そんなトマトを、自宅の庭やベランダで育ててみませんか？ この記事では、トマト栽培を始める前に知っておきたい基礎知識から、土作り、肥料、水やり、病害虫対策まで、分かりやすく解説します。 トマトの特性をわかりやすく、正しい環境を整えれば、家庭菜園でも美味しいトマトを育てることができます。 この記事を参考に、ぜひトマト栽培に挑戦してみてください！
1.トマトの種まき
苗を植え付ける5月頃に間に合いますように、種まきは3月頃から始めましょう。 種まきから植え付けるまでの育苗期間は約2ヶ月です。 トマトの発芽に適した温度は20℃～30℃です。 3月はまだ寒さが残るため、確実に発芽させるには、温度管理ができる「ビニール温室」があると安心です。種まきの前に、トマトの種、9cmポット（または育苗箱、セルトレイ）、種まき用土、ビニール温室を準備します。育苗の過程で鉢上げを行うため、12cm～15cmのポットも用意しておきましょう。
トマトの種まきの方法
STEP1. 種を一晩水につける
STEP2. ポットに種まき用土を入れる
STEP3. 種まき用の穴を作る
STEP4. 穴に3粒ずつ種をまく
STEP5. 土を軽くかぶせる
STEP6. 水を丁寧に考える
まず、ポットに種まき用の土を入れます。次に、直径3cm、深さ1cm程度の穴をあけ、種が重ならないように3粒ずつ丁寧にまきます。種をまいた後は、軽い土をかぶせて種が隠れるようにします。水を気にする点は、種が流れないように優しく、たっぷりと水をあげましょう。
種まき後～発芽までの管理
トマトの種は、早ければ3日、通常は1週間程度で発芽します。 発芽率を上げるために、種まき後は夜間や気温が低い時間帯はビニール温室に入れたり、室内で管理するなどして、発芽に適した温度を選びましょう。 日中は高温になりすぎないように、ビニール温室から出すなどの調整が必要です。 発芽するまでは、土の表面が乾燥しないように毎日注意し、朝に水やりをしましょう。
発芽後の管理方法と育苗ポイント
トマトの種が発芽したら、温度管理と間引きをしながら苗を育てていきます。
育苗期間中は、合計2回間引きを行います。1回目の間引きは、本葉が出てきた頃に行い、生育のゆっくりものを間ぬいて2本立ちします。2回目の間引きは、本葉の数が増えてきた頃に始めて、最も生育の良いものを残して1本立ちします。
発芽後の水やりは、苗が成長するまでは、鉢の底から水を吸うように与え、本葉が増えてきたら、土の表面が十分乾いたタイミングで上から水を与えます。
2.トマト栽培用の土作り
種まきから植え付けまでの育苗期間は約2ヶ月です。トマトは根を深く張るため、畑に直接植える場合は、土を深く耕しておくことが重要です。
地植え栽培用の土作り
畑にトマトの苗を植える場合は、植え付けの2週間前までに土を深く耕しておきます。1平方メートルあたり約100gの苦土石灰と20リットルの牛糞堆肥または腐葉土を混ぜ込みます。トマト栽培に適した土壌pHは6.0～6.5です。
植え付けの1週間前に、約50gの緩効性化成肥料（例：NPK=8-8-8など、成分比が均等なもの）を元肥として与え、しっかりと耕します。畝は、水はけを良くするために、幅1.5m、高さ30cm程度の高畝にします。雨水の侵入や泥はねを防ぎ、除草作業を軽減するために、畝を立てる際にマルチシートを張るのがおすすめです。
プランター栽培用の土作り
プランターでトマトを栽培する場合は、市販の野菜用培養土を利用すると便利です。野菜用培養土は、通常の土よりも保水性が高く、赤玉土などの重い土が多く含まれているため、苗が折れる様に設計されています。自分で土を配合する場合は、赤玉土（小粒）7 、腐葉土2、牛糞堆肥1の割合で混ぜたものを使います。トマト1株を育てるには、直径・深さともに30cm程度のプランターを用意しましょう。 プランターの準備が難しい場合は、市販の栽培キットを利用すると、プランターなしで袋のまま栽培することも可能です。
3. トマトの植え付け
