お菓子作りを彩る魔法のアイテム、チョコペン。誕生日ケーキやクッキーにメッセージを添えたり、キャラクターを描いたりと、手軽にデコレーションを楽しめますよね。お店で買うのも良いけれど、実は自宅でも簡単に作れるんです!この記事では、基本のチョコペンの作り方はもちろん、用途に合わせた選び方、そして、あなたのアイデアを刺激するデコレーションのヒントまで、チョコペンの魅力を余すことなくお届けします。
チョコペンとは?
チョコペンは、溶かしたチョコレートをペン型の容器に詰め、お菓子やデザートに文字や絵を描くためのアイテムです。お店で簡単に手に入るものもあれば、自宅で手軽に作ることも可能です。
手作りチョコペンのメリット・デメリット
ご家庭でチョコペンを手作りする際は、食中毒などを防ぐため、使用する器具の十分な洗浄・乾燥(可能であれば消毒)、作業前の丁寧な手洗いを心がけるなど、衛生管理に注意しましょう。
手作りチョコペンのメリット:材料を自分で選べるため、特定のアレルゲンを避けた材料で作ることが可能です。ただし、使用するチョコレートやその他の材料のアレルゲン情報をよく確認し、調理器具からのコンタミネーションにも注意が必要です。また、甘さ加減を自分の好みに合わせられることです。また、余ったチョコレートを有効活用できるため、節約にもなります。
手作りチョコペンのデメリット:温度管理や保存に気を配る必要があり、市販品に比べると少し手間がかかる点が難点と言えるでしょう。
手作りチョコペンの基本材料
手作りチョコペンを作る上で欠かせない材料は、
- チョコレート
- 牛乳
チョコレートは、お好みに合わせて、ブラック、ビター、ミルクなど、好きな種類を選んでください。牛乳は、チョコレートをより滑らかにするために使用します。チョコレートと牛乳の割合は、チョコレートの種類や好みによって調整してください。(例:ビターチョコレートの場合、チョコレート20gに対して牛乳5~10gを目安に、ミルクチョコレートの場合は牛乳なしでも美味しく作れます。)
手作りチョコペンに必要な道具
手作りチョコペンを作るには、
- チョコレートを溶かすための湯煎、または電子レンジ
- チョコレートと牛乳を混ぜ合わせるためのボウル
- コルネ(絞り出し袋)の代わりに使うオーブンシート(クッキングシート)や透明なビニールシート
※チョコレートを素早く冷やすための氷水があると作業がスムーズです
オリジナルチョコペンの作り方:3つの簡単ステップ
オリジナルのチョコペンは、次の3つのステップで手軽に作ることができます。
- チョコレートを溶かし、温めた牛乳を加えて混ぜ合わせる。
- クッキングシートなどでコルネ(絞り出し袋)を作成する。
- コルネに溶かしたチョコレートを流し込み、口をしっかりと閉じる。
ステップ1:チョコレートをなめらかに溶かす
チョコレートを溶かす方法としては、湯煎または電子レンジが便利です。湯煎の場合、チョコレートを細かく刻んでボウルに入れ、沸騰直前のお湯でゆっくりと溶かします。電子レンジを使う場合は、600Wで20~30秒ずつ加熱し、その都度よく混ぜて溶かします。焦げないように注意し、完全に溶けるまで繰り返してください。チョコレートが完全に溶けたら、温めた牛乳を少量ずつ加えて、中心から丁寧に混ぜて乳化させます。全体につやが出て、なめらかな状態になれば準備完了です。
ステップ2:簡単コルネ(絞り出し袋)の作り方
コルネは、オーブンシートやクッキングシートを使って簡単に作製できます。まず、長方形のシートを用意し、対角線上に折り目をつけます。折り目に沿ってハサミやカッターで丁寧にカットします。三角形の頂点を中心に、円錐形になるように巻き込んでいきます。先端がしっかりと尖るように巻き、巻き終わりを内側に折り込んで固定します。オーブンシートの代わりに、クリアファイルなどの透明なシートを使うことも可能です。
ステップ3:コルネにチョコレートを充填する
溶かしたチョコレートを、コルネの半分程度の量まで入れます。入れすぎると、デコレーション中にチョコレートが漏れてしまうことがあります。チョコレートが、サラサラした状態から少しとろみがつく程度になるまで冷まします。ボウルごと氷水に当てて混ぜると早く冷えますが、冷えすぎると固まってしまうため注意が必要です。コルネの口を数回折りたたみ、ねじるようにしてしっかりと閉じます。チョコレートでコルネがパンパンになるまで巻けば完成です。
