料理やドリンクに使って余ったレモンの皮、捨てていませんか? 実は、レモンの皮には素晴らしい活用法があるんです。今回は、余ったレモンの皮を無駄なく再利用する方法として、自家製レモンピールとレモンオイルの作り方をご紹介します。
レモンピールとレモンオイルの魅力と特徴
レモンの皮を砂糖でじっくりと煮て乾燥させたレモンピールは、甘酸っぱさとほのかな苦みが絶妙なバランス。そのままおやつにするのはもちろん、お菓子作りの材料としても重宝します。一方、レモンの風味をオイルに閉じ込めたレモンオイルは、いつもの料理にフレッシュな香りをプラスできる便利な調味料です。どちらも自宅で作れば、市販品にはない豊かな風味を堪能できます。
レモンピールの作り方:自家製で楽しむ爽やかな風味
国産レモンが手に入りやすい時期にぜひ作りたいレモンピールは、レモンの皮を有効活用できる嬉しいレシピ。さわやかな酸味と砂糖の優しい甘さが組み合わさり、一度食べると止まらない美味しさです。そのままつまむのはもちろん、パウンドケーキなどの焼き菓子に混ぜ込むのもおすすめです。
レモンピールの材料(2人分)
自家製レモンピールに必要な材料は、とてもシンプルです。
- レモン:2個
- 砂糖:レモンの皮の重量の約半分
レモンピールの手順
美味しいレモンピールを作るための手順をご紹介します。
- レモンを四つ割りにし、皮だけを切り分けます。内側の白い部分を丁寧に取り除き、皮を細く刻みます。
- 鍋にたっぷりの水を入れ、レモンの皮を加えます。沸騰したら弱火にし、混ぜながら5分ほど茹でて、水気を切ります。この茹でこぼしを、さらに2回繰り返します(合計3回)。
- 鍋に茹でこぼしたレモンの皮と、砂糖の半量を入れ、弱火から中火でじっくりと煮詰めます。焦げ付かないように注意しながら、レモンの皮が透明になるまで煮詰めます。
- クッキングシートを敷いた天板に、煮詰めたレモンの皮を広げます。
- 残りの砂糖を全体にまぶし、優しく混ぜ合わせます。そのまま2〜3時間ほど置いて、乾燥させれば完成です。
レモンの皮を3回茹でこぼすことで、気になる苦味を効果的に抑えることができます。煮詰める際は焦げ付きに注意し、じっくりと時間をかけて丁寧に仕上げましょう。
レモンオイルの作り方:簡単!自家製万能オイル
レモンの皮を有効活用!オリーブオイルに漬け込むだけで完成するレモンオイルは、普段の料理にプラスするだけで風味豊かな一品に早変わり。余ったレモンの皮で手軽に作れて、食卓を爽やかに彩ります。
レモンオイルの材料
レモンオイルを作る上で最も大切なのはレモンの品質です。ワックス不使用、できれば国産の無農薬レモンを選びましょう。また、レモンの白い部分(アルベド)は苦味の原因になるため、できるだけ薄く剥くように心がけましょう。
- レモン:2個(農薬、ワックス、防腐剤不使用推奨)
- エキストラバージンオリーブオイル:250ml
レモンオイルの作り方:じっくり2日間漬け込み
レモンオイルの作り方はとてもシンプルです。
- レモンを丁寧に洗い、水気をしっかり拭き取ります。
- レモンの皮を薄く剥きます。白い部分が入らないように慎重に。
- 清潔な瓶に②のレモンの皮を入れ、エキストラバージンオリーブオイルを皮が浸るまで注ぎます。蓋をして常温で2日間置いてください。
出来上がったレモンオイルは、パンにつけたり、サラダにかけたりするだけで、豊かな風味が楽しめます。
レモンオイルの保存方法と消費期限
レモンオイルは直射日光を避け、冷暗所で保管してください。風味を損なわないためにも、1週間を目安に使い切るのがおすすめです。
レモンオイル活用のアイデアレシピ
レモンオイルはその万能性から、お肉にもお野菜にも相性抜群。一度作っておけば、色々な料理でその風味を堪能できます。ここでは、特におすすめの活用レシピをご紹介しましょう。
エビのレモンオイルマリネ:フレッシュな前菜サラダ
「エビ」と「レモン」の組み合わせは、アジアンテイストや地中海料理など、世界中で愛されている最高のコンビネーションです。レモンの清々しい香りとエビの旨味が、互いを高め合います。素材同士がとても良く合うため、あれこれと手を加える必要はありません。レモンオイルと塩胡椒だけでも、十分に美味しく味わうことができます。彩り豊かな野菜も一緒に和えれば、見た目も鮮やかで爽やかな前菜サラダの完成です。
材料
- ブロッコリー:1/2株
- 赤パプリカ:1/8個
- 黄パプリカ:1/8個
- むきエビ:200g
- レモンオイル:大さじ3
- 塩:小さじ1/2
- コショウ:少々
- ベビーリーフ:適量
作り方
- ブロッコリーは小房に分けます。赤パプリカ、黄パプリカは2cm角くらいの大きさにカット。むきエビは背ワタがあれば取り除いてください。
- お鍋に1カップのお湯(分量外)を沸騰させ、塩小さじ1/2(分量外)を加えて、ブロッコリー、エビ、パプリカの順にサッと茹でます。茹で上がったらザルにあげ、しっかりと水気を切ります。
- レモンオイル、塩、コショウを混ぜたものに②を投入し、全体を優しく混ぜ合わせます。
- お皿にベビーリーフを敷き、③を盛り付ければ完成です。
鶏肉のレモンオイル漬け:爽やかジューシー
香ばしい鶏皮を一口食べると、レモンの爽やかな香りが広がる「鶏肉のレモンオイル漬け」。レモンオイルに漬け込むことで、鶏肉が驚くほどしっとりと仕上がります。鶏もも肉の余分な脂肪を丁寧に除くことで、レモンの風味がより際立ち、最後までさっぱりといただけます。
材料
- 鶏もも肉:300g
- レモンオイル:大さじ2
- 白ワイン:大さじ2
- 塩:小さじ1
- 粗挽き黒コショウ:少々
- ミニトマト:適量
- フレッシュパセリ:適量
作り方
- 鶏もも肉は余分な脂を取り除き、皮目にフォークで数回穴を開ける。
- バットに鶏肉を入れ、レモンオイル、白ワイン、塩、黒コショウを混ぜた液を全体に揉み込み、ラップをして冷蔵庫で2時間以上漬け込む。
- フライパンを中火で熱し、鶏肉の皮目を下にして焼き色がつくまで焼き、裏返して中まで火を通す。
- 皿に盛り付け、刻んだパセリと半分に切ったミニトマトを添える。
まとめ
手作りレモンピールやレモンオイルは、ご家庭で簡単に作れて、いつもの食事がワンランクアップする便利なアイテムです。レモンが手に入りやすい時期には、ぜひ作ってみて、そのフレッシュな香りを思う存分味わってください。
レモンピールの白い部分を取り除く理由
レモンの皮の内側にある白い部分(アルベド)は、苦味の原因となる成分が多く含まれています。これを取り除くことで、レモンピールがより美味しく仕上がります。
レモンオイルの保存期間について
レモンオイルは、直射日光を避けて涼しい場所で保管し、1週間程度で使い切るようにしましょう。レモンの香りが弱くなってきたら、使用を控えるのがおすすめです。
レモンオイルの活用方法
レモンオイルは、サラダのドレッシングをはじめ、パスタ、魚介料理、お肉料理など、様々な料理に活用できます。特に、地中海料理やイタリア料理との相性が抜群です。