太陽の光を浴びて育った、甘酸っぱいキウイフルーツ。お店で買うのもいいけれど、自分で育ててみませんか?キウイの苗木を植えれば、自家製の新鮮なキウイを味わうことができます。この記事では、キウイの苗木の選び方から、日々の手入れ、収穫のタイミングまで、初心者でもわかりやすいように徹底解説。あなたもキウイ栽培に挑戦して、みずみずしい自家製キウイを食卓に届けましょう!
キウイフルーツとは
キウイフルーツは、マタタビ科に属するつる性の植物で、原産地は中国です。日本には明治時代に入ってきて、今は、比較的温暖な地域で栽培されています。別名としてオニマタタビ、シマサルナシなどがあり、一般的には「キウイ」という名前で親しまれています。キウイフルーツは、ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれており、健康や美容に良い影響があると言われています。また、「フルーツの女王」とも呼ばれ、最近では果肉が黄色の「ゴールデンキウイ」や、赤色の「レインボーレッド」など、様々な品種が市場に出回っています。
キウイフルーツ栽培の魅力
キウイフルーツは、ご家庭でも比較的簡単に育てられる果樹です。果実の表面に細い毛が生えているため、害虫がつきにくく、農薬の使用を抑えた栽培が可能です。剪定などの手入れは必要ですが、比較的簡単に育てられるため、初心者の方にもおすすめです。自分で育てたキウイフルーツは、特別な美味しさがあり、収穫の喜びも感じられます。健康や美容に良いとされるキウイフルーツを、ぜひご自宅で栽培してみてはいかがでしょうか。
キウイフルーツの基本情報
キウイフルーツは、関東地方以西の温暖な気候に適しており、暑さと寒さに強く、-10℃程度の場所でも育てることができます。病害虫への抵抗力があり、生育も旺盛で、花芽や実がつきやすいのが特徴です。庭に直接植えることも、鉢植えで育てることも可能です。苗から育てた場合、実がなるまでには1〜2年、種から育てた場合は3〜8年程度かかると言われています。
キウイフルーツの種類と品種選び
キウイフルーツを選ぶ際に重要なのは、雌雄異株である点です。実を収穫するためには、雄株と雌株を一緒に植える必要があります。一般的な品種である‘ヘイワード’を育てる場合は、雄品種の‘トムリ’を一緒に植えるのがおすすめです。キウイフルーツには様々な品種があり、果肉の色で大きく緑系、黄色系、赤系の3つに分けられます。品種によって甘さや酸味が異なるため、お好みの品種を選んで栽培を楽しんでください。
緑系品種:ヘイワード
キウイフルーツの中でも、特にポピュラーな品種がヘイワードです。果肉は鮮やかな緑色で、世界中で広く栽培されています。果実が大ぶりで、貯蔵性に優れているのが特徴。収穫後、追熟させずに冷蔵庫で適切に保管すれば、なんと半年ほど保存できると言われています。また、病害虫にも強く、比較的育てやすい品種としても知られています。ヘイワード(メス木)の受粉樹としては、「トリム」(オス木)がおすすめです。初めてキウイ栽培に挑戦する方にも、ヘイワードは特におすすめできる品種です。
黄色系品種:ゴールデンキング
ゴールデンキングは、果肉が美しい黄色をしている品種です。糖度は16度前後と高く、甘味と酸味のバランスが絶妙。一般的なスーパーではあまり見かけませんが、家庭菜園での人気は非常に高いです。特に香りの良さが際立っており、熟していくにつれて、その芳醇な香りがさらに増していきます。ゴールデンキング(メス木)には、「孫悟空」や「ロッキー」といった品種(オス木)を受粉樹として選ぶのが良いでしょう。甘味と酸味のバランスが取れたゴールデンキングは、一本の木に100個ほどの果実をつけることもあります。
赤系品種:レインボーレッド(紅妃:こうひ)
果肉が鮮やかな赤色をしたレインボーレッドは、生産量が非常に少ない希少な品種です。静岡県富士市でキウイフルーツを栽培する小林利夫氏によって開発され、現在は主に静岡県と福岡県で栽培されています。一般的なキウイフルーツに比べてサイズが小ぶりで、表面に産毛がほとんどないのが特徴です。糖度は17度前後と高く、酸味が少ないため、お子様でも食べやすいと評判です。レインボーレッドは開花時期が早いので、受粉樹には極早生のオス木を選ぶのがおすすめです。その甘さと酸味の少なさから、お子様にも喜ばれるでしょう。
