正月などの年中行事や家庭の集まりでは、絶品の手作り餅を味わうのが風物詩となっています。しかし、餅を毎回手作りするのは大変な労力が必要です。そこで、便利な解決策として登場したのが「餅の冷凍保存」です。事前に作っておいた餅を冷凍庫で保存し、食べる直前に解凍するだけで、手軽に美味しい餅を楽しめるのです。本記事では、餅の冷凍と解凍のコツを詳しくご紹介します。
おいしさをキープ！餅の冷凍方法
モチモチの食感と風味を堪能できるのは、餅の魅力の一つです。しかし、正月や祭りの際に余ってしまった餅の保存方法を知らずに困ることも。賞味期限内であれば、ひと口サイズにカットした餅を個別にラップで包み、空気を抜いた冷凍保存袋に入れて冷凍するのが最適です。この方法なら、食べる分だけ取り出して自然解凍や電子レンジで温め直せば、もちもち食感を楽しめます。また、手作りの餅は1ヶ月程度、市販品であれば賞味期限に余裕があれば冷凍保存で期間を延長できます。ただし、カビの発生には注意が必要。目視できないカビや耐熱性のカビもあるため、早めに食べきることが賢明です。こうした冷凍保存のコツを覚えておけば、いつでもおいしい餅を味わえます。
【道具別】冷凍した餅の解凍方法
冷凍した餅の解凍には、いくつかの方法があります。ひとつは、ラップに包んだ状態で冷蔵庫に移し、自然解凍する方法です。解凍後は、冷凍する前の餅と同様に調理して食べられます。 電子レンジを使う場合は、完全に解凍するか半解凍するかによって方法が異なります。完全に解凍するには、餅を水に浸してからオーブン用シートを敷いた耐熱皿に載せ、ラップをかけずに加熱します。餅1個につき500Wで45秒から1分が目安ですが、餅の大きさや水分量で加熱時間は変わるので、ふくらみ具合を見ながら調整しましょう。つきたてのようなやわらかい餅にしたい場合は、餅1個と水大さじ1杯を耐熱容器に入れてラップをかけずに500Wで1分から1分30秒加熱し、木べらで練ると良いでしょう。 一方、半解凍するには、ラップに包んだ餅を500Wで30秒ほど加熱します。凍った状態では包丁で切れませんが、半解凍すれば切れるので、料理に使いやすくなります。 フライパンで解凍する場合は、冷凍餅をフッ素加工のフライパンかしっかり油を引いた状態で弱火にかけ、蓋をして焼きます。ふくらみ次第、裏返してさらに焼き色をつけましょう。 ゆでる方法では、冷たい水や煮汁に冷凍餅を入れて火にかけ、沸騰したらフツフツとくらいに火加減を調整して、餅がやわらかくなるまでゆでます。沸騰させ過ぎるとドロドロになる可能性があるので注意が必要です。 トースターを使う場合は、アルミホイルを敷いた網や天板に餅を載せて10分ほど焼きます。ふくらんできたら、さらに好みの焼き色がつくまで焼き続けましょう。アルミホイルにサラダ油を薄くぬっておくと、くっつきを防げます。 いずれの方法でも、過剰な加熱は控え、解凍後は素早く食べきることが大切です。
かたくてパサパサに？餅の解凍時の注意点
ここでは、冷凍した餅の適切な解凍方法について説明しています。冷凍保存中に餅の水分が失われ、パサパサになってしまうことがあるそうです。そうした乾燥した餅をそのまま焼くと、更にパサパサで固くなってしまうため、事前に適切な解凍が重要になります。 乾燥した餅の解凍には、ゆでる方法か、水に濡らしてから電子レンジで解凍する方法が有効だと述べられています。特に長期冷凍された餅は、水に浸す時間を長めにとることで、しっかりと水分を含み、やわらかくなるそうです。自然解凍や電子レンジ解凍など、様々な方法がありますが、餅本来の風味とやわらかな食感を味わうには、こうした工夫が欠かせません。
冷凍で餅のおいしさをキープ♪
日本の伝統的なお正月料理である餅。作りたてが最もおいしいものの、時間が経つと硬くなってしまうのが難点でした。しかし、近年では冷凍保存が一般的になり、いつでもふっくらとした新鮮な味わいを楽しめるようになりました。 新鮮な餅を適切に冷凍すれば、水分が逃げずおいしさを長く保つことができます。解凍時も電子レンジで簡単に戻せるので、つぶれたり変形したりする心配はありません。一回で食べきれない分は小分けにして冷凍保存すれば無駄なく楽しめます。 さらに、キンピラや餅入り揚げ物などの料理にも、あらかじめ冷凍した餅を使えば調理時間の短縮ができ、常に最適な状態を保てます。季節を問わず、本物の餅の風味が味わえるのが冷凍の大きな利点です。作り置きができる上に、手軽においしい餅が食べられるのは、現代の生活に冷凍が定着した賜物と言えるでしょう。
カビが生えた餅は食べるのを避けよう
カビの発生を完全に防ぐことは難しく、目に見えないカビが潜んでいる可能性もあります。そのため、カビが生えた餅は食中毒のリスクがあり、一切口にするべきではありません。外観上はカビが一部分にしか見られなくとも、内部までカビが浸透している恐れがあるためです。 健康被害を防ぐには、カビの痕跡があれば食材全体を廃棄することが賢明です。カビの一部を切り取っても菌が残存する危険性がある以上、加工や調理を行うべきではありません。冷凍保存の前にも、カビの有無を必ず確認しましょう。万が一にも備え、食品の安全性に不安があれば迷わず処分する方が賢明なのです。
まとめ
餅は冷凍保存すれば、長期間おいしさを保つことができます。冷凍する際は、小分けにして密封し、冷凍庫で急速冷凍すると良いでしょう。解凍時は、自然解凍か電子レンジで解凍しましょう。電子レンジは出力を控えめにし、蒸気で柔らかくなるように留意してください。解凍後は、できるだけ早めに調理するのがおいしく食べる秘訣です。このようにして、いつでも手軽に新鮮な餅を味わえます。