里芋は、独特のねっとり感と上品な味わいが魅力で、煮物、サラダ、揚げ物など、様々な料理で活躍する人気の食材です。しかし、保存方法に困り、気がつけばカビが生えていたり、せっかくの美味しさを台無しにしてしまった経験はありませんか？実は、里芋は冷凍保存にとても適しており、正しく冷凍することで、美味しさを1ヶ月以上保てるだけでなく、調理時の皮むきが非常に楽になるという嬉しいメリットもあるのです。里芋は、他のイモ類と比べてカロリーと糖質が低く、ヘルシー志向の方にもおすすめです。この記事では、冷凍生活アドバイザーであり、野菜ソムリエプロでもある専門家の知識を交えながら、里芋の美味しさを最大限に引き出す冷凍方法、解凍のコツ、さらに冷凍里芋を使った絶品アレンジレシピまで、里芋の冷凍保存に関するあらゆる情報を徹底的に解説いたします。この記事を読めば、里芋の保存方法に迷うことなく、いつでも手軽に美味しい里芋料理を楽しめるようになるでしょう。
里芋を冷凍保存するメリットとは？
里芋を冷凍保存することには、数多くのメリットがあります。これらの利点を理解することで、里芋をより手軽に、そして無駄なく食卓に取り入れることができるようになります。特に、常温保存の難しさや、調理にかかる手間を大幅に減らせる点は、日々の料理において大きな助けとなるはずです。
長期保存でいつでも美味しく
里芋はイモ類の一種なので、じゃがいもやさつまいものように常温保存することも可能ですが、保存できる期間は限られています。常温で保存する場合、里芋は室温の影響を受けやすく、特に湿度や温度が高い環境下では、品質が劣化しやすくなります。また、皮をむかずに保存していると、内部の状態に気づきにくく、気がついたらカビが生えていたり、傷んでいたりすることも少なくありません。そのため、すぐに使い切れない場合は、新鮮なうちに小分けにして冷凍するのがおすすめです。冷凍することで、里芋の美味しさを約1ヶ月間も保つことができ、いつでも新鮮な状態で料理に利用できます。これは、まとめ買いをした場合や、家庭菜園でたくさん収穫できたときにも、とても役立つ方法と言えるでしょう。
面倒な皮むきが、格段に簡単に！
里芋を調理する際、多くの方が面倒に感じるのが、あの独特のぬめりがある皮むき作業ではないでしょうか。しかし、里芋を冷凍保存すると、この皮むきの作業が劇的に楽になるのです。冷凍した里芋を電子レンジなどで解凍すると、皮がツルっと気持ちよく剥けるようになります。これは、冷凍と解凍の過程で里芋の細胞壁が壊れ、皮と実の間に隙間ができやすくなるためと考えられます。このメリットは、調理時間を大幅に短縮し、里芋料理を作るハードルをぐっと下げてくれます。特に、忙しい毎日の中で、手早く料理を済ませたい方にとって、「皮むきが楽になる」ということは、冷凍里芋を活用する大きな動機の一つになるはずです。
少量ずつ冷凍保存で使いやすさアップ
里芋を冷凍する際、一つひとつ丁寧にラップで包み、少量に分けて保存することで、使いたい時に必要な量だけを取り出せるという大きなメリットが生まれます。これは日々の料理をスムーズにするだけでなく、食品の無駄を減らすことにもつながります。例えば、味噌汁の具材として少しだけ加えたい時や、おかずの彩りに少量だけ使いたい時など、必要な分だけを解凍して使用できるため、残った里芋を再度保存する手間を省けます。この小分け冷凍は、冷凍庫のスペースを有効に使い、いつでも新鮮な状態で里芋を保管したい家庭にとって、非常に有効な手段と言えるでしょう。
食品ロスを減らし、環境にも貢献
