クリスマスの食卓にひと工夫を加えたいなら、いつものフランスパンを使ったアレンジレシピがおすすめです。バゲットやバタールを使って、前菜からメイン、デザートまでおしゃれに大変身!おもてなしにもぴったりの華やかで簡単なレシピを厳選してご紹介します。手軽なのに見映えも味も抜群。焼きたてパンの香りとともに、心あたたまるクリスマスを楽しみましょう。
はじめに:フランスパンがクリスマスにぴったりな理由
クリスマスの食卓に華やかさを添えたいとき、フランスパンはとても便利な食材です。香ばしく焼き上げられたバゲットやブールは、シンプルながら存在感があり、どんな料理とも相性抜群。特にパーティーシーンでは、薄くスライスして前菜に使ったり、メインの具材をのせてオープンサンドにしたりと、アレンジの幅が広がります。
また、事前に仕込みができるメニューも多く、当日は温めるだけで準備が整うのも魅力のひとつ。忙しい年末でも手軽にごちそう感を演出できるのは、フランスパンならではの強みです。この記事では、そんなフランスパンを使った、簡単で美味しいクリスマス向けアレンジレシピをシーン別にご紹介します。

前菜にぴったり!おしゃれなフランスパンアレンジ
サーモンとクリームチーズのカナッペ
材料(8枚分)
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フランスパン(バゲットなど):8枚(1cm厚にスライス)
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スモークサーモン:4枚(半分に切る)
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クリームチーズ:80g(常温に戻す)
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レモン汁:小さじ1
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ディル(またはイタリアンパセリ):適量
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黒こしょう:少々
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オリーブオイル:適量
作り方
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バゲットの準備 スライスしたフランスパンをオーブントースターで軽く焼き、表面にうっすら焼き色をつけます(約2〜3分)。焼きすぎないよう注意してください。
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クリームチーズを塗る 常温に戻して柔らかくしたクリームチーズにレモン汁を加え、滑らかに混ぜます。それを焼いたバゲットの片面に均等に塗ります。
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サーモンをのせる バゲット1枚につき、サーモンを1枚分(半分)ずつのせます。軽くひねって立体感を出すと見栄えがよくなります。
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仕上げ 黒こしょうをふり、オリーブオイルをほんの少量垂らして香りづけをします。最後にディルやイタリアンパセリを飾れば完成です。
ポイント
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パンは焼きすぎると固くなるので、トーストは軽めに。
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クリームチーズに刻んだ玉ねぎやケッパーを混ぜても風味が増します。
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サーモンの塩気によっては、クリームチーズに塩を加えずに仕上げましょう。
トマトとモッツァレラのカプレーゼ風ブルスケッタ
材料(8枚分)
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フランスパン(バゲット):8枚(1cm厚スライス)
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ミニトマト:8個(半分に切る)
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モッツァレラチーズ(ひとくちサイズ):8個(半分に切る)
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バジルの葉:8枚
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オリーブオイル:適量
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バルサミコ酢:小さじ2(あれば)
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塩・黒こしょう:各少々
作り方
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パンを焼く フランスパンをトースターで軽く焼き、カリッとさせます。
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具材をのせる スライスしたトマト、モッツァレラチーズ、バジルを順にパンの上にのせます。
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仕上げ 全体にオリーブオイルを垂らし、塩と黒こしょうをふります。バルサミコ酢を少量垂らすと味に深みが出ます。
ポイント
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トマトは切ったら軽くキッチンペーパーで水気を取るとパンがべちゃつきません。
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バルサミコ酢の代わりにバルサミコクリームでもOKです。
きのことベーコンのガーリックトースト
材料(8枚分)
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フランスパン(バゲット):8枚(1.5cm厚にスライス)
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しめじ:1/2パック
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エリンギ:1本(薄切り)
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ベーコン:2枚(細切り)
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にんにく:1片(みじん切り)
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オリーブオイル:大さじ1
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バター:10g
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塩・こしょう:各少々
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パセリ(みじん切り):少々
作り方
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きのことベーコンを炒める フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で熱し、香りが立ったらベーコン、きのこの順に炒めます。塩・こしょうで調味し、仕上げにバターを加えてコクを出します。
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パンにのせる 焼いたフランスパンの上に、炒めた具材をたっぷりとのせます。
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仕上げ 彩りにパセリをふりかけて完成です。
ポイント
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きのこは種類を変えてもOK。まいたけやマッシュルームもおすすめ。
