中にあんこを入れ、サクサクの皮が美味しい最中。今回の記事では、和菓子の中で人気の"最中"に焦点をあて、有名な最中の魅力と背後にあるストーリーを紐解いてみましょう。
最中[もなか]とは
最中(もなか)は、餅米を使って作られる伝統的な和菓子で、外側の皮でこし餡や粒餡を包み込んだものです。この皮は香ばしく、餡の甘さと絶妙に調和しており、日本人にとっては非常に親しみのあるお菓子です。皮は「皮種」や「菓子種」、「最中種」などとも呼ばれ、地域や店によって様々な工夫が施されています。全国には、皮や餡のバリエーションが豊富な最中が存在し、それぞれに特徴があります。
有名な最中:切腹最中/御菓子司 新正堂【東京都港区】
創業から一世紀以上の歴史を誇る東京・麻布十番の「新正堂」が手がける伝説的な和菓子、それが「切腹最中」です。その名の由来は、かつて浅野内匠頭が謹慎し、切腹を遂げた田村屋敷跡に位置する新正堂にちなんでつけられました。
「切腹最中」は、見た目の美しさだけでなくその味わいにも感動を覚える一品。求肥入りの皮は半透明で、豊富な餡がほんのりと透けて見えます。餡には高純度で大粒の結晶砂糖を贅沢に使用し、甘さを抑えた上品な味わいが特徴です。また、「切腹最中」には華々しい鉢巻が装飾されており、凛々しい美しさが際立ちます。
その一方で、感謝の気持ちを表現した「感謝帯切腹最中」も用意されており、贈答用としても最適です。「切腹最中」を口にしたとき、その風味と口どけのなめらかさ、そして背景にある歴史や伝説を思い返すことで、より一層楽しむことができます。自分へのごほうびに、また大切な人への贈り物に、ぜひ新正堂の「切腹最中」をご堪能ください。
有名な最中:空也もなか/空也【東京都中央区】
都心に存在する老舗和菓子店「空也」は、江戸時代から続く歴史を持つ名店です。まさにその象徴ともいえる名品が「空也もなか」で、古きよき日本の伝統を味わうことができます。この和菓子の特徴は何といっても焦し皮に包まれている特製の小豆餡。たっぷりと詰め込まれ、そのボリューム感からは想像できないほどに軽く、口当たりは格別です。あんこはつぶあんとこしあんの二種類が楽しめ、そのどちらも絶妙なバランスで調合されています。
空也もなかの魅力は、美しい形状にも表れています。その姿は、実は空也上人の念仏にちなんだひょうたん形で、その姿からも長い歴史と伝統が伺えます。すべて自家製で作られる空也もなかは、添加物や保存料を一切使わず、究極のシンプルさが味わいの深さを引き立てています。
しかしこの空也もなか、その人気と量産体制の異なるため、数に限りがあり、予約をしないと入手することが難しいことでも知られています。その希少性から、大切な人への贈り物にも適しています。大正義の味、「空也もなか」を一度、味わってみてはいかがでしょうか。
有名な最中:白松がモナカ/白松がモナカ本舗【宮城県仙台市】
「白松がモナカ本舗」は長きにわたり閑静な都市、仙台市で繁栄し続けてきた老舗和菓子店です。1932年に開業以来、看板商品の「最中」に注力し、その品質と独自の味わいが支持されています。
注目すべきその「有名な最中」は、美しいモナカの皮で甘さ控えめなあんこを包んだ、一口に含むと時間が停まるかのような感動的な一品です。特筆すべきはその皮。自家製の糯米から作られ、独特な香ばしさとサクッとした食感を生み出しています。
餡には北海道十勝地方と洞爺湖産の厳選された素材を使用。大納言を始め、栗、胡麻、白いんげんを使ったバリエーションもあり、お客様の好みに合わせて楽しんでいただけます。
また、大切な人への贈り物から自宅での楽しみまで、様々なシーンでお楽しみいただけるように「最中」はミニ、小型、中型、大型の4つのサイズをご用意しています(大型は受注生産)。昔ながらの伝統と一貫したこだわりが詰まった、「白松がモナカ本舗」の「最中」を一度ご堪能ください。その深みある味わいに、きっとご満足いただけることでしょう。
有名な最中:ふくみ天平/たねや【滋賀県近江八幡市】
滋賀県近江八幡市の代表格とも言える""ふくみ天平""と""たねや""の最中は、地元産の材料にこだわり、全国的な評価を得ている極上のスイーツ。
