料理に風味を添え、体を温める効果もある生姜。常備している方も多いのではないでしょうか。しかし、気が付くと生姜にカビが生えていた、なんて経験はありませんか?「もったいないけど、食べても大丈夫?」「どうしてカビが生えてしまったの?」と不安になりますよね。この記事では、生姜にカビが生える原因から、安全に食べられる状態の見分け方、そして正しい保存方法までを徹底的に解説します。最後まで読めば、生姜を安心して美味しく活用できるようになりますよ!
生姜にカビが!部分だけ切って使える?詳しく解説
食卓でおなじみの生姜は、和食に限らず様々な料理にその風味を添えてくれます。薬味としても重宝され、料理の味を引き立てるのに欠かせない存在ですが、家庭では少量しか使わないため、余った生姜を冷蔵庫で保存することが多いのではないでしょうか。しかし、丸ごと一つ購入すると使い切るまでに時間がかかり、気がつけば乾燥して変色したり、ひどい時にはカビが生えてしまうこともありますよね。全体がカビに覆われてしまっている場合は廃棄するしかありませんが、一部分だけなら取り除いて使えるのではないかと考える方もいるかもしれません。生姜にカビが生えるという話はよく耳にしますが、一体なぜカビが生えてしまうのでしょうか?カビが生えた部分を取り除けば安全に使えるのでしょうか?また、誤ってカビを食べてしまった場合、健康に影響はないのでしょうか?これらの疑問について、詳しく解説していきます。
生姜に白カビが!食べても大丈夫?
冷蔵庫で適切に保存していても、生姜に白いカビが発生することがあります。カビと聞くと悪い印象を持つかもしれませんが、白カビは味噌や醤油の製造にも使われるもので、ピンクや青、黒色のカビに比べると比較的安全と言われています。白カビに有害物質は含まれていないとされていますが、カビである以上、除去せずに食べることは推奨できません。もし白カビが生えていたら、表面を削り、中身が変色していなければ食べても大丈夫でしょう。しかし、カビは表面だけでなく内部まで菌糸を伸ばしている可能性があります。一度発生したカビは食材全体に広がっていると考えた方が良いでしょう。白カビは消化の過程で胃酸によって分解され、有害なものは残らないと言われていますが、心配な場合は、カビの生えている部分より下を切り落とすことで、菌の摂取を減らすことができます。カビの中には加熱しても死滅しない種類もあり、健康な大人であれば問題ない場合が多いですが、お腹を壊す可能性も考慮し、小さなお子様や体調不良の方、胃腸の弱い方は避けるようにしましょう。
生姜に白以外のカビが生えている場合
生姜に見られるカビは、多くの場合白いものですが、まれに黒色や赤色、ピンク色のカビが発生することがあります。特に黒カビは、非常に強い毒性を持ち、発がん性も指摘されており、人体に深刻な影響を与える可能性があります。黒い部分を取り除けば食べられるという意見もありますが、カビは内部まで菌糸を伸ばしているため、実際には危険です。ごくわずかな黒カビであれば、その部分だけを取り除いて使うことも不可能ではありませんが、白カビとは異なり、黒カビは強い毒性を持つため、発生した場合は残念ながら廃棄するのが賢明です。味にも変化が生じているはずです。白カビを放置すると、黒カビに変化する可能性もあるので注意が必要です。また、赤色やピンク色のカビが付着することもあり、生姜の色と似ているため見分けにくいかもしれません。これらのカビも黒カビと同様に強い毒性を持つため、注意が必要です。直接触れてしまった場合は、しっかりと手を洗い、他の食材に触れないようにしてください。生姜の保存方法にはいくつかのポイントがあります。農家から直接伝授された長期保存の方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
もし生姜についたカビを誤って食べてしまった場合
もし、生姜に生えたカビに気づかず口にしてしまったら、一体どうなるのでしょうか?実際に経験された方々の声を集めてみました。ある人は、黒カビが生えた部分を取り除いて食べたところ、酸味を感じたそうです。また、別の人は、カビの生えた生姜を食べた後、お腹がゴロゴロするような違和感を覚えたといいます。料理にカビが生えた生姜を使った際には、カビ特有の臭いが気になったという報告もあります。これらの体験談から、何らかの異変を感じることが多いようです。お腹を壊す可能性も否定できないため、普段と違うと感じたら、食べるのを避けるのが賢明です。さらに、乾燥して小さくなった生姜や、柔らかくブヨブヨした状態の生姜も、使用は控えた方が良いでしょう。
生姜の色が茶色い時は
生姜の皮を剥いた際、鮮やかな黄金色であれば新鮮な証拠です。しかし、購入後間もない生姜でも、皮を剥くと茶色く変色していることがあります。これはカビではなく、品質が劣化している状態を示しています。変色した部分を食べても健康上の問題はありませんが、風味は落ちているため、気になる場合は切り落として使用すると良いでしょう。生姜を選ぶ際は、厚みがあり、ふっくらとしていて、傷がなく、均整の取れた形のものを選ぶのがおすすめです。もし生姜が茶色く変色してしまった場合は、完全に腐ってしまう前に早めに使い切るようにしましょう。
生姜の色が黒ずんでいたり、ピンク色になっている場合
生姜が黒ずんでいるのを見つけたら、それは時間が経つにつれて変色したサインかもしれません。元々は鮮やかな黄金色だった生姜も、放置すると黒カビが発生する手前の状態になることがあります。さらに時間が経過すると、強い毒性を持つ黒カビへと進行する可能性があるので注意が必要です。また、生姜がほんのりとピンク色を帯びていることもあります。これは生姜に含まれるアントシアニンというポリフェノール色素によるもので、カビとは異なり人体に有害な影響はありません。そのため、安心してそのまま使用することができます。ピンク色のカビとの区別は、匂いと表面の状態がポイントです。異臭がなく、表面がぬるぬるしていなければ、アントシアニンによる変色である可能性が高いでしょう。
まとめ
この記事では、生姜にカビが発生した際の対処法を解説しました。生姜に見られることが多いのは白カビです。 白カビが発生した部分を取り除けば、食べても大きな健康被害はないとされていますが、一度カビが生えた生姜は内部まで菌糸が広がっている可能性があるため、なるべく食べない方が良いでしょう。生姜は一度に使い切るのが難しい食材ですが、保存方法を工夫することで長持ちさせることができます。カビが生える前に、新鮮な生姜を様々な料理に活用してください。