お正月につきたてのお餅をたくさん用意したけれど、結局余ってしまった…そんな経験はありませんか?お餅は美味しくてついつい食べ過ぎてしまうものですが、常温での保存はカビの心配があり、冷蔵では硬くなってしまいがち。そこで役立つのが「冷凍保存」です!この記事では、お餅を美味しく冷凍・解凍するための秘訣を徹底解説。もうお餅の扱いに迷うことはありません。正しい方法で保存して、いつでも美味しいお餅を楽しみましょう!
餅を冷凍保存する理由と保存期間

お正月につきたてのお餅をたくさん用意したものの、食べきれずに困ってしまうことはありませんか?お餅はカビが発生しやすく、常温での長期保存には向いていません。そのため、冷凍保存が賢い選択肢となります。スーパーなどで売られている個包装の切り餅は比較的日持ちしますが、開封済みのものや、家庭で切り分けたお餅、包装されていない鏡餅などは、できるだけ早く冷凍保存することをおすすめします。冷蔵庫での保存期間はおおよそ1週間程度ですが、冷凍することで約1ヶ月間、風味を損なわずに保存することが可能です。
冷凍餅をおいしく保存するための3つのコツ
冷凍保存する際に最も注意すべき点は、乾燥と酸化です。以下の3つのポイントを守ることで、冷凍したお餅でもおいしさをキープできます。
- 個別にラップでしっかりと包む:お餅は冷凍されると水分が失われやすく、乾燥が進みます。一つ一つ丁寧にラップで包み込み、空気に触れる部分を極力減らすことで、酸化も防ぐことができます。
- 冷凍保存用ジッパー付き袋を活用する:ラップで包んだお餅を、さらに冷凍保存用のジッパー付き袋に入れます。二重にすることで、より乾燥を防ぐ効果が期待できます。
- できる限り空気を抜いて密閉する:保存袋に入れる際には、袋の中の空気をできるだけ抜き、しっかりと密閉することが重要です。水圧を利用する方法や、切り餅の形状を利用して手で空気を抜く方法などがあります。
手作りのお餅の場合は、使いやすい大きさにカットしてから冷凍すると、調理の際に便利です。
水圧を利用した空気の抜き方
ボウルに水を張り、ジッパー付き保存袋に入れたお餅を水中にゆっくりと沈めていきます。袋の口を少しだけ開けて、水圧で袋の中の空気を押し出すようにします。空気が抜けきったら、素早くジッパーを閉じてください。
切り餅の角を利用した空気の抜き方
平らな場所に保存袋を置き、切り餅の角を使って袋の中の空気を端に集めます。空気が溜まった部分を指で押さえながら、空気が逆流しないように注意してジッパーを閉じます。
冷凍餅の解凍方法と味わいの変化
冷凍保存したお餅は、解凍の仕方次第でその食感が大きく変化します。ここでは、電子レンジ、オーブントースター、フライパン、そしてお鍋を使った解凍方法をご紹介し、それぞれの特徴を詳しく解説します。
電子レンジでの解凍:ふっくら、もちもちの仕上がり
電子レンジで解凍すると、お餅全体が均一に温まり、ふっくらとした、もちもちの食感を楽しむことができます。目安として、お餅1個あたり500Wで45秒から50秒ほど加熱してください。解凍後には、粒あんやきな粉をかけてシンプルに味わうのがおすすめです。さらに柔らかくしたい場合は、水と一緒に加熱する方法もご紹介します。
電子レンジで、まるでつきたてのような食感にするには
耐熱容器に冷凍のお餅を1つ入れ、水大さじ1杯を加えます。ラップはせずに、500Wの電子レンジでまず30秒加熱します。お餅を裏返して、さらに30秒から40秒ほど加熱し、取り出したらスプーンで優しく練り混ぜます。こうすることで、水分がお餅に馴染み、まるでつきたてのような、とろけるような柔らかさを実現できます。大根おろしを添えて、風味豊かなからみ餅として味わうのも格別です。
オーブントースターでの解凍:外はカリカリ、中はもちもちの二重奏
オーブントースターで焼くと、外側はカリッとした香ばしさ、内側はもちもちとした食感という、コントラストが楽しい仕上がりになります。オーブントースターの網の上にアルミホイルを敷き、その上に冷凍のお餅を並べて約10分間加熱します。お餅がふっくらと膨らんで来たら、さらに2分から3分焼き、程よい焼き色をつけます。くっつきにくい加工がされたアルミホイル(フライパン用ホイルなど)がない場合は、通常のアルミホイルに薄くサラダ油を塗ってからお餅を置いてください。焼きあがったお餅に醤油を塗り、海苔で巻けば、香ばしい磯辺巻きとしてお楽しみいただけます。
フライパンでの解凍:外は香ばしく、中はもちもち
フライパンで加熱すると、表面は香ばしく、中はもちもちとした食感を楽しめます。焦げ付きにくいフライパンに冷凍のお餅を並べ、中程度の火加減で約5分間焼きます。焼き色がついたら裏返し、さらに5分ほど加熱してください。お餅がふっくらと膨らみ、良い焼き色になったら完成です。鉄製フライパンの場合は、薄く油をひいてからお餅を焼くと、くっつきを防げます。焼きたてのお餅に砂糖醤油をかければ、定番のみたらし餅として美味しくいただけます。
