ぶどうの【旬を味わう】ぶどうの美味しい時期はいつ?品種別に徹底解説!

みずみずしい甘さが魅力のぶどう。スーパーで見かけると思わず手に取ってしまう方も多いのではないでしょうか。でも、せっかくなら一番美味しい旬の時期に味わいたいですよね!ぶどうは品種によって旬の時期が異なり、その味わいも様々。この記事では、ぶどうの美味しい時期を品種別に徹底解説します。旬のぶどうを最大限に楽しむための情報が満載!さあ、ぶどうの世界へ飛び込んでみましょう!

ぶどうの旬とは?

ぶどうは、品種によっておいしい時期が異なりますが、一般的には7月~11月頃が旬と言われています。夏から秋にかけて、いろいろな種類のぶどうが出回ります。国産ぶどうがお店に並ぶのは、だいたい6月~11月頃で、特に7月~9月頃が最盛期です。輸入ぶどうを含めると、ほぼ一年を通してぶどうを味わえます。

なぜ旬のぶどうがおいしいのか?

旬の時期に採れたぶどうは、その品種本来のおいしさを存分に楽しめます。太陽の恵みをたっぷり受けて育ち、甘さと酸っぱさのバランスが最高になる時期に収穫されるため、味がしっかりしていて、香りも豊かです。また、旬の時期は値段もお手頃になることが多いので、気軽に美味しいぶどうを堪能できます。

ぶどうの品種と旬の時期

ぶどうにはたくさんの種類があり、それぞれおいしい時期が違います。代表的な品種の旬を見てみましょう。

巨峰:7月~11月

「ぶどうの王様」とも言われる巨峰は、7月~11月頃が旬です。主な産地は長野県、山梨県、福岡県などで、大粒で果汁たっぷりの果肉が特徴です。酸味が少なく、甘みが強いため、子供から大人まで幅広い年齢層に好まれています。

ピオーネ:9月~10月

芳醇な香りと大粒の実が特徴のピオーネは、9月から10月にかけてが最も美味しい時期です。岡山県、山梨県、長野県などが主要な産地として知られ、その上品な甘さと豊かな香りは格別です。種がないため、手軽に食べられる点も人気の理由の一つです。(※品種や栽培方法によっては種があるものもあります)

デラウェア:7月~8月

小さくて可愛らしい赤紫色のデラウェアは、7月から8月が旬を迎えます。特に山形県での栽培が盛んで、甘みと酸味の絶妙なバランスが魅力です。手軽につまめるため、お子様のおやつとしても最適です。

シャインマスカット:8月~10月

近年、非常に人気を集めているシャインマスカットは、8月から10月にかけてが旬となります。山梨県や長野県などで栽培されており、大粒で種がなく、皮ごと食べられる手軽さが特徴です。パリッとした食感と、洗練された上品な甘さを堪能できます。緑色の果皮を持ち、その芳醇な香りはワインの原料としても利用されています。

ナガノパープル:9月中旬~10月上旬

長野県生まれのオリジナル品種であるナガノパープルは、9月中旬から10月上旬が旬です。黒色の大粒ぶどうで、種がなく皮ごと食べられるのが大きな特徴です。シャキシャキとした皮の食感、ジューシーな果肉、そして濃厚な甘さが楽しめます。ポリフェノールやGABAなどの栄養素も豊富に含んでいるため、身体にも優しいとされています。

クイーンルージュ:9月中旬~下旬

近年登場したばかりの新品種で、その希少性から高級ぶどうとして注目されています。種無しで皮ごと食べられるのが魅力で、シャインマスカットとユニコーンを掛け合わせて生まれました。シャインマスカットよりも皮が薄く、口当たりの良さが際立っています。

甲斐路:9月中旬~10月上旬

フレームトーケーとネオマスカットの血を受け継ぎ、山梨県で誕生した品種です。鮮やかな紫色が美しく、果肉はとろけるように柔らかいのが特徴。皮も薄いため、手軽に皮ごと味わえます。

オーロラブラック:8月中旬~9月上旬

岡山県が誇るオリジナル品種。大粒で濃厚な甘みが特徴で、種がないため食べやすさも抜群です。国内のみならず、海外への輸出も視野に入れている、将来有望なぶどうです。オーロラレッドの自然交配によって誕生しました。