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にんにくの香りは焦がさないようにじっくり炒めてください。
メインにもなるボリューム満点レシピ
ローストチキンのオープンサンド
材料(4人分)
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フランスパン(バゲット):8枚(厚さ1.5cm)
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ローストチキン(市販でも可):200g(食べやすい大きさにスライス)
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グリーンリーフレタス:4枚(ちぎる)
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マヨネーズ:大さじ2
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粒マスタード:小さじ1
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黒こしょう:少々
作り方
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パンの準備 フランスパンをオーブントースターで軽く焼き、表面をカリッとさせます。
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ソースを作る マヨネーズと粒マスタードを混ぜてパンの片面に塗ります。
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具材をのせる レタス、ローストチキンの順にのせ、黒こしょうをふります。
ポイント
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ローストチキンがない場合は、グリルチキンや照り焼きチキンでも代用可能。
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冷たいままでもおいしいですが、チキンを少し温めるとさらに風味が引き立ちます。
ラタトゥイユのチーズグラタントースト
材料(4人分)
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フランスパン(バゲット):8枚(1.5cm厚)
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ラタトゥイユ(市販または自家製):200g
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ピザ用チーズ:80g
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オリーブオイル:小さじ2
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黒こしょう:少々
※ラタトゥイユがない場合:玉ねぎ・なす・ズッキーニ・トマトを炒めて塩・こしょうで味付けすれば簡易ラタトゥイユに。
作り方
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パンの準備 フランスパンを軽く焼きます。
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具材をのせる パンの上にラタトゥイユをのせ、ピザ用チーズをたっぷりかけます。
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焼く オーブントースターまたはグリルで、チーズがとろけて焼き色がつくまで加熱します(約5〜7分)。
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仕上げ オリーブオイルを回しかけ、黒こしょうをふって完成。
ポイント
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チーズはミックスチーズやモッツァレラがおすすめ。
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パンがしんなりしすぎないよう、具材は控えめにのせましょう。
パテ・ド・カンパーニュのバゲットサンド
材料(2人分)
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フランスパン(バゲット):1/2本(縦に切る)
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パテ・ド・カンパーニュ(市販):80g
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ピクルス:2本(縦にスライス)
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バター:10g(常温に戻す)
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粒マスタード:小さじ1
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ベビーリーフ:適量
作り方
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パンを準備する バゲットを縦半分に切り、内側にバターと粒マスタードを塗ります。
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具材を挟む 下側のパンにパテ、ピクルス、ベビーリーフを順にのせ、上からもう1枚のパンを重ねます。
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仕上げ ラップで軽く包み、10分ほど置くと味がなじみ、切りやすくなります。食べやすい大きさにカットして提供。
ポイント
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ピクルスの酸味がアクセントになるので、省略せずに入れるのがおすすめ。
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前日に作って冷蔵庫で寝かせると、よりしっとり仕上がります。
パーティーを締めくくる甘いご褒美
いちごとマスカルポーネのデザートトースト
材料(4枚分)
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フランスパン(バゲット):4枚(1.5cm厚)
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マスカルポーネチーズ:100g
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はちみつ:大さじ1
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いちご:8粒(半分にカット)
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ミントの葉:適量(飾り用)
作り方
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パンの準備 バゲットを軽くトーストし、冷まします。
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クリームを作る マスカルポーネチーズにはちみつを加え、よく混ぜます。
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仕上げ パンにマスカルポーネクリームを塗り、いちごを並べます。ミントの葉を添えて完成。
ポイント
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お好みで粉糖をふると華やかさがアップします。
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はちみつはアカシアなどクセの少ないものがおすすめ。
チョコバナナフレンチトースト
材料(2人分)
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フランスパン:4枚(2cm厚)