""ふくみ天平""が提供する最中は、近江米を活用したクオリティの高い和菓子です。美しい自然から生まれたこの商品は、香ばしい最中の皮と、適切な甘さを保つこしあんが見事にバランスを保っている。この味わい深さは、滋賀県のみならず日本全国から評価を受けています。
同じく滋賀県出身の""たねや""は、60余年の歴史を経て伝統の和菓子作りを体現しています。こちらの最中で使用される氷見餡は、味わうと口の中で広がる爽やかな風味が特長。その芳醇で豊滿な味わいは一度食べれば忘れることはできません。
二つの店が販売する最中は本物志向の味わいを提供することはもちろん、その製法の裏にある職人技と誠実さに触れることができます。それは食べる者に、ただ美味しいだけではなく、日本の文化や伝統、そして滋賀県の誇りを感じさせてくれます。
休憩時間に、心を落ち着かせ、時間を贅沢に使って、そんな最中と共に過ごす、そんな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。美味しい最中と共に、良質な時間を過ごせること間違いなしです。
有名な最中:最中 弥栄/とらや【東京都港区】
『最中 弥栄』は東京都港区の老舗和菓子店、とらやの看板商品です。この名前、「弥栄」は「いよいよ栄えに栄える」を意味し、昭和8年(1933年)より販売されてきたお菓子の歴史を語ります。その形状は繊細な美しさを放つ菊の花にちなんでおり、菊はその気高さと祝い事によく使われるおめでたさから、縁起の良い「弥栄」という名が冠されました。
この最中の最大の特長は、伝統の味を受け継ぎつつもそのクオリティを維持し続けていることです。和菓子業界で味が変わるものもありますが、とらやはこの最中 弥栄については一貫して、ずっと昔からの味を保ち続けています。その美味しさは、日本の昔ながらの風味を現代に伝え、多くの人々に喜びをおくっています。
その美味しさの秘密は、餡づくりから始まるとらやならではの丹忍な製法にあります。シャリッとした食感の外皮と、中の生地に詰められたクリーミーな小倉餡は、贅沢な組み合わせを実現しています。その餡に使用されている小豆は、香り高く、色艶や口あたりが素晴らしい北海道十勝産「エリモショウズ」で、糖度や硬さを絶妙に調整。これらが一体となり忘れられない味を生み出しています。
しかも、最中 弥栄はそのパッケージデザインも魅力的です。日本の伝統美を保ちつつも、洗練されたデザインは現代の生活スタイルにも適応。贈り物としても喜ばれます。この魅力的な最中 弥栄は、とらやの店舗でしか手に入れることができません。この味わい深い和菓子を、ぜひ一度ご賞味ください。
有名な最中:ぴーなっつ最中/なごみの米屋【千葉県成田市】
千葉県成田市の「なごみの米屋」で販売されている「ぴーなっつ最中(ピーナッツ最中)」は、最中の新しい可能性を見つめ、進化させた一品です。
このせんべいには、独自に煎ったピーナッツから作った、風味豊かな餡がたっぷりと詰まっています。その香ばしいピーナッツの風味が口の中に広がり、目を閉じれば落花生の実体感を味わうことができます。また、その見た目も可愛らしいピーナッツ型の最中は、見る人すぐに心を奪ってしまいます。
外皮には、なごみの米屋がその日に自家製粉した米を使用。うるおいを感じる最中の皮と、甘さ控えめなほんのりとした甘さの餡との相性は、一度食べたら忘れられない味わいとなっています。
そして、なごみの米屋の地元、成田市には成田山があり、その伝統的な雰囲気とも驚くほどよくマッチしています。そのため、観光で訪れた方にも、地元の方にも愛されています。
お茶うけやギフトにも最適なこの和菓子、人々の心を結びつけるような「ぴーなっつ最中」を、ぜひあなたも一度、ご堪能いただければと思います。
有名な最中:古印最中/香雲堂本店【栃木県足利市】
老舗の名門と認められ、江戸末期の古文書にその名を刻む「香雲堂本店」は、日本伝統の一角を画する存在です。特に異彩を放つのが、地元栃木県足利市を象徴する「古印最中」です。歴史の息吹を感じさせる足利市ゆかりの古印や落款を用いたこの逸品は、見た目の美しさのみならず、その味わいにも定評があります。