甲州:9月中旬~10月中旬

山梨県で古くから栽培されている品種で、勝沼で発見されたと伝えられています。日本で最も古い栽培品種の一つとされていますが、近年開発された県のオリジナルブランド品種とは異なります。酸味が強いため、主にワインの原料として用いられています。

ブラックキング:8月下旬~9月中旬

その名の通り、黒い外皮を持つ大粒のぶどうです。果汁が豊富で、口に含むと濃厚な甘みが広がります。まるでぶどうの王様のような風格を持つ品種です。

甲斐のくろまる:8月上旬

山梨県で生まれた、比較的新しい品種(2013年品種登録)です。特徴的なのは、その濃い黒色と、丸みを帯びた大粒の形状。酸味が少なく、強い甘みが際立つ、山梨県自慢のぶどうです。

主な産地と旬の時期

ぶどうは産地によって旬の時期や栽培品種に違いが見られます。ここでは、主な産地とその特徴をご紹介しましょう。

山梨県

日本一のぶどう生産量を誇る山梨県。デラウェア、巨峰、ピオーネといった定番品種に加え、クイーンニーナ、シャインマスカット、甲州、甲斐路など、多種多様なぶどうが栽培されています。まさにぶどうは山梨県を代表する特産品と言えるでしょう。ハウス栽培のものは5月頃から、露地栽培のものは8月頃から市場に出回ります。また、山梨県はワイナリーが集まる場所としても知られ、その数は国内の約半分を占めます。特に峡東地区(甲州市・山梨市・笛吹市)はぶどう栽培が盛んな地域で、その歴史は鎌倉時代初期にまで遡ると言われています。

長野県

国内有数のぶどう産地として知られる長野県は、生産量で全国第2位を誇ります。特に有名なのは、巨峰やシャインマスカットといった品種です。さらに、種なしで手軽に食べられる「ナガノパープル」や、鮮やかな赤色が特徴の「クイーンルージュ」など、長野県独自の品種も開発されています。豊富な日照時間と昼夜の寒暖差は、ぶどう栽培に最適な環境であり、7月から8月にかけてハウス栽培、9月から11月頃までは露地栽培のぶどうが出荷されます。

山形県

ぶどう生産量で全国第3位の山形県では、6月頃からデラウェアの出荷が始まり、その後、巨峰、ピオーネ、シャインマスカット、安芸クイーンなど、多種多様な品種が栽培・出荷されます。ぶどうは11月末頃まで楽しむことができます。かつて大洞鉱山が栄えた頃、甲州(山梨県)から来た鉱夫たちが甲州ぶどうを持ち込んだことが、山形県におけるぶどう栽培の始まりとされています。山形県は、デラウェアの生産量日本一を誇る産地です。

岡山県

岡山県では、北部から中北部にかけてぶどう栽培が盛んです。主な生産品種としては、ニューピオーネ、シャインマスカット、マスカット・オブ・アレキサンドリアに加え、オーロラブラックや紫苑(しえん)などが挙げられます。

福岡県

福岡県では、西南暖地の気候特性と盆地の地形、そして昼夜の寒暖差を活かしたぶどう栽培が行われています。栽培されている主な品種は、巨峰、種無し巨峰、ピオーネ、博多ベリー、シャインマスカットなどです。福岡県で生産されるぶどうの半数以上は巨峰が占めています。

美味しいぶどうの見分け方

せっかくぶどうを買うなら、美味しいものを選びたいですよね。ここでは、美味しいぶどうを選ぶための秘訣をご紹介します。

色の深さと輝き

ぶどうの色合いは、種類や熟し具合によって様々ですが、一般的に色が濃く、ムラがないものが甘くて美味しいとされています。また、表面に自然な輝きがあるものは、鮮度が高い証拠です。

形状とサイズ

ぶどうの粒の形が整っているかどうかも、美味しさを見極めるポイントです。潰れていたり、しなびていたりするものは避けましょう。大きさは、大きすぎず小さすぎず、粒が揃っているものがおすすめです。