トマト栽培に適した土の準備ができたら、いよいよ植え付けです。 種まきからおよそ2ヶ月後を目安に、畑やプランターへ苗を植えましょう。 第一花房に花が咲き始めた頃が、植え付けに最適なタイミングです。 苗を選ぶ際は、第一花房に花が咲いているものを選ぶと、その後の生育がスム植え付けは、晴れた日の午前中に行うのがおすすめです。 午後は風が強くなることがあり、苗にストレスを与えてしまう可能性があるためです。 植え付けの前日には、ポットの土にたっぷりと水を与えて、苗が十分に吸水できるようにしておきましょう。
【地植え栽培】植え付けの手順
STEP1. マルチに植え穴
STEP2. 株間を50cm確保して植え穴を掘る
STEP3. 掘った植え穴に水をたっぷり注ぐ
STEP4. ポットから苗を丁寧に抜き出す
STEP5. 苗を浅めに植え、土を軽く押さえる
STEP6. 支柱を立てて苗を支える
STEP7. 最後に反省
事前にマルチを張っておいた畝に、植え穴を設けます。 マルチに穴の境界は、ハサミやカッターを使うか、複数の苗を植える場合は穴あけ器を使うと効率的です。株間が50cm程度になるように穴を開け、植え穴は幅と深さが30cmを目安に掘りましょう。
苗をポットから取り出す際は、根を抜かないように丁寧に作業します。穴に苗を植える際は、深植えにならないように注意し、接ぎ木部分が土に埋まらないように浅植えするのがポイントです。植え穴と根の間に隙間ができないように土を並べて、手で軽く押さえます。
苗の横に、長さ2m、太さ16mm程度の支柱を立て、深さ30cm程度までしっかりと差し込みます。 主枝が倒れないように、麻ひもなどで8の字を描くように緩めに支柱と茎を結び、苗を支えます。
植え付けが終わったら、たっぷりと水を与えましょう。 その後も、土が乾燥しないように水やりを続け、苗がしっかりと根に付くまで丁寧に管理します。
【プランター栽培】植え付けの手順
STEP1. プランターに鉢底石と培養土を入れる
STEP2. 土全体を湿らせるように水を与える
STEP3. 苗を植えるための穴を掘る
STEP4. ポットから苗を買わないように取り出す
STEP5. 穴に苗を浅く植え付ける
STEP6. 最後にたっぷりと感謝
プランターに、水はけを良くするための鉢底石を置き、その上に培養土を入れます。鉢底石はたくさん入れるのがポイントです。土は、プランターの縁から5cmほど下まで、水やりの際に水が溢れないようにウォータースペースを確保します。土全体が湿るように水を与え、その後、苗を植えるための穴を掘ります。苗をポットから取り出す際は、根を抜かないように丁寧に作業し、植え穴に浅く植え付けます。最後に、プランターの底から水が流れ出るくらいと水を与えましょう。根が付くまでは土が乾燥しないように水やりを行い、日に当たりの良い場所で育てます。
【苗から育てる場合】良い苗の選び方
トマトの苗は、4月頃からホームセンターや園芸店で販売始めます。 苗を選ぶ際には、葉の色や茎の状態をよく確認しましょう。 葉は明るい緑色をしているものが良く、茎は節と節の間が詰まっているものがおすすめです。側などをよく観察し、病害虫の被害がないかを確認することも大切です。トマトだけでなく、ナスやピーマンなどのナス科の植物の苗を際も選び、同様の点に注意し、加えて第一花房に花、または蕾が付いているものを選びましょう。
トマトの寝かせ植えについて
トマトの寝かせ植えは、トマト栽培のルーツである本来地上でよく見られる栽培方法です。 トマトには、茎や根から新たな根を出しやすい性質があります。能力を高め、結果として苗全体が丈夫にます。このように育った苗は、病害虫への抵抗力も向上し、健康な状態を目指しやすいため、収穫量の増加が期待できます。
4.トマト栽培の仕立て
大事なトマトは、生育が進むまでに大きく重くなるため、支柱を立てて株を支える「仕立て」が要りません。 トマト栽培において重要な作業の一つが、誘引と脇芽かきです。 支柱は、実際の重さを支えるだけでなく、成長した茎や葉が密集するのを防ぐ役割も果たします。健全に育ち、害虫の発生や病気のリスクを軽減できます。 トマトは、すべての葉の付け根からわき芽が出てくるため、早めに摘み取り、主となる茎を一本育てるのが基本です。
