かぼすの旬はいつ?美味しい時期

爽やかな香りと酸味が魅力のかぼす。大分県を代表する特産品として知られ、日々の食卓に欠かせない存在です。焼き魚に絞ったり、お鍋に入れたり、ドリンクに風味を加えたりと、様々な用途で楽しめますよね。でも、せっかくなら一番美味しい時期に味わいたいもの。そこで今回は、かぼすの旬な時期と、より美味しいかぼすを選ぶためのポイントを詳しくご紹介します。この記事を通じて、かぼすの旬や選び方、その多岐にわたる魅力を深くご理解いただき、日々の食卓でより一層楽しむための一助となれば幸いです。

かぼすの基本情報

大分県を代表する香酸柑橘、かぼす。柚子やすだちと同じ仲間で、爽やかな香りと酸味が際立っています。重さは100~150g程度で、すだちよりも大きく、柚子よりは小ぶりです。その風味は料理に深みを与え、飲み物にも爽快感をプラスします。

かぼすの旬と出回り時期

かぼすは一年を通して手に入りますが、最も美味しい旬の時期は8月から10月です。この時期のかぼすは、果汁の質と量が特に優れており、香りも格別です。3月中旬から8月初めまではハウス栽培されたものが出回り、8月からは露地栽培のものが市場に出始めます。10月以降は露地物を貯蔵することで、一年を通して安定供給されています。

貯蔵方法とその理由

収穫後のかぼすは、そのままにしておくと水分が失われ、鮮度が落ちてしまいます。また、果皮の色も緑色から黄色へと変化してしまいます。そこで、適切な方法で貯蔵することで、鮮やかな緑色の果皮と豊かな香りを保ち、翌年の2月頃まで出荷することが可能となるのです。

かぼすの主な系統・品種

かぼすにはいくつかの系統・品種があり、それぞれに特徴があります。

代表的な品種:かぼす大分1号

大分県特産の香酸柑橘です。3月からハウスものが出荷されます。露地の最盛期は9月で、貯蔵ものが2月頃まで出荷されます。主産地は、臼杵市、竹田市、豊後大野市、国東市などです。

特徴的な品種:豊のミドリ

1971年(昭和46年)に豊後大野市緒方町で発見された品種です。大きさは「大分1号」とほぼ同じですが、形はやや平べったいのが特徴です。最も顕著な特徴は、果皮の緑色が濃いことで、クエン酸と糖度の両方が他の品種よりも高く、貯蔵性にも優れています。

種が少ない品種:香美の川

1980年(昭和55年)に津久見市で発見された品種です。果実の大きさは75g前後と、「大分1号」に比べてやや小ぶりです。形は丸く、「大分1号」と外観がよく似ています。種が非常に少なく、果皮が薄く果汁が豊富で、フルーティーな香りが際立っています。

種が少ない品種:祖母の香り

1974年(昭和49年)に豊後大野市緒方町で見出された品種です。宮崎県との県境に位置する「祖母山(そぼさん)」が名前の由来となっています。果実のサイズは約70gとやや小ぶりで、先端部分にくぼみが見られます。また、果皮には放射状に筋が入っているのが特徴です。果汁の量は「大分1号」とほぼ同じですが、種が非常に少ない点が大きな特徴です。

まとめ

かぼすは、その清々しい香りと酸味で、私たちの食生活を豊かにしてくれます。ぜひ、毎日の食卓にかぼすを取り入れて、その美味しさと健康への効果を実感してみてください。

質問:かぼすの保存方法を知りたい

回答:かぼすは乾燥を防ぐために、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存することをおすすめします。長期保存したい場合は、冷凍保存も可能です。丸ごと冷凍することも、果汁を絞って製氷皿などで小分けにして冷凍することもできます。

質問:美味しいかぼすの見分け方は?

回答:かぼすを選ぶポイントは、まず皮に注目すること。表面にツヤがあり、鮮やかな緑色をしているものがおすすめです。手に取った時に、見た目よりも重く感じるものは、果汁がたっぷり詰まっていることが多いです。

質問:かぼすのおすすめの使い方は?

回答:かぼすは幅広い料理で活躍します。定番の焼き魚や天ぷら、お鍋はもちろん、果汁を料理にかける以外にも、薄切りにして添えれば見た目も香りも楽しめます。自家製ドレッシングやソースにしたり、かぼすを使ったスイーツやコンフィチュールを作るのも良いでしょう。

カボス