甘酸っぱくて栄養満点なキウイフルーツ。家庭菜園で育てて、自分で収穫したキウイを味わいたいと思ったことはありませんか?キウイ栽培で重要なポイントの一つが「剪定」です。剪定を適切に行うことで、日当たりや風通しが良くなり、病害虫の予防にも繋がります。この記事では、キウイの剪定時期や方法を初心者の方にも分かりやすく解説します。剪定のコツを掴んで、美味しいキウイをたくさん収穫しましょう!
キウイは剪定が必要?
キウイはつる性植物であり、驚くほどの成長スピードを持っています。そのため、何も手入れをせずに放置すると、枝や葉がどんどん伸びて、あっという間に生い茂ってしまいます。そうなると、株元への日当たりや風通しが著しく悪化し、光合成が十分に行えなくなるだけでなく、病害虫が発生するリスクも高まります。枝が密集した状態が続くと、果実に必要な栄養が行き渡らなくなり、日光も十分に当たらなくなるため、結果として果実の品質が大幅に低下したり、実がつきにくくなってしまう可能性が高まります。最悪のケースでは、全く実がつかなかったり、木そのものが衰弱して枯れてしまうことも考えられます。これらの問題を解決し、キウイの木を健康に保ち、毎年安定して美味しい実を収穫するためには、定期的な剪定が非常に重要です。適切な剪定を行うことで、樹形を整え、株内部の風通しと日当たりを改善し、木の活力を高めることで、実つきを良くすることができます。剪定は、キウイ栽培において収穫量を増やし、果実の品質を向上させるための、必要不可欠な作業と言えるでしょう。
キウイの剪定時期
キウイの剪定は、一般的に年間で2回行われます。これらの時期を適切に選ぶことで、キウイの木への負担を最小限に抑えながら、最大限の効果を引き出すことが可能です。1回目は「冬の剪定」と呼ばれ、キウイの木が完全に休眠状態に入る12月下旬から2月初旬にかけて行うのが最適です。この休眠期は、樹液の動きが鈍くなるため、太い枝を大胆に剪定しても、木へのダメージを最小限に抑えられます。冬の剪定は、樹全体の骨格を形作り、翌年の結果母枝(果実が実るための枝)を確保するための、非常に重要な作業です。2回目は「夏の剪定」で、果実が大きくなる6月から7月頃に行います。夏の剪定の主な目的は、勢いよく伸びる枝葉を間引き、果実に十分な日光を当て、木の栄養を果実に集中させて、実の成長と品質向上を促進することです。この2つの時期に適切な剪定を行うことで、キウイの木は健康に育ち、毎年安定して甘く美味しい果実をたくさん収穫できるようになります。
冬の剪定(基本剪定)
キウイの冬の剪定は、キウイが休眠期に入っているため木への負担が最も少なく、年間を通じた剪定の基本となります。この時期は、樹の骨格を形成し、翌年の結果母枝を確保するための、最も重要な期間です。剪定の主な目的は、樹の形や大きさを整えることと、不要な枝を間引くことです。具体的には、株内部の風通しと日当たりを良くするために、上や下に真っ直ぐ伸びている徒長枝、他の枝と絡み合って混み合っている枝、すでに枯れてしまっている枝、病害虫に侵されている枝などの「不要枝」を優先的に切除し、適切な枝の密度を保ちます。さらに、キウイには「結果習性」という特徴があり、前年に果実を結実させた枝には、基本的に翌年は実がなりません。そのため、前年に実をつけた枝は、先端から数えて5芽ほどを残して切り戻す剪定を行います。これにより、新しい結果枝(果実が実る枝)の発生を促し、継続的な収穫を目指します。この冬の剪定で特に注意すべき点は、樹液が活発に動き出す前に作業を終えることです。キウイは春に活動が活発化する時期に、冬の間に蓄えていた栄養を根から吸い上げ、木全体に循環させようとします。もし樹液が出始めてから枝を切ってしまうと、切断面から大量の樹液が流れ出てしまい、木の水分や栄養が失われ、大きな負担をかけてしまいます。最悪の場合、木が弱って枯れてしまうこともあるため、12月下旬から2月初旬の適切な時期を必ず守るようにしましょう。
夏の剪定(結実促進剪定)
