愛犬に何かおやつをあげたいと思ったとき、マンゴーは魅力的な選択肢かもしれません。甘くてジューシーなマンゴーは、私たち人間にとっては美味しく、健康的な果物ですが、犬にとってはどうなのでしょうか？この記事では、犬にマンゴーを与えても安全かどうか、そして与える際に注意すべき点について詳しく解説します。マンゴーの栄養価、犬へのメリット・デメリット、適切な与え方などを理解することで、愛犬に安心してマンゴーを与えられるようになるでしょう。
犬はマンゴーを食べても大丈夫
犬にマンゴーを与えることは可能です。あの甘い香りと風味は、きっと愛犬も気に入るはず。マンゴーには水分が豊富で、その他にも犬の健康をサポートする様々な栄養素が含まれています。例えば、βカロテンは体内でビタミンAに変わり、目の健康や皮膚の維持に役立ちます。また、抗酸化作用によって免疫力を高め、老化を遅らせる効果も期待できますが、与えすぎると肝臓に負担をかける可能性があります。ビタミンCも抗酸化作用を持つ栄養素の一つ。犬は体内でビタミンCを合成できますが、年齢とともに不足しがちになるため、シニア犬には特に良いでしょう。さらに、ビタミンEも抗酸化作用があり、免疫力アップや老化防止に貢献します。葉酸はビタミンB群の一種で、赤血球の生成を助け、細胞の成長と再生を促進します。カリウムは、体内の余分な塩分を排出し、細胞や神経の正常な機能を維持するのに役立ちます。食物繊維は腸の活動を活発にし、スムーズな排便を促します。ただし、過剰に摂取すると消化不良を起こし、下痢などの原因になることもあるので、与える量には注意が必要です。
犬に与えてもいいマンゴーの適量
犬に与えるおやつの理想的な量は、一日の総摂取カロリーの約10%と言われていますが、あくまで目安として捉えましょう。マンゴーを初めて与える際は、ごく少量から試すのがおすすめです。愛犬の体調や年齢によって適切な量は変化するため、常に状態を観察しながら調整してください。ここでは、犬の体重ごとのマンゴー摂取量の目安をご紹介します。 超小型犬（4kg未満）：約5～11g（マンゴー1切れ程度） 小型犬（10kg以下）：約30g以下（Mサイズマンゴーの約6分の1） 中型犬（25kg未満）：約50g以下（Mサイズマンゴーの約4分の1） 大型犬（25kg以上）：約50～80g（Mサイズマンゴーの半分以下） 上記はあくまで目安であり、体格や運動量によって調整が必要です。Mサイズマンゴーは約180gとして計算しています。マンゴーが犬の健康に良いからといって、たくさん与えるのは禁物です。 確かにマンゴーは栄養豊富で水分補給にもなりますが、与えすぎると健康を害する可能性があります。 マンゴーは100gあたり68kcalと高カロリーなため、過剰摂取は肥満の原因になります。また、強い甘みが嗜好性を高め、ドッグフードを食べなくなることも考えられます。マンゴーはおやつとして、適量を守って与えましょう。
犬にマンゴーを与える際の注意点
愛犬にマンゴーを与える際、注意すべき点があります。まず、マンゴーは細かくカットして与えましょう。犬は食べ物を丸呑みする傾向があるため、大きな塊は消化不良の原因となる可能性があります。
また、マンゴーの皮と種は必ず取り除いてください。これらは犬が喉に詰まらせる危険性があります。
愛犬がマンゴーを食べた後に、皮膚の発疹、かゆみ、嘔吐、下痢などの症状が見られた場合は、アレルギーの可能性がありますので、直ちに与えるのをやめてください。初めて与える際は、少量から試すことをおすすめします。
市販のマンゴー加工食品（ジュースや缶詰など）には、砂糖が多く含まれている場合があります。砂糖は犬の健康を害する恐れがあるため、与えない方が賢明です。ドライマンゴーも同様に、砂糖の使用有無を確認しましょう。