甘くてみずみずしい桃は、夏の楽しみのひとつですよね。でも、桃の皮むきは意外と難しく、うまくいかないと果肉がつぶれてしまったり、見た目がボロボロになってしまったり…。そんなお悩みを解消するために、この記事では「誰でも簡単に、きれいに桃の皮をむく方法」をわかりやすくご紹介します。火を使わない方法や少しの手間でつるんとむけるコツなど、失敗しないポイントも解説。今年の夏は、気持ちよくむけた桃をおいしく味わってみませんか?
桃の皮むきが難しい理由とは?
桃はその柔らかくジューシーな果肉が魅力ですが、同時に非常に繊細な果物でもあります。皮と果肉の間にほとんど隙間がなく、表面もなめらかで滑りやすいため、包丁で皮をむこうとすると、果肉まで一緒に削れてしまったり、手元がすべって思わぬケガにつながることもあります。
さらに、桃は収穫後に追熟が進む果物です。熟しすぎると手で持つだけでつぶれてしまうほどやわらかくなり、皮をむこうとするだけで果肉が崩れてしまうことがあります。一方、熟しが足りないと皮が果肉にぴったりと張りついており、無理にむこうとすると果肉が割れてしまうこともあります。

初心者でも安心!桃の皮を簡単にむく裏技3選
桃の皮むきはコツさえつかめば、特別な道具がなくても簡単にきれいに仕上げることができます。ここでは、初心者の方でもすぐに実践できる「つるんと皮がむける」おすすめの方法を3つご紹介します。
熱湯&氷水で皮がつるんとむける「湯むき」
桃の皮むきにおいて最も定番で失敗が少ない方法が「湯むき」です。トマトの皮むきと同じ原理で、熱湯に通したあとに急冷することで、皮と果肉の間に隙間ができ、手で簡単にむくことができるようになります。
【手順】
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桃の底面(おしり側)に、包丁で浅く十字の切り込みを入れる。
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沸騰したお湯に桃を10〜15秒ほどくぐらせる。
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すぐに氷水に移し、数十秒ほど冷やす。
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切り込みを入れた部分から、指で皮をめくるようにむく。
この方法は、果肉がしっかりしていて、やや熟し気味の桃に特に向いています。切り込みを深く入れすぎると果肉まで傷めてしまうので、表面を軽くなぞる程度にとどめるのがポイントです。
包丁を使わずに手でむける方法
完熟した桃は、皮が自然と浮いてきており、包丁を使わなくても手でむけることがあります。果実をやさしく触ってみて、全体的に柔らかく感じるようであれば試してみる価値があります。
【手順】
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桃を両手で軽く包み込むように持つ。
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指先で皮の端をつまみ、やさしく引っ張る。
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全体を回しながら、順番に皮をむいていく。
この方法は、果肉の形を崩さず、包丁が苦手な方にもおすすめです。ただし、熟しすぎた桃は果肉がつぶれやすくなるため、優しく丁寧に扱うことが大切です。
電子レンジを使った時短テクニック
短時間で皮をむきたいときに便利なのが、電子レンジを使った方法です。加熱によって皮が浮きやすくなり、手早くむくことができます。
【手順】
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桃をラップで包み、電子レンジ(600W)で20〜30秒加熱。
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加熱後すぐに冷水にとって冷やす。
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手で皮をめくるようにしてむく。
加熱時間が長すぎると果肉まで柔らかくなりすぎて崩れてしまうため、加減には注意が必要です。また、冷やすことで皮がむきやすくなるので、必ず冷水に取る工程を忘れないようにしましょう。
見た目も美しく!きれいに仕上げるむき方のコツ
桃は果肉が柔らかく崩れやすいため、せっかく皮がむけても形が崩れてしまってはもったいないですよね。ここでは、むいたあとの桃を美しく仕上げるためのコツをいくつかご紹介します。ちょっとした工夫で、まるでお店で出てくるような美しい桃に仕上がりますよ。
果肉をつぶさない持ち方
皮をむくときやカットするとき、強く握ると果汁が流れ出てしまい、果肉の形が崩れてしまいます。桃を持つときは、手のひらでやさしく包み込むようにして、できるだけ力を入れずに扱いましょう。とくに完熟の桃はデリケートなので、両手で支えながら作業するのがおすすめです。
カットは「くし切り」が基本
皮をむいたあとの桃は、「くし切り」にすると形が整いやすく、美しく見えます。桃の中心には硬い種があるため、以下のような手順で切り分けるとスムーズです。
