さつまいもは、季節の変わり目に旬を迎える秋の味覚の代表選手です。焼き芋やスウィートポテト、そして様々な料理の隠し味として、我々の食卓に欠かせない存在となっています。しかし、実は種類も多く、選び方によって味や食感が大きく変わってきます。今回は、さつまいもを美味しく食べるための選び方と、見分け方のポイントをご紹介します。
さつまいも収穫直後は甘み不足、熟成がポイント!
さつまいもは収穫直後は甘味が乏しく、食べごろにはなっていません。そのため、一般的にスーパーなどで購入する際は、すでに熟成されているものがほとんどなのです。熟成の過程で、デンプンが糖に変わり、甘みが増します。 さつまいもには、ホクホク種とパリッとした食感のツブツブ種があります。ホクホク種は非常に旨味が増す一方、ツブツブ種はあまり変化がありません。適切な熟成期間は品種や気気候によっても異なりますが、一般的には2週間から1カ月程度が目安とされています。 熟成中は、常温で直射日光を避け、風通しの良い場所で保管するのがポイントです。また、収穫時に傷んださつまいもは腐りやすいため、十分注意を払う必要があります。熟成を経ることで、さつまいもは一際甘くなり、風味も増します。秋の味覚を心行くまで堪能するには、収穫後の熟成作業が何よりも重要なのです。 さつまいもには地域ごとに多くの種類があり、代表的なものとして、関東地方の「紅あずま」や種子島特産の「安納芋」、沖縄地方の紫色の断面が特徴的な「紅芋」などがあげられます。
さつまいも 主要な栄養価はこちら
さつまいも(皮つき/生)は、甘みとともに豊富な栄養価を兼ね備えた食材です。100gあたりのエネルギーは127kcalですが、たんぱく質は0.9g、脂質は0.5gと控えめです。一方で、炭水化物は33.1g、食物繊維は2.8gと豊富に含まれています。また、カリウムが380mg、ビタミンCが25mg、さらにβ-カロテン当量は40μgと、ミネラル分とビタミン類にも富んでいます。甘みと栄養バランスの良さが魅力的なさつまいもは、低カロリーでありながら満足感を得られる健康的な食材なのです。
腸内環境を整える成分「ヤラピン」に注目
ヘルシーな暮らしを心がける人々の注目を集めているのが「ヤラピン」です。ヤラピンは、バナナの未熟果実から抽出される水溶性の多糖類で、腸内環境の改善に役立つと知られています。 近年の研究で、ヤラピンには優れた整腸作用があることが明らかになりました。善玉菌を増やし、有害な活性酸素を除去する働きがあるほか、コレステロール値を下げる効果も期待できます。生活習慣病の予防にも役立つ可能性があります。 ヤラピンを手軽に摂取できるサプリメントも販売されており、現代人の健康サポートとなっています。腸内環境が整うと、便秘解消や免疫力アップ、基礎代謝向上にもつながります。そのため、健康志向の高い人たちの間で、ヤラピンは新たな機能性成分として注目を浴びています。 食生活や運動とともに、ヤラピンで総合的な健康対策を実践するのがおすすめです。さつまいもに含まれる主な栄養素は、ヤラピン、食物繊維、ビタミンCです。ヤラピンは腸内環境の正常化を助け、食物繊維は便通を整え、ビタミンCはコラーゲン生成を促します。これらの相乗効果で、健康的な体作りをサポートしてくれます。
おいしいさつまいもの選び方
さつまいもを選ぶ際の大切なポイントは3つです。この3点に注意を払えば、おいしいさつまいもを手に入れることができるでしょう。 第一に、表面の状態です。理想は鮮やかな紅色で、ツヤがあり、キズや変色のないものを選びましょう。 第二に、ヒゲ根の状態です。固くて太いヒゲ根は繊維質なので避け、なめらかな表面のものを選ぶのがおすすめです。 最後に重量感です。ふくよかでずっしりと重みのあるさつまいもを選びましょう。軽くひょろひょろしたものは避けた方が賢明です。 さらに、切り口がみずみずしく、空洞のないものを選ぶと良いでしょう。これらのポイントを押さえれば、旬の美味しいさつまいもが手に入ります。
さつまいも調理のポイントは「皮ごと」
さつまいもは、ビタミンCやβ-カロテンが豊富な栄養価の高い食材です。しかし、実はその栄養価の大半が皮の部分に含まれているのです。皮をむく際に失われる栄養分は決して無視できる量ではありません。 次に、調理の際に気をつけたいポイントを2つご紹介します。正しい方法で調理することで、さつまいもの栄養素をムダなく摂取することができ、なおかつおいしくいただけますよ! 皮にも栄養があります!そのまま調理がおすすめ ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素は、さつまいもの皮の近くに多く含まれていると言われています。そのため、調理法としては皮ごと食べられる方法をオススメします。まさに、さつまいもの定番である「焼き芋」は、オーブンで簡単に作れてぴったりですね!
さつまいもはアクが多い食材です。特に、薄い皮の下にアクが多いと言われているため、皮付きで調理する際は、アク抜きすることをオススメします。ただし、水に長時間浸けるとせっかくのビタミンCが流出してしまうので、注意しましょう。10~15分ほどを目安にしてくださいね!
まとめ
さつまいもは皮の色と形で選びましょう。薄い赤紫色で縦長の品種は蜜があり甘みが強く、黄色で丸い品種は淡白で繊維質が多めです。皮に光沢があり重みのあるものを選ぶと旬を感じられます。産地も気を付けましょう。九州や鹿児島産は蜜が多く甘みが強いのが特徴です。用途に合わせて色や形、重さ、産地を参考に選べば、美味しいさつまいもが楽しめます。