大玉トマト栽培は1本仕立てが基本！
トマト栽培では、主枝を一本だけ伸ばす１本仕立てが一般的です。この方法では、１株ごとに１本の支柱を立てて育てます。
STEP1. 長さ1.5ｍ～2ｍ程度のイボ竹などの市販されている支柱をご用意しております。
STEP2. 株元から5cm程度離れた位置に支柱を立てます。
STEP3. 主枝が支柱に高く届いたら、茎を8の字を描くように支柱に結び付けて固定します。
誘引する際は、麻ひもを8の字に巻き付け、茎が太くなることを見越して、余裕を持たせることが大切です。 強く締めすぎないように注意しましょう。 主枝の成長に合わせて、20～30cm間隔で結びながら誘引を続けます。 これにより、主枝の安定的な成長をサポートし、栄養が速やかに集中しやすくなります。
2本仕立ては難易度高め！
トマト栽培は1本仕立てが基本ですが、主枝に加えてわき芽を1本伸ばす「2本仕立て」で育てることもできます。 2本仕立ての場合は、主枝と伸びるわき芽それぞれに支柱が必要になります。 正しく管理すれば、1本仕立てよりも収穫量を増やす2本仕立てで成功するためには、安定した着果を適宜工夫して、摘果を徹底的に株の勢いを維持することが、そして2本仕立てに適した品種を選ぶことが重要です。
特にミニトマトは生育が旺盛なため、2本仕立てに向いています。 2本仕立てには、一段目の花房の下から出るわき芽を伸ばす方法と、苗が小さいうちに摘芯してわき芽を伸ばす方法がありますが、家庭菜園では花房のすぐ下にありまする葉の付け根からそろそろわき芽を側枝として育てるのがおすすめです。 このわき芽は他のわき芽よりも生育が旺盛で、主枝に劣らないほど立派な枝に成長します。 第1花房、または第2花房のすぐ下のわき芽を選ぶと良いでしょう。
具体的な手順は以下の通りです。
STEP1. 長さ1.5m～2ｍの支柱を1株につき2本ご用意します（植え付け時に最初に立てる支柱は短くても構いません）。
STEP2. 支柱間の間隔を十分に確保し、畝の視野に支柱を立て、「Y字」になるようにトマトを誘える配置にします。
STEP3. 主枝が片方の支柱に届きましたら招待します。
STEP4. 第1花房の下から生えているわき芽を側枝として育てます。
STEP5. 側枝がもう片方の支柱に届きましたら招待します。
2本仕立ての猶予は、1本仕立てと比べて収穫量がほぼ2倍になる可能性があること、また、肥料過多の畑でも養分が分散され、ツルボケなどの問題がどうしてもつらいことです。
5. トマト栽培における雨よけ対策
トマト、特に大玉トマトの栽培では、水分過多による果裂や病害のリスクを軽減するために、雨よけの設置が重要となります。雨から守ることで、健康な生育を重視し、安定した収穫量を目指しましょう。
雨よけの設置方法
家庭菜園でトマトを地植えする場合は、市販の雨よけキットを利用すると手軽に設置できます。自作する場合は、支柱（6～8本）、園芸用ビニールシート（またはゴミ袋）、固定用の紐を用意します。支柱は、通常の仕立てに使うものより長めのものを選びましょう。
STEP1. 仕立て支柱の外側に、雨よけ用の支柱を立てます。
STEP2. ビニールシートに支柱を開くための穴があります。
STEP3. ビニールシートをピンと張り、たるまないように調整します。
STEP4. 紐で支柱とビニールシートをしっかりと固定します。
6. トマト栽培における芽かき作業
トマト栽培に関して、生育状況に合わせて行う重要な作業が「芽かき」です。 葉の付け根から生まれる「わき芽」は、置いておくとどんどん成長し、養分をとって大事になります。 株全体の栄養バランスを整え、花芽の形成を促進し、実付きを良くするために、脇芽が5cm程度に成長したら、こまめに芽を大事にすることが大切です。また、かきは風通しを良くし、病害予防にも繋がります。
効果的な芽かきの方法
トマトのわき芽は、主枝と葉の付け根から発生します。わき芽が伸びすぎると太くなり、養分が分散されてしまいます。主枝との区別がつかなくなる前に、早めに摘み取りましょう。