キウイの夏の剪定は、実の生育を助け、品質を良くすることを主な目的として行われます。冬の剪定とは違い、枝を大きく切ることはせず、木への負担を少なくしながら、実に栄養と日光が届くようにする「結実促進剪定」が重要です。夏になるとキウイの葉はたくさん茂り、実への日光を遮ったり、木の中の風通しが悪くなったりします。そのため、勢い良く伸びる徒長枝や、役目を終えた古い枝、実がなっていない枝を優先的に剪定します。これらの枝を切ることで、実への日当たりを良くし、病害虫が発生しにくい環境を作ります。さらに、枝や葉が密集するのを防ぐため、実の近くにある不要な芽を取り除く「芽かき」や、伸びた枝の先を切って成長を抑える「摘心」も大切です。芽かきや摘心は、栄養を実に集中させ、大きくする効果があります。夏の剪定をきちんと行うことで、実に栄養が行き渡り、甘くて美味しいキウイを収穫できます。また、葉の量を調整することで、光合成を効率良く行い、実の成長を促すことができます。
キウイの雌雄異株と果実収穫への影響
キウイは、オスとメスの木が分かれている「雌雄異株」の植物です。オスの木は花粉を作り、メスの木はその花粉で受粉して実を結びます。美味しいキウイを収穫するには、オスとメスの木を両方育て、花が咲く時期を合わせることで、受粉を促す必要があります。剪定で特に注意が必要なのはメスの木です。メスの木で実になる部分(結果母枝や結果枝)を切り過ぎると、収穫量が減ったり、実が全くならなくなったりする可能性があります。剪定を始める前に、オスとメスの木を区別できるようにしておくことが大切です。見分け方は、花を見ると分かりやすいです。オスの花は、中心に黄色い花粉を持つ雄しべだけがあり、雌しべは未発達か存在しません。メスの花は、黄色い雄しべの周りに、白い柱頭(雌しべの先端)がはっきりと確認できます。花が咲く時期にそれぞれの木に印をつけておくと、剪定時に区別しやすく、メスの木の切り過ぎを防ぎ、安定した収穫につながります。

キウイと猫の関係性および対策
キウイフルーツは、猫が好む「マタタビ」と同じ種類の植物です。庭でキウイを育てていると、剪定後の枝の匂いに猫が引き寄せられたり、木に興味を持って近づいてきたりすることがあります。猫はキウイの木に体を擦りつけたり、爪で樹皮を引っ掻いたりして、樹皮や新芽、実を傷つけることがあります。猫による被害は、キウイの木の成長を妨げるだけでなく、傷口から菌が入って病気になる原因にもなり、収穫量に悪影響を及ぼす可能性があります。また、排泄物による衛生問題も起こることがあります。猫による被害を防ぐためには、対策を講じることが大切です。剪定した枝はすぐに処分し、猫が近づけないようにします。キウイの木の周りに猫除けネットや、猫が乗り越えられない高さのフェンスを設置して、猫が近づきにくい環境を作るのも効果的です。さらに、猫が嫌がる臭いのする猫除けグッズ(忌避剤)を使うのも有効です。キウイの木を安全に育て、収穫を楽しむために、これらの対策を検討し、実践しましょう。
キウイの誘引と仕立ての重要性
キウイはつる性の植物で、成長が早いため、適切な「誘引」と「仕立て」が欠かせません。剪定と合わせて誘引を行うことで、収穫量と品質を向上させ、木の健康を維持できます。誘引とは、ツルや枝を支柱や棚に固定し、枝の伸びる方向を調整しながら樹形を作る作業です。キウイはツル性なので自立できず、放置すると枝葉が伸び放題になり、地面でごちゃごちゃになって実が傷つく原因になります。また、枝葉が密集すると日当たりや風通しが悪くなり、光合成が不十分になったり、病害虫のリスクが高まったりします。適切な誘引を行うことで、日光が均等に当たるように管理し、風通しを良くすることで、甘くて美味しいキウイをたくさん収穫できます。庭植えと鉢植えでは、それぞれに合った誘引・仕立て方法がありますので、以下で詳しく説明します。
棚仕立て
お庭でキウイを栽培するなら、棚仕立てがおすすめです。これは、丈夫な枝を2本選び、主枝として支柱に沿わせる方法です。それぞれの枝を反対方向に伸ばし、棚に這わせるように成長させます。主枝から生えてくる枝は、およそ50cm間隔になるように調整すると良いでしょう。
鉢植えでの誘引・仕立て
