つるむらさき 茹で方
つるむらさきは、夏の暑さにも負けずにぐんぐん育つ葉野菜です。見た目はつるが伸びる独特の姿をしており、葉は肉厚でつややか。ゆでるとぬめりが出るのが特徴で、このぬめりが体にやさしく、夏バテ予防にもよいとされています。味わいは少し独特で、ほうれん草や小松菜とは違い、ほんのり苦みと青っぽさが感じられます。クセが気になる場合は、ゆで方を工夫することで食べやすくなります。加熱すると色鮮やかな緑色に変わるため、見た目もきれいでお弁当の彩りにもぴったりです。家庭菜園でも育てやすく、旬の時期にはスーパーでも手頃な価格で手に入ります。
下ごしらえのポイント
つるむらさきをおいしくゆでるためには、下ごしらえが大切です。まず、葉と茎の部分を分けて扱いましょう。茎は太くて火が通りにくいので、葉よりも先にゆでるのが基本です。調理前にしっかり水で洗い、土や虫を落とします。特に茎の根元は汚れがたまりやすいので注意しましょう。ゆでる前に茎の硬い部分を少し切り落とすと、食感がよくなります。また、塩を少し加えたお湯でゆでると、色鮮やかに仕上がります。葉と茎を分けるだけで、仕上がりに大きな違いが出るので、初心者の方もこのひと手間を忘れずに行うことがポイントです。
ゆで方の基本手順
つるむらさきを上手にゆでるには、順番と時間の管理が大切です。まず、鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩を少々加えます。最初に茎を入れ、30秒〜1分ほどゆでたあとに葉を加えます。全体を合わせてさらに30秒ほどゆでたら、すぐに冷水に取って冷まします。このとき、冷水に入れることで色止めができ、鮮やかな緑色が保たれます。ゆですぎるとぬめりが強くなり、食感が悪くなるため注意が必要です。冷ましたら、水気をしっかり絞ってから調理に使いましょう。簡単な手順ですが、ゆで時間と冷水処理を意識することで、ぐっと美味しく仕上がります。
おいしく仕上げるコツ
ゆでたつるむらさきをおいしく食べるには、水気の処理と味付けの工夫がポイントです。まず、水気をぎゅっとしっかり絞ることで、味がぼやけず食感もよくなります。絞りすぎると水分が抜けてしまうので、軽く押さえる程度で十分です。下味をつけたい場合は、軽く塩を振るか、だし汁に浸しておくと風味が引き立ちます。独特のぬめりを活かして、和え物や汁物に使うのもおすすめです。冷蔵庫で冷やすと、よりさっぱりと食べられます。慣れてきたら、ゆで時間を少し調整して、自分好みの食感に仕上げるのも楽しいポイントです。
保存と活用のアイデア
ゆでたつるむらさきは、保存しておくと忙しいときにも便利です。しっかり水気を切ってから、密閉容器や保存袋に入れ、冷蔵庫で2〜3日ほど保存可能です。冷凍したい場合は、小分けにして冷凍し、使うときに自然解凍または熱湯でさっと戻します。おひたしや和え物、みそ汁の具など、幅広く使えます。独特のぬめりと香りを活かして、シンプルな味付けで食べるのがおすすめです。保存するときは、しっかり冷ました状態で入れること、空気を抜くことが長持ちのコツです。常備菜としてストックしておくと、栄養補給にも役立ちます。
まとめ
つるむらさきは、ゆで方次第でおいしさが大きく変わる野菜です。葉と茎を分けてゆでる、冷水に取って色を保つ、水気をしっかり切るなど、基本のポイントを押さえることで、誰でも上手に調理できます。独特のぬめりと風味を楽しみながら、和え物や汁物など、いろいろな料理に活用してみましょう。
よくある質問
質問1:つるむらさきは生でも食べられますか?
生のままだと苦味やえぐみが強く、ぬめりも出ないため、基本的には加熱して食べるのがおすすめです。軽くゆでるだけで、食べやすく栄養も摂りやすくなります。
質問2:ゆで時間を短くするとどうなりますか?
ゆで時間が短すぎると、茎が硬く、ぬめりが十分に出ません。逆に長すぎると柔らかくなりすぎるので、全体で1分半程度を目安に調整するとよいでしょう。
質問3:ぬめりを減らしたいときはどうすればいいですか?
ぬめりが気になる場合は、ゆでたあとに冷水でよくすすぐと軽減されます。また、軽く絞ることで余分なぬめりを取り除けます。













