今年もそろそろお中元の季節。日頃お世話になっている方へ、感謝の気持ちを伝える大切な機会です。でも、何を贈れば喜んでもらえるか、毎年悩んでしまう…という方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、「もらって嬉しいお中元ランキング」を発表!本当に喜ばれるギフトを厳選しました。定番の食品から、ちょっと珍しいおしゃれな品まで、贈る相手に合わせて選べるおすすめアイテムをご紹介します。
お中元にもらって嬉しいものランキング|選び方や注意点も解説
食通の方にも喜んでいただける、美味しくてセンスの良いお中元を、編集部が厳選してランキング形式でお届けします。
1位:季節感と使いやすさを両立した「スイーツ」
もらって嬉しいお中元ランキング第1位は「スイーツ」です。特に、暑い夏にぴったりのゼリーやシャーベットは大変喜ばれます。また、常温保存が可能で賞味期限が長い焼き菓子や、色々な味が楽しめる詰め合わせも人気です。スイーツは幅広い世代に喜ばれやすく、おしゃれなパッケージの商品も多いので、贈る側のセンスも表現できます。個包装になっているものであれば、職場などで分けたり、少しずつ楽しんだりするのにも便利で、受け取る側の負担を減らせるのも魅力です。
2位:お酒好きに喜ばれる「酒類」
ビールやワインといったお酒は、お酒好きの方にとって定番の贈り物として常に人気があります。特に暑い時期には、冷えたビールやワインは大変喜ばれます。多くの酒類は常温保存が可能で、賞味期限も長いため、贈られた方が自分のペースで楽しめるのが魅力です。普段はなかなか手を出さないような、特別なクラフトビールや、話題のワイナリーのワインを選ぶと、より一層喜んでいただけることでしょう。
3位:食卓を彩る「お肉」
お中元で喜ばれるもの、第3位は「お肉」です。普段はなかなか味わえない上質なお肉は、特別な時間をもたらし、贈る側の気持ちも伝わります。牛肉だけでなく、ソーセージやハム、ローストビーフなどの加工品も人気があります。特に、すぐに食べられる加工肉は、調理の時間を短縮できるため重宝されます。ご家族が多い方や、人を招いて食事をする機会が多い方には、特におすすめの贈り物です。
4位:食卓を彩る「こだわり惣菜・ご飯のお供・厳選おつまみ」
お中元で喜ばれるもの、第4位は「こだわり惣菜・ご飯のお供・厳選おつまみ」です。ちょっと贅沢な品々は、普段の食事を豊かにし、忙しい日々を過ごす方々の食生活をサポートします。普段自分では買わないような、ちょっと高級なものや、珍しい食材を使ったおつまみは特に人気があり、グルメな方への贈り物にも最適です。特に、夏はスタミナがつくうなぎを使ったものや、食欲をそそるピリ辛なものが喜ばれる傾向があります。常温保存可能なものや、冷凍保存できるものなど、贈る相手の家族構成やライフスタイルに合わせて選べるのも魅力です。
5位:心安らぐひとときを贈る「コーヒー・お茶・ジュース」
喜ばれるお中元ランキング、第5位は、日々の休息時間を彩る「コーヒー・お茶・ジュース」です。喉を潤すアイスコーヒーや、手軽に楽しめる水出し茶は、多くの方に親しまれる定番ギフト。中でも、丁寧に焙煎された高品質なスペシャルティコーヒーや、希少価値の高い茶葉を使用したお茶は、普段のティータイムを特別な時間へと昇華させてくれるでしょう。また、小さなお子様のいるご家庭や、健康志向の方には、無添加・オーガニックのジュースがおすすめです。相手の嗜好やライフスタイルに合わせて選べるバリエーションの豊富さが魅力です。
番外編:選ぶ喜びを贈る「カタログギフト」
「カタログギフト」と聞くと、少し事務的な印象を受けるかもしれませんが、実は贈られた方に最高の「選ぶ時間」を提供する、非常に魅力的な贈り物です。受け取る側が自分の本当に欲しいもの、必要なものを自由に選べる点が、他のギフトにはない大きな利点です。特に、食通を唸らせるグルメ専門カタログや、洗練されたアイテムが揃うライフスタイルショップのカタログは、贈る相手に深い満足感を与えられるでしょう。予算に合わせて価格帯も豊富なので、相手に合わせた最適なギフト選びが可能です。
お中元の基礎知識と知っておきたい作法
お中元を贈るにあたり、ぜひ知っておきたい基本と、相手に不快感を与えないためのマナーについて改めて確認しましょう。日頃からお世話になっている方々へ、感謝の気持ちを伝える大切な贈り物であるからこそ、その意味や贈る時期、品物の選び方、そして熨斗(のし)や表書きのルールなどをしっかりと把握しておくことが重要です。
そもそも「お中元」とはどんな意味があるの?
