ピリッとした風味とシャキシャキした食感が魅力のクレソン。サラダや肉料理の付け合わせとして親しまれていますが、実は栄養価が非常に高い野菜であることをご存知でしょうか?アメリカ疾病予防管理センターが発表した栄養密度スコアで1位を獲得するほど、その栄養価は高く評価されています。しかし、どんな食材も食べ過ぎは禁物。クレソンも例外ではありません。本記事では、管理栄養士監修のもと、クレソンの栄養、効果、そして摂取する際の注意点について詳しく解説します。
免疫力アップと美肌に貢献する「ビタミンC」
クレソンはビタミンCを豊富に含んでおり、その含有量はトウモロコシの約3倍と言われています。ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持に欠かせないだけでなく、免疫力を高める効果も期待される栄養素です。ビタミンCを摂取すると、体内で有害な活性酸素を除去する強力な抗酸化作用が発揮されます。この作用によって、シミ、そばかす、シワなどの肌の老化を予防し、アンチエイジング効果が期待できます。
さらに、ビタミンCの摂取は免疫力向上に繋がるため、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスといった感染症が蔓延する現代において、その重要性は増しています。免疫力を高めることで、これらの感染症を予防し、健康な生活をサポートします。クレソンを日々の食事に取り入れることで、内側から美と健康を育むことができるでしょう。
腸内環境を整え、血糖値の急上昇を抑制する「食物繊維」
クレソンは食物繊維も豊富に含んでおり、私たちの身体に様々な恩恵をもたらします。食物繊維を十分に摂取することで、腸内環境が改善され、腸の蠕動運動が活発になり、排便が促進されます。便秘に悩む方にとって、クレソンをはじめとする食物繊維が豊富な食品の摂取は、非常におすすめです。
また、食事の際に食物繊維を多く含む食品を先に摂ると、食べ物が胃から小腸へ移動する速度が緩やかになります。その結果、小腸での糖質の吸収が穏やかになり、食後の血糖値の急激な上昇を抑える効果が期待できます。糖質が多い食事を摂る際や、糖尿病や肥満の予防を考えている方は、クレソンなどの食物繊維を積極的に食事に取り入れることをおすすめします。腸の健康を保ち、生活習慣病のリスクを減らすためにも、食物繊維は欠かせない栄養素です。
むくみ予防と水分バランスを調整する「カリウム」
クレソンに含まれるカリウムは、スナップエンドウの約2倍と豊富です。カリウムは、細胞の浸透圧を調整し、体内の水分量を適切に保つ上で重要な役割を担うミネラルです。この働きにより、余分な水分が体内に溜まるのを防ぎ、むくみの予防や改善に効果を発揮します。
さらに、カリウムはナトリウム(塩分)の過剰摂取によって体内に蓄積されやすいナトリウムを体外へ排出する働きがあります。これにより、塩分の摂りすぎによるむくみや高血圧のリスクを軽減する効果が期待できます。カリウムが不足すると、こむら返りなどの筋肉の痙攣が起こることがあります。特に、女性は生理中や妊娠中に水分を溜め込みやすい時期なので、むくみに悩まされがちです。
むくみが気になる時や、外食や惣菜で塩分を多く摂取したと感じる際には、クレソンを積極的に食事に取り入れることをおすすめします。体内の水分バランスを整え、健康的な毎日を送るために、カリウムは必要不可欠な栄養素です。
抗酸化作用で生活習慣病を予防し、若々しさをサポートする「βカロテン」

クレソンにはβカロテンが豊富に含まれており、その含有量はアスパラガスの約7倍にもなります。βカロテンはビタミンAの前駆体であり、体内で必要に応じてビタミンAに変換される重要な栄養素です。「ビタミンAの素」とも呼ばれています。緑黄色野菜に多く含まれる成分であり、クレソンもその一つです。一般的な緑黄色野菜とのβ-カロテン含有量を比較すると、ニンジンが8100μgであるのに対し、クレソンは2700μg、ホウレンソウも2700μg、小松菜は2600μgとなっており、ニンジンには劣りますが、全体的に見て多い方だと言えます。
