ふわふわ、しゅわしゅわ。まるで天使が舞い降りたかのような、軽やかな口どけが魅力のエンゼルフードケーキ。その名の通り、まるで天使の食べ物のように繊細で優しい味わいが特徴です。卵白のみを贅沢に使用し、油分を一切加えない製法が生み出す、驚くほど軽い食感は、一度食べたら忘れられないほど。今回は、そんなエンゼルフードケーキの魅力と、その秘密に迫ります。罪悪感なく楽しめる、ヘルシーなスイーツの世界へようこそ。
エンゼルフードケーキとは?
エンゼルフードケーキは、卵黄や油を使わず、卵白のみで作られる特別なスイーツです。見た目はシフォンケーキに似ていますが、全卵を使用するシフォンケーキよりもヘルシーなのが特徴です。名前の由来は、その軽い食感がまるで天使の食べ物のようであることから来ています。ふわふわ&もっちりとした食感で、ノンオイルとは思えないほどのおいしさを楽しめます。
エンゼルフードケーキの魅力
エンゼルフードケーキの魅力は、何と言ってもその独特の食感とヘルシーさです。脂肪分ゼロで作られているため、ダイエット中でも罪悪感なく食べられるのが嬉しいポイント。アメリカでは、甘いもの好きの女性たちに「脂肪分を気にせずに食べられる」と人気があります。また、シンプルな材料で作られているため、素材本来の味をダイレクトに楽しむことができ、さまざまなアレンジが可能です。
基本のエンゼルフードケーキレシピ
まずは、基本のエンゼルフードケーキのレシピをご紹介します。おいしさの決め手は、キメ細かく強いメレンゲを作ることです。卵白はしっかりと冷やし、砂糖を少しずつ加えながら丁寧に泡立てましょう。冷えた卵白を使うことでメレンゲがしっかりと泡立ち、厚みと弾力をキープしたまま、ふんわりと焼き上げることができます。
材料(17cmシフォン型1個分)
- 薄力粉 … 70g
- コーンスターチ … 10g
- 卵白 … 6個分
- バニラオイル … 適量
- グラニュー糖 … 100g
準備
- 卵白は冷蔵庫でしっかり冷やしておく
- オーブンを170℃に予熱する
作り方(所要時間:約60分)
- 薄力粉とコーンスターチを合わせてふるう
- 別のボウルに卵白を入れ、ハンドミキサーでほぐし、バニラオイル、グラニュー糖の1/3量を加え、高速で泡立てる
- 角が立ったら、残りのグラニュー糖を2回に分けて加え、その都度メレンゲの角が立つまで泡立てる(ハンドミキサーですくい上げたときにピンとツノが立ち、メレンゲが倒れたり動いたりしなくなる程度が目安)
- ③のメレンゲをおたまで2杯分すくい、①の粉類に加え、しっかりと混ぜ合わせる
- 残りの③のボウルに④を戻し入れ、ヘラで切るようにさっくりと混ぜる
- ⑤をシフォン型に流し込み、全体に均等に生地が入るようにゴムベラでならす。170℃に予熱したオーブンで30~35分焼く
- オーブンから出したらひっくり返し、ワインなどの瓶に立てて冷ます
- 冷めたら、ナイフや竹串などを使い、ゆっくり丁寧に型からはずす
ストロベリーエンゼルフードケーキ
旬のイチゴを使った「ストロベリーエンゼルフードケーキ」は、春にぴったりのアレンジです。生地と生クリームの両方にフリーズドライのイチゴパウダーを混ぜることで、イチゴの香りを存分に楽しむことができます。
材料(17cmシフォン型1台分)
- 卵白 … 6個分
- グラニュー糖 … 70g
- 薄力粉 … 70g
- コーンスターチ … 10g
- フリーズドライのイチゴパウダー(生地用) … 30g
- バニラオイル … 適量
- 生クリーム … 100ml
- グラニュー糖 … 小さじ2
- フリーズドライのイチゴパウダー(生クリーム用) … 5g
- いちご … 適量
準備
- 卵白はしっかりと冷やしておく
- オーブンを170℃に予熱する
作り方(調理時間:およそ60分)
- 薄力粉、コーンスターチ、フリーズドライのイチゴパウダーを合わせてふるう
