二日酔いに効く?話題の果物「柿」の秘密

パーティーシーズンやお祝いの場では、どうしても避けられない二日酔い。そんな悩みを解消するかもしれないフルーツとして、最近注目を集めているのが「柿」です。甘くてジューシーな柿には、昔から日本の家庭で親しまれてきた理由がありますが、実はその背後には科学的な秘密が隠されています。今回は、なぜ柿が二日酔いに効果的なのか、その謎に迫ります。

【柿の魅力】

柿は甘さが際立ちますが、同時に特有の渋味成分も持っています。この渋味成分はシブオールと呼ばれ、タンニンの一種です。この成分はアルコールの有害作用を緩和する効果が期待され、二日酔いの予防に役立ちます。また、水分やカリウムも含まれており、アルコールの排出を促進します。ビタミンCも豊富で、1個の柿で1日の必要量を補うことができます。果物は握りこぶし1つ分程度が適量と言われており、何事もほどほどに摂ることが重要です。食べすぎには十分注意してください。

宿酔

過度な飲酒が翌日に持ち越す形で、頭痛や吐き気、めまい、食欲不振などの症状として現れることがあります。アルコールは胃や腸で吸収され、肝臓で有害物質であるアセトアルデヒドに分解され、その後、二酸化炭素と水として体外に排出されます。しかし、短時間で多量のアルコールを摂取すると肝臓での分解が追いつかず、血液中のアセトアルデヒドが増えることで頭痛や動悸、顔が赤くなるといった症状が起こります。結果、肝臓の分解能力を超えると二日酔いになるのです。

糖尿病診療ガイドラインでは、1日のアルコール摂取の上限は25gとされています。これは、日本酒なら1合、ビールなら500ml、焼酎なら0.6合、ワインなら1/4本に相当します。肝臓でのアルコール処理能力は人によって異なりますが、体重60〜70kgの人の場合、1時間に7〜9gのアルコールを処理できます。そして、約25gのアルコールを完全に代謝するのには約3時間が必要です。

特に年末年始には飲み過ぎることもあるでしょうから、お酒は適量を心がけて楽しむようにしましょう。