βカロテンの最も注目すべき点は、その強力な抗酸化作用です。この作用により、体内の細胞が異常に増殖したり、老化したりするのを防ぐ効果が期待できます。活性酸素は、免疫機能などに関わる通常よりも活性化した酸素ですが、過剰になると細胞を傷つけ、動脈硬化や老化のリスクを高めます。β-カロテンは、この過剰になった活性酸素の働きを抑制し、除去する役割を果たすため、健康にも美容にも嬉しい栄養素です。その結果、生活習慣病の予防に繋がり、細胞レベルでの若返り効果も期待できます。現代において、がんが死因の大きな割合を占める中、細胞を正常に保つβカロテンの働きは、悪性腫瘍のリスクを軽減する可能性も示唆されています。
さらに、βカロテンは熱に強い性質を持っているため、加熱調理をしても栄養素が大きく損なわれる心配が少ないというメリットがあります。様々な調理法でクレソンを楽しめるため、効率的にβカロテンを摂取することができます。
丈夫な骨と歯を作る「カルシウム」
クレソンは、骨や歯の健康に欠かせないカルシウムを豊富に含んでいます。カルシウムは、人体に最も多く存在するミネラルの一つであり、骨格を丈夫に保つために不可欠です。クレソン100gあたり約130mgのカルシウムが含まれており、これは、ほうれん草(約49mg)や春菊(約40mg)と比較して多い量です。小松菜(約170mg)にはわずかに及びませんが、緑黄色野菜の中では優れたカルシウム源と言えるでしょう。
カルシウムは、成長期の子供たちの骨の発達をサポートするだけでなく、成人の骨粗しょう症予防にも役立ちます。また、筋肉の収縮、神経の伝達、血液の凝固など、生命維持に不可欠な様々な生理機能にも関与しています。日々の食事にクレソンを意識して取り入れることで、効率的にカルシウムを摂取し、丈夫な骨と歯を維持することができるでしょう。
抗菌作用と消化促進を促す「シニグリン」
クレソン独特の風味とピリッとした辛さは、「シニグリン」という成分によるものです。シニグリンは、アリルイソチオシアネートと呼ばれる辛味成分の前駆体であり、優れた抗菌作用と防腐作用を持つことで知られています。そのため、クレソンを摂取することで、食中毒の予防や口臭の軽減といった効果が期待できます。
シニグリンから生成されるアリルイソチオシアネートには、主に3つの重要な働きがあります。1つ目は食欲を増進させる効果です。食事の前に摂取することで、胃液の分泌を促し、食欲を高めます。2つ目は消化を促進する効果です。消化器官の働きをサポートし、食物の消化をスムーズにします。3つ目は血行を促進する効果です。全身の血流を改善し、代謝を高める効果も期待できます。クレソンがステーキなどの肉料理によく添えられているのは、見た目の彩りだけでなく、シニグリンの持つこれらの効果が経験的に知られているためです。特に、アリルイソチオシアネートの消化促進作用は、脂っこい肉料理をさっぱりと食べやすくするだけでなく、消化器官の負担を軽減する効果も期待できます。
シニグリンは、大根やわさびといったアブラナ科の野菜にも含まれており、血行促進作用によって体を温め、代謝アップをサポートします。代謝が向上することで、エネルギー消費量が増加し、太りにくい体質へと導き、健康維持に貢献します。さらに、クレソンを細かく刻んだり、すりおろして食べることで、シニグリンの効果をより効率的に得られると言われています。食べ過ぎで胃がもたれると感じた時には、刻んだクレソンを試してみてはいかがでしょうか。
生活習慣病予防に役立つ「ポリフェノール」
ポリフェノールと聞くと、赤ワインやチョコレートを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、クレソンにも豊富なポリフェノールが含まれています。ポリフェノールの最大の魅力は、その強力な抗酸化作用です。私たちの体は、鉄が酸化して錆びるように、細胞が酸化することで正常な機能を維持できなくなります。
身体の酸化が進むと、生活習慣病のリスクが高まります。例えば、血管が酸化すると老化が進み、動脈硬化を促進し、血管の柔軟性が失われます。動脈硬化が進むと、血栓ができやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞といった深刻な疾患を引き起こす可能性が高まります。