余すことなく香り高く甘み深い自家製あんこを凝縮させた「古印最中」には、日本最古の学校とされる「足利学校」や、地元市民から親しまれる「鑁阿寺ばんなじ」の古印、さらには明治画壇の巨匠、田崎草雲先生の落款といった足利の文化と歴史が刻み込まれています。
また、そのあんこ部分には、北海道十勝産の小豆のみを厳選し、繊細な味わいを作り上げています。豪華ながらも和のエッセンスを忘れないパッケージは、詩人でもあり書家でもあった足利市出身の相田みつを氏がデザインしたもの。パッケージにも足利の風情が表現されていると言えます。
古くから愛され続ける「香雲堂本店」で、各種古印をモチーフにした最中を楽しむことで、足利の歴史や文化の豊かさを味わうことができます。やわらかな口溶けと豊かなあんこの風味によって、あなたもきっと魅了されるでしょう。
有名な最中:たらふくもなか/御菓子司 白樺【東京都墨田区】
「たらふくもなか」は、その見た目の可愛らしさとユニークなメッセージで、多くの人に笑顔を届ける最中です。東京都墨田区の御菓子司 白樺が提供するこの和菓子は、招き猫の形をしており、中には「福よ、来い」というメッセージカードが隠されています。
この最中には、「白いダイヤ」と称される北海道産の白小豆を使用しています。白小豆はその希少性と豊かな風味で知られ、大きな銅鍋で炊き上げることで、おめでたい黄金色に仕上がります。香ばしい最中種と、あっさりとした中にコクがある白小豆の餡が絶妙に組み合わさり、上品な味わいを楽しめる逸品です。
有名な最中:まゆ最中/自由が丘 蜂の家【東京都目黒区】
まゆ最中は、美しさと味のハーモニーで愛され続ける、老舗和菓子店「蜂の家」の名物品。「蜂の家」は、自由が丘の穏やかな街並みにある、長い歴史をもつ家元で、まゆ最中は昭和25年(1950年)の店の創業以来の看板商品です。
その見た目は、華やかさと繊細さで知られる蝶の繭を連想させ、その一口サイズの中には五つの風味がぎゅっと凝縮されています。味のバリエーションは小倉、胡麻、白つぶし、柚子、黒糖の5種類。ひとつひとつ職人が念入りに煉じた餡と、天然のクチナシ色素とベニバナ色素で色付けされた最中の皮の硬さとの調和が、口に含むと広がる芳醇な味わいを生み出しています。
さらに、美しいまゆの形をした化粧箱包装は、ギフトにも最適。その味と見た目の優雅さが、贈り物としても喜ばれることでしょう。
創業当初、戦後復興の過程にあった日本に、絹の産地として有名なこの地から生まれたまゆ最中。それは生命力に満ちた新しい生命への希望と、伝統的美意識への敬意が込められた一品です。
ぜひ、このまゆ最中を自由が丘の「蜂の家」でお試しください。その風味と美しさは、一時的な感動ではなく、一生忘れられないような感動をもたらしてくれることでしょう。
有名な最中:猪最中/小戸橋製菓【静岡県伊豆市】
""小戸橋製菓""は、静岡県伊豆市を代表する和菓子店で、素朴ながらも風味豊かな「猪最中」で昭和初期から地元の人々に愛され続けています。
""猪最中""は、その名が示す通り、見た目が猪を模した愛らしい最中菓子で、その中には滑らかなあんこがたっぷりと包まれています。この猪の形状は、伊豆市の名物である“猪鍋”からインスピレーションを得ており、地元への敬意と愛が感じられます。
創業者から現在の四代目当主まで、伝統ある和菓子作りの技術を受け継ぎながらも、新たな美味しさを追求し続けています。その成果が詰まった猪最中は、新鮮な地元の食材を使って一つ一つ丹精込めて作られ、その美味しさから観光客からも大変好評を得ています。
特に自慢なのは、北海道十勝産の小豆を使用したあんこ。小戸橋製菓の和菓子工房では、これを実に5時間以上かけて直火で煮つめることで、独特の深い味わいを引き立てています。
その深い味わいと愛らしい見た目に一度は魅了されることでしょう。次回、静岡県伊豆市へ訪れる機会がありましたら、ぜひ老舗“小戸橋製菓”の“猪最中”をお試しください。
有名な最中:手づくり最中/カステラ本家福砂屋【長崎県長崎市】
「福砂屋」といえば、長崎を代表する和菓子であるカステラがまず頭に浮かびます。福砂屋はなんと1555年創業の老舗で、日本人の舌に合うまでに洗練されたカステラの製法を、世代を超えて守り続けてきました。