- 卵白にグラニュー糖を3回に分けて入れ、都度ハンドミキサーでしっかりと泡立てながらメレンゲを作る
- 基本のエンゼルフードケーキの工程④~⑧と同じように作る
- 生クリームにグラニュー糖と、フリーズドライのイチゴパウダーを加え、8分立てに泡立てる。イチゴと共に、飾り付けをする
メープルシュガー風味のエンゼルフードケーキ
メープルシュガーとクルミを使った「メープルシュガーのエンゼルフードケーキ」は、上品な甘さと香ばしさが特徴です。生クリームを添えていただけば、甘さと香ばしさの絶妙なハーモニーを楽しむことができます。
材料(17cmシフォン型1台分)
- 卵白 … 6個分
- 薄力粉 … 70g
- コーンスターチ … 10g
- バニラオイル … 適量
- メープルシュガー … 80g
- クルミ … 大さじ2
- 生クリーム … 100ml
- メープルシュガー … 小さじ2
準備
- 卵白はしっかりと冷やしておく
- オーブンを170℃に予熱をする
作り方(調理時間:およそ60分)
- 基本のエンゼルフードケーキの作り方の①~⑦までの工程を作る。(グラニュー糖の代わりにメープルシュガーを使用する)
- 型に流し込み、クルミを散らす。全体に均等に生地が入るようにゴムベラでならす。予熱したオーブンで170℃で30〜35分焼成する
- 生クリームにメープルシュガーを加え8分だてにする
エンゼルフードケーキ、あの軽やかな食感の秘密
エンゼルフードケーキをふわふわに仕上げるには、いくつかのポイントがあります。まず、奥行きのある大きな型で焼くことで、外側の焼き目の割合を減らし、中のふわふわ感を保つことができます。また、底が深い型を使うことで、生地が縮むのを防ぎ、ふわふわ感を多く残すことができます。材料も重要で、卵白のみを使用することで、見た目がきれいな純白色に仕上がり、軽やかな食感になります。
エンゼルフードケーキの物語:そのルーツと名前の由来
エンゼルフードケーキは、アメリカの一般家庭で作られていた焼き菓子がルーツです。シフォンケーキの祖先とも言える存在で、アメリカではシフォンケーキのことをエンゼルフードケーキと呼んでいる人もいます。どちらの呼び名にも、その見た目の美しさと軽やかさが込められています。
エンゼルフードケーキをもっと楽しむ!アレンジレシピ
エンゼルフードケーキは、ホイップクリームで飾ったり、季節のフルーツを添えたりするなど、簡単に食べ方を工夫できます。シンプルな味わいなので、さまざまなトッピングと相性が良く、自分好みの味を楽しむことができます。アイスクリームやソースを添えるのもおすすめです。
エンゼルフードケーキ、美味しさ長持ちの保存術
エンゼルフードケーキは、乾燥しないようにしっかりとラップで包み、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。手作りする場合は、保存料が含まれていないため、できるだけ早めに食べるようにしましょう。冷凍保存も可能ですが、解凍すると食感が変わる可能性があるため、注意が必要です。
エンゼルフードケーキ:天使の食感をあなたの日常に
ふわふわもっちりな食感がたまらないエンゼルフードケーキ。作り方がシンプルなので、お好みに応じてアレンジしやすいのも魅力です。オイルも卵黄も使わずヘルシーに仕上がるので、ダイエット中でも罪悪感なく食べられます。さまざまなシーンで役に立つこと間違いなしのエンゼルフードケーキ、ぜひ作ってみてください!
まとめ
今回の記事では、エンゼルフードケーキの魅力、基本のレシピ、アレンジレシピ、ふわふわに仕上げる秘訣、歴史、食べ方、保存方法などについて詳しく解説しました。ぜひ、この記事を参考にして、天使のような口どけのエンゼルフードケーキを自宅で作ってみてください。きっと、あなたの日常に幸せなひとときをもたらしてくれるでしょう。