いちじくは、古くからヨーロッパやアジアで親しまれてきた果物です。甘みと独特の香りが魅力的で、生で食べるだけでなく、デザートやジャムなど様々な料理に使われています。しかし、いちじくには剥き方のコツがあり、適切な方法で剥かないと果汁が飛び散ったり、皮が口の中で気になったりします。この記事では、いちじくの美味しい食べ方を堪能するための正しい剥き方をご紹介します。
いちじくの皮のむき方【基本】
いちじくは栄養価が高く、様々な料理に使える優れものです。正しい皮のむき方を覚えると、一層美味しく楽しめます。
1. いちじくのヘタを曲がっている方と反対側に折ります。
2. ヘタを下にゆっくりと引っ張り、皮をそっとむきます。皮に果肉が付かないよう注意しながら、残った皮も同様にむきます。お尻部分の皮が気になる場合は、包丁で取り除くとよいでしょう。
3. カットする際は、くし切りにするのがおすすめです。
そのままパクリと食べても美味しいいちじくですが、皮には細かい毛があるため、塩で表面をこすって洗うと、皮ごと食べやすくなります。特に、皮が赤く、お尻部分が割れた完熟いちじくは、柔らかな皮ごと食べられます。正しいむき方と処理方法で、いちじくの魅力を存分にお楽しみください。
いちじくの皮のむき方【包丁を使う場合】
いちじくの皮を上手にむく方法をご紹介します。いちじくの皮は柔らかくて薄いため、手作業だけではむきにくいことがありますが、包丁を使うとスムーズに皮をむくことができます。以下の手順に従って、丁寧に皮をむいていきましょう。
いちじくの皮のむき方
いちじくのヘタを包丁で取り除く
まず、いちじくのヘタの付け根を包丁でキレイに切り落とします。
いちじくの実を縦4等分するように浅く切り込みを入れる
いちじくの実に縦に4等分するように、薄皮一枚分の深さで浅く切り込みを入れます。
指でそっと皮を剥がしていく
皮がとても柔らかいので、指で優しく剥がしていきます。簡単に皮が剥がれるはずです。
実に残った皮の房を丁寧に取り除く
皮が残っていると風味が損なわれることがあるので、実に残った皮の房を丁寧に取り除きます。
水で実を軽く洗う
最後に、実を軽く水で洗って、新鮮ないちじくの実がむき身になります。
無理な力を加えず、包丁を丁寧に使うことで、いちじくの豊かな味わいをしっかりと楽しむことができますよ。
いちじくの冷蔵保存
いちじくは傷みやすく、賞味期限が短い果物です。しかし、適切な保存方法を取れば、長くその風味を楽しむことができます。まず、いちじくに傷みがないか確認し、傷んだ実は取り除きます。残ったいちじくは1個ずつキッチンペーパーで包み、2〜3個をまとめてポリ袋に入れます。口を閉じて冷蔵庫に入れれば、2〜3日はいちじくの新鮮な味を維持できるでしょう。食べる直前に常温に戻すと、より甘みが増します。長期保存したい場合は冷凍も有効です。賢い保存術を活かし、いちじくの美味しさを十分に堪能しましょう。
いちじくの冷凍保存
いちじくの旬は短いものの、冷凍保存すれば年中楽しめます。新鮮ないちじくを冷凍するには、熟し過ぎていない実を選び、洗ってラップに個別に包んだ後、冷凍庫に入れましょう。凍結後はビニール袋に移して保存できます。
冷凍いちじくは生で食べるとシャリシャリした食感ですが、解凍するとトロリと熟した味わいが楽しめます。ヨーグルトにトッピングしたり、焼き菓子やコンポートに使うなどアレンジが効きます。ワインやブランデーと煮込めば、上品な前菜やデザートの素材にもなる万能果実です。自然の甘みたっぷりの冷凍いちじくは、約1カ月ストックできるので、いつでも手軽に楽しめる魅力的な食材といえるでしょう。
まとめ
いちじくの剥き方はコツさえ覚えてしまえば簡単です。色々な料理にもアレンジできますので、剥き方を覚えて旬の時期に新鮮ないちじくを味わってみてはいかがでしょうか。