ブドウの甘さ:一番甘い部分を探る

果物の中でも特に人気のあるブドウ。その甘さと魅力は、私たちの味覚を虜にしてやみません。しかし、ブドウのどの部分が最も甘いのか、考えたことはありますか?糖度は果実全体に均等に分布しているわけではなく、特定の部位に集中していることが多いのです。本記事では、ブドウの甘さを決定づける要素や、果実のどの部分が一番甘みを持っているのかを徹底的に探ります。ブドウの甘さの秘密に迫り、その魅力をより深く理解しましょう。

ブドウの甘い部分はどこ?

ブドウは枝に近い部分から熟していくため、上側の果実の方が甘みが増します。このため、房の下から上にかけて食べ進めると、最後まで美味しさを楽しめます。

美味しいブドウを選ぶポイント

鮮度の良いブドウを選ぶためには、日持ちしにくいことを考慮して、しっかりと熟したものを選ぶことが大切です。果皮は赤、黒、緑(または白)のいずれかに分類されますが、見分ける際のポイントは共通しています。

水分がたっぷり含まれている

新鮮なぶどうの選び方として、果肉だけでなく果皮にもたっぷりと水分が含まれており、1粒1粒がしっかりとしたものを選ぶことが大切です。ふっくらと弾力のある粒を見つけると良いでしょう。

また、粒の揃い具合も重要なポイントです。粒が抜けている箇所が多い場合は、鮮度が落ちていることが考えられます。果実全体が均一に粒がついているものを選ぶと良い結果が得られるでしょう。

ブルーム

果物の外皮には「ブルーム」と呼ばれる白い粉が付着していることがあります。これは水分の蒸発を防ぐ役割があり、ブルームが均等についている果物は新鮮さを示しています。逆にブルームが少なく光沢が出ているものは、収穫から日にちが経っている可能性があります。ただし、マスカット系の品種など、ブルームが目立たないものも存在します。

軸が美しい緑色

新鮮なものかどうかを見極めるポイントの一つは、その軸の状態です。健康な緑色をした軸は、瑞々しさのサインであり、時間が経つと茶色になってしまいます。

茶色になった軸のものでも問題なく味わえますが、購入後すぐに食べることをおすすめします。

黒ぶどうは黒紫色・赤ぶどうは濃い赤色

黒系と赤系のぶどうは、熟成が進むと色味が増していきます。そのため、黒ぶどうは赤紫よりも深い黒紫のものが、赤ぶどうは薄い紅色より濃い紅色のものが理想的です。

しかし、たとえ色が淡くても、十分に熟しているものは甘みがあり、味わい深い場合もあります。黒ぶどうは色が深いものを選ぶと良いです。

黄緑色を帯びた緑ぶどう

「シャインマスカット」や「ネオマスカット」といった緑色のぶどうは、黄色がかったもののほうが熟していることが多いです。緑色のままでも美味しいですが、酸味が控えめなものを好む場合は、黄色みが増したものを選ぶと良いでしょう。

「シャインマスカット」の中でも少し黄色みを帯びたものは、糖度が約21度となり、甘さが際立ち、酸味は控えめで、ジューシーさと香りの豊かさを楽しめます。皮もパリッとしており、絶品でした。

美しい緑色をした「シャインマスカット」は、糖度が約20度で、甘さも十分に感じられます。

輸入ぶどうは外観が美しいもの

アメリカやチリ、オーストラリアなどから輸入されるぶどうの多くは、皮ごと食べられる品種です。皮ごと食べることに抵抗がある方もいるかもしれませんが、実際には果肉から皮がはがれにくいため、そのまま食べるのが便利です。皮は薄く、サクッとした食感が特徴です。

そのため、皮が美しいものを選ぶように心がけると良いでしょう。また、軸がしっかりしていて粒が新鮮なものを選び、食べる前には必ず水で洗い流してください。

ぶどう