里芋を適切に冷凍保存することは、家庭から出る食品廃棄物を減らすことに貢献します。買った里芋を使いきれずに捨ててしまうことは、食べ物を無駄にするだけでなく、家計にも優しくありません。冷凍保存を活用することで、里芋が腐ってしまう前に保存できるため、食材を最後まで有効活用できます。これは地球に優しい食生活を送る上で欠かせない要素です。さらに、風味を損なわずに長期間保存できるため、旬の時期にたくさん購入しておき、一年を通して里芋の味を楽しむという賢い利用法も可能です。
里芋の冷凍保存術｜生、加熱後、調理済み別に徹底ガイド
里芋を冷凍保存する方法は、「生のまま冷凍」「加熱してから冷凍」「調理後の里芋を冷凍」という3つの主要な方法に分けられます。それぞれに利点があり、自身の使い方や生活スタイルに合わせて最適な方法を選ぶことが大切です。適切に冷凍することで、里芋の美味しさを長く保ちながら、調理時間を大幅に短縮できます。生のまま、または加熱後の未調理状態で冷凍した里芋は約1ヶ月を目安に、調理済みの里芋は約2週間を目安に食べきるようにしましょう。ここでは、それぞれの冷凍方法を詳しく解説していきます。
生の里芋をそのまま冷凍する手軽な方法
まだ火を通してもおらず、皮もむいていない新鮮な里芋を、最も簡単に保存したい場合は、皮付きのまま生の状態で冷凍する方法がおすすめです。この方法の一番の利点は、加熱や皮むきといった下準備が不要で、非常にシンプルに冷凍できるという点です。また、解凍後に皮がスルッとむきやすくなるという、冷凍里芋ならではの嬉しい効果も期待できます。
1. 丁寧に泥を洗い落とし、水分を完全に除去
最初に、里芋についた泥や汚れを念入りに洗い流します。流水で、里芋の表面の凹凸に沿って丁寧に洗いましょう。泥には土壌由来の微生物が付着している可能性があるため、しっかり洗い落とすことが大切です。洗い終わったら、清潔なキッチンペーパーや布巾で、里芋の表面の水分を完全に拭き取ります。水分が残っていると、冷凍時に霜がつきやすくなり、品質劣化の原因となるため、この工程は特に念入りに行いましょう。これが、美味しい冷凍里芋を保存する重要なポイントです。
2. 一つずつラップで丁寧に包み、冷凍保存用袋へ
水気を切った里芋は、乾燥や冷凍焼けを防ぐため、一つずつ丁寧にラップで包みます。小さい里芋なら、2～3個まとめて包んでも構いませんが、一つずつ包むことで、使う分だけ取り出せるので便利です。ラップで包む際は、空気が入らないようにしっかりと密着させることが重要です。次に、ラップで包んだ里芋を冷凍保存用袋に入れ、中の空気をできる限り抜いて密封します。空気を抜くことで酸化を防ぎ、冷凍庫の臭い移りを防ぐ効果も期待できます。こうして準備した里芋は、冷凍庫で約1ヶ月を目安に保存できます。この方法で冷凍すれば、里芋の皮むきの手間が省け、いつでも手軽に里芋料理を楽しめます。
下処理済み！加熱後の冷凍で、調理時間を大幅に短縮
解凍後の調理時間をできるだけ短縮したい場合や、すでに里芋の皮をむいて加熱済みの里芋をお持ちの場合は、加熱後に冷凍する方法がおすすめです。この方法で冷凍しておけば、使いたいときにすぐに料理に使えるため、忙しい日の強い味方になります。また、加熱前に皮に切り込みを入れておくことで、加熱後の皮むきがさらに簡単になります。
1. 泥を落とし、水分を拭き取り、隠し包丁を入れる
まず、皮付きの里芋の泥を丁寧に洗い落とし、キッチンペーパーなどで水分をしっかりと拭き取ります。次に、里芋の皮全体に浅く切り込みを入れます。この切り込みは、加熱後に皮をむきやすくするための大切な作業です。特に、加熱後に皮がスムーズにむけるという冷凍里芋のメリットを最大限に活かすためのテクニックと言えるでしょう。切り込みを入れる際は、里芋の身を深く傷つけないように注意してください。