鉢植えでキウイを育てる場合は、トマト栽培で使われるあんどん仕立てや、フェンスに這わせる方法が適しています。あんどん仕立ては、鉢に4本の支柱を立て、内側に沿って円形の支柱を数段設置するだけの簡単な方法です。そこに枝を巻き付けて誘引し、成長を促します。フェンス仕立ては、フェンスに枝を絡ませるだけなので、比較的容易に行えます。フェンスがない場合は、トレリスを利用しても良いでしょう。
キウイの基本的な栽培方法
キウイは比較的育てやすい果樹ですが、剪定や誘引だけでなく、基本的な手入れも大切です。健康な成長と収穫のため、植え付けから日々の肥料・水やりまで、基本的な栽培方法を詳しく見ていきましょう。
植え付け
キウイ栽培の第一歩は、適切な植え付けです。最も重要なのは場所選びで、日当たりと風通しの良い場所を選びましょう。特に庭植えの場合は、環境をよく確認してください。植え付けに適した時期は、休眠期の11月頃から春先の3月頃です。庭植えでは、深さ40cm×幅40cm程度の穴を掘り、苦土石灰を混ぜて土壌を安定させます。2週間ほど置いてから、腐葉土と赤玉土を混ぜ込み、さらに2週間寝かせた土で苗を植え付けます。鉢植えの場合も、キウイは大きく育つため、大きめの鉢を選びましょう。ただし、根詰まりを防ぐため、2~3年に1回は植え替えが必要です。キウイは雌雄異株なので、実を収穫するにはオスとメスの両方の木が必要です。受粉のために、3m程度の間隔で近くに植え付けると良いでしょう。
肥料・水やり
キウイが健全に成長し、たくさんの実をつけるためには、適切な肥料と水を与えることが大切です。肥料は年に2~3回を目安に施しましょう。まず、11月頃に、効果がゆっくりと続く有機肥料を与えて、土壌を改良し、冬の間の栄養補給を促します。次に、実が大きくなり始める7月頃と、さらに実が肥大する9月頃に、効果が速い化成肥料を与えて、実の成長に必要な栄養を効率的に補給します。庭に植えているキウイは、根が深く広く伸び、自然の雨で十分に水分をまかなえることが多いため、基本的には頻繁に水やりをする必要はありません。ただし、乾燥が続く夏や、土が非常に乾いている場合は、キウイの状態をよく見て、適度に水を与えましょう。鉢植えで育てている場合は、土の量が限られているため乾燥しやすいです。土の表面が乾いていることを確認したら、鉢の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与え、根全体に水分が行き渡るようにしましょう。
キウイの収穫量を最大化する手入れのコツ
キウイ栽培では、剪定や誘引などの基本的な手入れに加えて、収穫量を増やし、品質を高めるための特別な手入れも大切です。ここでは、甘くて大きなキウイをたくさん収穫するための「摘果」と、確実に実を結ばせるための「人工授粉」について詳しく説明します。
摘果
摘果とは、キウイの実が小さいうちに、形が悪いもの、傷ついているもの、生育が遅れているものなどを選び、摘み取る作業のことです。この作業によって、品質の低い実が栄養を無駄に消費するのを防ぎ、残された良い状態の実へ栄養を集中させることができます。その結果、一つ一つの実が大きく、甘く育ちます。摘果の目安としては、葉4~8枚に対して1つの実を残すように間引くのが一般的です。実を摘み取ることにためらいを感じる方もいるかもしれませんが、最終的に甘くて立派なキウイを収穫するためには、この摘果が非常に重要です。適切な摘果を行うことで、木全体にかかる負担を減らし、翌年の実のつき方にも良い影響を与えます。
人工受粉
キウイを結実させて収穫するには、雄木の雄花の花粉が雌花の雌しべに受粉する必要があります。しかし、自然に任せているだけでは確実に受粉が行われない場合があるため、人工授粉を行うことをおすすめします。特に注意したいのは、キウイの品種によっては雄木と雌木の開花時期がずれる場合があることです。開花時期が合わないと、両方の木を育てていても受粉できず、実が全くならないという事態になりかねません。また、開花時期がそろっていたとしても、風や昆虫による自然受粉だけでは不十分な場合もあります。そこで、受粉を確実に行うために、人工授粉を取り入れると良いでしょう。人工授粉の方法は簡単で、雄花から花粉を採取し、雌花の柱頭に軽く押し当てるだけです。小さな筆や綿棒などを使って、花粉を優しく移動させてください。この簡単な作業で、キウイの結実率を大幅に高め、安定した収穫につなげることができます。