鍋での解凍:とろけるような、なめらか食感
お鍋で煮込むことで、お餅がとろけるように柔らかくなります。ポイントは、まだ冷たい煮汁の中に凍ったままのお餅を入れて、中火でじっくりと10分程度煮込むこと。特にお雑煮との相性は抜群です。お鍋に水(または出汁)、鶏肉、そして冷凍のお餅を入れ、中火で温めます。鶏肉に火が通り、お餅が十分に柔らかくなったら、塩と醤油で味を調えます。最後に、かまぼこや三つ葉を添えれば、彩り豊かで美味しいお雑煮の完成です。
お餅の上手な切り方
お餅を切る際、包丁にべったりとくっついてしまう場合は、クッキングシートを包丁の刃に当ててから切ってみてください。そうすることで、お餅が綺麗に切れ、美しい角を保った状態に仕上がります。
調味料の種類少なめ!冷凍餅の簡単アレンジレシピ集
冷凍のお餅は、工夫次第で色々なアレンジが可能です。ここでは、ご家庭にある調味料だけで手軽に作れる、簡単アレンジレシピをご紹介します。

香ばしさがたまらない!醤油とオリーブオイルで作る変わり種磯辺餅
焼いたお餅に、醤油と風味豊かなオリーブオイルを絡めて海苔で巻けば、いつもと違う磯辺餅の完成です。意外な組み合わせですが、醤油とオリーブオイルの相性は抜群。シンプルながらも奥深い味わいが楽しめます。ちょっと贅沢に、こだわりの醤油やオリーブオイルを使ってみるのもおすすめです。
簡単アレンジ!小さく切ったお餅とトマトジュースで作るあったかスープ
温かいトマトジュースにほんの少し醤油を加え、小さく切って軽く焼いたお餅を投入。トマトの旨味と醤油の香りが絶妙にマッチした、体が温まるスープです。お好みで、仕上げにオリーブオイルをたらしたり、黒胡椒を振ったりするのも良いでしょう。
甘辛がクセになる!焼肉のタレとチーズで仕上げる韓国風トッポッキ
フライパンに食べやすい大きさに切ったお餅と少量の水を入れ、蓋をして柔らかくなるまで加熱します。そこに焼肉のタレを加えて全体に絡め、とろけるチーズを乗せて溶ければ完成。焼肉のタレだけで味が決まるので、料理初心者さんにもおすすめです。少し辛めの焼肉のタレを使うと、より本格的な味が楽しめます。ぜひお試しください。
スパイシーな香りが食欲をそそる!ウスターソースとカレー粉で作るカレー餅
ウスターソースとカレー粉を混ぜた特製ソースをお餅に絡めていただきます。お餅の量に合わせてソースの量を調整してください。目安は、切り餅1個に対してウスターソース小さじ1、カレー粉小さじ1/4程度。焼いたお餅はもちろん、電子レンジで温めたお餅や茹でたお餅にもよく合います。食卓の一品に加えてみてはいかがでしょうか。
ピリ辛がたまらない!明太子と白だし香る、絶品明太子餅
焼き上げたお餅に、白だしで風味豊かに仕立てた明太子をたっぷりとかければ、食欲を刺激する一品に。明太子の塩気と白だしの優しい味わいが絶妙にマッチして、お餅の美味しさを引き立てます。納豆餅や大根おろし餅のように、ご飯との相性が良いものは、お餅にもぴったり。色々な食材を組み合わせて、自分だけのオリジナルレシピを開発するのも楽しいですよ。手軽に作れるので、忙しい日にもぴったりです。
お子様も大喜び!チーズとベーコンのモチモチピザ
お餅をピザ生地に見立てて、ケチャップを塗り、とろけるチーズと香ばしいベーコンをトッピング。オーブントースターで焼き上げれば、あっという間にお子様も大好きな餅ピザの完成です。小さくカットしたお餅を使えば、パーティーにもぴったりの可愛いカナッペ風アレンジも楽しめます。ぜひお試しください。
まとめ
冷凍保存したお餅は、適切な方法で解凍することで、風味を損なわずに美味しくいただけます。電子レンジ、オーブントースター、フライパン、煮るなど、解凍方法によって食感が変わるので、お好みに合わせて使い分けるのがポイントです。様々なアレンジレシピを試して、冷凍お餅を最後まで美味しく味わいましょう。
個包装されたお餅は、そのまま冷凍しても大丈夫?
個包装のお餅も、消費期限内に食べきれない場合は冷凍保存が可能です。ただし、乾燥を防ぐために、個包装のまま冷凍保存用袋に入れて冷凍することをおすすめします。こうすることで、より美味しく保存できます。
冷凍保存したお餅の賞味期限は?
冷凍することで、お餅のおいしさを比較的長く保つことができます。一般的には、約1か月程度を目安にすると良いでしょう。ただし、冷凍庫の開け閉めの頻度や、保存環境によって品質は左右されますので、できるだけ早くお召し上がりいただくことをおすすめします。
解凍後のお餅を再冷凍しても大丈夫?
一度解凍したお餅を再び冷凍すると、お餅の品質が低下し、本来の風味を損なう原因となります。解凍したお餅は、できる限りその日のうちに食べきるように心がけましょう。