2. じっくりと茹で上げる
皮に浅く切り込みを入れた里芋を鍋に入れ、たっぷりの水を注ぎ、火にかけます。沸騰後、火力を調整し、里芋が箸で簡単に崩れるほど柔らかくなるまで茹でてください。茹で加減が足りないと、冷凍後に硬さが残ることがあります。目安としては、竹串を刺して抵抗なく通る状態です。ただし、茹ですぎると形が崩れやすくなるため、注意深く見守りましょう。下茹ですることで、冷凍後の里芋特有のぬめりを軽減し、調理時の使い勝手が向上します。風味を豊かにするため、お好みで少量の塩を加えて茹でるのもおすすめです。
3. 冷凍保存の手順
茹で上がった里芋は、ザルにあげてしっかりと水気を切ります。その後、完全に冷めるまで待ちます。急速に冷ましたい場合は、冷蔵庫に入れるか、風通しの良い場所で冷ますと良いでしょう。温かいまま冷凍すると、冷凍庫内の温度が上昇し、他の食品に影響を与える可能性があります。また、水蒸気が発生し、冷凍焼けの原因にもなります。十分に冷めたら、一つずつラップで丁寧に包むか、使いやすいサイズにカットしてからラップで包み、冷凍用保存袋に入れます。空気をできる限り抜き、しっかりと密封してから冷凍庫へ。この方法で、およそ1ヶ月間の保存が可能です。下処理済みのため、解凍後はすぐに様々な料理に活用できます。例えば、ポテトサラダ、コロッケの具材、煮物など、幅広いレシピで里芋の美味しさを楽しめます。
調理後の里芋も冷凍保存可能
煮物など、既に調理済みの里芋も冷凍保存できます。これは、余った料理を有効活用できる便利な方法です。ただし、生の里芋を冷凍するよりも保存期間が短くなる点に注意が必要です。風味や品質を保つためにも、早めに消費するようにしましょう。調理済み里芋の冷凍保存期間は、およそ2週間が目安です。
1. 冷ますことの重要性
調理済みの里芋を冷凍する際、完全に冷ますことは非常に重要なステップです。温かい状態のまま冷凍庫に入れると、食品の品質が低下するだけでなく、冷凍庫内の温度を上げてしまい、他の食品の保存にも悪影響を及ぼす可能性があります。また、温度が高い状態で冷凍すると、急速冷凍できず、食品の組織が破壊され、解凍後の食感が損なわれる原因となります。さらに、衛生面からも、雑菌の繁殖を防ぐために、調理後は速やかに粗熱を取り、冷蔵庫などで十分に冷ましてから冷凍庫に入れるように心がけてください。
2. 冷凍保存は小分けが鍵
調理後の里芋が冷めたら、一回に使う量を目安に小分けにし、ラップで丁寧に包むか、冷凍保存に適した容器に入れましょう。こうすることで、使いたい分だけを取り出して解凍できるので、とても便利です。特に煮物のように水分が多い料理は、小分けにして冷凍することで、解凍ムラを防ぎ、均一に温められます。ラップや容器に入れたら、さらに冷凍用の保存袋に入れ、中の空気をしっかり抜いて密封してください。こうすることで冷凍焼けを予防し、風味の劣化を最小限に抑えられます。保存期間はおおよそ2週間を目安にして、期限内に食べきるように心がけましょう。
3. 解凍後の再加熱は必須
一度調理した里芋は、生の里芋と比べて傷みやすい性質があります。そのため、解凍する際には、里芋の中心までしっかりと再加熱することが非常に重要です。電子レンジを使用する際は、加熱具合をこまめに確認しながら温め、必要であれば鍋で再度加熱するなどして、必ず中まで熱が通っていることを確認してください。加熱が不十分な場合、食中毒のリスクが高まる可能性があります。十分に再加熱することで、里芋本来の風味と食感を最大限に引き出し、美味しく安全に食べることができます。
