ココナッツクリームの使いこなし術:スイーツから本格料理まで!
濃厚な風味とコクが魅力のココナッツクリーム。スイーツ作りには欠かせない存在ですが、実は本格的なエスニック料理にも大活躍する万能食材なんです!ココナッツミルクよりもさらに濃厚で、芳醇な香りが料理をワンランクアップさせてくれます。この記事では、ココナッツクリームの基本情報から、スイーツ、カレー、スープなど、幅広いレシピをご紹介。使いこなせば、あなたの食卓がもっと豊かになること間違いなし!

ココナッツクリームとは?基礎知識とバリエーション


ココナッツクリームは、ココナッツミルクの中でも特に濃厚な部分を指し、一般的に脂肪分が20%以上含まれています。ココナッツの白い果肉を細かくして、水と煮詰めてから丁寧に濾過したものがココナッツミルクとなり、その中でも特に濃度が高いものがココナッツクリームとして販売されています。特徴的な濃厚な風味と豊かなコクは、特にデザート作りにおいてその実力を発揮します。ちなみに、通常のココナッツミルクの脂肪分はおおよそ11~19%程度です。

ココナッツクリーム、ココナッツミルク、ココナッツピューレの違いを解説

ココナッツを原料とする製品には、ココナッツクリームの他に、ココナッツミルク、ココナッツピューレなど様々な種類が存在します。ココナッツミルクは、ココナッツの実を割り、中の白い果肉を取り出して水と一緒にミキサーなどで撹拌し、その後濾過して作られます。ココナッツピューレは、ココナッツミルクに砂糖などの甘味料を加えて混ぜ合わせたもので、デザートなど甘いものに使いやすいのが特徴です。これらはそれぞれ風味や用途が異なっており、料理に合わせて使い分けることでココナッツの個性を最大限に引き出すことが可能です。

ココナッツクリーム

脂肪分が豊富で非常に濃厚なため、ホイップクリームの代替品として利用したり、焼き菓子に混ぜ込んで風味を加えたりするのに適しています。その濃厚な味わいを活かして、カレーなどの煮込み料理にコクを出すために使用することもできます。

ココナッツミルク

ココナッツクリームと比較して脂肪分が少なく、よりあっさりとした口当たりが特徴です。スープやドリンク、カレーなど、幅広い料理に活用できます。

ココナッツピューレ

こちらは加糖タイプが主流で、デザートへの活用がおすすめです。ココナッツならではの風味を最大限に引き立て、プリンやアイスクリームなどの創作に最適です。

ココナッツクリームを使ったレシピ

濃厚な風味が特徴のココナッツクリームは、多種多様な料理に応用できます。ここでは、ココナッツクリームを存分に楽しめる、とっておきのレシピをご紹介します。

風味豊かなココナッツカレー

いつものカレーにココナッツミルクやココナッツクリームを加えるだけで、驚くほどまろやかで深みのあるエスニック風カレーに変身します。ココナッツのやさしい甘みと豊かなコクが、スパイスの刺激をやわらげ、食べやすく仕上がります。

材料(2〜3人分)

  • 鶏もも肉またはシーフード:300g
  • お好みの野菜(かぼちゃ、ナス、ピーマンなど):200g程度
  • 玉ねぎ:1個(薄切り)
  • トマト:1個(ざく切り)
  • にんにく(みじん切り):1片分
  • しょうが(みじん切り):1片分
  • カレー粉:大さじ1.5
  • ココナッツクリーム:200ml
  • サラダ油:大さじ1
  • 塩・こしょう:適量
  • (お好みで)クミン、チリパウダー、コリアンダーなどのスパイス:適量

作り方

  1. 鍋にサラダ油を熱し、にんにくとしょうがを炒めて香りを引き出します。
  2. 玉ねぎを加えてしんなりするまで炒めます。
  3. 鶏肉またはシーフードを加えて表面に焼き色がつくまで炒めます。
  4. トマトとお好みの野菜を加えてさらに炒めます。
  5. カレー粉とスパイスを加え、香りが立つまで炒めます。
  6. ココナッツクリームを加え、具材が柔らかくなるまで10〜15分煮込みます。
  7. 塩・こしょうで味を調えたら完成です。
一皿でリゾート気分が味わえる、風味豊かなココナッツカレーをぜひご家庭でお楽しみください。
例えば、いつものカレーにココナッツクリームを加えるだけで、手軽にまろやかで深みのあるエスニック風カレーが楽しめます。鶏肉やシーフード、野菜との相性も抜群です。