栽培環境:日当たりと場所選び
キウイフルーツは太陽の光を好む植物です。そのため、庭植えの場合は日当たりの良い場所を選び、鉢植えの場合は日当たりの良い場所に置くようにしましょう。ただし、強風が直接当たる場所は避けるようにしてください。用土は、水はけの良いものであれば特にこだわる必要はありませんが、土壌酸度は弱酸性から中性が適しています。植え付け場所は、日当たりが良く、強風を避けられる場所を選びましょう。また、水はけと保水性のバランスがとれた土壌が理想的です。
栽培温度と寒冷地での対策
キウイフルーツは、概ね-7℃以上の環境であれば育てられます。耐暑性、耐寒性ともに比較的強いため、日本の多くの地域で一年を通して栽培が可能です。ただし、-7℃を下回るような寒冷地では、強風や霜の影響で生育が阻害されることもあります。特に若木は、凍害によって幹が傷んだり、ひび割れたりする可能性があるため、冬の間は株元を藁などで覆い、防寒対策を施すと安心です。
土作り:地植えと鉢植え
キウイフルーツ栽培に適した土壌は、水はけが良いことが重要です。市販の果樹用培養土や園芸用培養土を利用するのが手軽でおすすめです。自分で配合する場合は、赤玉土(小粒)と腐葉土を7:3の割合で混ぜ合わせると良いでしょう。植え付け時には、元肥として効果が約2年間持続する緩効性肥料を土に混ぜ込みます。キウイフルーツを地植えにする場合は、苗を植える2週間ほど前から土壌準備を始めましょう。
地植えの土作り
キウイフルーツを庭や畑に直接植える場合は、植え付け予定日の約2週間前に土作りを開始します。直径と深さがそれぞれ約40cmの穴を掘り、取り出した土に適量の苦土石灰を混ぜ合わせるのがポイントです。目安として、耕した土1平方メートルあたり苦土石灰を200g混ぜ込み、2週間ほど寝かせます。植え付けの直前に、腐葉土と堆肥を混ぜ込み、さらに元肥として約2年間効果が続く緩効性肥料を植え穴の土に混ぜ込んで準備完了です。植え付け時には、掘り上げた土5、腐葉土3、赤玉土(中粒)2の割合で混ぜた土に、粒状肥料(商品名)を1株あたり200g程度混ぜて使用します。
鉢植えの土作り
キウイフルーツを鉢植えで育てる場合は、水はけの良い土を使うことが大切です。市販の果樹用培養土や園芸用培養土が手軽に使えます。自分で土をブレンドする場合は、赤玉土(小粒)と腐葉土を7:3の割合で混ぜ合わせるのがおすすめです。植え付けの際には、元肥として効果が約2年間持続する緩効性肥料を土に混ぜ込みます。配合例として、赤玉土(中粒)6、川砂3、腐葉土1の割合で混ぜた土に、その用土1リットルあたり5g程度の粒状肥料(商品名)と、適量の苦土石灰をよく混ぜて使用します。
苗木の植え付け:時期と方法
キウイフルーツの苗木を植えるのに最適な時期は、一般的に10月から12月頃です。ただし、寒さが厳しい地域では、4月以降に植え付けるのが良いでしょう。温暖な地域(ウンシュウミカンが栽培可能な地域)では秋植えを、寒冷地では春植えを選択するのがおすすめです。キウイフルーツは雌雄異株なので、実を収穫するためにはオス木とメス木の両方を植える必要があります。したがって、2本の苗木を植えるためのスペースを確保しておきましょう。庭植えの場合、通常は雄株を植えますが、3m以上の間隔を空けて植えるようにしてください。十分なスペースがない場合は、鉢植えでの栽培も可能です。
地植えの植え付け方法
キウイフルーツを庭に植える際は、オス木とメス木の間隔を3mから10m程度空けてください。必ずしも並べて植える必要はありませんが、間隔が広すぎると受粉がうまくいかない可能性があるため注意が必要です。植え付けの2週間前に、直径と深さがそれぞれ40cm程度の穴を掘り、掘り出した土に苦土石灰を混ぜておきましょう。植え付け当日、掘り出した土5、腐葉土3、赤玉土(中粒)2の割合で混ぜた土に、粒状肥料(商品名は省略)を1株あたり200g程度混ぜ込みます。この混合土で苗木を植え付けます。苗木は2~3芽を残して剪定し、支柱を立てて紐などで固定します。最後に、たっぷりと水を与えて植え付けは完了です。
