東京には歴史ある老舗和菓子店が数多く存在し、それぞれ独自の製法で味を守り続けています。今回は、そんな東京で特に人気のどら焼き店を厳選してご紹介。長年愛される老舗から新進気鋭の店まで、バラエティ豊かなラインナップをまとめました。手土産やお取り寄せにぴったりの逸品を探して、ぜひお気に入りのどら焼きを見つけてください。
東京どら焼き界の頂点!「どら焼き御三家」を徹底解剖
東京には多くの名店がありますが、特に高い評価を受けている「どら焼き御三家」と呼ばれる三軒があります。これらの店は素材や製法に強いこだわりを持ち、特別などら焼きを提供。ここでは、その歴史や特徴的な味わいを詳しく紹介します。
上野「うさぎや」:ふんわりしっとり生地と上品な甘さの粒あんが絶妙
上野の御徒町駅近くにある「うさぎや」は、大正2年創業の老舗。しっとり柔らかな生地と、北海道産小豆を丁寧に炊き上げた上品な甘さの粒あんが特徴のどら焼きを提供しています。看板商品は手に取ると柔らかさが伝わるほどで、多くの和菓子ファンに支持されています。どら焼き以外にも蜜漬け大納言を使った最中など、お土産に喜ばれる商品が揃います。長年の技術と味で、東京を代表する名店の一つです。
浅草「亀十」:手焼き生地と選べる餡がポイント
大正時代末期創業の「亀十」は、浅草駅近くで観光客や地元の人に人気の老舗。丁寧に手焼きされたふっくらとした生地はパンケーキのような食感で、甘さ控えめの生地とたっぷりの餡の組み合わせが絶品です。小豆餡のほかに、なめらかな白餡も選べます。どら焼き以外にも最中や羊羹、大福なども評判で、特にもちもちの皮とあっさり餡が人気のきんつばも名物です。伝統の味を守りつつ、多彩な和菓子が楽しめます。
東十条「黒松本舗 草月」:黒糖と蜂蜜が織りなす、ふっくら唯一無二の「黒松」
北区東十条の「黒松本舗 草月」は、1930年創業の和菓子店。生地に黒糖と蜂蜜を使った「黒松」というどら焼きが看板商品で、香り豊かでふっくらとした生地に上品な甘さの餡がよく合います。栗がたっぷり入った「栗むし羊羹」も人気で、栗の食感と小豆の風味が絶妙にマッチ。長い歴史と独自の味で、東京のどら焼き文化を代表する店のひとつです。
東京のどら焼きを語る上で欠かせない!創業60年を超える老舗の味
東京には「どら焼き御三家」以外にも、60年以上の歴史を持つ老舗が多くあります。各店は独自の哲学とこだわりを持ち、時代を超えて愛される味を守り続けています。ここではそんな老舗のどら焼きの魅力をご紹介します。
日本橋人形町「玉英堂彦九郎」:手焼きの皮と大納言小豆の風味豊かな粒あんが絶妙
1576年に京都で創業し、1954年に人形町に店を構える「玉英堂彦九郎」。職人が一枚ずつ手焼きする皮と北海道産大納言小豆の粒あんが特徴のどら焼き「虎家㐂(とらやき)」が人気です。柔らかく炊き上げた小豆は粒感を残しつつなめらかで、甘さも控えめ。見た目の美しさでも評判の「玉万(ぎょくまん)」は贈答用としても喜ばれています。伝統と技術を今に伝える老舗です。
日本橋「清寿軒」:140年以上の歴史が育んだ、伝統の生地とたっぷりのあんこ
1861年創業、140年以上の歴史を持つ「清寿軒」は七代目が伝統を守る名店。しっとりとした生地は白ザラメと蜂蜜で作られ、大判・小判の2サイズで展開。北海道十勝産小豆の餡はたっぷり詰まっていながら重くなく、上品な甘さでペロリと食べられます。長い歴史と確かな味で根強いファンを持つどら焼きです。
東向島 志”満ん草餅:他では味わえない栗きんとんどら焼と、よもぎ香る草餅
東向島にある「志”満ん草餅」は、名物の草餅をはじめ多彩な和菓子が揃う店。栗きんとんとバタークリーム、うぐいす餡を組み合わせた独特などら焼きが看板メニューです。よもぎの香り豊かな草餅は餡入りと餡なしが選べ、きなこと白みつをかけて楽しむこともできます。伝統を守りつつ新しい味にも挑戦する、魅力的な和菓子店です。
虎ノ門 岡埜榮泉:ずっしりとしたどら焼きと、こだわりの豆大福
港区虎ノ門で80年以上の歴史を持つ「岡埜榮泉」は、どら焼きと豆大福が特に有名。どら焼きは大ぶりで食べ応えがあり、ふんわりとした生地とつぶ餡のバランスが良いです。豆大福は宮城産もち米や北海道産小豆など厳選素材を使い、上品な味わいが人気。伝統の技術と素材へのこだわりで、上質な和菓子を提供し続けています。
赤坂 塩野:上品な甘さが際立つ、洗練されたどら焼き
1947年創業の「塩野」は、繊細な味わいで知られる赤坂の老舗。ふんわりとした生地に、豆の食感が残るつぶ餡が挟まれ、しつこくない甘さが特徴です。和菓子初心者からも好評で、見た目も美しい大福も人気。程よい塩気がアクセントとなり、贈答用や自分へのご褒美にも選ばれています。格式ある接客も好評です。
神楽坂 梅花亭 神楽坂本店:無添加へのこだわりが光る、個性的などら焼き