お中元とは、いつもお世話になっている方に対して、感謝の気持ちを込めて贈る夏の贈り物のことです。その起源は道教の風習の一つであり、旧暦の7月15日に祖先の霊を供養していたことに由来します。それが江戸時代以降、親戚や日頃お世話になっている方々へ贈り物をする習慣へと発展し、現代の「お中元」として広く定着しました。単なる物のやり取りにとどまらず、贈り主の感謝の気持ちや、相手の健康を気遣う心を表すという意味合いが込められています。
お中元を贈る時期はいつ?
お中元を贈る時期は、地域によって習慣が異なります。関東地方、特に首都圏では、本来は7月1日から7月15日までに贈るのが正式とされていましたが、近年では6月16日頃から7月15日までに贈る方が増えています。早めに用意して贈ること自体は失礼にはあたらないため、うっかり忘れてしまいがちな方は、早めの準備をおすすめします。一方、北海道・東海・関西・中国・四国地方では、7月15日から8月15日までが一般的です。このように、地域によって時期が異なるため、贈る相手の地域に合わせて期間を確認することが大切です。もしお中元の時期を過ぎてしまった場合は、表書きを「暑中見舞い」や「残暑見舞い」などに変えて贈るのがマナーです。
何を贈ればいい?
お中元の品物を選ぶ際は、相手の喜ぶ顔を想像しながら選ぶのが何より大切です。定番としては、夏の暑さをしのげる、うなぎや素麺(そうめん)、ゼリー、アイスクリームなどの「涼を感じるグルメ」が人気を集めています。旬の桃やマンゴーといった夏らしいフルーツ、あるいはそれらのフルーツを使った加工品なども喜ばれるでしょう。また、普段から使える日用品も人気があり、例えばデザイン性が高く、環境にも配慮した洗剤などを選ぶと、実用性と心遣いの両方を伝えることができます。相手のライフスタイルに合わせた贈り分けも重要です。例えば、お酒好きの方にはお酒やおつまみ、家族が多く小さなお子さんがいる家庭にはお菓子やジュースなど、相手の好みや状況を考慮して選ぶことで、より一層感謝の気持ちが伝わるはずです。
お中元を贈るときの基本マナー
お中元は、品物選びだけでなく、贈る際のマナーも重要です。相手への敬意を形にするために、のし紙の選び方、表書きの書き方、手渡しや配送時の心遣いなど、細部にまで気を配りましょう。ここでは、お中元を贈る上で知っておきたい基本的なマナーについて詳しく解説します。
のし紙
お中元には、のし入りの「のし紙」を掛けるのが一般的です。「のし紙」とは、縁起物の「のし」と「水引」が印刷された掛け紙で、贈答品に添えることで丁寧な印象を与えます。お中元でよく用いられる水引は「紅白蝶結び」です。これは、何度繰り返しても良いお祝い事やお礼に適しており、「今後も良好な関係を続けたい」という願いが込められています。また、略式の「短冊のし」も、正式なのし紙の代わりとして使用できます。ただし、通常のお中元で「短冊のし」を使用しても失礼にはあたりませんが、品物の形状や大きさによっては、短冊のしが適している場合もあります。
表書きの書き方
のし紙の表書きは、水引の上中央に「お中元」または「御中元」と記載します。水引の下には、贈り主の名前を書きましょう。家族から贈る場合は、名字のみ、または世帯主のフルネームを書くのが一般的です。会社の上司や取引先など、仕事関係の方に贈る場合は、失礼のないようフルネームで記載するのが適切です。また、お中元の時期を過ぎてしまった場合は、表書きを変える必要があります。立秋(8月7日または8日頃)までは「暑中御見舞」、立秋以降は「残暑御見舞」とします。相手が目上の方であれば、「暑中御伺い」「残暑御伺い」とする方がより丁寧な印象を与えます。時期を過ぎてしまっても、感謝の気持ちを伝えることは大切です。適切な表書きを選び、相手に失礼のないように贈りましょう。
内のしor外のし?
