糖質制限中でも楽しめる絶品ケーキレシピ集

ダイエット中でも、誕生日や記念日、ちょっとしたご褒美に、やっぱりケーキが食べたい!今回は、糖質制限中でも安心して楽しめるケーキレシピ集をお届けします。小麦粉や砂糖を控えめにして糖質を抑えた、美味しくてヘルシーなレシピばかり。我慢せずに、心も体も満たされるスイーツタイムを叶えましょう!糖質やカロリーが気になる方でも、材料を少し工夫するだけで、美味しくてヘルシーなスイーツを自宅で手作りできます。気になるレシピを見つけて、ぜひお菓子作りにチャレンジしてみてください。

ケーキのカロリー・糖質比較と選び方のコツ

ケーキを選ぶ際、カロリーは気になるポイントですよね。近年、ダイエットで糖質制限をする人も増え、糖質量も注目されています。ケーキには、ショートケーキ、チョコレートケーキ、チーズケーキ、ロールケーキ、モンブランなど様々な種類があり、カロリーや糖質はそれぞれ異なります。一般的に、スフレチーズケーキやロールケーキは口当たりが軽く、他のケーキに比べてカロリーや糖質が控えめです。そのため、同じ量を食べる場合でも、スフレチーズケーキなら罪悪感を減らして楽しめるかもしれません。一方、栗をたっぷり使ったモンブランは、定番のショートケーキやチョコレートケーキよりもカロリー・糖質が高めです。体重や糖質が気になる場合は、ケーキの種類を選ぶ際に、これらの情報を参考にすると良いでしょう。

体重・血糖値が気になる時のケーキの楽しみ方

健常者10名を対象に、カロリーを揃えた低糖質ケーキ(糖質量5g)と通常ケーキ(糖質量20.9g)を摂取させた非ランダム化クロスオーバー試験において、通常ケーキ摂取後は血糖値とインスリンの最大上昇が有意に高かったという報告があります。糖質量の違いが血糖値およびインスリン値の差に寄与したと考えられます。ただし、これはケーキ単体を食べた場合の話であり、普段の食事にケーキのカロリーや糖質が加われば、体重増加や血糖値の上昇につながるのは当然です。「太りたくない」「血糖値を上げたくない」という方がケーキを味わうには、いくつかのポイントを押さえることで、健康的かつ罪悪感なくスイーツを楽しめます。

食べるタイミングを工夫

ケーキを食べる時間帯を意識することも、血糖値や体重のコントロールに役立ちます。血糖値の急激な上昇を抑えたい場合は「午前中」に、脂肪の蓄積を抑えたい場合は「15時頃」に食べるのがおすすめです。午前中にケーキを食べることで血糖値の上昇を抑えられるのは、午前中は夕方よりもインスリンの働きが良い時間帯だからです。インスリンの働きが良い状態とは、血糖値が安定しやすい状態を指します。そのため、糖質が多いケーキでも、他の時間帯に比べて血糖値の上昇を穏やかにできます。また、「3時のおやつ」と言われる15時頃は、体内の「BMAL1(ビーマルワン)」というタンパク質の分泌量が最も少ない時間帯です。BMAL1は脂肪を合成する働きがあるため、この時間帯にカロリーの高いケーキなどを摂取すると、脂肪が作られにくく、体重増加を抑えられる可能性があります。ちなみに、BMAL1の分泌量は22時〜2時にかけて増加するため、夜遅い時間の食事、特にケーキのような高カロリー・高糖質のスイーツは避けるようにしましょう。

食事全体の量の調整

ケーキを味わう際、日頃の食事量を変えずにケーキを追加すると、当然カロリー過多となり、過食につながります。運動量や体格によって個人差はありますが、推定エネルギー必要量(kcal/日)は、基礎代謝量(kcal/日)×身体活動レベルとして算定されます。『日本人の食事摂取基準』では、原則として身体活動レベル別に、1日あたりのエネルギー必要量が示されています。ケーキの種類によっては、一切れで一食分の目安カロリーの約30~50%近くを占めることもあります。そのため、ケーキを食べる際には、前後の食事の量を意識して調整し、総カロリー摂取量を管理することが大切です。例えば、ケーキを食べる日の食事では、ご飯の量を少なめにしたり、脂質の多い料理を避けたり、野菜や海藻、きのこなどの低カロリーで食物繊維が豊富な食材を積極的に摂るなどの工夫が考えられます。このように、食事全体のバランスと量を調整することで、ケーキを楽しみながらもカロリーオーバーを防ぎ、健康的な食生活を送ることができるでしょう。

