秋が深まると共に市場に並ぶ鮮やかなオレンジ色の果物、柿。甘く柔らかな果肉と、シャキッとした歯ごたえが特徴の柿は、多くの人々に愛されています。しかし、最適な保存方法を知っている人は意外に少ないのではないでしょうか?収穫直後の美味しさをキープするためには、正しい保存方法が不可欠です。このガイドでは、普段食卓を彩る柿の美味しさをより長く楽しむためのコツをご紹介します。
庄内柿を長持ちさせるための保存の秘訣とは
庄内柿を保存する際には、適切な水分管理が重要です。乾燥を防ぐため、新聞紙などで包んでからポリ袋に入れることで、冷蔵保存時の持ちが良くなります。
ポリ袋に入れて野菜室に入れると1週間ほど新鮮さを保てますが、常温では2日ほどで柔らかくなり始めます。柿は購入後すぐに食べるのがベストです。
柔らかくなった場合には冷凍して、シャーベットとして味わうこともできます。
柿を長持ちさせるポイントは、いかに水分を保つかです。
柿を2週間鮮やかさを保つ方法
市販の庄内柿や不完全甘柿は、収穫後に渋抜きの処理をされた後で店頭に並びます。この渋を抜くプロセスには様々な方法があり、炭酸ガス法やアルコール法などが用いられます。この後も柿は呼吸を続け、エチレンガスを放出しながら徐々に柔らかくなります。
そのため、何もせずに放置すると常温では2~3日で柔らかくなることがよくあります。柿のシャキッとした食感を保ちたい場合は、ヘタに工夫が必要です。
柿はヘタ部分で呼吸し、ここから水分も蒸発していきます。この部分が見えなくなるようにキッチンペーパーをヘタに密着させます。呼吸を抑えてあげると保存が長持ちします。その状態で冷蔵庫に入れると、条件によりますが約2週間は保存が可能です。
柿をシャキシャキ保存する方法は
1. ティッシュやキッチンペーパーを水で軽く湿らせてください。
2. 湿らせたティッシュまたはキッチンペーパーを柿のヘタにぴったりと押し当て、ヘタが見えなくなるようにします。
3. ラップを使って、湿ったティッシュやキッチンペーパーをしっかりと固定するように柿を包み込みます。
4. 柿は水分がなくなると柔らかくなるため、ポリ袋などに入れて密封します。
5. ヘタが下になるようにして、冷蔵庫の野菜室で冷やして保管してください。
柿の状態次第ですが、この方法であれば2~3週間は新鮮さを保てるでしょう。
ラップでヘタの部分を包む際は、濡れたティッシュをしっかり当ててください。
熟した柿を冷凍してシャーベットに変える
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熟した庄内柿や柔らかくなった柿は、完全に熟すまで待って冷凍すると、シャーベットのようにおいしく楽しめます。ねっとりとした食感と甘さが、シャーベットに最適です。濃厚な味わいのフルーツデザートとして楽しめます。
まだ固い状態のシャキシャキした柿は、そのまま冷凍に向いていません。完熟するのを待ってから冷凍することで、甘みが引き立ちます。数日間そのまま放置し、完熟した柿を楽しんでください。
庄内柿は渋柿ですが、焼酎や炭酸ガスで甘い種なし柿に変えることができます。
柿の保存方法についてまとめました
柿が柔らかくなってしまうのは、エチレンガスの放出と水分不足が主な原因です。そのため、水分をしっかりと補うことで柿の柔らかさと劣化を防ぐことができます。
この性質を活かした保存方法はとてもシンプルです。水分が抜けやすい柿のヘタを湿らせたティッシュで包み、ラップで密閉して冷蔵庫に保存します。これだけで保存力が飛躍的に向上します。
もしも柿が柔らかくなった場合でも、その状態で熟柿として冷凍保存することができます。味わいが濃厚で最高のフルーツデザートになります。食べたいときに取り出して、柿シャーベットとして楽しむことができます。
この保存方法はとても簡単ですが、まだあまり知られていないかもしれません。この美味しい熟柿の新しい楽しみ方をぜひお試しください。