メロゴールド切り方

メロゴールド切り方

メロゴールドは、グレープフルーツとブンタンの良いとこどりをした、ジューシーで甘みが豊かな柑橘類です。厚い皮に包まれているため、一見するとどうやって切ったら良いか迷ってしまうかもしれません。この記事では、メロゴールドの皮むきから美味しい食べ方まで、写真付きで分かりやすく解説します。初心者さんでも簡単にできる切り方をマスターして、メロゴールドの魅力を最大限に味わいましょう!

メロゴールドとは?基本情報と特徴

メロゴールドは、アメリカ・カリフォルニア生まれの柑橘類です。そのルーツは複雑で、(グレープフルーツとブンタンの交配種)とホワイトグレープフルーツを掛け合わせて誕生しました。1958年に交配され、長い年月を経て1986年に品種として発表されました。親にブンタンの血を引いているため、皮が厚いのが特徴ですが、種はほとんどありません。また、果実の上部が少し尖った形をしているのも特徴の一つです。
メロゴールドという名前は、その味わいと見た目に由来します。まろやかな甘さ(Mellow flavor)と、果皮の鮮やかな黄色(Gold)から名付けられました。主にアメリカで栽培されており、日本への輸入は2000年頃から始まり、近年ではスーパーなどでも見かける機会が増えてきました。

メロゴールドとスウィーティーの違い

メロゴールドとよく似た柑橘類として、スウィーティーが挙げられます。スウィーティーは1990年頃に日本で人気を博しました。実は、スウィーティーはメロゴールドの親品種であるオロブランコと同じ品種なのです。イスラエルで栽培されたものがスウィーティー、アメリカで栽培されたものがオロブランコと呼ばれています。つまり、スウィーティーにグレープフルーツを掛け合わせたものがメロゴールドというわけです。
スウィーティーが加工品として広まったのに対し、メロゴールドはその濃厚な風味と大きなサイズ感から、生食用の高級柑橘として認識されています。そのため、価格帯もメロゴールドの方がやや高めです。

メロゴールドの旬な時期

日本でメロゴールドが手に入る時期は、おおよそ11月下旬から2月頃までです。一般的なグレープフルーツの旬が3月から5月頃なので、メロゴールドは冬の時期にグレープフルーツの代わりとして楽しむことができます。カリフォルニア産のメロゴールドも、この時期に多く流通します。

メロゴールドの味の特徴

メロゴールドは、親であるホワイトグレープフルーツの酸味が抑えられ、ブンタン由来の甘みが際立つ、甘くてほんのり酸っぱい、とても食べやすい柑橘類です。グレープフルーツ特有の苦味が苦手な方にもおすすめです。果肉はしっかりとした粒感があり、プチプチとした食感も楽しめます。
また、メロゴールドは収穫時期によって味わいが変化します。12月頃に出回るものは、果皮が緑色っぽく、柑橘らしい爽やかな風味が特徴です。一方、2月頃に出回る黄色いものは、酸味が穏やかで優しい味わいが楽しめます。

メロゴールドの選び方

美味しいメロゴールドを選ぶポイントは、まず外皮の状態をチェックすることです。しなびていたり、目立つ傷がないか確認しましょう。手に取った時に、ずっしりとした重みがあり、ハリのあるものがおすすめです。果皮の色は、緑色と黄色がありますが、緑色のものでも十分に甘みがあります。より熟した甘いものがお好みであれば、黄色味が強いものを選ぶと良いでしょう。

メロゴールドの食べ方と切り方

メロゴールドは、フレッシュな状態で味わうのが一番おすすめです。厚めの外皮は、ナイフで切り込みを入れてから剥くと比較的簡単に剥けます。果肉を包む薄皮(じょうのう膜)も、手やナイフで丁寧に剥くことで、より美味しく食べられます。工夫次第で、冷凍してシャーベットにしたり、ジュースにするなど、様々な楽しみ方ができます。
メロゴールドの皮は厚く硬いため、手で剥くのは少し大変です。そのため、まずナイフで数カ所切れ目を入れてから、皮を剥くのがおすすめです。薄皮も同様に、ナイフや手を使って丁寧に果肉から取り除くことで、手軽に美味しくいただけます。
一般的な食べ方としては、外側の皮を剥いた後、房ごとに分け、ナイフで切り込みを入れてから果肉を取り出す方法があります。また、リンゴのようにナイフで外皮と内側の白い部分をらせん状に剥く方法も便利です。皮を剥いた後、果肉に沿ってナイフで切り込みを入れると、果肉だけを綺麗に取り出すことができます。

