はちみつジンジャーシロップ

冷え込む季節はもちろん、夏場の冷房対策にも役立つ「はちみつジンジャーシロップ」。ピリッとした生姜の風味と、はちみつの優しい甘さが絶妙にマッチし、心も体も温めてくれます。市販品も便利ですが、自家製なら甘さや生姜の量を調整できるのが魅力。さらに、添加物を気にせず安心して楽しめるのも嬉しいポイントです。この記事では、自家製はちみつジンジャーシロップの魅力と、初心者でも簡単に作れる基本のレシピをご紹介します。ぜひ、手作りの美味しさを味わってみてください。

しょうがの基礎知識|主な3つの種類について

ショウガは、ショウガ科の多年草で、世界中で香料や調味料として使われています。食欲を増進させたり、殺菌効果があると考えられ、民間療法として用いられてきた地域もあります。ショウガの原産地は広く分布しているため、まだ特定されていません。日本では、消費量の半分を輸入に頼っていますが、国内でも栽培が盛んです。ショウガは、収穫時期や出荷時期によりいくつかの種類があり、それぞれ風味、食感、用途が異なります。ここでは、日本でよく見られるショウガの種類をご紹介します。

1-1. 新ショウガ 新ショウガは、ショウガの根が成長して間もない時期に収穫され、出荷されるものです。6月から8月末頃までしか手に入りません。一般的なショウガと比べて繊維が柔らかく水分が多く、辛味や風味が穏やかなのが特徴です。みずみずしく、シャキシャキとした食感と風味を活かすために、生食がおすすめです。

1-2. ヒネショウガ 茶色く固い一般的なショウガは、ヒネショウガと呼ばれます。収穫したショウガを一定期間貯蔵してから出荷したものです。新ショウガよりも繊維が多く、風味と辛味が強いのが特徴です。貯蔵性に優れているため、年間を通じて流通し、料理の薬味や香辛料など幅広く使われています。

1-3. 親ショウガ 親ショウガは、ショウガを栽培する際に種として使われるショウガのことです。種として使われた親ショウガも、子株と一緒に食べられます。子株に栄養を取られているため、親ショウガは非常に固く、辛味が強いのが特徴です。独特の風味が強いため生食には不向きですが、煮物などの煮込み料理に使うと繊維が柔らかくなり美味しく食べられます。

しょうがの薬膳的効能について

新鮮な生姜に豊富に含まれるジンゲロールは、特有の辛味成分で、肉や魚の気になる臭みを消すだけでなく、殺菌や解毒、血行促進にも役立つと言われています。また、体の表面や手足の先を温め、発汗を促すことで、風邪の初期症状や咳の緩和にも効果が期待できます。さらに、その爽やかな香りは、胃腸の調子を整え、消化を助け、食欲不振や吐き気、不快感といった症状を和らげる働きも持っています。生姜を加熱すると、ジンゲロールはショウガオールという成分に変化し、体の深部から温める作用が持続するため、冷え性の改善に非常に効果的です。

【保存食】手作りはちみつジンジャーシロップのレシピ

風味豊かな新しょうがを使った自家製ジンジャーシロップは、その爽やかな香りが魅力です。私は、そこにスパイスを加えて、少し刺激的な大人の味わいに仕上げるのが好きです。一般的には砂糖をたっぷり使うことが多いです。そして、ジンジャーエールやジンジャーティーにする際は、その都度、はちみつで甘さを調整するといいです。こうすることで、甘さを控えめにできますし、辛味と甘味のメリハリも楽しめます。シロップを濾した後に残ったしょうがは、甘さ控えめの佃煮にしたり、カレーの風味付けに再利用したりできます。

 材料 新しょうが100g、はちみつ大さじ2、塩少々、お好みのスパイス(クローブ1〜2粒、シナモンスティック1本、カルダモン1個)、水1カップ、レモン汁大さじ2です。

作り方 まず、しょうがを皮ごと薄切りにし、塩とはちみつを加えて10分ほど置きます。水分が出てきたら、水とスパイスを加えて煮詰め、粗熱を取ったら、液体を濾して、はちみつとレモン汁を加えます。最後に、清潔な瓶に移して冷蔵庫で保存します。冷蔵庫で約2週間保存可能です。一度作ってみてはいかがでしょうか。

はちみつジンジャーシロップ