太陽の光をたっぷり浴びて育ったキウイは、ビタミンCや食物繊維が豊富な、まさに「食べる美容液」。その甘酸っぱさは、朝食やおやつ、デザートにもぴったりです。実は、日本でも様々な地域でキウイが栽培されているのをご存知でしょうか?今回は、知られざるキウイの国内主要産地を徹底解剖!それぞれの産地の特徴や、美味しいキウイの選び方まで、プロの視点から詳しく解説します。この記事を読めば、あなたもきっとキウイ選びの達人になれるはず!
キウイフルーツとは
キウイフルーツは、エメラルドグリーンの果肉が特徴的な、マタタビ科に属する果物です。その名前は、ニュージーランドの固有種である鳥、キーウィに外観が似ていることに由来します。
キウイの旬:国内産と輸入産の違い
キウイフルーツは年間を通して店頭に並んでいますが、これは国内で生産されたものと海外から輸入されたもので、収穫時期が異なるためです。それぞれの旬を知っておくと、より美味しいキウイを選べるでしょう。
国産キウイの旬:10月~4月頃
日本で販売されているキウイのうち、約2割弱が国内産です。主に愛媛県や和歌山県などで栽培されており、国産キウイの旬は10月から翌年の4月頃までとなります。この時期は、特に甘みが増し、品質の高いキウイが出荷されます。
輸入キウイの旬:5月~12月頃
日本で多く出回っている輸入キウイは、主にニュージーランド産です。ニュージーランドは日本と季節が反対のため、5月から12月頃が旬を迎えます。これにより、私たちは一年を通してキウイを味わうことが可能になります。
キウイの主な産地:国内の主要産地をご紹介
キウイの産地を把握することは、お好みの品種を選んだり、最も美味しい旬の時期を知る上で役立ちます。ここでは、日本国内の主な産地と、それぞれの特徴について見ていきましょう。
愛媛県:キウイ生産量ナンバーワン
愛媛県は、キウイフルーツの生産量が日本で最も多い県です。もともとみかんの産地として有名でしたが、価格の下落をきっかけにキウイの栽培が広まりました。温暖な気候がキウイ栽培に非常に適しており、多種多様な品種が育てられています。
和歌山県:高品質キウイ「熟姫」
和歌山県は、キウイの生産量で全国2位です。JA紀の里で栽培されている「熟姫(うれひめ)」は、特に糖度が高いキウイを収穫後、さらに追熟させてから出荷される特別なブランドです。和歌山県では、桃やみかんなど、他のフルーツ栽培も盛んに行われています。
福岡県:こだわりのブランドキウイが充実
福岡県は、キウイの生産量で全国3位を誇ります。「博多甘熟娘(はかたうれっこ)」や「博多甘香(はかたあまか)」、そして「甘うぃ」など、非常に甘みが強いブランドキウイが豊富です。これらのキウイは、厳しい品質基準をクリアしたものだけが出荷されています。
キウイの品種:代表的な品種と旬の時期
キウイフルーツは、その種類によって風味や特徴が大きく異なります。ここでは、特に人気のある品種と、それぞれの最も美味しい時期をご紹介します。旬の時期を知っておくことで、より一層キウイの美味しさを堪能できるでしょう。
ニュージーランド産ゼスプリ『グリーンキウイ』:広く親しまれる定番品種
ニュージーランドのゼスプリインターナショナル社が手がけるグリーンキウイは、日本国内で最も目にすることの多い品種の一つです。旬の時期は5月中旬から11月下旬にかけてと比較的長く、スーパーマーケットなどで容易に入手可能です。
香川県産『きういっこ』:小ぶりながらも濃厚な甘さ
香川県生まれの「きういっこ」は、一般的なキウイフルーツに比べて小ぶりなサイズでありながら、糖度が17度から20度と非常に高いのが特徴です。まるでゼリーのような食感で、手で簡単に割って食べられます。旬は11月上旬から1月下旬頃です。
香川県産『讃岐ゴールド』:爽やかな甘さが魅力
香川県で生まれたゴールドキウイ「讃岐ゴールド」は、目を引く鮮やかな黄色の果肉と、濃厚な甘さ、そして後味すっきりとした風味が魅力です。旬の時期は10月下旬から11月下旬頃と短いため、見つけたらぜひお試しください。
福岡県産グリーンキウイ:こだわりのブランド品質
福岡県では、高品質なグリーンキウイが「博多甘熟娘(はかたうれっこ)」と「博多甘香(はかたあまか)」というブランド名で市場に出回っています。「博多甘熟娘」は、糖度が13度以上、「博多甘香」に至っては15度以上という厳しい基準をクリアしたものだけが選ばれます。
国産ゼスプリキウイ:国際基準の品質を国内で
キウイフルーツの世界的ブランド、ゼスプリは、ニュージーランド本国だけでなく、日本国内でもキウイの栽培を行っています。国産のゼスプリキウイは、ニュージーランドと同等の厳格な品質基準を満たしており、その品質は折り紙付きです。佐賀県、宮崎県、愛媛県をはじめとする全国8県で栽培されており、国産ゴールドキウイは11月末頃から12月末頃まで、サンゴールドキウイは11月中旬頃から12月上旬頃までが旬の時期となります。
美味しいキウイの選び方:見分けるための秘訣
キウイを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを押さえることで、より美味しいものを見つけることができます。見た目と感触に注意して、最適なキウイを選びましょう。
キウイの毛の状態をチェック
キウイの熟度は、味の良し悪しを大きく左右します。熟しすぎると風味が落ち、未熟だと酸味が強すぎます。キウイ表面の毛が柔らかくなっているかどうかを触って確認することで、熟度を見極めることができます。
外観をチェック
キウイを選ぶ際は、表面にキズやへこみ、シワがないか注意深く見てみましょう。表皮に異常があると、中身が傷んでいたり、腐っていることがあります。キズがなく、なめらかな手触りのものが良いでしょう。
まとめ
キウイフルーツは、その風味の良さはもちろんのこと、優れた栄養バランスも人気の理由です。旬の時期、生産地、品種に関する情報を参考に、美味しいキウイを見分けるポイントを活用すれば、さらにキウイを堪能できます。色々なカット方法や調理法を試し、日々の食卓に取り入れてみましょう。
質問1:キウイフルーツをより長く保存するには?
回答1:まだ熟していないキウイフルーツは、常温で追熟させます。熟したものは冷蔵庫に入れましょう。保存する際は、乾燥を防ぐためにビニール袋に入れるのがおすすめです。リンゴやバナナと一緒に保存すると、エチレンガスの働きで早く熟します。
質問2:キウイフルーツのアレルギーについて知りたいです。
回答2:キウイフルーツには、アレルギー反応を引き起こす可能性のある物質が含まれています。口腔アレルギー症候群(OAS)を発症する方もいます。症状としては、口内や喉の痒み、腫れなどが見られます。初めて口にする際は少量から試し、少しでも違和感を覚えたら、医療機関を受診してください。
質問3:キウイフルーツ、一日に食べる理想の個数は?
回答3:キウイフルーツは栄養満点な果物ですが、食物繊維も多く含まれているため、過剰に摂取するとお腹の調子を崩す可能性があります。目安としては、一日あたり1個から2個程度がおすすめです。バランスのよい食事を基本とし、適切な量を意識して食べるようにしましょう。