イタリアンプリンをご存知でしょうか。シンプルながらも素材の風味を存分に楽しむことができるスイーツです。今回の記事では、そんなイタリアンプリンの魅力を探ります。
イタリアのプリンについて
イタリアンプリンは、クリームチーズやマスカルポーネを使った、むっちり感のあるしっかりとした食感のお菓子を指します。
イタリアから来たと思われがちですが、実際には日本生まれだとされています。
名前の由来や発祥地は不明ですが、2019年に販売されたコンビニスイーツから人気になり、広く知られるようになりました。
イタリアにある濃厚なかためのプリン「ボネ」とは異なるものです。
イタリアのプリンに必要な材料
17cmのパウンド型1個、または150mlカップ5個分キャラメル材料・グラニュー糖 40g・水 15g・お湯 15gプリン液材料・クリームチーズ 100g・全卵 4個・生クリーム 100g・牛乳 200g・バニラビーンズ 少々※バニラエッセンスで代用可能・練乳 60g・グラニュー糖 20g
このプリンはあくまで卵が主体。卵の風味を楽しみつつも、クリームチーズと練乳で豊かなコクを加えるのがポイントです。クリームチーズは食感のために必要ですが、それ以上にコクが増します。
イタリア式プリンの作り方
丸型カップを使用しますが、パウンド型でも作ることが可能です。
(1) グラニュー糖と水を鍋に入れて加熱し、茶色くなったらお湯を注いで火を止めます。
・焦げ気味がほろにがいキャラメルになるためおすすめです。
・ゴムベラで混ぜ過ぎず、軽く鍋を傾けて調整します。
型に注ぎ、キャラメルが固まる前に底に広げます。
(2) クリームチーズにグラニュー糖と練乳を加えて混ぜます。
(3) (2)に卵を2、3回に分けて少量ずつ加え、よく混ぜます。
(4) 鍋に牛乳と生クリーム、バニラを合わせて50度まで温めます。
・バニラは多めに入れるのがおすすめです。
(5) (3)に(4)を少しずつ加えながら混ぜ合わせます。
(6) (1)でキャラメルを敷いた型に(5)を流し込みます。
(7) 耐熱バットにプリンの型を置き、プリン液の8割程度までお湯を注ぎ、160度のオーブンで約30分間湯煎焼きします。※17cmパウンド型の場合は160度で40~50分湯煎焼きします。
・焼き色がつかないように調整します。
・お湯は湯煎焼き中に蒸発するため多めに用意します。
(8)粗熱を取った後、冷蔵庫で2~3時間冷やします。型から外して完成です!
イタリアンプリンを滑らかに仕上げるコツ
イタリアのプリンで共通の悩みは、「ス」が入ることです。スはプリンの生地にできる小さな穴ぼこです。
スが入ると食感を損なうため、できれば防ぎたいものですよね。
スは高温での加熱が原因です。プリン液をやさしく加熱することが成功への鍵です。
ここでは、スを防ぐための3つのポイントを紹介します。
ポイント1.オーブンの温度設定を正確に
低温のオーブンでじっくりと焼くことで、なめらかでクリーミーな食感に仕上がります。
ポイント2.湯せんの温度は40~50℃を保つこと
イタリアのプリンを作る際、熱湯を使用すると急激に温度が上昇し、プリンの表面にスが入ることがあります。
40~50℃のお湯を型の半分程度まで注ぎ、優しく熱を加えましょう。
ポイント3.下火が強いオーブンは布巾を使う
150℃の温度であっても、オーブンの特徴によっては気泡ができることがあります。プリンの上部(型の底部分)に気泡がある場合、これはオーブンの下火が強い可能性を示しています。
そんな時は、バットの中に布巾を敷いて焼くと成功率が向上しますよ。