クレソンに含まれるポリフェノールを積極的に摂取することで、酸化ストレスから体を守り、生活習慣病の予防に貢献することができます。日々の食生活にクレソンを取り入れ、健康的な毎日を送ることで、健康寿命を延ばし、質の高い生活を維持しましょう。
骨と歯を丈夫にし、筋肉をサポートする「リン」
クレソンには、骨や歯の形成に不可欠なミネラルであるリンが含まれています。リンは、骨や歯の主要な構成要素であるだけでなく、筋肉の収縮を助ける重要な役割も担っています。そのため、適切な量のリンを摂取することは、丈夫な骨と歯を維持し、スムーズな筋肉機能を保つために重要です。
リンが不足すると、筋力低下や倦怠感といった症状が現れることがあります。近年では、リンの不足が、糖尿病、メタボリックシンドローム、高血圧といった生活習慣病のリスクを高める可能性も指摘されています。
ただし、リンは様々な食品に広く含まれているため、通常の食生活を送っていれば不足する心配は少ないでしょう。しかし、過剰摂取も問題であり、過剰なリンはカルシウムの吸収を阻害する可能性があります。体内のミネラルバランスを保つためには、カルシウムとリンをバランス良く摂取することが重要です。クレソンは、リンの摂取源の一つとして、バランスの取れた食生活に役立ちます。
造血作用と代謝アップに貢献する「葉酸」
クレソンには、豊富な葉酸が含まれています。葉酸といえば、妊婦さんに不可欠な栄養素というイメージが強いかもしれませんが、実は年齢や性別に関わらず、私たち人間にとって非常に大切な栄養素の一つです。葉酸をしっかり摂取することで、体内の血流が良くなり、基礎代謝が向上すると言われています。基礎代謝が上がれば、エネルギー消費量が増加するため、太りにくい体質へと導く効果も期待できます。
反対に、葉酸が不足すると、食欲がなくなったり、下痢をしたり、口内炎ができたりといった不快な症状が現れることがあります。葉酸はビタミンB群の一種であり、「造血ビタミン」とも呼ばれるほど、赤血球を作ったり、DNAを合成したりする上で欠かせない役割を担っています。そのため、お腹の中の赤ちゃんの正常な発育をサポートし、先天的な異常のリスクを減らす効果や、貧血を予防する効果も期待できます。健康な体を維持し、生命活動の土台を支える葉酸は、クレソンから効率的に摂取できる重要な栄養素です。
クレソンの調理方法と栄養価:加熱による影響と食感の変化
クレソンは、その独特の食感と栄養を最大限に活かすために、調理方法を工夫することが大切です。一般的に、クレソンは加熱しすぎると、葉が柔らかくなりすぎてしまい、せっかくのシャキシャキとした食感が損なわれてしまいます。そのため、クレソン本来のフレッシュな食感を堪能したい場合は、生のまま食べるのがおすすめです。
クレソンを加熱調理する際は、熱に弱いビタミン類など、一部の栄養素が減少してしまう可能性があることを考慮しておきましょう。また、加熱の方法によっても、栄養価の損失具合に差が出ることが知られています。例えば、クレソンを茹でる場合、水に溶けやすい性質を持つビタミンCや葉酸、カリウムなどの栄養素は、茹で汁に溶け出してしまい、失われる量が多くなります。一方、蒸すという調理法を選ぶと、水に触れる時間が短くなるため、茹でるよりも水溶性の栄養素の損失を抑えることができます。
さらに、クレソン特有の辛味成分であるシニグリンについても、加熱による変化が指摘されています。クレソンに関する研究はまだ少ないですが、同じアブラナ科の野菜であるからし菜の研究結果を参考にすると、茹でる時間が長くなるほどシニグリンの損失が大きくなることがわかっています。一方で、蒸す場合はシニグリンの損失が少ない傾向にあると報告されています。このことから、クレソンに含まれるシニグリンも、からし菜と同様に加熱方法によって保持率が変わると考えられます。これらの点を踏まえ、クレソンを調理する際には、栄養素の損失をできるだけ少なくしつつ、美味しく食べられる方法を選ぶのが良いでしょう。
