秋の味覚として人気のぶどう。甘くてジューシーな味わいは、ついつい食べ過ぎてしまうこともありますよね。しかし、美味しいからとたくさん食べると、体に悪い影響があるという声も耳にします。この記事では、ぶどうの食べ過ぎが本当に体に悪いのか、適量はどのくらいなのかを解説します。ぶどうを美味しく健康的に楽しむための知識を身につけましょう!
1日に食べるぶどうの目安
厚生労働省と農林水産省が共同で作成した「食事バランスガイド」では、1日に推奨される果物の摂取量は約200gとされています。この基準から考えると、ぶどうを食べる際は、1房を目安にするのがおすすめです。ぶどうには多くの種類がありますが、例えばデラウェアのような小粒のぶどうであれば2房、巨峰のような大粒のぶどうであれば半房を目安にすると、バランス良く摂取できるでしょう。
食べ過ぎるとどうなるの?
ブドウは糖質が豊富であるため、過剰に摂取するとカロリー過多になる可能性があります。また、ブドウ糖を多く含むことから、血糖値が急激に上昇し、インスリンの分泌を促します。インスリンは血糖値を調整する役割を担う一方で、余分な糖質を脂肪として蓄積する作用もあります。したがって、ブドウの摂りすぎは体重増加を招き、生活習慣病のリスクを高めることにつながりかねません。健康を維持するためには、ブドウの摂取量を適切に管理し、食べ過ぎには注意が必要です。
こまめに食べる
ブドウに豊富なポリフェノールは、水に溶けやすい性質を持っています。したがって、一度に大量に摂取しても、体内に長く留まることはありません。一日の推奨摂取量を守り、数回に分けてブドウを食べることで、ポリフェノールを効率的に摂取できます。
皮ごと食べる
ぶどうの皮には、アントシアニンやレスベラトロールといったポリフェノールが豊富に含まれています。これらの成分を効果的に摂取するには、皮ごと食べるのが良い方法の一つです。その際は、しっかりと水洗いしてから口にしましょう。ただし、普段皮を剥いて食べる品種の場合、皮ごと食べると渋みや硬さを感じることがあります。せっかく美味しいぶどうを味わうのであれば、無理に皮ごと食べるのではなく、ご自身の好みに合わせてお試しください。
まとめ
葡萄は、エネルギー源となる糖質のほか、ビタミンEやカリウムといった体に不可欠な栄養素を豊富に含んでいます。さらに、抗酸化物質であるポリフェノールも含まれているため、皮ごと食べる、または少量ずつ摂取することで、より効果的にこれらの恩恵を受けることができます。美容と健康維持に貢献してくれるかもしれません。しかし、いくら体に良いからといって、食べ過ぎには注意が必要です。何事も適量が大切。バランスの取れた食生活を心がけましょう。