パッション フルーツ の 食べ 方
パッションフルーツはそのユニークな見た目と、酸味が特徴のトロピカルフルーツです。一度味わえばその旨さにはまること間違いなし。しかし、パッションフルーツの美味しい食べ方を知らない方も多いのではないでしょうか?今回は、パッションフルーツの最も美味しい食べ方をご紹介します。パッションフルーツの持つ豊かな風味と栄養を、最大限に引き出す方法を一緒に学んでみましょう。
パッションフルーツの概要
パッションフルーツのおすすめの食べ方
南国フルーツ、パッションフルーツの風味はそのまま食べるには少々強いと感じる人もいるかもしれませんが、いくつかの食べ方を試すことでその醍醐味を十分に堪能することができます。
最初に紹介するのが、そのまま生で食べる方法です。パッションフルーツを半分にカットし、果実部分をスプーンでくり抜きます。細かい種も食べられるので、香り高く甘酸っぱい果肉と種の食感を一緒に楽しみましょう。
次におすすめなのが、ヨーグルトに混ぜて楽しむ方法。パッションフルーツの果肉をヨーグルト上にトッピングし、よく混ぜていただきます。これにより、フルーツの酸味と甘さがヨーグルトのクリーミーさと結びつき、独特の美味しさを引き立てます。
さらに、パッションフルーツは冷たいドリンクとしても優れています。フルーツを取り出し、氷と一緒にシェイクして楽しむこともできます。これによりフルーツの酸味が落ち着き、涼やかな風味のドリンクとなります。
どの食べ方であれ、パッションフルーツのとろけるような食感と、果実本来の香りを最大限に楽しむことができます。
パッションフルーツの栄養
パッションフルーツは、100gあたり約67kcalで、以下の栄養素を含んでいます*1
ビタミンC: 16mg
カリウム: 280mg
鉄分: 0.6mg
これらの栄養素は、免疫機能の向上、血圧調整、などに役立ちます。
パッションフルーツは一般的に安全な食品ですが、ラテックスアレルギーのある方は交差反応を起こす可能性があります。初めて食べる際は少量から始め、異常がないか確認することをおすすめします。
*1)日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
おいしいパッションフルーツの見極め方
パッションフルーツを選ぶ際は、色、香り、触感に注目して選びましょう。
【おいしいパッションフルーツの見分け方】
* 色:紫色の色が濃く、ツヤがあるものがおすすめです。一部緑色の部分が残っている場合もありますが、全体に紫色のものが熟しています。
* 香り: 甘酸っぱい香りが強く、フルーティーな香りが漂っているものが食べ頃です。
* 触感: やや柔らかくて、弾力があるものがおすすめです。握ったときに、少しふっくらとしていると、中の実が詰まっています。
【さらに美味しくなる選び方のコツ】
* 重み: 重みがあるものが、水分を多く含みジューシーです。
* 形: 丸みがあり、形が整っているものがおすすめです。
* 産地: 産地によって味が異なります。試してみたい産地のものに挑戦してみるのも良いでしょう。
全体に紫色に色づき、しわが寄ってくると食べごろです。
パッションフルーツの追熟の仕方
パッションフルーツの酸味が強い場合は、追熟させることで甘さが増します。基本的には数日間常温で保存するだけで大丈夫です。パッションフルーツは熱帯〜亜熱帯の気候で育つため、気温や湿度が高い場所でも問題ありません。
追熟が進むと、果皮にシワができてデコボコした状態になります。これが甘さが増したサインです。南米では、シワシワの果皮が「食べ頃」とされ、スーパーではその状態で販売されています。
追熟を早める方法
追熟を早めたい場合は、リンゴと一緒に密閉袋に入れ、常温で保存します。リンゴはエチレンという植物ホルモンを多く放出し、追熟を促進します。エチレンは果実の成熟を早めるため、リンゴを使うとパッションフルーツの追熟が進みます。エチレンの放出量が多い「つがる」や「王林」と一緒に保存するのが効果的です。
追熟を遅らせる方法
パッションフルーツの追熟を遅らせたい場合は、冷蔵庫で保存します。ただし、パッションフルーツは冷温に弱いため、長期間冷やすのはおすすめできません。また、追熟が始まるとエチレンを放出し、他の野菜や果物を傷める可能性があるので、密閉袋に入れて保存しましょう。冷蔵庫での保存時は、他の食品から離しておくと良いです。