鉢植えの植え付け方法
キウイフルーツを鉢植えにする場合は、オス木とメス木を別々の鉢に植え、受粉を考慮して3m~10mの範囲内に配置します。鉢の大きさは、10号(直径30cm)程度のものが適しています。用土は、赤玉土(中粒)6、川砂3、腐葉土1の割合で混ぜ、さらに用土1リットルあたり5g程度の粒状肥料(商品名は省略)と適量の苦土石灰を加えてよく混ぜます。植え付け後、たっぷりと水を与え、株元から30cm程度の高さで切り戻し、支柱を立ててつるを誘引します。置き場所は、直射日光が当たるものの、風が強く当たらない場所が理想的です。特に、夏場に水切れを起こすと落葉し、収穫に影響が出る可能性があるため、水切れには十分注意しましょう。
誘引:つるの仕立て方
キウイフルーツはつる性の植物であるため、つるの成長方向を調整するために誘引作業が不可欠です。誘引とは、つるや枝を支柱や棚に紐などで結びつけ、固定する作業を指します。地植え、鉢植えに関わらず、苗木を植え付けた後に誘引を行いましょう。地植えの場合は、つるを一本の幹として育てる「棚仕立て」、鉢植えの場合はリング状の支柱を使う「あんどん仕立て」がおすすめです。あんどん仕立ては、ある程度苗が成長してから切り替えるのが一般的なので、植え付け直後は仮の支柱を立てておくと良いでしょう。
棚仕立て
キウイはつる性の植物であるため、ブドウ栽培でよく用いられるような「棚仕立て」がおすすめです。棚仕立てを行う際は、まず丈夫な枝を2本選びます。そのうち1本は予備として残し、つるが支柱に絡み始めたら、予備枝を取り除き、生育の良い枝を棚に沿って誘引し、これを主枝とします。翌年には、主枝から伸びる枝を40~50cm程度の間隔で配置し、それぞれの先端を3分の1ほど切り戻します。こうして、時間をかけて木の骨格を形成し、実を結ばせる準備をします。
Tバー仕立て
庭のスペースが限られている場合は、「Tバー仕立て」も選択肢の一つです。Tバー仕立てでは、勢いのある主枝を1本選び、支柱に沿って誘引します。棚の下30cm程度の位置で支柱から離し、つるを棚上に誘引します。その後の管理は基本的に「棚仕立て」と同様です。どちらの仕立て方を選ぶ場合も、受粉のために雄品種の苗木を一緒に植えることを忘れないようにしましょう。
水やり:乾燥を防ぐ
キウイフルーツは乾燥に弱い性質を持っています。そのため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えることが大切です。特に鉢植えの場合は、夏場の水切れに注意が必要です。可能であれば、株元にワラや刈草などを敷いてマルチングをすると、乾燥を防ぐ効果があります。地植えの場合は、基本的に水やりの必要はありませんが、日照りが続く場合は適宜水を与えましょう。
地植えの水やり
地植えの場合、根から水分を吸収できるため、通常は水やりの必要はありません。ただし、雨が降らず乾燥した状態が続く場合は、水分を補給する程度に水を与えてください。新しく伸びた枝が垂れ下がっている場合は、水不足のサインです。
鉢植えの水やり
キウイフルーツを鉢植えで育てている場合、土の表面が乾いたタイミングで、鉢の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えてください。特に夏場は土が乾きやすいため、朝夕の2回を目安に水やりを行いましょう。ただし、日中の水やりは土中の温度を上昇させてしまう可能性があるため、比較的涼しい時間帯に行うのがおすすめです。
肥料:時期と種類
肥料は、基本的に年に2~3回施します。庭植えの場合は、12月に寒肥として有機質肥料、または緩効性肥料を株元に200g程度施しましょう。追肥は2月と6月に行い、緩効性肥料を1株あたり50g程度施します。ただし、キウイフルーツは生育旺盛な植物なので、順調に育っているようであれば、追肥は控えても問題ありません。キウイフルーツに肥料を与えるタイミングは、地植えと鉢植えで若干異なるため、それぞれの栽培方法に合わせた時期に施肥を行うようにしましょう。
