フィンランドの伝統と新鮮な魅力が共存する北欧の美食の国。緑豊かな大地と湖の恵みを活かした、健康的でナチュラルな味わいが特徴的なフィンランドのお菓子は、シンプルながらも繊細な味と芳醇な風味で世界中の人々を魅了しています。豊かな自然環境に育まれた高品質な食材と、世界に誇る菓子職人の技が生み出す独自の味わいは、フィンランド菓子文化の真骨頂です。
フィンランドのお菓子といえば・・・?
フィンランドは、森と湖に囲まれた北欧の国です。厳しい冬と短く儚げな夏が交互に訪れ、人々は自然とともに生きています。シナモンロールで一躍有名になったフィンランドですが、実は四季折々の伝統的なお菓子文化が根付いています。 寒冷な冬には、オートミール製のクッキー「カレワ」が人気です。素朴ながらもフィンランド人の心意気が込められた味わいです。また、キャラメル風味のミルクキャンディー「makeiset」の滑らかな食感と上品な甘さも魅力的です。 一方、夏には、ビターチョコレートが評価されています。自然の恵みを生かした健康的で味わい深いお菓子作りは、北欧の匠の技と言えるでしょう。 季節ごとに異なる風情を感じられるフィンランドのお菓子。他の北欧諸国の影響も受けながら、独自の菓子文化が育まれてきました。旅行の際には、季節を感じるお菓子を味わってみてはいかがでしょうか。
フィンランドのお菓子はどんなものがある?
寒い時期のティータイムに。Runebergintorttu(ルーネベリタルト) ころんとした可愛い形のケーキ。少しスパイシーで、寒い時期にはぴったりのケーキです。しっとりとした食感が伝わってきますね!ティータイムにぴったりのお菓子です。フィンランドではクリスマスにスパイスクッキーをたくさん焼くのですが、その残ったスパイスクッキーをくだいて使うことが、このルーネベリタルトの特徴です。タルトといってもフィンランドでは、日本のバターケーキのようなものをタルトと言います。ラスキアイスプッラのクリームがヘビーに感じるフィンランド人もいるので、このルーネベリタルトのほうが食べやすいという意見も。コーヒーとの相性もばっちりですよ。 衝撃の見た目!チャレンジしてみて!Mämmi(マンミ) 真っ黒でべたべたとした質感の謎の食べ物。これがフィンランドのイースターで食べられる「マンミ」という食べもの。筆者は大きめスプーン一杯分で食べるのをあきらめましたが、フィンランドの伝統の味を味わいたい方は試してみてくださいね。フィンランドのイースターにつきものの、マンミです。ライ麦にモルトを混ぜて発酵させ、濃いシロップを混ぜてオーブンで焼いた、プディング状のデザートです。伝統的には生クリームか牛乳をかけて食べ、最近はバニラクリームをかける人もいます。木の箱いっぱいに詰まった、どろどろ・べたべたのペースト。麦とモルトでできているので、ビールがお好きな方にはおすすめできるかもしれません。牛乳やクリームを足して食べます。 ワイルドな夏の味。Mustikkapiirakka(ムスティッカピーラッカ) ムスティッカピーラッカとは、「ブルーベリーパイ」または「ブルーベリータルト」のこと。7~8月には森にブルーベリーが実り、首都・ヘルシンキ市内の森では、ブルーベリー狩りにいそしむ人々を見ることができます。フィンランドでは「自然享受権」という権利が認められており、自然を壊さないことをルールに、きのこやベリーなどの森で実ったものは誰でも収穫してよいことになっています。 ツリーの上の星みたい。Joulutorttu(ヨウルトルットゥ) 手裏剣のようにも見える、変わった形のペストリー。フィンランドのクリスマスシーズンを代表する「ヨウルトルットゥ」です。パイシートとプルーンのジャムで簡単にできるヨウルトルットゥ。シュトーレンなどより手間もかからずヨーロッパのクリスマスを味わえるので、おすすめです!Glögi(グロギ)と呼
フィンランドのお菓子まとめ
シナモンロールに加え、フィンランドには古くから伝わる菓子文化があります。キャラメル菓子のファりーパは、キャラメル生地に砂糖をコーティングした素朴ながら味わい深い一品。リンゴンベリーを使ったパイやタルト、ジャムなど、北欧の果実を生かしたお菓子も人気です。近年では、カカオ豆の産地ごとの風味を楽しめるオリジナルチョコレートも台頭。長い冬を経て春を迎えると、季節のお菓子も充実するのだとか。フィンランド人が春の訪れを心待ちにしている証しかもしれません。旬の素材を使った、フィンランドならではの味わいを感じてみてはいかがでしょうか。
まとめ
フィンランドのお菓子は、自然の恵みを最大限に活かした、健康的でありながら味わい深い魅力に溢れています。シンプルだけれども繊細な味わいと、職人の卓越した技が生み出す芳醇な風味は、フィンランド菓子文化の粋を体現しています。世界中の人々に愛される理由がここにあり、フィンランドのお菓子は北欧ならではの味の極致を堪能できる逸品なのです。