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卵:1個
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牛乳:100ml
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砂糖:小さじ2
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バナナ:1本(輪切り)
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チョコソース:適量
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バター:10g
作り方
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卵液を作る ボウルに卵、牛乳、砂糖を入れてよく混ぜます。
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パンを浸す バゲットを卵液に5分ほど浸し、中までしっかり吸わせます。
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焼く フライパンにバターを熱し、パンを両面こんがり焼きます。
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仕上げ 皿に盛り付け、バナナをのせてチョコソースをかければ完成。
ポイント
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フランスパンが乾燥している場合、長めに卵液に浸すとふんわり仕上がります。
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ホイップクリームを添えても◎
キャラメルナッツのブリオッシュ風バゲット
材料(4枚分)
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フランスパン:4枚(1.5cm厚)
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グラニュー糖:大さじ1
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無塩バター:20g
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生クリーム:大さじ1
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ミックスナッツ:40g(粗く刻む)
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シナモンパウダー:少々(お好みで)
作り方
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キャラメルソースを作る フライパンにグラニュー糖を入れて中火にかけ、溶けたらバターを加え、香ばしいキャラメル色になるまで加熱。火を止めて生クリームを加え混ぜます。
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ナッツを加える キャラメルソースに刻んだナッツを混ぜ合わせます。
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パンにのせる 焼いたフランスパンにキャラメルナッツをのせ、お好みでシナモンをふって完成。
ポイント
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ソースは焦げやすいので火加減に注意。
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ナッツはアーモンド、くるみ、カシューナッツなどお好みで。
おまけ:余ったパンの美味しい活用術
フランスパンで作る簡単パンプディング
材料(2〜3人分)
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フランスパン:150g(2〜3cm角にカット)
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卵:2個
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牛乳:300ml
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砂糖:大さじ3
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バニラエッセンス:数滴
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バター(型用):適量
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粉砂糖:適量(仕上げ用)
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メープルシロップやはちみつ:お好みで
作り方
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下準備 オーブンを180℃に予熱します。耐熱皿にバターを薄く塗っておきます。
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卵液を作る ボウルに卵を割り入れてよく溶き、牛乳、砂糖、バニラエッセンスを加えて混ぜます。
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パンを浸す カットしたフランスパンを卵液に10分ほど浸し、全体にしっかり吸わせます。
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焼く バターを塗った耐熱皿にパンを並べ、余った卵液を全体にかけます。180℃のオーブンで25〜30分、表面に焼き色がつくまで焼きます。
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仕上げ 焼き上がったら粗熱を取り、粉砂糖をふって完成。お好みでメープルシロップやはちみつをかけても美味しくいただけます。
ポイント
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フランスパンが乾燥していても問題ありません。むしろ卵液をよく吸って美味しくなります。
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チョコチップやレーズン、ナッツを加えてもアレンジ自由です。
まとめ

フランスパンはそのまま食べるだけでなく、ちょっとしたアレンジでクリスマスの食卓を一気に華やかにしてくれます。本記事では、前菜からメイン、デザートまで幅広く活用できるフランスパンのアレンジレシピを10品ご紹介しました。どれも手軽に作れて見栄えも抜群。さらに、余ったパンを美味しく活用できるパンプディングのレシピもご紹介しています。料理初心者の方でも作りやすく、特別な日の一皿としても十分満足いただける内容です。今年のクリスマスは、フランスパンを主役にしたおしゃれで温かな食卓を囲んでみませんか?
フランスパンは前日に買っても大丈夫ですか?
はい、前日に購入したフランスパンでも問題ありません。乾燥している方が卵液をよく吸うなど、料理によってはむしろ適しています。気になる場合は、軽く霧吹きをしてからトーストすると食感がよくなります。
市販のローストチキンやパテでも味はまとまりますか?
もちろんです。市販のローストチキンやパテでも、フランスパンと合わせることで手軽に本格的な味が楽しめます。味付けやトッピングを工夫することで、より一層美味しく仕上がります。
フランスパン以外のパンでも代用できますか?
基本的には可能ですが、食感や見た目が大きく変わることがあります。特にクラスト(外側)がしっかりしているパンの方が、今回紹介したアレンジには適しています。
アレルギー対応のレシピはありますか?
本記事のレシピは一般的な材料を使用していますが、乳製品やナッツなどの代替食材を使うことでアレルギー対応にアレンジ可能です。必要に応じて豆乳や植物性チーズなどをご検討ください。
冷めても美味しいレシピはどれですか?
「サーモンとクリームチーズのカナッペ」や「パテ・ド・カンパーニュのバゲットサンド」などは冷めても風味が保たれるため、作り置きや持ち寄りパーティーにもおすすめです。