地植えの肥料
キウイフルーツを庭に植えている場合は、12月から2月頃に寒肥として、堆肥などの有機肥料を施します。有機肥料は、土壌改良効果と肥料効果を兼ね備えており、土中の微生物の活動を促進します。土を軽く耕しながら有機肥料を混ぜ込み、土と肥料がよく馴染むようにしましょう。追肥は7月と9月に行い、有機成分を配合した肥料を与えてください。有機配合肥料は、速効性成分と緩効性有機質をバランス良く含んでいるため、安定した効果が期待できます。
鉢植えの肥料
2月から6月中旬にかけて、キウイフルーツの生育が思わしくない場合は、元肥として緩効性肥料を土に混ぜ込みます。9月下旬から10月中旬になったら、置き肥タイプの肥料で追肥を行いましょう。
剪定:時期と方法
キウイは生育が非常に旺盛な植物で、一年で5~6メートルも枝が伸びることがあります。そのままにしておくと、棚全体がツルで覆われてしまい、日光不足や風通しの悪化を招きます。そのため、伸びすぎた枝を中心に剪定を行うことが重要です。剪定の適期は1~2月頃で、徒長枝や日当たりを妨げる枝を選んで切り落とします。枝が密集している箇所は、風通しを良くするために間引き剪定を行いましょう。剪定後の目安は、棚の横から木漏れ日が差し込む程度です。剪定作業は、結実した節からは新しい芽が出ないため、その節より先の芽を3~5個残して切り戻します。前年に実をつけなかった枝で混み合っている部分は、根元から切り戻すか、根元から8~10個の芽を残して切り戻し、棚にバランス良く配置していきます。
地植えの仕立て方
地植えの場合は、伸びたツルや枝を誘引して棚仕立てにしていきます。棚に誘引した後は、主枝と第二主枝から新たな枝が生えてくるため、棚の下から出てくる枝はすべて根元から切り取ります。成長と共に棚全体が混み合ってくるので、風通しを確保するために適宜剪定を行いましょう。
鉢植えの仕立て方
植え付け時に使用した仮支柱を取り外し、あんどん仕立てにするためのリング支柱に交換します。支柱を交換するタイミングは、植え付けを行った翌年の3月頃が目安です。
キウイフルーツ栽培のお手入れ
美味しいキウイを収穫するには、果実に栄養を集中させるためのお手入れが不可欠です。キウイ栽培に必要な作業や、具体的なお手入れ方法を解説します。
摘芯:
キウイフルーツは生育旺盛で枝やつるが良く伸びるため、摘芯という作業が欠かせません。これは、養分を花や果実に集中させるための重要な作業です。摘芯の方法としては、各枝に15節程度を残し、それより先の部分や成長点を剪定します。また、込み入った箇所や、勢いよく伸びすぎている枝があれば、この際に一緒に整理しておくと、後の剪定作業が楽になります。
人工授粉:
キウイフルーツは通常5月頃に開花を迎えます。受粉を確実に行うために、人工授粉をおすすめします。安定した結実のためには人工授粉が非常に重要で、雄花の花粉を雌花に直接つけることで受粉を促します。雌花が開花してから3日間が受粉に適した期間となるため、この間に雄花から花粉を採取し、筆などを使って雌花の柱頭に丁寧に塗布してください。もし、雌木と雄木の開花のタイミングが合わない場合は、市販されているキウイフルーツ用の受粉花粉を利用することも可能です。
摘蕾・摘果:
キウイフルーツは受精後の生理的な落果が少ないため、放置すると小さい果実ばかりになってしまうことがあります。そのため、摘蕾と摘果が非常に大切になります。特に、果実は開花後に急速に肥大し、受粉後50日までに成熟果の約8割程度の大きさになるため、摘蕾が効果的です。目安として、葉が10~12枚ついている長果枝には3~4個、葉が6~7枚ついている短果枝には2個程度の蕾を残して摘蕾を行います。キウイフルーツは自然に落ちる果実が少ないので、そのままにしておくと小さな果実ばかりになります。そのため、蕾の段階で数を調整し、1本の枝に2~4個程度に減らしましょう。開花後の果実は急速に成長するため、摘果よりも摘蕾の方が負担を軽減できます。摘果は、6月下旬から7月上旬にかけて行います。生育が悪い小さい果実や傷のある果実を取り除き、最終的には長果枝に3果、短果枝に1果を残すように調整しましょう。