美味しいクレソンを選ぶための3つのポイント
新鮮で美味しいクレソンを選ぶには、いくつかの重要なポイントがあります。これらのポイントをしっかり押さえることで、風味も栄養も最高のクレソンを見つけることができます。
まず、葉の色は濃い緑色で、全体的にピンとしていて、みずみずしいものを選びましょう。葉がしなびていたり、黄色っぽくなっていたりするものは、鮮度が落ちている可能性があります。次に、葉の大きさについては、大きめで丸みを帯びており、葉と葉の間があまり開きすぎていないものが良いとされています。葉が密集して健康的に育っているものが、より風味豊かです。
最後に、茎の部分をチェックしましょう。茎が曲がっているものよりも、まっすぐ伸びているものの方が鮮度が高い証拠です。また、茎の太さも重要で、細すぎると風味が物足りなく感じられ、逆に太すぎると硬い食感になることがあります。そのため、ほどよい太さで、しっかりと弾力のある茎のものがおすすめです。これらのポイントを参考に、新鮮で美味しいクレソンを選んでみてください。
クレソンの旬はいつ?
旬の時期に採れた野菜は、栄養価が最も高く、風味も豊かで美味しく味わえます。クレソンの旬は、一般的に春先の3月頃から初夏にかけての5月頃とされています。この時期に収穫されるクレソンは、特に香りが高く、辛味と苦味のバランスが絶妙で、最も美味しく味わうことができるため、ぜひ積極的に選んでみてください。
しかし、近年では栽培技術が進歩し、ハウス栽培などが普及したことで、クレソンは一年を通してスーパーなどで簡単に手に入れることができるようになりました。そのため、季節を問わず食卓に取り入れることはできますが、最高の味を求めるのであれば、やはり旬の時期に採れたものを選ぶのがおすすめです。旬のクレソンは、その時期ならではの生命力と豊かな風味を存分に楽しませてくれます。
クレソンを食べるときの注意点:知っておきたい寄生虫と適量について
クレソンは、その独特な風味と豊富な栄養価で、食卓を豊かにしてくれる野菜です。しかし、美味しく食べるためには、いくつかの注意点があります。特に、生のまま食べる際には、寄生虫のリスクと、食べ過ぎによる体への影響について理解しておくことが大切です。
まず、クレソンには「肝蛭(かんてつ)」という寄生虫が付着している可能性があることを覚えておきましょう。聞き慣れない名前かもしれませんが、肝蛭は意外と身近な場所に潜んでいます。例えば、家畜の糞便に含まれる肝蛭の卵が、水路や水田などを経由して貝に寄生し、その貝からクレソンなどの水生植物に移動することがあります。この肝蛭を避けるためには、クレソンを調理する前にしっかりと水洗いすることが不可欠です。丁寧に洗うことで肝蛭は除去できるため、必ずしも加熱する必要はありません。しっかりと水洗いすれば、生のクレソンも安心して美味しくいただけます。
次に、クレソンは食物繊維が豊富であるため、適量を摂取すれば便秘解消や腸内環境改善に役立ちますが、過剰な摂取は避けるべきです。何事もバランスが大切で、クレソンを食べ過ぎると、豊富な食物繊維が腸を刺激しすぎてしまい、腹痛や下痢などの消化器系の不調を引き起こすことがあります。そのため、クレソンを食べる量は、1日あたりおよそ80gを目安にすると良いでしょう。これは、クレソンの小束1~2束程度に相当します。適切な量を守って、クレソンの栄養を効果的に摂取し、健康的な食生活を送りましょう。
クレソンの風味を活かす!美味しい食べ方とおすすめレシピ
クレソン特有のピリッとした辛味とほのかな苦味は、好き嫌いが分かれるポイントかもしれません。しかし、調理方法を工夫することで、クレソンをより美味しく、さまざまな料理で楽しむことができます。ここでは、クレソンの風味を最大限に活かし、美味しくいただくためのアイデアと、管理栄養士が考案したおすすめレシピをご紹介します。