ブルーム(白い粉)の有無

ぶどうの表面を覆っている白い粉はブルームと呼ばれ、これはぶどうが自ら生成する天然の保護成分です。ブルームは、水分を保持し、乾燥からぶどうを守る役割を果たします。ブルームがたっぷりと付いているぶどうは、新鮮であることの目安になります。

ぶどうの保存方法

ぶどうはその繊細さゆえに、傷つきやすい果物です。適切な保存方法を実践することで、美味しさをより長く保つことができます。

冷蔵保存

デラウェアのような小粒のぶどうを保存する際は、まずペーパータオルで丁寧に包み、深めの保存容器に入れるのがおすすめです。これにより、実が潰れるのを防ぎます。巨峰のような大粒のぶどうの場合は、房から実を外し、ペーパータオルを敷いた容器に並べて保存します。房から外すことで、枝から実への水分の移行が止まり、また枝が実の水分を奪うのを防ぐため、ぶどうのみずみずしさを保ちやすくなります。

冷凍保存

冷凍保存する際は、ぶどう全体をラップで包み、ジップロックなどの保存袋に入れて冷凍します。冷凍することで、シャーベットのような食感を楽しむことができます。大粒のぶどうも同様に、房から外して水気を切り、実同士が重ならないようにポリ袋などに入れて保存します。特にジップロックの使用が推奨され、冷凍された巨峰などは皮が剥きやすくなり、冷たくてシャリシャリとした食感を堪能できます。

ぶどうとマスカットの違い

マスカットはブドウ科の植物であり、両者とも生物学的にはブドウの仲間です。ブドウには巨峰やピオーネなど様々な品種が存在しますが、マスカットはその中の特定の種類を指します。マスカットは特有の芳香を持つぶどうの一群を指し、多くは緑色(白ぶどうに分類)ですが、マスカット・ベーリーAのように赤紫色の品種もあります。一般的に「マスカット」というと、シャインマスカットやマスカット・オブ・アレキサンドリアのような緑色の品種をイメージされることが多いでしょう。補足として、マスカットは緑色ですが、白ブドウの一種として分類されます。

ぶどうの栄養とパワー

ぶどうには、エネルギー源となる果糖とブドウ糖がたっぷり。エネルギー源となる果糖とブドウ糖が豊富で、活動後のエネルギー補給に適しています。特に赤色のぶどうには、レスベラトールというポリフェノールが含まれています。黒色のぶどうは、ポリフェノールが豊富に含まれているのが特徴です。最近人気のナガノパープルには、ポリフェノールの他にGABAも多く含まれています。

おいしいぶどうの食べ方

ぶどうは、房の上部に甘みが凝縮されています。そのため、食べる際は下の方から順番に口に運ぶと、より甘さを堪能できます。

まとめ

この記事では、ぶどうの旬、品種、産地、選び方のポイント、保存方法について詳しくご紹介しました。この記事を参考に、旬のぶどうを思う存分味わってください。ぶどうは、そのまま食べるのはもちろん、ジャムやジュース、そしてワインなど、色々な形でお楽しみいただけます。旬のぶどうを積極的に取り入れて、健康的な毎日を送りましょう。

質問1:ぶどうが最も美味しくなる時期はいつですか?

回答:ぶどうは種類によって旬が異なりますが、おおむね7月~11月頃が食べ頃とされています。国産のぶどうが店頭に並ぶのは6月~11月頃で、特に7月~9月頃が最盛期を迎えます。

質問2:美味しいぶどうを見分けるコツはありますか?

回答:美味しいぶどうを選ぶには、色、つや、形、大きさをチェックしましょう。色が均一で濃く、表面につやがあり、形が良いものがおすすめです。また、表面に付いている白い粉(ブルーム)は新鮮さの証です。

質問3:ぶどうを保存する際に注意すべき点はありますか?

回答:ぶどうは傷つきやすい果物なので、丁寧に扱うことが重要です。冷蔵保存する際は、小粒のものはペーパータオルで包んで容器に入れ、大粒のものは房から外して保存します。冷凍保存する場合は、ラップで包んでジップ付きの保存袋などに入れて冷凍してください。

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