食後の軽い運動でカロリー消費を促進

ケーキを食べた後に運動を取り入れることは、カロリー消費を助けるだけでなく、健康維持にも良い影響を与えます。「食後に少し歩く」といった軽い運動でも、続けることで筋肉量が増え、基礎代謝が向上する効果が期待できます。基礎代謝が上がると、安静時でもより多くのカロリーが消費されるため、太りにくい体質へと近づきます。さらに、食後の運動は血糖値の急激な上昇を抑える効果があることも研究で示されています。食後すぐに激しい運動をする必要はなく、例えば食後に10分ほど散歩する、階段を使う、軽いストレッチをするなど、日常生活の中で簡単にできることでも効果的です。このように、ちょっとした時間を利用して体を動かす習慣をつけることは、ケーキを美味しく味わいながら、健康的な体づくりにつながるでしょう。

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身体に優しい手作り低糖質ケーキのレシピ

低糖質ケーキは、材料を工夫することで自宅でも手軽に作れます。ここでは、特にヘルシーな「豆腐」と「おから」を使った人気のレシピをそれぞれ3種類ご紹介します。これらの食材を上手に使うことで、バターを使わなくてもしっとりとした食感や、ふんわりとした口当たりを実現できます。手作りならではの安心感と、自分の好みの甘さに調整できるのも魅力です。ダイエット中でも甘いものを諦めたくない方や、健康を意識したスイーツを楽しみたい方は、ぜひこれらのレシピを参考に、お菓子作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。

「豆腐」を使った低糖質ケーキのレシピ3選

まずは「豆腐」を使ったケーキを紹介します。豆腐を生地に混ぜ込むと、バターを使わなくてもしっとりした食感になるのでおすすめです。

1. 豆腐と米粉でつくる、罪悪感少なめガトーショコラ

【材料】

  • 絹ごし豆腐:150g
  • ココアパウダー:30g
  • きび糖:50g
  • 米粉:100g
  • ベーキングパウダー:小さじ1と1/2
  • 豆乳:120ml
  • 粉糖:お好みで

【作り方】

 □下準備

  • オーブンを180℃に温めておきます。
  • ケーキ型にクッキングシートを丁寧に敷きましょう。
  1.  ボウルに絹ごし豆腐、ココアパウダー、きび糖を入れ、なめらかになるまで混ぜ合わせます。
  2. 米粉、ベーキングパウダー、豆乳を加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜます。
  3. 生地をケーキ型に均等に流し込みます。
  4. 180℃のオーブンで約30分、じっくり焼き上げます。
  5. 焼き色がついたらオーブンから取り出し、粗熱を取って型から外します。
  6. 仕上げに粉糖をふりかければ完成です。

2. ヘルシー豆腐バスクチーズケーキのレシピ

【材料】

  • クリームチーズ:200g 
  • 絹ごし豆腐:200g 
  • きび砂糖:80g
  • 卵:2個

【作り方】

□下準備

  • クリームチーズを電子レンジ(500W)で1分ほど加熱し、柔らかくします。
  • 絹ごし豆腐はキッチンペーパーで包み、余分な水分を丁寧に取ります。
  • 型にクッキングシートをくしゃくしゃにして敷き込みます。
  • オーブンを210℃に予熱します。
  1.  ボウルに柔らかくしたクリームチーズ、水切りした絹ごし豆腐、きび砂糖、卵を入れ、ミキサーでなめらかになるまで混ぜ合わせます。
  2.  生地を型に流し込みます。
  3.  210℃に予熱したオーブンで25~30分、表面に焼き色がつくまで焼いたら完成です。