キウイフルーツの収穫と追熟の重要ポイント
キウイ栽培において、愛情を込めて育てた実を収穫する瞬間は格別ですが、キウイは収穫後にも適切な「追熟」が不可欠です。そのため、収穫時期や最高の食べ頃を見極めるには、少しばかりの知識と経験が求められます。この追熟の過程をしっかりと理解し、適切な方法で進めることによって、キウイ本来の美味しさを最大限に引き出すことが可能になります。ここでは、キウイの収穫に適した時期と具体的な収穫方法、そして追熟のやり方、さらに食べ頃を見分けるコツについて詳細に解説していきます。

キウイの収穫時期と方法
キウイは、収穫後に一定期間を置いて熟成させる必要がある果物です。したがって、木になっている状態ではまだ硬いうちに収穫するのが基本です。しかし、見た目だけで正確な収穫時期を判断するのは難しいため、栽培している品種ごとの収穫時期の目安を把握しておくことが大切です。一般的な品種であれば、目安となる時期が来たら収穫を検討し始めると良いでしょう。(例:ヘイワード種であれば11月上旬から中旬、紅妃種であれば9月下旬から10月上旬など、品種によって収穫時期は異なります。)もし糖度計をお持ちであれば、糖度を測定して収穫時期を判断することも有効です。糖度が6%を超えていれば、追熟に適した状態であると判断できます。収穫する際には、果実の軸(付け根)を少し残して枝から丁寧に切り離すことが重要です。その年に実をつけた枝には、原則として翌年は実がならないため、冬に行う剪定作業で切り取る対象となります。果実の軸を少し残しておくことで、剪定時にどの枝を切り取るべきかの目印となり、作業を効率的に進めることができます。
キウイの追熟方法と食べ頃の見分け方
収穫したばかりの硬いキウイは、常温で追熟させることで、甘くジューシーな最高の状態へと変化します。追熟にかかる期間は、保管場所の温度によって大きく変動します。一般的には、収穫後1ヶ月以内であれば、15℃程度の環境で約2週間、20℃程度の環境であれば約1週間が追熟の目安となります。もし収穫後すぐに追熟させず、冷蔵庫で2~3ヶ月保存していた場合は、冷蔵庫から取り出した後、常温(15℃で約8日間、20℃で約6日間)で追熟を行います。キウイの食べ頃を見分けるには、キウイをそっと手で持ってみて、全体的に適度な弾力を感じられるようになったら食べ頃です。また、お尻の部分が少し柔らかくなっていれば、さらに熟しているサインとなります。追熟の期間を短縮したい場合は、ビニール袋の中にキウイと一緒にリンゴやバナナを入れておくと効果的です。これらの果物から放出されるエチレンガスが、キウイの追熟を促進する効果があります。逆に、追熟を遅らせたい場合は、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。ただし、キウイは-1.7℃を下回ると低温障害を起こす可能性があるため、冷蔵庫での温度管理には十分に注意が必要です。
キウイ栽培で注意すべき病害虫とその対策
キウイは比較的、病害虫に強い果樹として知られていますが、油断は禁物です。栽培環境やその年の気候条件によっては、様々な病害虫が発生し、収穫量や果実の品質に悪影響を及ぼすことがあります。ここでは、キウイ栽培において特に注意すべき害虫と病気の種類、そしてそれらによる被害を最小限に食い止めるための対策について詳しく解説していきます。
