自宅で楽しむ贅沢なひととき、そんな特別な時間にぴったりの一杯を作ってみませんか?今回ご紹介するのは、ブランデーを使用した極上の梅酒レシピ。ブランデーならではの芳醇な香りと深いコクが、梅の爽やかな酸味と絶妙に調和し、これまでにない贅沢な味わいをもたらします。難しそうに思えるかもしれませんが、手順はとても簡単。少しの工夫で、自宅で本格的な梅酒を楽しむことができます。ぜひ、この機会に挑戦してみてください。
【初心者向け】ブランデーの製造プロセスと方法について
ここでは、初歩的なガイドとして、ブランデーの全体的な製造プロセスについてお話しします。なぜ概要に留めているのかというと、ブランデーの種類や地域(例えばコニャックやアルマニャック)、および製造者によって、作り方に微妙な違いがあるためです。
今回はブランデーの中でも特に、ブドウを主な材料とするコニャックとアルマニャックの製造方法を中心に見ていきます。しかし、コニャックやアルマニャックだけでなく、どのブランデーも大まかなプロセスは似通っているため、全体的な流れを理解するための参考にしていただけると幸いです。詳細な生産地域ごとの違いや、各工程の具体的な説明は中級編でより詳しくお伝えします。まずは製造方法の入門編です。
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ブランデーが生まれるまでのプロセスの概要
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ブランデーがどのように生産されるのか、その詳しい流れを知っている人は少ないかもしれません。私たちの手に届くまでには、ブランデーは瓶詰めされ、店舗に並ぶまでに一連の過程を経ています。ここでは、その主な7つのステップを紹介します。
それでは、各ステップを詳しく確認していきましょう。
1. 収穫:ブランデーに使う原料の摘み取り
コニャックやアルマニャックなどのブランデー作りは、まず白ブドウの収穫からスタートします。これらのブランデーはワインと同様に白ブドウを原材料として用います。特に「ユニブラン」(別名サンテミリオン)と呼ばれる品種の白ブドウが多く使われており、この品種は酸味が豊富で糖度が低いことから、ワインとして高級なものにはあまり使われません。しかし、ブランデーを作るための材料としては優れた選択肢です。主な理由は以下の2つです。
2. 白ワイン醸造のプロセス:発酵
収穫されたブドウは圧搾され、果汁が抽出されます。
ブランデーに用いるのは果汁だけであり、皮や種子は潰さずに分けられます。これは白ワインの製法とも共通しています。ちなみに、赤ワインは黒ブドウを皮ごと発酵させるため、赤い色をしていますが、白ワインはほぼ透明になるのです。
絞り取った果汁は発酵させられます。イースト菌を追加して発酵させる場合と自然発酵させる場合があり、これはメーカーによって異なります。自然発酵は時間と手間がかかり、しばしば高級品となります。発酵期間もメーカーごとに異なります。前述のように、ブランデーの製造に使用される白ブドウは糖度が低いため、アルコール度数が約8%の比較的軽めの白ワインができます。この白ワインがブランデーの基となるのです。
3. 蒸留:アルコールを取り出す工程
ウイスキーや他の蒸留酒と同様に、蒸留の基本原理は共通しています。
ブランデーの製造では、まず発酵した白ワインを蒸留器で加熱します。加熱により発生した蒸気が蒸留器の上部から放出され、その後冷却されて、より高いアルコール度数の液体に変化します。アルコールと水では沸点が異なり(アルコールは78.3℃、水は100℃)、この差を利用してアルコールを抽出します。
この過程で、約70%のアルコール度数をもつブランデーの基礎が形成されます。この時点のブランデーはまだ透明です。使用する蒸留器はコニャックとアルマニャックで異なります(それぞれの規格で使用する器具が決まっています)。コニャックは単式蒸留器で2回蒸留され、アルマニャックは半連続式蒸留器で1回蒸留されます。コニャックとアルマニャックの蒸留プロセスの詳細については、中級編で別途紹介します。
4. 熟成:ブランデーの風味を形作るための長期間にわたる重要な過程
アルコール度数70%のブランデーは、樽に入れられ長期間の熟成が施されます。熟成プロセスの詳細については別の記事で触れていますが、熟成中に得られる変化は以下の3点です。
数年間から数十年間の樽熟成を経ることで、アルコール度数が約40%の滑らかなブランデーへと進化します。
5. 組み合わせによる創作
長期間寝かせたブランデーは、製品としての完成を迎えるための重要な工程であるブレンドに移ります。
ビンテージブランデーを除くと、ほぼすべてのブランデーは単一の樽から直接瓶詰めされることはありません。メーカーの風味と香りのイメージにフィットするように、異なる熟成年数のブランデーを組み合わせて瓶詰めします。これはブランデーの品位を決定する大切な作業であり、最も若いブレンドの熟成年数によって、VSOP、ナポレオン、XOなどのランクが決まります。
ランクに関する詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。
6. ボトリング工程
調合されたブランデーは、工場において機械や手作業でボトルに詰められます。同じ種類のブランデーであっても、出荷先の国によってボトルのデザインが異なることがあります。
例えば、ジャンフィユーのフロスティボトルは日本市場向けにデザインされたものであり、海外には流通していません。