のし紙のかけ方には、「内のし」と「外のし」の2種類があります。「内のし」は、品物に直接のし紙を貼り、その上から包装紙で包む方法です。のし紙が包装紙の内側になるため、控えめな印象を与えます。お中元を配送する場合や、相手に直接手渡せない場合、あるいは控えめな気持ちを伝えたい場合に適しています。「外のし」は、包装された品物の上からのし紙をかける方法です。のし紙が外から見えるため、誰からの贈り物かが一目で分かり、感謝の気持ちを強く伝えたい場合や、直接手渡す場合に選ばれることが多いです。どちらの形式を選んでもマナー違反にはなりませんが、状況や相手との関係性を考慮して使い分けるのがおすすめです。
ネット通販はOK?
今の時代、お中元をインターネットで購入することは、ごく自然的です。特に時間がない方にとっては、非常に便利で手軽な手段として広く利用されています。昔ながらの考え方をする方でなければ、ネット通販を利用しても失礼にあたることはありません。ただし、お中元は本来、相手のお宅へ直接訪問し、手渡しすることで感謝の思いを伝えるという目的があることを覚えておきましょう。贈り物は気持ちを形にしたものであり、直接の挨拶が本来の意味です。ネットショップで購入した場合、品物と一緒にメッセージカードなどを添えるのが難しい場合もあるため、商品が到着する頃に、ハガキや手紙を送ったり、メールで連絡を入れるなど、直接会って挨拶できない分を補う配慮を心がけましょう。
お中元の相場は?
お中元の金額は、相手との関係性によって変わってきます。一般的に、いつもお世話になっている目上の方や、特に親しい間柄の方には、他の関係性よりも少し高めの金額に設定するのが礼儀とされています。
親戚(両親・義両親・兄弟姉妹など)には3,000円程度が目安です。
お中元をもらったときのマナー
お中元を受け取ったら、できるだけ早く電話でお礼を伝えるのがマナーです。遅くとも1週間以内には、お礼状を送るようにしましょう。SNSやメールは略式な印象を与えてしまうため、改まった贈り物であるお中元のお礼としては避けた方が良いでしょう。贈ってくれた方の気持ちを大切にし、丁寧な方法で感謝の気持ちを表すことが大切です。また、お返しをする場合の金額は、いただいた品物の半額程度、もしくは同額程度が適切です。もし、いただいた品物よりも高価なものを贈ってしまうと、「お中元(感謝の気持ち)は不要です」というメッセージと受け取られ、かえって失礼になる可能性があるので注意しましょう。
お中元に避けるべきもの
お中元には、贈るのを控えた方が良い品物があります。まず、商品券やギフト券は現金を贈るのと同じ意味合いになり、相手に「お金に困っているのかな?」という印象を与えてしまう可能性があるため、特に目上の方への贈り物としては避けるべきです。次に、「縁を切る」ことを連想させる刃物類もタブーとされています。結婚式の引き出物や内祝いでも避けられる品物であり、非常に親しい間柄でない限り、お中元として贈るのは避けた方が無難です。また、衣類は「生活に困窮している」という印象を、靴下や履物は「相手を踏みつける」という意味合いを連想させるため、一般的には避けるべきとされています。
お中元でもらって困るもの
お中元として贈る品の中には、相手を困らせてしまう可能性を秘めているものも存在します。特に注意したいのが、夏という季節柄、賞味期限の短い食品です。お中元の時期は、夏休みやお盆休みと重なることが多く、相手が長期間家を空けることも考えられます。「早く食べなくては」と相手にプレッシャーを与えてしまうかもしれません。もし生鮮食品を贈りたいのであれば、事前に相手の都合の良い日時を確認し、確実に受け取れるように配慮しましょう。冷凍食品も同様に、保存は効くものの、大家族や頻繁に自炊をする家庭では、冷凍庫がいっぱいの可能性があります。冷凍品を贈る際には、事前に連絡を入れて、相手が冷凍庫のスペースを確保できるようにすると、より喜ばれるでしょう。話題のスイーツや人気店のお取り寄せ品も、相手の好みに合わなければ、せっかくの贈り物が無駄になってしまいます。事前に相手の好みをリサーチしておくことが重要です。また、タオルなどの日用品は実用的ではありますが、デザインや素材に強いこだわりを持つ人もいます。相手の好みがわからない場合は、カタログギフトを選んで、相手に自由に選んでもらうのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。お世話になっている方々へ、日頃の感謝を伝えるお中元。日本の美しい習慣として、相手に心から喜んでもらえる贈り物を選びたいものです。今回ご紹介した人気の品々、お中元の基本知識、贈る際のマナー、避けるべき品物などを参考に、あなたの感謝の気持ちがしっかりと伝わる、とっておきの贈り物を見つけてください。
お中元で一番喜ばれるものは何ですか?