作業の際は、切り口から病原菌が侵入するのを防ぐため、晴れた日の午前中に行うのが理想的です。 特に、花房の下に出てくるわき芽は成長が早いので、見落とさないように注意しましょう。
7. トマト栽培における追肥
大玉トマトは、中玉トマトとミニトマトと比較して、果実を大きく成長させる必要があるため、開花後、実がつき始めた頃から追肥を行います。
トマト追肥のタイミング：1回目
トマトの花が開花し、最初の花房（第1花房）に実がつき、ポン玉ほどになったら、1回目の追肥を行います。追肥量は、使用する肥料の成分によって調整が必要です。
緩効性肥料の使用も可能ですが、追肥には液体肥料の使用がおすすめです。 液体肥料を使用する際は、規定量を水で薄め、水やりの代わりにあげます。 液体肥料は2週間に1回のペースで与えますが、肥料不足や過多にならないよう、トマトの状態を観察しながら量を調整してください。
トマト追肥のタイミング：2回目
第3回花房の実がピンポン玉ぐらいになった時点で、2回目の追肥を行います。1回目と同様に、液体肥料を規定の割合に設定して施肥してください。
肥料の調整と活力剤の活用
トマトに限らず、野菜栽培において、根をどれだけ成長させられるかが収穫量を大きく左右します。 特に、三次根と呼ばれる細かく密集した根（主根から出る二次根からかなり根）を増やすことが重要です。
花が落ちてしまった、葉の色が薄くなった、土の表面を少し掘った細かい根が見当たらないといった場合は、根が十分に育っていません。このような症状が見られた場合は、追肥を行う前に、まず微量要素を中心に配合された植物活力剤を与えて様子を見ましょう。植物の状態が改善された後に追肥を行ってください。
時々、下の葉が黄色くなっている場合や、葉が上向きになっている場合は、窒素、リン酸、カリウムが不足しているサインです。この場合は、積極的に追肥を行いましょう。
8. トマト栽培における摘果の重要性
優秀で尊敬の強い大玉トマトを収穫するために、ぜひ実践していただきたい作業が「摘果」です。
摘果の手順
最初の摘果は、一段目の果房に実ったトマトがピンポン玉程度に成長した段階でやっていきます。 各果房につき、形の整った実を3～4個選び、それ以外の、形が良くない実や小さすぎる実は手で丁寧に摘み取ります。実がピンポン玉くらいのサイズになったタイミングで、各段ごとに摘果を実施します。摘果を行うことで、養分がじっくりな分散することを恐れず、残った十分な栄養を行き渡らせ、大きく甘いトマトを育てることができます。
9. トマト栽培の葉かきについて
トマトの実が色づきを始める早い段階で重要な作業となるのが「葉かき」です。
葉かきの手順
収穫を終えた段の下に生えている葉は、まだ上の段階養分モジュールを終えているため、すべて取り逃します。 葉かきは、一週間に一度のペースで、二回に分けて行います。
10.トマト栽培、いよいよ収穫
待ちに待った収穫の時期は、開花から約55～60日後。 梅雨明け後の晴天の日を選び、太陽をたっぷり浴びて真っ赤に熟したトマトを収穫しましょう。 完熟トマトは、かわいさ、酸味、旨味のバランスが絶妙で、芳香醇な香りが特徴。家庭菜園の贅沢な味わいです。 収穫後は鮮度が落ちやすいので、特に気温ならではの高い時期は、涼しい時間帯に収穫し、一応屋内に持ち帰りましょう。
収穫のベストタイミング
トマトは、日中の光合成で栄養を蓄え、夜間に実を大きくします。そのため、収穫は朝の早い時間帯が最適です。ヘタの近くまで赤く色づいたものが収穫のサイン。完熟トマトを長く放置すると、実が割れてしまうことがあるので、早めの収穫を心がけましょう。
収穫方法のポイント
収穫には園芸用ハサミを使用し、軸を早く近い部分で丁寧にカットします。こうすることで、他の傷がつくのを防ぎます。ミニトマトの場合は、房ごとカットすることも、熟した実だけを摘み取ることも可能です。カットした部分は病気のリスクが高まるため、清潔なハサミを使用し、晴れた日に収穫するか、収穫後に消毒を行いましょう。