クレソンを手軽に楽しむ方法として、サラダで生食するのがおすすめです。新鮮なクレソンを、トマトやキュウリ、アボカドなど、お好みの野菜と混ぜ合わせ、お気に入りのドレッシングをかければ、彩り豊かで栄養満点のサラダが完成します。生のクレソンならではの、シャキシャキとした食感と爽やかな香りを存分に味わってください。もし苦味が気になる場合は、クレソンを加熱調理してみましょう。軽く衣をつけてフリットにしたり、素揚げにしたりすると、苦味が和らぎ、香ばしさが増して美味しくなります。ただし、加熱しすぎると栄養素が失われる可能性があるため、短時間で調理するのがポイントです。また、さっと茹でるのも、苦味を抑える効果的な方法です。沸騰したお湯で1分程度茹でて水気を切り、おひたしや和え物としていただくと、優しい味わいで楽しめます。
クレソンは、オリーブオイルとの相性も抜群です。唐辛子やニンニクを加えてオリーブオイルに漬け込み、一晩寝かせることで、風味豊かなオイル漬けを作ることができます。このオイル漬けは、ステーキなどの肉料理の付け合わせとしてはもちろん、パスタやパンに添えても美味しくいただけます。クレソンに含まれる辛味成分シニグリンは、消化を助ける効果も期待できるため、肉料理との組み合わせは特におすすめです。
さらに、管理栄養士が考案した、クレソンの辛味と爽やかさを活かした「クレソンと豆腐のサラダ」もぜひお試しください。普段は料理の脇役として使われることの多いクレソンですが、このサラダではクレソンそのものの魅力を存分に堪能できます。
【クレソンと豆腐のサラダの作り方】 ①クレソンを丁寧に水洗いし、汚れを落とします。 ②水気をしっかりと切ったら、クレソンを2cm幅に切ります。 ③ボウルに、②のクレソン、炒りごま、塩、こしょう、醤油、ごま油、レモン汁を入れ、全体をよく混ぜ合わせます。 ④食べやすい大きさに切った豆腐を皿に盛り付け、その上に③で和えたクレソンをたっぷりとかければ完成です。
まとめ
この記事では、クレソンの豊富な栄養価と健康効果、選び方のポイント、旬の時期、そして安全かつ美味しく楽しむための食べ方や注意点について詳しく解説しました。
クレソンは、アブラナ科の多年草で、水辺や湿地帯に自生し、ピリッとした辛味と独特の苦味が特徴です。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が発表した「果物と野菜の栄養密度スコアランキング」で1位を獲得するほど、栄養価が高いことで知られています。
特に、以下の栄養素が豊富に含まれており、さまざまな健康効果が期待できます。
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**ビタミンA:** 皮膚や粘膜の健康を維持し、目の健康をサポート。抗酸化作用により、老化の防止やシミの予防にも役立ちます。脂溶性のため、油と一緒に調理すると吸収率が向上します。
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**ビタミンC:** スイートコーンの約3倍ものビタミンCを含有。皮膚や粘膜の健康を保ち、免疫力を高めます。抗酸化作用により、肌の老化を防止し、アンチエイジング効果も期待できます。
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**食物繊維:** 腸内環境を整え、便秘の解消を促進。食後の血糖値の急激な上昇を抑える効果も期待できます。
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**カリウム:** スナップエンドウの約2倍のカリウムを含有。体内の水分バランスを調整し、むくみの予防・改善に役立ちます。ナトリウムの排出を促す効果もあります。
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**βカロテン:** アスパラガスの約7倍ものβカロテンを含有。人参よりも含有量が多いのが特徴です。ビタミンAの前駆体として働き、強力な抗酸化作用で活性酸素を除去。細胞の異常増殖や老化を抑制し、生活習慣病の予防やがんのリスク低減に役立ちます。熱に強い性質を持っています。
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**カルシウム:** クレソン100gあたり約130mgのカルシウムを含有。骨や歯の形成に不可欠な栄養素です。