冷凍里芋：解凍方法と皮むきを極める
冷凍した里芋は、電子レンジを使えば簡単に解凍でき、皮むきもぐっと楽になります。さらに、料理によっては、凍ったまま直接鍋に入れて調理することも可能です。ここでは、それぞれの解凍方法に加え、「皮むきが簡単になる」という冷凍里芋ならではのメリットを最大限に活かすためのコツを詳しくご紹介します。
レンジ加熱で簡単解凍！皮むきもスムーズに
冷凍した里芋を電子レンジで加熱すると、皮付きの里芋でも皮むきが非常に簡単になります。これは、冷凍と解凍の過程で里芋の細胞組織が変化するためです。加熱後の里芋は、まるで魔法のように皮がスルッと剥けるようになります。このおかげで、調理の手間が大幅に減り、里芋料理をもっと気軽に楽しめるようになります。電子レンジでの加熱時間の目安は、冷凍時の状態によって異なります。
-
皮を剥いて冷凍した場合：600Wで約1～2分
-
皮付きのまま冷凍した場合：600Wで約2～3分
-
調理後に冷凍した場合：600Wで約3～4分
上記の時間はあくまで目安です。電子レンジの種類や里芋の大きさ、量によって加熱時間を調整してください。加熱中は様子を見ながら、里芋が柔らかくなり、皮が剥きやすくなるまで温めましょう。電子レンジを使用する際は、必ず電子レンジ対応の保存容器やラップを使用してください。加熱後、里芋を取り出す際は熱くなっているため、火傷に十分注意が必要です。皮付き里芋の場合は、加熱後すぐに冷水にさらすと、さらに皮が剥きやすくなることがあります。
凍ったまま直接調理する活用法
冷凍された里芋、特に皮が処理済みのものや、あらかじめ加熱されたものは、解凍の手間をかけずにそのまま調理に使えるのが魅力です。煮物、汁物、お味噌汁など、水分を多く使う料理では特にその便利さが際立ち、調理時間を短縮できます。
冷凍のまま里芋を鍋に入れる際は、煮汁やスープが十分に里芋全体を覆うようにし、均等に火が通るように気を配りましょう。加熱中に里芋から水分が出て味が薄まる可能性もあるため、調味料の量を調整するのがおすすめです。また、冷凍状態から調理する場合は、中心までしっかり火を通すために、通常より気持ち長めに加熱するのがポイント。こうすることで、里芋特有のホクホク感や、とろけるような舌触りをそのままに、美味しく仕上げられます。冷凍里芋の利便性を活かして、普段の食卓にもっと気軽に里芋料理を取り入れてみましょう。
冷凍里芋で作る絶品アレンジレシピ
冷凍里芋は、面倒な下ごしらえが不要なので、様々な料理に手軽に利用できます。ここでは、里芋のホクホクとした食感や、とろけるような口当たりを堪能できる、色々なアレンジレシピを6つご紹介します。忙しい時でもすぐに作れるものから、食卓の主役になる一品まで、ぜひ試してみてください。
人気の定番！ホクホク美味しい里芋の煮物
里芋料理の定番といえばコレ！心も温まる煮物のレシピです。冷凍里芋を使えば、面倒な下処理は必要なく、手軽に本格的な味が楽しめます。お好みの具材を加えて、それぞれの家庭の味を見つけてみましょう。
材料（2人分）
-
冷凍里芋：200g
-
鶏もも肉：100g
-
だし汁：200ml
-
醤油：大さじ2
-
みりん：大さじ2
-
砂糖：大さじ1
-
サラダ油：少量
作り方
-
冷凍里芋を電子レンジで解凍後、丁寧に皮を剥き、食べやすい大きさにカットします。鶏もも肉も同様に一口サイズに切り分けましょう。
-
鍋に少量のサラダ油をひき、中火で鶏もも肉を皮目から焼き始めます。皮に焼き色がついたら、里芋を加えて軽く炒め合わせます。
-