メロゴールドの保存方法

メロゴールドの保存に最適な場所は、冷蔵庫の野菜室です。乾燥を防ぐために、新聞紙で包むか、ポリ袋に入れて保存しましょう。厚い皮のおかげで、他のかんきつ類に比べて比較的日持ちしますが、長期保存する際はカビや傷みに注意が必要です。適切な方法で保存すれば、2~3週間程度は美味しく味わえます。カットしたものはラップでしっかりと包み、冷蔵庫で保管し、早めに食べきるようにしましょう。購入時に緑色のものと黄色いものが混ざっている場合は、熟している黄色いものから先に食べるのがおすすめです。
メロゴールドは冬に旬を迎えるフルーツなので、直射日光と湿気を避け、風通しの良い場所で保存すれば、常温でも数週間から1ヶ月程度は保存可能です。

メロゴールドの栄養と健康リスク

メロゴールドは、ビタミンC、ビタミンB1、カリウムなどの栄養素を含んでいます。これらの栄養素は、バランスの取れた食生活において健康維持をサポートする役割が期待されますが、摂りすぎには注意が必要です。メロゴールドを過剰に摂取すると、腹痛や下痢といった消化器系の不調を引き起こすことがあります。また、果物であるため比較的低カロリーではありますが、大量に食べるとカロリーオーバーになる可能性があります。
メロゴールドには、グレープフルーツと同様にフラノクマリン類が含まれているため、特定の薬との相互作用に注意が必要です。フラノクマリン類は、CYP3A4と呼ばれる薬物代謝酵素の働きを阻害するため、一部の薬の血中濃度が上昇し、副作用のリスクを高める可能性があります。特に、免疫抑制剤、抗血小板剤、抗不整脈薬、ホルモン製剤などを服用している場合は、メロゴールドの摂取を控えるか、事前に医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

メロゴールドの価格と入手先

メロゴールドは、重さが500g程度のものから、1kg近くになるものまで、大きさにはばらつきがあります。販売店でのサイズによって価格も変わってきます。
メロゴールドは、主にスーパーマーケットやデパートの果物売り場で手に入れることができます。また、オンラインショップでも購入可能です。例えば、大手通販サイトの価格を見ると(2024年1月時点)、5kgで3,000円から4,000円程度、15kgだと7,000円から8,000円程度で販売しているショップが多いようです。

メロゴールドを活用したレシピ

メロゴールドは、そのまま食べるのはもちろん、色々な料理にアレンジできます。例えば、サラダに加えてさっぱりとした風味を楽しんだり、ヨーグルトやスムージーに入れてデザートとして味わうのもおすすめです。さらに、メロゴールドの果汁を活かしたドレッシングやマリネ液を作るのも良いでしょう。

まとめ

メロゴールドは、グレープフルーツがお好きな方にはたまらない、甘くてみずみずしい冬の味覚です。その独特の風味と食感をぜひ一度味わってみてください。旬の時期にそのまま食べるのはもちろん、様々なアレンジレシピで楽しむのもおすすめです。ただし、薬との飲み合わせには注意し、適量を守って美味しくいただきましょう。

よくある質問

質問1:メロゴールドに種は入っていますか?

メロゴールドは文旦を親に持つ品種なので、種はほとんどありません。

質問2:メロゴールドはどこで手に入る?

メロゴールドは、一般的にスーパーマーケットやデパートの青果売り場で見つけることができます。オンラインストアでも取り扱っていることがあるので、探してみると良いでしょう。

質問3:メロゴールドとグレープフルーツ、何が違う?

メロゴールドの特筆すべき点は、グレープフルーツよりも甘みが強く、酸味がマイルドなことです。旬の時期にも違いがあり、メロゴールドは冬に最も美味しく、グレープフルーツは春が旬です。
メロゴールド切り方