3. 罪悪感少なめ、豆腐の低糖質ショートケーキ

【材料】

  • 無調整豆乳:150ml
  • 砂糖:50g(生地用)/70g(クリーム用)
  • メープルシロップ:20ml
  • サラダ油:30ml
  • 薄力粉:120g
  • アーモンドプードル:25g
  • ベーキングパウダー:5g
  • 水:50ml
  • 凝固剤、粉寒天:3g
  • 水切りした木綿豆腐:400g
  • ココナッツミルク:30ml
  • バニラエッセンス:数滴
  • いちご:適量

【作り方】

□スポンジ生地

  1. 無調整豆乳、砂糖(50g)、メープルシロップを混ぜ合わせます。
  2. サラダ油を加え、泡立て器でよく混ぜます。
  3. 薄力粉、アーモンドプードル、ベーキングパウダーをふるいながら加えます。
  4. 生地を型に流し込み、180℃に予熱したオーブンで約30分焼きます。

□豆腐クリーム

  1. 木綿豆腐はしっかりと水切りをします。
  2. 鍋に水、粉寒天を入れ、弱火で煮溶かします。
  3. 水切りした木綿豆腐、砂糖(70g)、ココナッツミルク、バニラエッセンスを混ぜ合わせます。
  4. 豆腐クリームと寒天液をなめらかになるまで混ぜ合わせます。
  5. 冷蔵庫で1時間ほど冷やし固めます。

□仕上げ

  1. スポンジ生地に豆腐クリームを塗ります。
  2. カットしたいちごをトッピングすれば完成です。

おからで作る、低糖質ケーキレシピ3選

続いて、食物繊維たっぷりな「おから」を使った、ヘルシーなケーキレシピをご紹介します。豆腐と同様に、しっとりとした食感をお楽しみいただけます。

1. おからの低糖質バナナケーキのレシピ

【材料】

  • バナナ:1本
  • 小麦粉:150g
  • 生おから:100g
  • 膨張剤:小さじ1/2
  • きび砂糖:80g
  • 溶かしバター:80g
  • 卵:3個
  • お好みのナッツ、ドライフルーツ:適量

【作り方】

 □準備

  • 小麦粉と膨張剤を混ぜてふるっておきます。
  • バナナはフォークなどで潰しておきましょう。
  • ナッツとドライフルーツは細かく刻んでください。
  • バターは電子レンジなどで溶かしておきます。
  1.  ボウルに溶かしバターを入れ、滑らかになるまで混ぜます。
  2. きび砂糖を加え、ふんわりするまで混ぜ合わせます。
  3.  卵を割り入れ、しっかりと混ぜ合わせましょう。
  4. おからと潰したバナナを加え、ゴムベラで丁寧に混ぜます。
  5.  ふるった小麦粉と膨張剤を加え、さっくりと混ぜ合わせます。
  6.  刻んだナッツとドライフルーツを生地に混ぜ込みます。
  7. 型にクッキングシートを敷き、生地を均等に流し込みます。
  8. 170℃に予熱したオーブンで約50分焼き上げれば完成です。

2. おからの低糖質シフォンケーキのレシピ

【材料】

  • おからパウダー:40g
  • 卵:4個
  • 甘味料(卵黄用):15g
  • 甘味料(メレンゲ用):25g
  • 植物油:80ml
  • 豆乳または牛乳:80ml
  • バニラエッセンス:小さじ1/2
  • ベーキングパウダー:5g
  • 塩:ひとつまみ
  • ・仕上げ用粉糖:適量

【作り方】

□準備

  •  オーブンを180℃に温めておきます。
  • 卵は卵白と卵黄に分け、卵白は冷蔵庫で冷やしておきましょう。
  1.  卵黄と卵黄用甘味料をボウルに入れ、白っぽくなるまで混ぜます。
  2.  植物油を少しずつ加え、混ぜ合わせます。
  3.  豆乳(または牛乳)とバニラエッセンスを加え、混ぜましょう。
  4.  おからパウダーとベーキングパウダーをふるい入れ、ダマがなくなるまで混ぜます。
  5. 別のボウルに卵白と塩を入れ、ハンドミキサーで泡立てます。
  6. 卵白が泡立ち始めたら、メレンゲ用甘味料の半分を加え、さらに混ぜます。
  7. 角が立つまで残りの甘味料を加え、しっかりとメレンゲを作りましょう。
  8.  卵黄生地にメレンゲの1/4量を加え、なじませるように混ぜます。
  9.  残りのメレンゲを数回に分けて加え、泡を潰さないように混ぜます。
  10. 型に生地を流し込み、軽く型を叩きつけて空気を抜きます。
  11. 予熱したオーブンで約30分焼き上げます。
  12. 粗熱を取り、型から外して粉糖を振りかければ完成です。