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桃の縦方向(筋に沿って)に包丁を入れる。
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種のまわりを避けるように左右に回すようにして切る。
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両手でやさしくねじるようにして、2つに分ける。
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種を取り除き、食べやすいサイズにくし形に切る。
見た目をよりきれいに見せたい場合は、切り口をさっと水にくぐらせたり、レモン汁を少量ふりかけておくと、変色も防げて透明感が増します。
お皿や盛り付けにもひと工夫
むいた桃はお皿に並べるときも、少しの工夫で印象が大きく変わります。例えば、皮をむいた面を上にして並べたり、同じ向きにそろえるだけでも整った印象になります。また、ミントの葉を添えたり、透明なガラス皿に盛り付けると、涼しげで上品な仕上がりになりますよ。

桃をむいたらどうする?保存方法とおすすめの食べ方
きれいにむいた桃は、そのまま食べるのはもちろん、ひと工夫加えることでさらにおいしく楽しめます。ただし、皮をむいた桃は空気に触れると酸化しやすく、風味や見た目が落ちてしまうことも。ここでは、保存のコツと、桃を活用したおすすめの食べ方をご紹介します。
保存方法のポイント
皮をむいた桃は鮮度が落ちやすいため、なるべく早く食べるのが理想ですが、保存するときは以下の方法を参考にしてみてください。
冷蔵保存
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ラップや保存容器で密閉:カットした桃は乾燥や酸化を防ぐため、ラップでぴったり包むか密閉容器に入れて保存します。
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レモン汁をふりかけて酸化防止:表面が変色しやすいため、薄めたレモン汁を軽くふりかけておくと見た目を保ちやすくなります。
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冷蔵庫で保存する目安は1〜2日以内:できるだけ早めに食べ切るのがおすすめです。
冷凍保存
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用途に応じてカットして冷凍:スムージーやジャム用なら、くし形や角切りにして冷凍用保存袋に入れておくと便利です。
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解凍後はやわらかくなるため、生食より加工向き:食感は変わるため、ヨーグルトに混ぜたり、コンポートに使うのが◎。
おすすめの食べ方
むいた桃はそのまま食べてもおいしいですが、少しの工夫で食卓がさらに華やかになります。
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ヨーグルトやアイスクリームに添えて:甘さと酸味のバランスが絶妙で、朝食やデザートにぴったり。
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炭酸水や紅茶に浮かべてフルーツドリンクに:冷たい飲み物に桃を加えるだけで、特別感のある一杯に。
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トーストやパンケーキにのせて:はちみつやクリームチーズとの相性も抜群です。
ちょっとしたアレンジで、桃の魅力をさらに引き出すことができます。余った桃も無駄なく、おいしく活用しましょう。
まとめ
桃の皮むきは、一見むずかしく感じるかもしれませんが、果肉の特徴や熟し具合を理解し、適した方法を選べば誰でも簡単にきれいに仕上げることができます。湯むきや手むき、電子レンジを使った裏技など、自分のやりやすい方法を見つけることで、桃をより楽しく味わえるはずです。保存や食べ方の工夫も加えれば、旬の桃を最後まで美味しく楽しめます。 今年の夏は、つるんと気持ちよく皮をむいた桃で、ひと味違うおうち時間を楽しんでみませんか?
桃の皮をきれいにむくには、どの熟し具合が最適ですか?
完熟手前〜完熟程度のやわらかさが最適です。押して少しへこむくらいの感触が目安です。
湯むきするときに皮がうまくむけないのはなぜ?
加熱時間が短すぎたり、切り込みが浅いと皮が浮きにくくなります。十字の切り込みと氷水での冷却も忘れずに行いましょう。
電子レンジで加熱するとき、果肉が崩れないか心配です
加熱しすぎると果肉がやわらかくなりすぎるため、20〜30秒を目安に加熱し、すぐに冷水で冷やしてください。
むいた桃はどれくらい日持ちしますか?
冷蔵保存であれば1〜2日以内が目安です。変色を防ぐためにレモン汁をかけるのも効果的です。
皮をむいた桃のおすすめレシピはありますか?
ヨーグルトやアイスに添えたり、炭酸水に入れてドリンクにするのがおすすめです。冷凍してスムージーにも活用できます。