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**シニグリン:** クレソン特有の辛味成分(アリルイソチオシアネートの前駆体)。強い抗菌・防腐作用があり、食中毒や口臭の予防に役立ちます。消化器官の働きを助け、食欲増進効果も期待できます。血行を促進し、基礎代謝を高める効果もあります。刻むことで効果が向上します。
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**ポリフェノール:** 強力な抗酸化作用により、細胞の酸化を防ぎ、生活習慣病(動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞など)の予防に役立ちます。
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**リン:** 骨や歯の形成を助け、筋肉の収縮をサポートします。不足すると筋力低下や高血圧のリスクが高まる可能性があります。カルシウムとのバランスが重要です。
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**葉酸:** 赤血球の生成を促し、DNAの合成を助けます。血流量を増加させることで基礎代謝を高め、胎児の発育を促進し、先天異常や貧血を予防する効果も期待できます。
美味しいクレソンを選ぶポイントは、葉の色が濃くみずみずしいこと、葉が大きく丸みを帯びており、葉の間隔が開きすぎていないこと、茎がまっすぐで適度な太さであることの3点です。クレソンの旬は3~5月頃ですが、通年を通して手に入れることができます。
クレソンの食べ方としては、サラダで生食する他、苦味が気になる場合は揚げたり、さっと茹でておひたしにしたり、オリーブオイル漬けにするのもおすすめです。管理栄養士おすすめの「クレソンと豆腐のサラダ」も、ぜひ一度お試しください。ただし、クレソンは食物繊維が豊富なので、食べ過ぎると腹痛や下痢の原因となることがあります。また、生食する際には、肝蛭という寄生虫のリスクがあるため、食べる前にしっかりと水洗いすることが大切です。1日80gを目安に摂取し、バランスの取れた食生活を心がけましょう。
この記事が、皆様の健康的な食生活の一助となれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
クレソンは生のまま食べても大丈夫ですか?
はい、クレソンは生のままでも美味しく食べられます。特にサラダとして楽しまれることが多く、シャキシャキとした食感と、独特のピリッとした風味が特徴です。ただし、生のまま食べる場合は、肝蛭(かんてつ)という寄生虫が付着している可能性があるので、泥や汚れを念入りに洗い流してください。流水で丁寧に洗うことで、安心して召し上がることができます。
クレソンの苦みを和らげるには?
クレソンの独特な苦みが気になる時は、加熱することで食べやすくなります。おすすめは、薄く衣をつけてフリットにする、あるいは軽く素揚げにする調理法です。こうすることで苦みが抑えられ、風味も豊かになります。他にも、沸騰したお湯でさっと1分ほど茹でて、水気を絞り、おひたしとして味わうのも良いでしょう。オリーブオイル、ニンニク、そして唐辛子を加えてオイル漬けにすれば、苦みを気にせず美味しく食べられます。
クレソンはどんな料理に合う?
クレソンは様々な料理に活用できる万能な食材です。生のままサラダやサンドイッチの具材として使うのが定番ですが、加熱しても美味しくいただけます。特に肉料理、例えばステーキやローストビーフの付け合わせには相性抜群です。その他、炒め物やスープ、パスタの材料としても使えますし、和え物やおひたしにするのもおすすめです。栄養士が推奨する「クレソンと豆腐のサラダ」のように、クレソンをメインにした料理も楽しめます。独特の風味と豊富な栄養価で、料理に彩りとアクセントを加えてくれるでしょう。