だし、醤油、みりん、砂糖を加え、沸騰したら弱火にし、落し蓋をして約15～20分煮込みます。里芋が柔らかくなり、味がしみ込んだら完成です。
-
お好みで、人参やイカ、こんにゃくなどを加えてアレンジするのもおすすめです。煮込む時間が長いほど味が濃くなるため、お好みに合わせて煮込み時間を調整してください。
-
里芋のぬめりが気になる場合は、下処理として塩もみや下茹でをすると効果的です。冷凍里芋の場合は、解凍後に軽く水洗いするだけでもぬめりを抑えられます。
独特の食感がたまらない！里芋で作るポテトサラダ
ポテトサラダといえばジャガイモが定番ですが、里芋で作ると、そのねっとりとした食感で、いつもと違う美味しさを堪能できます。まるでクリームのような舌触りが魅力の、新しいポテトサラダをぜひお試しください。
材料（2人分）
-
冷凍里芋：200g
-
玉ねぎ：1/4個
-
マヨネーズ：大さじ3
-
酢：小さじ1
-
塩胡椒：適量
作り方
-
冷凍里芋を電子レンジで解凍し、皮を剥きます。玉ねぎは薄くスライスして水にさらし、辛味を取り除いたら、水気をしっかりと絞ります。
-
解凍した里芋をボウルに入れ、フォークやマッシャーを使って、お好みの粗さに潰します。細かく潰すと滑らかな食感になり、粗めに潰すと里芋の食感が楽しめます。
-
里芋がまだ温かいうちに酢を加えて混ぜ合わせ、その後マヨネーズ、水気を切った玉ねぎ、塩胡椒を加えて全体を丁寧に混ぜます。
-
お好みで、細切りにした人参やツナ、ハムなどを加えてアレンジできます。冷めても美味しくいただけますが、温かいうちに食べると里芋の風味がより一層引き立ちます。
食欲そそる香ばしさ！里芋の焦がしバター醤油仕立て
焦がしバター醤油の芳醇な香りが、里芋本来の優しい甘みを際立たせる絶品。箸休めにはもちろん、夕食のおかずにも相性抜群。手軽に作れてご飯がすすむ、おすすめの一品です。
材料（2人前）
-
冷凍里芋：200g
-
バター：10g
-
醤油：大さじ1
-
みりん：小さじ1
-
万能ねぎ（小口切り）：適量（トッピング用）
作り方
-
冷凍里芋を電子レンジで解凍後、皮を剥き、一口大にカットします。
-
フライパンにバターを溶かし、里芋を投入し中火で炒めます。時々混ぜながら、里芋の表面に焼き色がつくまで炒めます。
-
醤油とみりんを加え、全体に味が馴染むように炒め合わせます。水分が少なくなり、香ばしい香りが漂ってきたら火を止めます。
-
お皿に盛り付け、彩りとして小口切りの万能ねぎを添えて完成です。熱々を召し上がって、焦がしバター醤油の風味をご堪能ください。
サクサク＆ほっくり！止まらない、のり塩揚げ里芋
外側のサクサク感と、中のほっくり感が絶妙なバランス！のり塩の風味が食欲をそそる揚げ里芋。お子様のおやつや、お酒のお供にも最適な、一度食べたら手が止まらない美味しさです。
材料（2人分）
-
冷凍里芋：200g
-
片栗粉：大さじ3
-
揚げ油：適宜
-
青のり：大さじ1
-
塩：小さじ1/2
作り方
-
冷凍里芋を電子レンジで解凍後、丁寧に皮を剥き、食べやすい大きさにカットします。キッチンペーパーで表面の水分を軽く拭き取ります。
-
カットした里芋に片栗粉を薄く、均一にまぶします。余分な粉は払い落とします。
-
フライパンに揚げ油を適量入れ、170℃に熱したら、片栗粉をまとわせた里芋を投入します。表面が黄金色になり、カリッとするまで揚げたら、油を切ります。
-
ボウルに揚げたての里芋を入れ、青のりと塩を加えて、全体にまんべんなく混ぜ合わせます。温かいうちに混ぜることで、風味がより一層引き立ちます。
-