1935年創業の「梅花亭」は無添加にこだわり、季節感あふれる和菓子を作り続けています。どら焼きは「神楽坂」と「あさどら」の2種で、特に「神楽坂」は富良野産青えんどう豆を使った緑色の餡が特徴。優しい甘さでふっくら生地とよく合います。伝統を守りつつ新しい味にも挑戦する和菓子店として評価されています。
皇居外苑 どらやき
「皇居外苑 どらやき」は、環境保護や国民公園の利用促進を目的に販売されているどら焼きです。北海道産の厳選された小豆を使った粒あんと、しっとりとした生地が特徴で、上品な甘さとやさしい味わいが楽しめます。売上の一部は皇居の自然保護活動に充てられており、食べることで社会貢献にもつながる一品です。贈答用としても人気が高く、手土産やギフトにぴったりです。
まとめ
東京のどら焼きは、老舗ならではの伝統的な味わいから、個性豊かな新感覚の逸品まで、実に多彩な魅力にあふれています。特に「どら焼き御三家」と呼ばれる「うさぎや」「亀十」「黒松本舗 草月」は、その味と品質で多くの和菓子ファンを魅了し続けています。また、創業60年以上の老舗や、新しい素材や製法に挑戦する店舗も多数あり、東京どら焼きの奥深さと幅広さを感じさせます。今回ご紹介した名店のどら焼きは、贈答用や手土産にはもちろん、自分へのご褒美としても最適。ぜひ一度、こだわりの味を実際に味わって、東京の和菓子文化の素晴らしさを実感してください。
東京のどら焼きで一番有名なお店はどこですか?
東京で特に有名などら焼き店といえば、やはり「どら焼き御三家」と呼ばれる上野の「うさぎや」、浅草の「亀十」、東十条の「黒松本舗 草月」でしょう。各店それぞれ独自の歴史と製法を守り、多くのメディアで取り上げられ、連日行列ができるほどの人気を博しています。
東京のどら焼き御三家とは、どのお店のことですか?
都内で特に名高い「どら焼き御三家」と称されるのは、上野にある老舗「うさぎや」(大正2年創業)、浅草で名を馳せる「亀十」(大正末期創業)、そして東十条に店を構える「黒松本舗 草月」(創業1930年)の3店です。それぞれが独自の製法による生地と餡が特徴で、長きにわたり多くの方々に愛され続けています。
お土産として渡せる、日持ちの良いどら焼きはありますか?
お日持ちを考慮されるのであれば、青山に位置する「キタヤ 六人衆 青山本店」の「六どら 小倉」がおすすめです。こちらは消費期限が10日間と比較的長く、しっとりとした生地と丁寧に炊き上げられた自家製粒餡が絶妙なバランスで、遠方へのお土産にも最適です。その他、お取り寄せが可能な「皇居外苑 どらやき」や「青野総本舗 どら焼き」、「松右衛門 どら焼き」なども選択肢に入れると良いでしょう。
浅草でどら焼きを買うなら、どこがおすすめですか?
浅草でどら焼きをお探しなら、東京三大どら焼きの一角を担う「亀十」が特に推奨されます。浅草駅から歩いてすぐの場所にあり、まるでパンケーキのようなふっくらとした皮と、黒餡と白餡から選べる上品な味わいの餡が特徴です。他では味わえない、特別などら焼き体験ができます。
皮の食感が印象的などら焼きを教えてください。
皮の食感にこだわりたい方には、浅草の「亀十」のどら焼きがおすすめです。その皮は「まるでパンケーキのよう」と表現されるほど、手作りならではの温かみと、ふんわりとした独特の食感が楽しめます。また、上野の「うさぎや」のどら焼きも、手に取った瞬間にわかる、しっとり&ふわふわとした生地が特徴です。さらに、池袋の「すずめや」のどら焼きも、きめ細かく、口の中でふわりと溶けるような食感で人気を集めています。
個性的な餡や素材を使ったどら焼きはありますか?
もちろんです。定番の餡以外にも、様々な工夫を凝らしたどら焼きが存在します。例えば、東向島の「志”満ん草餅」では、「栗きんとんどら焼」という一品が味わえます。これは、うぐいす餡や栗きんとん、バタークリームといった和と洋の素材を組み合わせた、ユニークな商品です。また、神楽坂の「梅花亭 神楽坂本店」では、「神楽坂」という名のどら焼きが名物で、北海道富良野産の青えんどう豆を使った、鮮やかな緑色の餡が特徴です。さらに、麻布の「麻布昇月堂」では、そば粉を生地に練り込むことで、香ばしさをプラスした新しいタイプのどら焼きを提供しています。
デパートや駅で購入できるおすすめのどら焼きは?
デパ地下や駅構内など、アクセスしやすい場所で買えるどら焼きも多数あります。東京駅を利用するなら、「森幸四郎」のどら焼きがおすすめです。カステラの職人が丁寧に焼き上げたどら焼きは、移動中のちょっとしたおやつに最適です。また、自由が丘や銀座のデパートに出店している「黒船」のどらやきも人気があります。洗練されたパッケージと上品な味わいは、お土産としても喜ばれるでしょう。