キウイの木に発生する可能性のある主な**害虫**としては、アオバハゴロモ、アブラムシ、イモムシ(ハマキガの幼虫など)、ハダニ、ハマキムシなどが挙げられます。これらの害虫は、葉や新芽、そして果実を食い荒らしたり、樹液を吸い取ったりすることで、木の生育を妨げ、結果として品質の低下や収穫量の減少を引き起こします。また、キウイに発生しやすい主な**病気**としては、うどんこ病や灰色かび病などが挙げられます。うどんこ病は葉や茎に白い粉状のカビが発生し、光合成を阻害します。灰色かび病は果実や花に発生し、腐敗を引き起こす原因となります。キウイは、一般的に病害虫の発生が少ないとされていますが、これらの被害を未然に防ぎ、木の健康を維持するためには、日頃からの丁寧な管理が非常に重要です。具体的には、適切な剪定を行い、樹の内部の風通しと日当たりを良好に保つことが、病害虫が発生しにくい理想的な栽培環境を作る上で最も効果的な対策となります。また、日々の水やりや肥料の管理を徹底し、木を常に健康な状態に保つことが、病害虫に対する抵抗力を高めることに繋がります。定期的に木の状態を観察し、何か異変があれば早期に発見し、適切な対処を心がけましょう。
プロにキウイ剪定を依頼する
キウイの栽培自体は比較的容易ですが、収穫量を増やし、樹木の健康を保つには、適切な剪定、誘引、そして丁寧な管理が欠かせません。「自分で剪定するのは難しい」「もっと専門的な手入れをお願いしたい」とお考えであれば、専門業者に依頼するのも良い選択です。剪定110番には、豊富な経験を持つプロの業者が多数登録しており、キウイの剪定に関する深い知識と高い技術でサポートいたします。キウイの木1本からのご依頼も承っており、現地調査に基づいたお見積もりは無料※です。お気軽にお問い合わせください。年中無休24時間体制で受け付けております。 ※対応エリア、加盟店、現場の状況によっては、事前に確認させていただいた上で、調査・見積もりに費用が発生する場合がございます。
まとめ
キウイの剪定は、美味しい果実を安定的に収穫し、樹木の健康を維持するために非常に重要な作業です。この記事では、剪定の時期や方法、誘引と仕立てのコツ、植え付け後の管理、収穫、追熟、病害虫対策など、キウイ栽培の全体像を詳しく解説しました。適切な時期に正しい方法で剪定や誘引を行うことで、キウイの木は健全に成長し、毎年豊かな収穫をもたらしてくれるでしょう。今回ご紹介した情報を参考に、ぜひご自身のキウイ栽培に活かしてみてください。愛情を込めて手入れをすることで、キウイを育てる喜びと、甘くて美味しい果実を収穫する喜びを存分に味わえるはずです。

キウイの剪定はなぜ必要ですか?
キウイはつる性の植物であり、そのままにしておくと、枝が不規則に伸び放題になり、果実に十分に日光が当たらず、品質が低下したり、実がつきにくくなることがあります。適切な剪定を行うことで、樹形を整え、風通しと日当たりを改善し、結実を促進するために不可欠なのです。
キウイの剪定時期はいつですか?
キウイの剪定は、通常年2回行われます。1回目は冬の剪定で、最適な時期は1月から2月の上旬です。この時期は木が休眠期に入っているため、大胆な剪定を行ってもダメージを最小限に抑えることができます。2回目は夏の剪定で、6月から7月頃に行い、果実の生育に必要な栄養を効率的に行き渡らせることが目的です。
冬と夏の剪定、それぞれのねらいとは?
冬剪定の大きな目的は、キウイの樹の形を整えることです。休眠期間を利用して、大胆な剪定も可能ですが、樹液が活動を始める前に済ませることが大切です。一方、夏剪定は、実の成長を助けることが目的です。過剰に伸びた葉や枝が太陽光を遮らないようにし、果実にしっかりと栄養を届けることで、キウイの品質を高めます。
キウイの誘引ってどんな作業?
誘引とは、キウイのつるや枝を支柱や棚に固定し、望ましい方向へ伸ばしていく作業のことです。キウイはつる性の植物なので、適切な誘引を行うことで、太陽光と風通しを良くし、収穫量と品質を向上させ、美味しいキウイをたくさん収穫できるようになります。
キウイ栽培において剪定と誘引が欠かせないのはなぜ?
剪定と誘引は、キウイが丈夫に育ち、高品質で豊かな実りを得るために、非常に重要な作業です。剪定によって樹の形が整い、病害虫の被害を抑え、栄養が適切に分配されます。誘引によって日光と風通しが確保され、すべての果実に均等な環境が与えられ、甘くて大きな実が育ちやすくなります。これらの作業をきちんと行うことが、キウイ栽培を成功させる鍵となります。