パッションフルーツの保存方法
パッションフルーツの保存法をご紹介いたします。
まず最初に、常温保存についてお話しします。こちらは直射日光を避けた通風の良い場所で行うのが理想的です。ただし、注意点としては熟す過ぎた状態での保存は適さず、未熟時点での購入、家での自然熟成が推奨されます。
次に、冷蔵保存も選択肢として考えられます。未熟なパッションフルーツを冷蔵庫に保存すると熟成が止まりますので、完全に熟した状態で冷蔵庫へ保管すれば、数週間は楽しむことができます。ただ、冷やし過ぎると香りが落ちてしまいますので注意が必要です。
そして、最も長期保存が可能なのが冷凍保存です。パッションフルーツの果肉をスプーンで取り出し、それを密封容器などに入れて冷凍するという方法があります。この手法なら、栄養価と風味を損なうことなく長期保存が可能、かつ好きなときに楽しむことができます。
パッションフルーツのアレンジレシピ3選
アレンジレシピ①
【パッションフルーツのジャム】
パッションフルーツとマンゴーを使った、トロピカルな風味のジャムのレシピです。旬のパッションフルーツを使って、たっぷり作っておけば長期間楽しめますよ。
材料(約300ml分)
マンゴー: 3個
パッションフルーツ: 4個
レモン汁: 大さじ1
グラニュー糖: 大さじ4
作り方
準備
パッションフルーツの果肉を取り出し、マンゴーは皮をむいて果肉を2cm角に切ります。
混ぜる
鍋にパッションフルーツの果肉とマンゴーを入れます。そこにグラニュー糖とレモン汁を加え、10〜20分ほど置いておきます。
煮る
鍋を弱火にかけ、焦がさないように注意しながら20分ほど煮込みます。とろみがついたら完成です。
アレンジレシピ②
【パッションフルーツのソース】
パッションフルーツを使った濃厚なフルーツソースのレシピです。火を使わないので、フルーツの香りをそのまま楽しめます。冷凍保存ができるので、たくさんのパッションフルーツを使うのにぴったりです。
材料
パッションフルーツ: 6個
砂糖: 果汁と同量
作り方
準備
パッションフルーツの付け根から1.5cmほどを切り、果肉をスプーンで取り出します。
混ぜる
果汁の重さと同量の砂糖を加え、よく混ぜます。
冷凍する
混ぜたものを冷凍庫に入れて凍らせます。
使うとき
使う前に必ず全体をかき混ぜて、上澄みと果汁をよく混ぜてから使いましょう。
ヒント: このソースはヨーグルトやアイスクリーム、ケーキなどにかけて楽しめます。甘さが足りない場合は、砂糖を調整してください。
アレンジレシピ③
【パッションフルーツのヘルシーケーキ】
パッションフルーツとバナナで作る、ヘルシーなケーキのレシピです。ホットケーキミックスとヨーグルトを使うので、簡単に作れて栄養バランスも良いケーキが完成します。
材料(1ホール分)
ホットケーキミックス: 150〜160g
ヨーグルト: 400〜450g
パッションフルーツ: 3〜5個分
バナナ(熟したもの): 1本
卵: 2個
作り方
予熱
オーブンを190℃に予熱します。
準備
パッションフルーツの中身を取り出しておきます。バナナは潰しておきます。
混ぜる
潰したバナナとパッションフルーツの果肉をボウルに入れて混ぜます。
生地を作る
ホットケーキミックスとヨーグルトを加えて、さらに混ぜて生地を作ります。
焼く
型に生地を流し入れ、180℃のオーブンで約1時間焼きます。焼き時間の途中、約40分くらいでアルミホイルをかぶせて焦げを防ぎます。
完成
竹串を刺して何もついてこなければ焼き上がりです。
冷やしても美味しく食べられます。甘さが足りないと感じた場合は、バナナの代わりに砂糖やはちみつを加えても良いでしょう。
これらのレシピは糖分を多く含むため、糖尿病の方や血糖値が気になる方は摂取量に注意しましょう。低糖質の代替甘味料を使用することも一案です。全粒粉やオートミールを一部混ぜることで、食物繊維やミネラルの含有量を増やすことができます。また、砂糖の代わりにステビアなどの天然甘味料を使用すれば、カロリーを抑えることができます。
まとめ
パッションフルーツを味わい尽くす方法は数多くありますが、まずはフレッシュな状態でスプーンで中身をすくって直接食べるのが基本的な食べ方です。果汁を搾ってドリンクにしたり、サラダのトッピングとして使ったりすれば、そのトロピカルな風味を更に堪能することが出来ます。この美味しい旅を、ぜひみなさんも一度試してみてください。