ぶどう鉄分

ぶどうには栄養価が高く、鉄分を始めとする様々な必須ミネラルが豊富に含まれています。特に赤ワインの原料となるぶどうは、強力な抗酸化作用を持つポリフェノールを多く含んでいることで知られています。私たちの健康的な食生活を支える、この果実の魅力的な一面をご紹介します。

ぶどうの栄養情報

ぶどうは古来より世界各地で栽培されてきた人気の果物です。新鮮な生ぶどうだけでなく、干しぶどうやワイン、ジュースなど、様々な形で楽しむことができます。ぶどうには豊富な栄養素が含まれており、健康的な生活を送る上で大きな役割を果たします。 ぶどうの主な栄養素としては、ビタミンC、ポリフェノール、カリウム、食物繊維などが挙げられます。特にレッドグレープには抗酸化作用の高いポリフェノールが多く含まれており、活性酸素から体を守り、生活習慣病のリスクを軽減する働きがあります。また、カリウムは塩分の排出を促進することで高血圧の予防に役立ち、食物繊維は便秘の解消やコレステロール値の改善が期待できます。 生のぶどう100gあたりに含まれる主な栄養素は、エネルギー69kcal、水分81.7g、糖質16.0g、食物繊維0.9g、ポリフェノール0.2g、カリウム220mg、鉄分0.2mg、β-カロテン39μg、葉酸19μg、ビタミンC 3mgです。一方、干しぶどうは水分が少ないため栄養素が凝縮されており、エネルギー量は約4.7倍の324kcalとなっています。 ぶどうには様々な品種がありますが、代表的なものとして、巨峰、マスカット、デラウェア、ピオーネ、シャインマスカットなどが挙げられます。それぞれ色や香り、味わいに違いがあり、好みに合わせて選ぶことができます。ぶどうのカロリーは100g当たり69kcalと、他の一般的な果物と比べて控えめですが、糖質が16.0gと少し高めになっています。適量を上手に摂取することで、健康的な生活習慣の一助となるでしょう。

ポリフェノールに注目!ぶどうの効果・効能

あらゆる世代で人気のぶどうには、健康に良い働きがあることがわかっています。豊富に含まれるポリフェノールが、抗酸化作用によってがんや生活習慣病の予防に役立つほか、血液をサラサラにして循環を改善します。また、抗炎症作用で関節炎の緩和にも一役買い、腸内環境の整備により便秘の改善にも貢献するのです。 さらに、ぶどうには血糖値を上昇させるブドウ糖が含まれており、疲労回復のおやつとしてぴったり。ポリフェノールの一種のアントシアニンには目の健康サポート効果や、肌の老化予防が期待できます。ワインを飲めば、ぶどうの種に含まれる抗酸化ポリフェノールも摂取可能です。 ミネラル面でも恵まれています。生やドライの両方で、体内の余分な塩分を排出するカリウムや、酸素の運搬に欠かせない鉄分をしっかり補給できます。このように、ぶどうには栄養がぎっしり詰まっています。食卓に取り入れて、その恵みをたっぷり受けましょう。

ぶどうの保存方法とおいしい食べ方

ぶどうは旬の短い果物ですが、適切な保存方法を心がければ、長期間新鮮な状態を保つことができます。傷みやすく、デリケートなぶどう。洗わずに冷蔵保存するのが基本です。実を外さずに一房ずつまるごとキッチンペーパーに包み、乾燥しないようにビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。水分が付くと傷みやすくなるため、洗うのは食べる直前がベストです。 最近ではコンビニエンスストアなどでも冷凍のぶどうを目にすることがあります。冷凍する場合は水洗いしてキッチンペーパーで優しく水気を取り、一房ずつラップに包み、保存袋に入れて冷凍庫へ入れます。約1カ月保存できます。食べるときは粒をポロっと摘み取り、手で温めると皮がツルっとむけます。凍ったままシャーベットのような食感が楽しめるほか、種のある品種は半分に切り種を取り除いてから皮ごと牛乳やヨーグルトと合わせてミキサーにかけ、スムージーやジェラートとしても美味しく味わえます。 ぶどうを食べ切れないときには、自家製レーズン(干しぶどう)作りにチャレンジしてみましょう。お好みのぶどう(種なしのもの)を皮付きのまま鉄板に並べ、100〜200度に予熱したオーブンで2時間を目安に加熱乾燥させれば簡単に作れます。できあがったレーズンは寝かせることで熟成して甘みが増し、より美味しくなります。 ぶどうは房の上の方、よく日の当たる部分は甘みが強いです。食べるときは少し酸味の強い房の下の方から順に食べていくと、味のバラつきを感じにくく最後までおいしく味わえますよ。

まとめ

ぶどうには体内で不足しがちな鉄分をはじめ、カリウム、亜鉛、マグネシウム、ビタミンCなど様々な栄養素が含まれています。また、豊富なポリフェノールには強力な抗酸化作用があり、生活習慣病の予防に役立ちます。ぶどうを上手に取り入れることで、バランスの良い食生活を送ることができるでしょう。栄養価が高く、しかも風味豊かなこの果実を、ぜひ毎日の食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

ぶどう