卵不使用!マンゴーとココナッツのアイス

卵を一切使用せず、マンゴーとココナッツクリームだけで作る、体に優しいアイスクリームです。ココナッツの濃厚な風味と、マンゴーの甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。

材料(約4人分)

  • ココナッツクリーム:200ml
  • 冷凍マンゴー(または完熟マンゴー):200g
  • グラニュー糖またははちみつ:大さじ2〜3(甘さはお好みで調整)
  • レモン汁:小さじ1

作り方

  1. 冷凍マンゴーが固い場合は、軽く常温に置いて半解凍にしておきます。
  2. 全ての材料(ココナッツクリーム、マンゴー、グラニュー糖またははちみつ、レモン汁)をブレンダーまたはフードプロセッサーに入れて滑らかになるまで撹拌します。
  3. 出来上がったクリーム状の生地を保存容器に移し、冷凍庫で2〜3時間以上冷やします。
  4. 固くなりすぎた場合は、少し室温に置いてからスプーンですくってください。
そのままでも美味しくいただけますが、ミントやココナッツチップを添えると見た目も味わいもワンランクアップ。夏にぴったりのひんやりスイーツです。

ココナッツクリームのしっとりケーキ

生地にココナッツクリームを混ぜ込んだ、口当たりの良いケーキです。ココナッツの優しい香りが、食欲をそそります。

材料(18cmパウンド型1本分)

  • 薄力粉:100g
  • ベーキングパウダー:小さじ1
  • ココナッツクリーム:80g
  • 砂糖:60g
  • 卵:2個
  • サラダ油:30g
  • バニラエッセンス:少々(お好みで)

作り方

  1. オーブンを170℃に予熱しておく。型にクッキングシートを敷く。
  2. ボウルに卵と砂糖を入れて、白っぽくなるまでよく泡立てる。
  3. ココナッツクリーム、サラダ油、バニラエッセンスを加えてよく混ぜる。
  4. 薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるい、3に加えてさっくり混ぜる。
  5. 型に流し入れ、170℃のオーブンで35〜40分焼く。
  6. 焼き上がったら粗熱を取り、型から外して冷ます。
お好みで粉砂糖をふったり、軽くホイップしたクリームを添えると、よりリッチな味わいに仕上がります。

ココナッツクリーム選びのコツ

ココナッツクリームを選ぶ際は、含まれる脂肪分の量や添加物の有無をチェックしましょう。脂肪分が多いほど濃厚な風味を楽しめますが、カロリーも高くなります。使用目的に応じて、最適なココナッツクリームを選びましょう。

ココナッツクリームの保管方法

開封後のココナッツクリームは、冷蔵庫で保存し、できるだけ早く使い切ってください。冷凍保存もできますが、解凍後に分離する可能性があります。使用前には、よくかき混ぜてからお使いください。

まとめ


ココナッツクリームは、お菓子作りからお料理まで、様々な用途で活用できる万能な食材です。色々なレシピに挑戦して、ココナッツクリームの豊かな風味を堪能してください。今回ご紹介したアイデアをヒントに、あなただけのオリジナルレシピを考案してみてはいかがでしょうか。ココナッツクリームで、いつもの食卓をさらに美味しく、彩り豊かに演出しましょう。

疑問1

ココナッツクリームとココナッツミルクは何が違うのでしょうか?
ココナッツクリームは、ココナッツミルクと比較して脂肪分が豊富で、より濃厚な風味が楽しめます。一方、ココナッツミルクは、ココナッツの果肉を水と混ぜてから濾過したもので、ココナッツクリームよりもライトな口当たりです。

疑問2

ココナッツクリームはどこで手に入れることができますか?
ココナッツクリームは、一般的なスーパーマーケットのほか、輸入食材を扱うお店やインターネット通販サイトなどで購入可能です。また、富澤商店のような製菓材料専門店でも販売されています。

疑問3

ココナッツクリームの消費期限はどれくらいですか?
ココナッツクリームの消費期限は、製品によって異なります。必ずパッケージに記載されている期限を確認し、開封後は冷蔵庫で保管し、できるだけ早く使い切るように心がけましょう。
ココナッツクリーム