完熟トマトは、軽く揺らぐだけで簡単に収穫できますが、落とさないように手を添えてカットすることが重要です。トマトのヘタと房の繋ぎ目は離層と呼ばれ、品種によって離層部ごとに収穫できるものと、ヘタの部分から収穫できるものがあります。
11. トマト栽培、摘芯という作業
玉トマトを安定的に収穫するために不可欠のが「摘芯」という作業です。
摘芯の方法
摘芯とは、トマトの生育を調整するために、伸びてきた主枝の先端を切り取る作業のことです。 正しい時期は、主枝が目的の高さに達した頃、具体的には4段目から6段目の花房が見え始めた頃が良いでしょう。 先端を摘む際は、一番上の葉を2～3枚程度残すことが大切です。
トマト栽培における水やり
トマトを育てる際の水やりのタイミングや注意点について解説します。
種まきから発芽までの水やり
トマトは水分が多い環境が嫌いです。水やりは控えめに行うのが基本ですが、種をまいてから発芽するまでは、土の表面が乾燥する前に水を与えましょう。発芽後は、土の表面が乾いた頃に水やりをします。
発芽後から育苗中の水やり
発芽後は、根がしっかりと土に定着するまで、乾燥しないように水やりをします。根が十分に張り、本葉が増えてきたら、土の表面がかなり乾いたタイミングで水を与え、やや乾燥気味に育てていくのがポイントです。
植えつけ後の水やり
苗を植えた直後は、根がしっかりと土に活着するまで、土の表面が乾燥しないように丁寧に水を与え続けてください。その後、苗が十分に根を張ったら、水やりは慎重に行いましょう。
トマトへの水やりは、基本的に朝に行い、トマトがしおれ忘れない程度の量を与えます。 トマトはやや乾燥気味に育てるほうが好き、優しいとうまみが増えると言われています。 庭植えの場合は、1週間に一度雨が降っていれば、特に水やりの必要はありません。
実がなり始めた頃は毎日水やりをする！
トマトは比較的乾燥に強い野菜ですが、実が大きくなり始める時期には、土の表面が乾いたタイミングで毎日しっかりと水をあげましょう。 この時期に水が足りないと、尻腐れと呼ばれる生理障害を考える可能性があります。 雨よけが必要なほど多湿に弱いトマトには、上から勢いよく水をかけるのではなく、株の根元に優しく水をかけてあげてください。
まとめ
おいしいトマトを育てるための方法や栽培のコツ、日々の手入れの仕方などがわかれば、ご家庭でも甘くてジューシーな大玉トマトを育てることができます。 大玉トマトはミニトマトに比べて少し難しいですが、家庭菜園に適した品種や初心者でも育てやすい品種もたくさんあります。
丹精込めて育てた分、真っ赤に熟したトマトを収穫した時の喜びと達成感は格別です。 畑に植えるだけでなく、プランターや鉢植えでも栽培できるので、ここでご紹介した内容を参考に、ぜひトマト栽培に挑戦してみてください。
トマトの栽培に関して、肥料不足と過肥料多数を見るサインは何ですか？
肥料不足の際には、新しい葉が黄色くなり、茎が細くなることが挙げられます。 「ネ茎」は、肥料過多の明確なサインです。また、葉ばかりが茂って花が咲かない、または花が落ちてしまう「つるぼけ」も肥料過多によって起こりやすい現象です。これらのサインをよく観察し、トマトの成長段階に合わせて適切な量の肥料を与えることが重要です。
トマトの連作障害を回避するには?
トマトは連作障害がやがて起こりやすい野菜として知られています。 特にナス科の植物を同じ場所で栽培した場合、最低5年は間隔を空けることが大切です。 プランターで育てる際は、毎年土を忘れることで連作障害のリスクを覚悟します。
大玉トマトをたくさん収穫するための摘芯と摘果の重要性
摘芯とは、トマトの主となる茎が一定の高さ（4～6段目の花房が出た頃が目安）に達したら、その先端を摘む作業です。この作業を行うことで、茎の成長が抑制され、栄養が花やじっくり集中するため、大きく実ったトマトを収穫しやすくなります。一つの房につき形の良い実を3～4個残し、それ以外をゆっくり作業します。こうすることで、残された栄養が十分にいきわったり、より大きく、甘いトマトを育てることができます。これらの作業は、品質の良いトマトを安定して収穫するために非常に重要です。