年に一度のバレンタイン。大切なあの人へ、日頃の感謝を込めて、とっておきのチョコレートを贈りませんか？甘く濃厚なチョコレートは、言葉だけでは伝えきれない想いを届ける魔法のよう。今年は、定番のチョコレートから、こだわりの素材を使った特別な一品まで、多彩なチョコレートで、愛と感謝を伝えてみましょう。贈る相手を想いながら選ぶ時間は、バレンタインをさらに特別なものにしてくれます。さあ、心ときめくチョコレート探しに出かけましょう。
バレンタインの由来とは？
バレンタインは、3世紀のローマに生きたキリスト教の司祭でした。当時の皇帝クラウディウス2世は、兵士の結婚が士気低下を招くと考え、婚姻を禁じていました。しかし、バレンタインは、結婚を望む兵士たちを不憫に思い、秘密裏に結婚式を執り行っていました。この行為が皇帝の知るところとなり、バレンタインは捕らえられ、269年2月14日に処刑されました。その後、バレンタインは「恋人たちの守護聖人」として敬われるようになり、彼の命日である2月14日は「聖バレンタインデー」として、愛を祝う日となりました。この風習は世界中に広がり、今日では恋人たちが愛を確かめ合う日として親しまれています。
なぜチョコレートを贈るのでしょう？
日本ではバレンタインデーというと、女性が男性にチョコレートを贈る日として知られていますが、これは日本特有の習慣です。バレンタインデーが生まれたイタリアでは、「恋人たちの日」と呼ばれ、恋人同士でプレゼントを交換したり、一緒に食事を楽しんだりするのが一般的です。日本でチョコレートを贈る習慣が広まった背景には、いくつかの説がありますが、1950年代後半にチョコレートメーカーが展開したキャンペーンが大きな影響を与えたと考えられています。その後、各メーカーがハート型のチョコレートを販売したり、積極的に広告展開を行ったことで、1970年代後半には「女性が意中の男性にチョコレートを贈る日」として広く認識されるようになりました。この習慣の始まりは販売戦略によるものだったかもしれませんが、当時は女性が自ら告白する機会が少なかったため、バレンタインデーが女性たちにとってポジティブなきっかけになったと考えられます。その後、愛情を伝える「本命チョコ」だけでなく、1980年代には職場の男性に贈る「義理チョコ」、2000年代には親しい友人に贈る「友チョコ」といったように、チョコレートを贈る相手が多様化していきました。
「逆チョコ」は、もはや逆ではない？
2008年頃から見られるようになった「逆チョコ」は、男性が女性に贈るスタイルを指しますが、バレンタインデーは本来、恋人同士が愛情を確かめ合う日。性別や贈り物の種類に決まりはありません。今年は、原点に立ち返り、大切な人と美味しい食事を共にしながら、愛を伝える日にしてみてはいかがでしょうか。