健康志向の高まりから、近年では添加物不使用の食品が注目されています。ジャムも例外ではありません。無添加ジャムは、素材本来の香りと味わいを楽しめるだけでなく、安全性の高い商品として人気を集めています。今回は、無添加ジャムの魅力と選び方、楽しみ方をご紹介します。
無添加ジャムの魅力とは?
無添加ジャムは、添加物を一切使用せず、果実本来の風味と香りを味わえる魅力があります。手間はかかりますが、新鮮で自然な美味しさに出合えます。一方で保存料不使用のため、開封後は賞味期限が短くなります。しかし、それは「手作りならでは」の新鮮さを保証してくれています。 さらに、ジャムづくりを通して、食への愛着や誇りが芽生えます。家族で作れば、豊かな時間を過ごせるでしょう。無添加ジャムは、安全で本物の味が楽しめる一品であり、素敵な体験でもあります。開封後は冷蔵保管し、早めに食べきることで、おいしさを長持ちさせられます。
無添加ジャムの選び方
無添加ジャムを選ぶ際のポイントを、以下のようにまとめました。
1. おいしさと季節を感じられる素材選び
慣れ親しんだ果物ジャムからスタートし、無添加ジャムの味わいを楽しむのがおすすめ。また、野菜ジャムなど新鮮な素材の魅力を活かした商品も人気です。
2. 食べるペースに合わせたサイズ選び
小容量タイプなら無理なく食べ切れ、大容量タイプなら家族分としてコスパよく楽しめます。賞味期限や保存状態にも留意しましょう。
3. 砂糖不使用タイプで自然の甘味を堪能
素材本来の味わいを楽しめる砂糖不使用のジャムも魅力的です。しかし、ゼリー状にするには砂糖が必要なため、ペクチンなどが添加されていることがあります。
4. ブランドジャムで素材へのこだわりを実感
生産者の顔が見える国産ブランドジャムでは、丁寧に作られた高級感ある味わいを堪能できます。ふるさと納税の返礼品にも注目です。
5. アソートセットでさまざまな味を楽しむ
ミニサイズのアソートセットなら、いろいろな素材の無添加ジャムを少しずつ試すことができます。ギフトとしても喜ばれるでしょう。
市販のジャムに含まれる主な添加物
ジャムに含まれる主な添加物と、それぞれの役割について解説します。
ゲル化剤(ペクチン)
ジャムの特徴的な食感を作り出すゲル化剤として、ペクチンが使われています。ペクチンは果物や野菜に天然に含まれる成分で、細胞の構造を作る役割があります。ジャム作りではペクチンが糖類と反応し、ゼリー状の質感を生み出します。原料の果実にペクチン分が少ない場合は、精製したペクチンを添加することで適度な粘性が得られます。
酸化防止剤(ビタミンC)
果物の鮮やかな色合いを長く保つため、酸化防止剤としてビタミンC(アスコルビン酸)が使用されることがあります。ビタミンCは強い還元力を持ち、果実の変色や味の劣化を防ぐ働きがあります。また、ビタミンC自体も栄養素なので、同時に栄養価の高めにも寄与します。
酸味料
ジャムの爽やかな酸味は、クエン酸やリンゴ酸、酒石酸などの酸味料によってコントロールされています。酸味は風味を高めるだけでなく、ペクチンのゲル化を助ける役割も果たします。酸味の少ない果実でも、レモン汁などの酸味料を加えることで、ジャム本来の適度な酸味となめらかな食感が生み出されます。
香料
一部のジャムには、風味を高めるため、バニラなどの天然香料や、合成香料が添加されていることがあります。嗅覚への刺激を高めることで、ジャムのフルーティーな香りを際立たせ、美味しさを引き立てる役割があります。
ジャムに含まれる添加物「ペクチン」の安全性は?
ペクチンは、果実の糖と結合して食品に適度な硬さを与える食物繊維です。ジャムやゼリーの製造工程で欠かせない存在ながら、世界保健機関(WHO)の評価によると、ペクチンには毒性がなく、一日あたりの摂取量の上限も設けられていません。つまり、健康への影響はほとんどないと判断されています。ペクチンは水溶性の食物繊維なので、体内で消化吸収されることなく排出されるためです。ただし、過剰に摂取すると下痢や腹部膨満感を引き起こす可能性があり、食物繊維全般に当てはまる注意点と言えます。国際機関の安全評価を踏まえれば、適切な使用であれば心配する必要はありません。
まとめ
無添加ジャムは、果実の香り高さと自然な甘みを存分に味わえる魅力があります。安全面でも安心できるため、健康志向の高い方におすすめです。製造過程や原料にこだわった信頼できるメーカーの商品を選ぶことが大切です。トーストに塗るだけでなく、ヨーグルトやお菓子作りにも活用できます。素材の味を楽しめる無添加ジャムで、毎日の食生活を彩りましょう。