お皿に盛り付ければ完成です。外側のカリカリ感と、里芋本来のホクホクとした食感のハーモニーをお楽しみください。
おつまみに最適！里芋の唐揚げ
里芋で作る唐揚げは、鶏肉のジューシーさとは一味違い、独特のもっちりとした食感が特徴です。シンプルな味付けで、白いご飯やお酒のお供にぴったり。気軽に調理できるのも魅力です。
材料（2人分）
-
冷凍里芋：200g
-
醤油：大さじ1.5
-
酒：大さじ1
-
おろしにんにく：小さじ1/2
-
おろししょうが：小さじ1/2
-
片栗粉：大さじ3
-
揚げ油：適宜
作り方
-
冷凍里芋を電子レンジで解凍後、皮を丁寧に剥き、一口サイズにカットします。
-
ボウルに醤油、酒、おろしにんにく、おろししょうがを混ぜ合わせ、カットした里芋を加えてしっかりと和えます。時間がない場合は15分程度の漬け込みでも構いませんが、30分から1時間ほど漬け込むと味がより一層染み込み、美味しくなります。
-
里芋を漬け込んだタレを軽く切り、片栗粉を全体にむらなく丁寧にまぶします。
-
フライパンに170℃に熱した揚げ油を用意し、里芋を投入します。揚げている間に油温が変化するため、火加減を調整し、焦げ付かないように注意しながら、全体がきつね色になるまで揚げてください。
-
揚がった里芋を油から取り出し、しっかりと油を切れば完成です。熱々の状態でお召し上がりください。
さっぱり梅風味！里芋と梅の和風サラダ
梅の酸味が食欲をそそる、爽やかな和風サラダです。里芋のもっちりとした食感と梅の風味が絶妙に調和し、食欲を刺激します。大葉の香りが良いアクセントになっています。
材料（2人分）
-
冷凍里芋：200g
-
梅干し：2個
-
きゅうり：1/2本
-
大葉：2枚
-
ごま油：小さじ1
-
白だし：小さじ1
作り方
-
冷凍里芋を電子レンジで解凍し、皮を剥いて1cm角にカットします。
-
梅干しは種を取り除き、包丁で細かく叩いてペースト状にします。きゅうりは薄切りにして、軽く塩もみし（分量外）、5分ほど置いて水気を絞ります。大葉は細かく刻みます。
-
ボウルに里芋、叩いた梅干し、きゅうり、刻んだ大葉、ごま油、白だしを加え、全体を丁寧に混ぜ合わせます。
-
冷蔵庫で10分程度冷やすと味が馴染んで、より美味しくなります。口直しにも最適な、さっぱりとした一品です。
まとめ
里芋は、独特の風味と豊富な栄養で親しまれる食材ですが、保存方法によっては味が落ちてしまうことがあります。この記事では、里芋を冷凍保存することで得られる長期保存の利点や、多くの人が苦労する皮むきが非常に簡単になるというメリットを詳しく解説します。生のまま、加熱後、調理済みの状態に応じた最適な冷凍方法から、電子レンジを使った効率的な解凍方法、そして凍ったまま調理する活用法まで、里芋の冷凍に関するあらゆる情報をお届けします。さらに、冷凍里芋を存分に楽しむための、定番の煮物から、ポテトサラダ、香ばしい焦がしバター醤油、風味豊かなのり塩揚げ、ジューシーな唐揚げ、さっぱりとした梅和風サラダなど、簡単で美味しいアレンジレシピも多数ご紹介します。これらの情報を活用すれば、里芋を余すことなく、より手軽に食卓に取り入れることが可能です。冷凍庫にストックしておけば、いつでも美味しい里芋料理が楽しめ、忙しい日々でも料理の幅が広がります。ぜひ、この記事でご紹介するテクニックやレシピを参考に、冷凍里芋の便利さを体験してみてください。
里芋は生で冷凍できますか？
はい、里芋は生の状態で冷凍できます。皮をむかずに生のまま冷凍するのが、最もシンプルな方法です。土を丁寧に洗い落とし、水分をしっかり拭き取った後、ひとつずつラップで包み、冷凍保存用の袋に入れて冷凍庫で保存します。この方法なら、事前に加熱したり皮をむいたりする手間が省け、およそ1ヵ月間美味しさを保てます。解凍する際には、電子レンジで軽く加熱すると、皮がむきやすくなるという利点もあります。