3. おからを使ったパウンドケーキのレシピ

【材料】

  • リンゴ:1個
  • グラニュー糖:30g(キャラメル用)/50g(生地用)
  • 水:小さじ2
  • 薄力粉:100g
  • 生おから:100g
  • ベーキングパウダー:5g
  • 無塩バター:30g
  • 蜂蜜:20g
  • 牛乳:100ml
  • シナモン:お好みで

【作り方】

  1. 小鍋にグラニュー糖(30g)と水を入れ、弱火で焦がします。
  2. リンゴを薄めのくし形に切ります。
  3. カラメルが色づいたらリンゴを加え、煮詰めます。
  4. 水分が飛んだら火を止め、粗熱を取ります。
  5. 薄力粉、おから、ベーキングパウダー、グラニュー糖(50g)を混ぜ合わせます。
  6. バターを電子レンジで溶かし、溶かしバターを作ります。
  7. 溶かしバターを粉類に加え、混ぜ合わせます。
  8. 蜂蜜と牛乳を加え、さらに混ぜます。
  9. 型に生地を流し込み、平らにならします。
  10. キャラメルリンゴを上に並べ、シナモンを振ります。
  11. 180℃に予熱したオーブンで約30分焼きます。
  12. 粗熱が取れたら型から外し、完成です。

まとめ

ダイエット中や血糖値が気になる方にとって、スイーツ選びは悩みの種ですが、ケーキの種類によっては工夫次第で楽しむことが可能です。上記のようなポイントを意識しましょう。これらの情報を参考に、ケーキを我慢せずに、健康的で満足できるスイーツライフを送ってください。

低糖質ケーキの選び方は?

低糖質ケーキを選ぶ際には、まず使用されている甘味料を確認しましょう。エリスリトール、羅漢果エキス、ステビアなど、甘味料には様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。ご自身の体質や味の好みに合わせて選ぶことが大切です。次に、ケーキ全体の糖質量をチェックし、1回に食べる量の目安を考慮しましょう。アレルギーをお持ちの方は、グルテンフリーや乳製品不使用など、アレルギー対応の有無も確認が必要です。最近では、製菓技術の向上により、低糖質でも美味しく、食感の良いケーキが増えています。

手作りの低糖質ケーキで失敗しないコツは?

手作りで低糖質ケーキを作る際は、レシピに記載されている材料を正確に計量することが重要です。低糖質ケーキによく使われる、水切りヨーグルトやアーモンドパウダーなどは、水分量が仕上がりに大きく影響します。レシピの指示通りに水分量を調整しましょう。砂糖の代替として甘味料を使用する場合、甘味料の種類によって甘さの度合いや熱への耐性が異なります。レシピに記載された分量、混ぜ方、焼き時間を守ることが、美味しく仕上げる秘訣です。オーブンの予熱を忘れずに行い、焼きムラを防ぐことで、失敗のリスクを減らすことができます。

低糖質ケーキは普通のケーキと比べて味が落ちる?

以前は、低糖質ケーキは味が劣ると言われることもありましたが、最近では製菓技術が格段に向上し、低糖質とは思えないほど美味しいケーキが増えています。砂糖の代わりに天然甘味料や人工甘味料を、小麦粉の代わりに米粉やアーモンドパウダーなどを使用することで、従来のケーキと変わらない、またはそれ以上のしっとりとした食感や豊かな風味を実現しています。専門ブランドやパティスリーでは、味のクオリティを追求した商品が多く、従来のケーキ好きも満足できるほどの美味しさです。

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