特にそのやさしい口どけと独自の甘さが魅力的なカステラは、つくり手の情熱が詰まった最高級の一品。一度食べたら忘れられないその味は、長崎の風味そのものともいえるでしょう。
しかし、福砂屋の魅力はこれだけではありません。「手づくり最中」も逸品として見逃せない存在です。こちらも一つ一つ手作りで、皮が口に触れるとサクッと崩れ、中からは自家製のあんこが豊かに広がります。そのあんこの素材には、最高品質の小豆を使用しています。
まさに福砂屋のスイーツは、長崎を訪れた際には必ず食べてみたい味わいです。その細部までこだわった出来栄えは、長年培ってきた製法そのもの。福砂屋のカステラも手づくり最中も、旅の思い出と一緒に、長崎の風情を感じさせてくれることでしょう。
有名な最中:相国最中/和菓子 紀の国屋【東京都武蔵村山市】
『東京都武蔵村山市の和菓子専門店、「紀の国屋」の看板商品である「相国最中」は、その名の由来でもある鎌倉時代の高僧・相国寺尊円(宗良親王)が作り出したお香の製法とリンクしています。
紀の国屋の「相国最中」は抹茶の風味が香る皮に、甘さひかえめのこしあんが包まれています。この豊かなハーモニーは風味が際立ち、絶妙な調和を楽しむことができ、その味わい深い一品は、はんなりとした日本の風情を演出します。出来立てのその風味を堪能するために、そして長い歴史と職人の心意気を感じるために、それぞれの最中は手作業で丹念に仕上げられています。
「相国最中」は、風味豊かで食べ応えのあるその味わいから贈り物や手土産にもぴったり。誰もが喜ぶその美味しさは、古代より受け継がれてきた手法と現代の感性が融合した結果と言えるでしょう。一度、東京都武蔵村山市の「和菓子 紀の国屋」に訪れ、「相国最中」のこの格別な美味しさを体験してみてください。
有名な最中:加賀八幡 起上もなか/金沢 うら田【石川県金沢市】
金沢市は歴史の息吹と伝統的な文化が織りなす、すばらしい美術と風情の交錯する城下町。その中でも名物とされるのが、「最中」と呼ばれる金沢の伝統的な和菓子。そしてその中でも絶品というべき最中を提供している「加賀八幡 起上もなか」と「うら田」これら二つの名店をご紹介します。
「加賀八幡 起上もなか」は、昭和30年(1955年)頃から商品化された加賀八幡を象った美しい最中。古くから伝えられる工芸品としての金沢の加賀八幡起上り玩具を模した愛らしい外観が特徴的で、その中には毎日時間をかけて丹精込めて炊き上げた小倉餡がたっぷりと詰められています。また、その味わいは石川県優良観光土産品コンクールでも金賞を受賞しています。加賀八幡起上り玩具は、子供の健康を願って配られるもので、その美しさと深みが際立つ最中は、出産祝いや贈り物などにも愛用されています。
それと同時に、「うら田」も訪れて欲しい老舗和菓子店のひとつです。室町時代以降に続く伝統ある店で、地元の方々から絶大な愛され方をしています。同店の最中は、適度な甘さと独特なホロホロとした食感が魅力で、その見た目からは室町時代の風情を思わせる一品です。
訪れる金沢市で、この「加賀八幡 起上もなか」と「うら田」の最中をぜひ味わってみてください。金沢の古き良き風情と職人たちの繊細な技術が生み出す和菓子の味わい、きっと忘れられない思い出となるでしょう。
有名な最中:百楽/御菓子司 鶴屋八幡【大阪府大阪市】
大阪市にある老舗和菓子店、「鶴屋八幡」は、1863年に創業して以来、丁寧につくり出されるスイーツで人々の心をつかんできました。その中でも特に人気なのが、伝統の技術を活かし調製した「百楽」という最中です。
「百楽」は、独特の製法により、自家製のこしあんとつぶあんの二種を用意。国産の大納言小豆を使用することで、口に入れた瞬間に広がる豊かな甘さと、なめらかな食感が楽しめます。
さらに、「鶴屋八幡」では四季折々の美味しさを追求し、各季節毎に限定製品の「百楽」も提供しています。春にはさくらを重ねたもの、夏には塩味を、そして秋冬には栗を加えたものなど、季節感を十分に味わうことができます。