編集部が独自に調査したランキングでは、洋菓子が最も人気を集めました。特に、夏にぴったりの涼しげなゼリーやアイスクリーム、日持ちする焼き菓子などが好評です。もちろん、相手の好みやライフスタイルに合わせて、お酒や上質な肉、すぐに食べられるお惣菜なども喜ばれるでしょう。
お中元を贈る時期はいつが適切ですか?
お中元を贈る時期は、地域によって習慣が異なります。一般的に、関東地方(首都圏を含む)では6月下旬から7月中旬頃までとされています。一方、北海道、東海、関西、中国、四国地方では、7月中旬から8月15日頃までが目安です。それぞれの地域の習慣を考慮して、適切な時期に贈るように心がけましょう。もしお中元の時期を過ぎてしまった場合は、立秋(8月7日頃)までは「暑中御見舞」として、立秋以降は「残暑御見舞」として贈るのがマナーです。なお、目上の方に贈る場合は、「暑中御伺い」「残暑御伺い」とするのがより丁寧な表現です。
お中元に「のし」は必要ですか?
はい、お中元を贈る際は、一般的に熨斗(のし)を付けた「のし紙」を使用するのがマナーとされています。のし紙には、慶事の象徴である「のし」飾りと、贈答品を飾る「水引」が印刷されています。お中元には、今後も良好な関係を築きたいという願いを込めて、「紅白蝶結び」の水引を選ぶのが適切です。水引の上部中央には「お中元」または「御中元」と表書きし、下部には贈り主の氏名(姓のみ、またはフルネーム)を記載します。配送の場合は控えめな印象の「内のし」、直接手渡す場合は感謝の気持ちをより強く伝える「外のし」を選ぶのが一般的です。略式として「短冊のし」を使用しても失礼にはあたりません。
お中元で避けるべき「NG品」はありますか?
お中元として贈るのを避けた方が良いとされる品物には、現金を贈るのと同じ意味合いになる「商品券やギフト券」、縁を切ることを連想させる「刃物」、相手を見下す意味を持つとされる「履物や衣類」などが挙げられます。また、相手の状況を考慮せずに贈ると迷惑になる可能性があるものとして、長期不在の場合や冷蔵・冷凍庫の容量を圧迫する「賞味期限の短い生鮮食品」や「冷凍食品」、好みが分かれやすい「特定の食品」、こだわりがある場合に困らせてしまうかもしれない「タオルなどのインテリアグッズ」も、事前に相手の意向を確認するのが賢明です。
お中元のお返しは必要ですか?
お中元を受け取った場合、基本的にお返しは必須ではありませんが、感謝の気持ちを伝えることが大切です。品物が届いたら、なるべく早く電話でお礼を伝えるか、遅くとも1週間以内にはお礼状を送るのが礼儀です。ただし、SNSやメールでの連絡は略式と捉えられる場合があるため避けましょう。どうしてもお返しを贈りたい場合は、いただいた品物の半額程度、もしくは同程度の金額の品を選ぶのが適切です。高価すぎるお返しは、相手に「今後は贈る必要はない」というメッセージとして伝わってしまう可能性があり、失礼にあたることもありますので注意が必要です。