生クリーム の原料

生クリーム の原料

生クリームは、私たちがお菓子作りや料理に欠かせない存在です。その濃厚で滑らかな味わいは、様々な料理に豊かな風味を加えてくれます。生クリームは何からできているのか疑問に思う方もいるでしょう。今回は、生クリームの原料について掘り下げていきましょう。

「生クリームって何?」ホイップ用のクリームの様々な種類とは?

お菓子作りに欠かせないホイップ用のクリーム。本当のクリームとは、乳脂肪分が18%以上含まれた製品のことを指します。一方で、クリーム類と呼ばれるものには、植物性油脂を原料とした商品も含まれます。
クリームとは「生乳、牛乳又は特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの」「乳脂肪分が18%以上のもの」と法律で定められています。ホイップ用のクリームには、主に以下の4種類があります。
 
【クリーム(生クリーム)】
乳脂肪分35%以上の生乳100%製品。コクとまろやかな口当たりが特徴で、本格的な風味が楽しめます。しかし賞味期限が短く、価格が高めです。
【乳脂肪クリーム】
乳脂肪分18%未満に、乳化剤や安定剤が加えられています。生クリームの風味を残しつつ、賞味期限が長く泡立ちも良好です。
【コンパウンドクリーム】
乳脂肪と植物性油脂の混合タイプ。乳製品の風味とさっぱりとした味わいを兼ね備え、リーズナブルな価格が魅力です。
【植物性クリーム】
植物性油脂のみを原料とし、乳製品は一切不使用。アレルギー対応で長期保存が可能ですが、風味は控えめです。
このように、用途や目的に合わせてホイップ用のクリームを使い分けることで、理想の仕上がりを実現できます。素材の特性を理解し、上手に活用しましょう。

ホイップ用クリームの泡立て方のコツとは?

ホイップクリームをふんわりと美味しく仕上げるためには、以下の3つのポイントに注意が必要です。
【ポイント1】クリームと道具を冷やす
おいしいホイップクリームを作るには、材料と道具の温度管理が重要です。クリームは常温に戻し、ボウルとホイップ器はあらかじめ冷やしておきましょう。適温は5~8℃が理想的で、この温度帯でホイップすると、キメが細かく口当たりも滑らかになります。ボウルの底に氷水をあてながら泡立てると良いでしょう。
【ポイント2】泡立て具合に注意
ホイップクリームの用途によって適切な硬さが異なります。デザートに流し込む場合は、泡立て器を持ち上げてもタラリと垂れる程度の5分立てがよいでしょう。ケーキの表面を塗る場合は、7分立てで少し角が立つ状態が適しています。デコレーションで絞り出す際は、しっかりと角が立つ全立てが求められます。
【ポイント3】過剰な泡立てに注意
泡立ち過ぎを注意しましょう。クリームの表面がボソボソと荒れた様子になったら、泡立て過ぎのサインです。その場合は、泡立てていないクリームを少し加えてなめらかな状態に戻すことができます。電動ホイップ器を使う際は、変化が早いので特に気をつける必要があります。液体と脂肪分が分離し始めた場合は、元に戻すことはできません。
香り付けとしてバニラエッセンスなどを加えると、より風味豊かなホイップクリームになります。上記のポイントに留意すれば、きっと食べごたえのあるふんわりとしたホイップクリームが作れるはずです。

まとめ

生クリームは主に牛乳から作られています。牛乳は搾乳された後、遠心分離によって脂肪分と無脂肪乳固形分に分離されます。この脂肪分が生クリームの主原料となるのです。また、生クリームには乳化剤や安定剤なども加えられ、風味や質感を整えています。このように、生クリームはシンプルながらも、適切な加工によって私たちに上質な味わいを提供してくれる食材なのです。

生クリーム