この商品はその形状も特徴的で、外皮に施された十字のくぼみから簡単に4つに分割することができます。そのため、食べやすさも考えられ、一個でも、一口でも美味しくいただけます。
「鶴屋八幡」は大阪の文化を彩りつつも、その味をさらに洗練させ続けています。「百楽」という名の和菓子は、その代名詞的存在であり、一度は味わっていただきたい逸品です。
有名な最中:揚最中/御菓子司 中里【東京都北区】
揚げ菓子の一種である「揚最中」が名物の御菓子司中里は、その存在は東京都北区に広く知れ渡っています。それは決して通常のお菓子ではなく、独特な製法が特徴です。名前からして一般的な焼き最中とは別物で、油で揚げられたユニークな味わいが特徴の揚最中です。しかもその味わいは一度食べると忘れません。油に浸して揚げることで皮はパリッとし、その揚げ具合が最中と求肥の絶妙なバランスを作り出し、油たっぷりの食感よりも極上の味わいを提供してくれます。
昭和初期の建物をそのまま活用した店舗は、見るからに落ち着いた雰囲気で、その中で作られていく揚最中は、視覚的にも日本の良き時代を感じさせてくれます。これらの揚最中はギフトやお土産、またはお茶うけとして最適であり、多くの和菓子愛好家からも絶大な支持を受けています。
昔ながらの伝統を重んじつつも新しいアイデアを取り入れた御菓子司中里の揚最中は、一度味わってみる価値があります。その味わいがあなたを和菓子の世界へと誘います。これこそが、御菓子司中里の揚最中なのです。
有名な最中:柴田のモナカ/白賁堂 柴田モナカ本舗【愛媛県四国中央市】
明治42年創業の一流和菓子店、「白賁堂 柴田モナカ本舗」の名物が「柴田のモナカ」です。このモナカは長年にわたり地元民からこよなく愛され続けてきました。
焼き色をしっかりと付けた皮は香ばしく、その食感は軽やかで口溶けが良いと評判。そして何よりも特筆すべきはその形状です。通常のモナカの形を逆さに着想したこれらの模様は、幸せと栄養を招くとされ、絶大な人気を誇っています。
しかし、一番の見どころはなんといってもその中に詰められたあんこです。こしあんもつぶあんも存在しない、独自のあんこのレシピが用いられています。国産のあずきを一粒ずつ丹念に炊き上げたあんこは、上質な甘さと深い味わいをもたらします。その甘さは控えめでありながらも舌触りがなめらかで、一度食べれば忘れられない味わいです。
この伝統の「柴田のモナカ」を、何か特別な時の一品や愛する人への贈り物として選んでみてはいかがでしょうか。一切妥協の無い「白賁堂 柴田モナカ本舗」が提供する、素晴らしい味わいの時間をお届けします。
有名な最中:クマの手作りもなか/ふる川製菓【茨城県笠間市】
伝統と革新が融合した和菓子が数多く揃う「ふる川製菓」の所在地は、笠間市。そのなかでもひときわ人気なのが、「クマの手作りもなか」です。この名前からはクマの手の形状を思わせるかもしれませんが、実際は職人の工夫が生み出す新たな最中の形で、その挑戦が名前に込められています。
「クマの手作りもなか」は、進化を遂げた伝統の最中といえるでしょう。それは伝統にとらわれた最中を越え、新たな視点と工夫で生み出された一品です。「クマの手作りもなか」という名前自体が、職人の挑戦と創造性を体現するもの。「ふる川製菓」の規範を打開する、鮮やかな解答となっています。サクサクとした口当たりと繊細な甘さが見事に調和したその味わいは、伝統と革新が融合した驚きの一品。これほどまでに完成された味と形状は、全国の和菓子愛好家を惹きつけてやみません。
ひとつひとつ丹精込めて手作りされた、この「クマの手作りもなか」。国産のもち米と北海道十勝産の小豆を使用した自家製餡を詰めたもなかは、まさに和菓子の絶頂を極めています。豊かな匠の技術が生み出す香ばしさと甘さが、一口食べれば広がります。「ふる川製菓」から送る心温まるプレゼント。その食べごたえと美味しさを、ぜひご体験ください。
まとめ
最中は、餅米で作られた香ばしい皮に、こし餡や粒餡を挟んだ日本の伝統的な和菓子です。その魅力は、皮の香ばしさと餡の上品な甘さ、そして絶妙な食感にあります。地域ごとに工夫を凝らしたさまざまな最中が存在し、それぞれが独自の魅力を持っています。