収穫:時期と追熟
キウイフルーツは霜が降りる前の11月頃までに収穫を行います。生産農家では糖度計を用いて糖度を測定し、一般的に糖度が6%を超えたら収穫の時期と判断することが多いようです。一般家庭では、果皮の色が茶色っぽくなってきた頃を目安にすると良いでしょう。収穫する際は、果実を傷つけないように注意し、ハサミなどを使って茎から切り離してください。果実に傷がつくと、そこから熟成が進み、長期保存が難しくなってしまいます。収穫したキウイフルーツは、すぐには食べられません。追熟という過程を経て、甘みが増し美味しくなります。木についたままの状態では、熟成が完了する前にしなびてしまうことがあるため、収穫後に適切な追熟を行うようにしましょう。
追熟の方法:リンゴやバナナを活用
キウイフルーツは、収穫後2週間程度の追熟期間を経ることで、より美味しくなります。早く追熟させたい場合は、室温20℃程度の環境で、リンゴと一緒にビニール袋に入れると、およそ1週間で熟成が進みます。目安として、キウイフルーツ4~5個に対し、リンゴ1個を使用します。果皮を軽く押して、少しへこむ程度が食べ頃のサインです。長期保存したい場合は、キウイフルーツのみをビニール袋に入れ密閉し、10℃前後の場所で保管すれば、2月頃まで美味しくいただけます。追熟を促すには、ビニール袋の中にキウイフルーツとリンゴやバナナを一緒に入れるのが効果的です。リンゴやバナナは、果物の成熟を促進するエチレンガスを放出するため、キウイフルーツの追熟を助けます。キウイフルーツ10個に対し、リンゴまたはバナナ1個を目安に、1~2週間かけて追熟させましょう。触ってみて少し柔らかくなったら、食べ頃です。
病害虫対策:カメムシとカイガラムシ
キウイフルーツは、果実に産毛があるため比較的害虫被害を受けにくいですが、葉が吸汁されると生育に影響が出ることがあります。病害虫を発見したら、早めに駆除することが大切です。
カメムシ
カメムシは、悪臭を放つことで知られる吸汁性の害虫です。キウイフルーツの新芽がカメムシに吸汁されると、茎や葉の生育が阻害される可能性があります。また、果実が吸汁されると変形や落果の原因となるため、見つけ次第捕殺しましょう。カメムシの姿が見えなくても、木を軽く揺らすと落ちてくることがあります。
カイガラムシ
カイガラムシは、植物の汁を吸い、生育に悪影響を与える害虫です。大量発生するとキウイフルーツが枯れてしまうこともあるため、早めの駆除が重要です。カイガラムシは硬い殻で覆われているため、殺虫剤が効きにくい場合があります。ブラシでこすり落とすなど、物理的な方法で確実に除去しましょう。
結び
キウイフルーツの栽培は、正しい知識と愛情を込めた手入れを行うことで、初心者の方でも十分に楽しむことができます。この記事でお伝えした育て方のコツを参考に、ぜひご自宅でキウイフルーツ栽培に挑戦してみてください。ご自身で育てたキウイフルーツは、お店で買うものとは比べられないほど美味しく感じられるはずです。太陽の光をたっぷり浴びて育ったキウイフルーツを収穫する喜びを、ぜひ味わってみてください。
なぜキウイフルーツは2本の苗木が必要なのですか?
キウイフルーツは、雌株と雄株が別々の木に存在するという性質を持っています。実を付けるためには、雌株に雄株の花粉を受粉させる必要があるので、通常は2本の苗木(雌株と雄株)を一緒に植えます。受粉が適切に行われないと、実がならないことがあります。
キウイフルーツは日陰でも育ちますか?
キウイフルーツは、太陽の光が良く当たる場所で育てるのが理想的です。日陰のような場所では、生育が悪くなるだけでなく、実付きも悪くなることがあります。
キウイフルーツの剪定時期と方法について
キウイフルーツの剪定に最適な時期は、葉が落ちた後の1月から2月にかけてです。この時期に、込み入った枝や不要な枝を整理することで、樹全体の風通しと日当たりを改善することが大切です。