冷凍里芋の保存期間はどれくらいですか？
里芋の冷凍方法によって、保存期間の目安は異なります。皮付きのまま生の状態で冷凍した場合や、加熱後に冷凍した場合は、約1ヵ月間の保存が可能です。一方、すでに煮物などに調理済みの里芋を冷凍する場合は、未調理の状態よりも劣化しやすいため、約2週間を目安に食べきるようにしましょう。いずれの場合も、冷凍用保存袋などを使用して空気をきちんと抜き、しっかりと密閉して保存することが、品質を長く保つ秘訣です。
冷凍里芋の皮はむかずに冷凍してもいいですか？
はい、里芋は皮をむかずに冷凍する方が、実はおすすめです。皮がついたまま冷凍すると、解凍時に皮が驚くほど簡単にむけるという大きなメリットがあります。冷凍と解凍の過程で里芋の組織が変化し、皮と身の間に隙間ができやすくなるためです。そのため、調理の際に面倒な皮むきの手間が大幅に軽減され、効率的に里芋料理を楽しめます。泥を洗い流し、水分を拭き取るだけの簡単な下処理で冷凍できるので、とても手軽です。
冷凍里芋、上手な解凍方法とは？
冷凍した里芋を美味しく食べるには、解凍方法が重要です。一番簡単なのは電子レンジを使う方法でしょう。特に、皮付きの里芋は、レンジで温めることで皮がむきやすくなるというメリットもあります。加熱時間の目安としては、皮なしの里芋なら600Wで1～2分、皮付きなら2～3分、調理済みのものなら3～4分程度です。ただし、里芋の状態によって加熱時間は変わるので、様子を見ながら調整してください。また、皮をむいて冷凍した里芋は、解凍せずにそのまま煮物や味噌汁などの具材として使うことも可能です。時短調理にもつながるので、ぜひ試してみてください。
調理済みの里芋も冷凍保存できる？
煮物など、一度調理した里芋も冷凍保存できます。ただし、生の里芋を冷凍するよりも保存期間は短く、大体2週間を目安に食べきるようにしましょう。冷凍する際は、里芋を完全に冷ましてから、一回に使う分ずつ小分けにしてラップで包み、冷凍保存用の袋に入れてしっかりと密封することが大切です。解凍する際は、必ず中心までしっかりと加熱してから食べるようにしてください。こうすることで、作り置きのおかずを安全に、そして美味しく楽しむことができます。
冷凍里芋を使うと、あの独特のぬめりは減る？
冷凍里芋を使うと、生の里芋に比べてぬめりが気になりにくくなることがあります。これは、冷凍と解凍の過程で里芋の細胞が壊れ、ぬめりの原因となる成分が流れ出しやすくなるためです。特に、加熱してから冷凍した里芋や、電子レンジで解凍した里芋は、ぬめりが抑えられ、調理しやすくなるでしょう。もし、ぬめりが気になる場合は、解凍後に軽く水で洗い流したり、塩もみしたりすると、さらに効果的です。
冷凍里芋で作る、おすすめ料理は？
冷凍里芋は、下処理なしで使えるので、色々な料理に手軽に活用できます。中でもおすすめは、やはり定番の「里芋の煮っころがし」です。その他にも、「里芋のポテトサラダ」は、ねっとりとした食感が楽しめますし、「里芋の焦がしバター醤油」は、お酒のおつまみにもぴったりです。「のり塩揚げ里芋」は、外はカリカリ、中はホクホクで、お子様にも喜ばれるでしょう。「里芋の唐揚げ」は、ご飯にもお酒にも合う、やみつきになる一品です。さっぱりと食べたい時には、「里芋と梅の和風サラダ」もおすすめです。どれも冷凍里芋を使えば簡単に作れるので、ぜひ色々なレシピに挑戦してみてください。