スイーツやドライフルーツとして加工されることが多いです。
ケント種(メキシコ)
果皮が赤く色づく品種で、日本でも輸入量が多く、手軽に楽しめます。
ナンドクマイ(タイ)
「花のしずく」という意味を持ち、柔らかい果肉と酸味が少ない甘い味わいが特徴です。日本人の味覚にもよく合います。
ピーチマンゴー(オーストラリア)
正式名称は「ケンジントン・プライド種」。果皮がほんのり桃色を帯び、繊維が少なくなめらかな口当たりが特徴です。
愛文種(台湾)
台湾産のアップルマンゴーで、濃厚な甘さととろけるような果肉が魅力です。
マンゴーの旬
国産マンゴーの旬
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沖縄県産:6月~7月
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宮崎県産(太陽のタマゴ):7月
海外産マンゴーの旬
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メキシコ産:4月~7月
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タイ産:3月~5月
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フィリピン産:4月~6月
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オーストラリア産:10月~3月

美味しいマンゴーの選び方
1. 弾力と香り
完熟マンゴーは甘い香りが漂い、軽く押すとわずかに弾力を感じます。
2. ツヤ
「ブルーム」と呼ばれる白い粉が果皮についており、ツヤが出始めたものが食べ頃です。
3. 果皮の色
アーウィン種は赤く色づいたものを選びましょう。黒い斑点が多いものは熟しすぎている可能性があります。
旬を過ぎても楽しめるドライマンゴー
マンゴーは傷みやすく長持ちしませんが、ドライマンゴーなら一年中楽しめます。食物繊維が豊富で健康的なおやつとしても人気です。
まとめ
マンゴーには多様な品種があり、それぞれ異なる味わいを楽しめます。国産の高級マンゴーから手軽に楽しめる海外産マンゴーまで、自分好みの品種を見つけて、その奥深い世界を堪能してください。
マンゴーで最も甘い品種はどれ?
マンゴーの甘さは品種や栽培方法、完熟度によって異なりますが、一般的にはアルフォンソマンゴーや、完熟アップルマンゴー(特に宮崎県産の太陽のタマゴ)などが甘いと言われています。タイ産のナンドクマイ種も強い甘みが特徴です。台湾産の金蜜も、糖度が非常に高くなることで知られています。
キーツマンゴーとアップルマンゴー、何が違うの?
キーツマンゴーは、熟しても皮が緑色のままの品種で、果肉は繊維が少なく、ねっとりとした食感が特徴です。一方、アップルマンゴーは、熟すと皮が赤色になる品種で、甘みと酸味のバランスが良く、香りも強いのが特徴です。
緑色のマンゴーにはどんな種類がある?
熟しても緑色の果皮を持つマンゴーとして代表的なのは、キーツマンゴー(ケイト種)です。主に沖縄県などで栽培されており、独特の風味と食感が魅力です。