そら豆栄養

春の味覚、そら豆。独特の風味とホクホクした食感が魅力ですが、実は栄養も満点なんです!食物繊維が豊富で、腸内環境を整え、便秘解消をサポート。カリウムは体内の余分なナトリウムを排出し、高血圧予防に役立ちます。さらに、鉄分も含まれているため、貧血気味の方にもおすすめです。この記事では、そら豆に含まれる栄養素とその効果について詳しく解説します。そら豆のパワーで、美味しく健康的な毎日を送りましょう!

ナトリウムの排出を助ける「カリウム」

そら豆は、100グラムあたり約440mgものカリウムを含有しています。カリウムは、体内の水分バランスをナトリウムと協調して維持する重要な役割を担っています。また、ナトリウムの排泄を促し、神経の働きを助け、心臓や筋肉の正常な機能をサポートする効果も期待できます。

糖質の代謝を助ける「ビタミンB1」

そら豆は、100グラムあたり0.30mgのビタミンB1を含有しています。このビタミンB1は、糖質をエネルギーに変換する際に不可欠な役割を果たします。不足すると、食欲が減退したり、疲れやすくなったりする可能性があります。効率的な摂取方法として、玉ねぎやにんにくなどに含まれるアリシンと一緒に摂取すると、吸収率が向上します。

発育と発達を支える「葉酸」

そら豆は、100gあたり120μgもの葉酸を含有しています。葉酸はビタミンB群の一種で、細胞の生成と再生を促し、身体の発達と成長をサポートする重要な役割を担っています。さらに、ビタミンB12と連携して赤血球の生成を助けるため、魚介類や海苔といったビタミンB12を豊富に含む食品と一緒に摂取することが推奨されます。

コラーゲン生成に不可欠な「ビタミンC」

そら豆は、100gあたり23mgものビタミンCを含有しています。このビタミンCは、美容と健康に不可欠なコラーゲンの生成をサポートする重要な役割を担っています。コラーゲンは、骨や腱を丈夫に保つだけでなく、血管の健康維持にも深く関わっており、不足すると血管が弱くなる可能性があります。人間の体内でビタミンCを生成することはできないため、日々の食事を通して積極的に摂取することが大切です。

スムーズにする「食物繊維」

そら豆は、100gあたり2.6gの食物繊維を含んでいます。食物繊維には水溶性と不溶性がありますが、そら豆に豊富なのは主に不溶性食物繊維です。不溶性食物繊維は腸を刺激し、ぜん動運動を促進することで、便通を改善する効果が期待できます。また、ゆでたそら豆は生のそら豆に比べて、食物繊維がおよそ1.5倍に増加します。これは、加熱によって豆のでんぷんの一部が難消化性でんぷんへと変化することが理由と考えられています。

そら豆の一日の摂取目安量

一日に摂取したい豆類の目安は約100gです。そら豆だけでなく、大豆など他の種類の豆も組み合わせて、バランス良く100gを目指しましょう。一食あたり約33gを目標に、そら豆を食べる場合は、一食につき5~6粒程度(約30~36g)を目安にすると良いでしょう。

栄養たっぷり。そら豆を堪能しよう!

そら豆は、手に入れたらなるべく早く調理するのがおすすめです。鮮度が落ちやすい野菜なので、おいしさを逃さないようにしましょう。水に溶けやすい栄養成分を無駄にしないためには、さっとゆでたり、蒸し調理にすると良いでしょう。豊富な栄養が含まれているそら豆を、色々なレシピで味わってみてください。

そら豆