チョコペンを使う前の下準備
チョコペンを使用する際は、まずペン先を少しだけカットします。切り過ぎるとチョコレートが大量に出てしまう原因になるため、少しずつ慎重に切りましょう。試し書きをして、チョコレートが滑らかに出てくるかを確認してください。ボウルのふちなどで試すと良いでしょう。
チョコペンの選び方:速乾性とソフトタイプ
店頭で販売されているチョコペンには、「速乾性」と「ソフトタイプ」の二つのタイプがあります。速乾性は、描画後すぐに固まる性質があり、ラッピングするお菓子やチョコレート製のパーツ作りに適しています。一方、ソフトタイプは、描画後も固まらないため、パンケーキやその他のデザートへの飾り付けに最適です。手作りの場合は、チョコレートの種類や温度を調整することで、ある程度の硬さを調整することが可能です。
チョコペンの使い方:基本のデコレーション方法
チョコペンを使った基本的なデコレーション方法には、ハート柄、矢羽根柄、ヒョウ柄、レース柄、文字入れ、顔を描く、ハートと花のモチーフ、立体的な花のモチーフ、立体的な蝶のモチーフ、ドットと型抜きなどがあります。これらのテクニックを組み合わせることで、多種多様なデザインのデコレーションを楽しむことができます。
チョコペンデコレーションのアイデア集
チョコペンは、クッキー、ケーキ、マカロン、マシュマロ、パンケーキなど、さまざまなお菓子やデザートのデコレーションに利用できます。ハロウィーンには、お化けやカボチャの絵柄を描いたり、クリスマスには、クリスマスツリーや雪だるまの絵柄を描くのもおすすめです。バレンタインには、ハートやメッセージを添えて、特別なプレゼントを演出することができます。
チョコペンの保管方法
手製のチョコペンは、冷蔵庫で保管するのがおすすめです。使う際には、少しだけ温めてから使用すると、チョコレートがスムーズに出て使いやすくなります。ただし、温めすぎると溶けてしまうので、温度には十分注意しましょう。
チョコペンデコレーション、ここがポイント!
チョコペンを使ってデコレーションを行う際には、チョコレートの温度管理が非常に大切です。チョコレートの温度が高すぎると、デコレーションが崩れる原因になります。反対に、冷たすぎるとチョコレートがスムーズに出てきません。程よい温度をキープしながら、デコレーションを楽しみましょう。
チョコペンデコ、よくある失敗とその解決策
チョコペンを使ったデコレーションでありがちなのが、チョコがスムーズに出てこない、線が綺麗に繋がらない、描いた模様が崩れてしまうといったトラブルです。これらを回避するには、チョコレートの温度管理を徹底し、コルネ(絞り袋)の作成方法をマスターし、描く際の力加減を意識することが重要です。
まとめ
手作りチョコペンは、気軽に始められる上に、可能性が無限に広がるデコレーションツールです。今回ご紹介した作り方やデコレーションのヒントを参考に、世界でたった一つのオリジナル作品を創作してみてください。お菓子作りがさらに楽しくなるはずです!
チョコペンが硬くてうまく絞り出せないときは、どうしたら良いでしょうか?
チョコペンが硬くなって絞り出しにくい場合は、お湯につけて少し温めるか、ヘアドライヤーで温風を当てて温めると改善されることがあります。ただし、温めすぎると溶けてしまうため、状態を確認しながら調整してください。
コルネの先を切りすぎてしまった!対処法は?
絞り袋の先端を誤って大きくカットしてしまった場合、応急処置としてテープで補強するのが一つの手段です。しかし、根本的な解決には新しいコルネを作り直す方が良いでしょう。切りすぎた状態では、チョコレートが過剰に出てしまい、繊細なデコレーションが困難になります。
自家製チョコペンの消費期限は?
手製のチョコペンは、市販品と比較して日持ちしません。冷蔵保存の上、なるべく2~3日以内に使い切るようにしてください。保管状況やチョコレートの種類によって状態が変化するため、できるだけ早めに使用することをおすすめします。
チョコペンに適したチョコレートは?
自家製チョコペンには、お菓子作りに適したチョコレートを選びましょう。中でも、クーベルチュールチョコレートは、カカオバターが豊富で、滑らかで美しい仕上がりを実現できます。お好みで、スイート、ビター、ミルクなど、様々なフレーバーを試してみて、自分にぴったりのチョコレートを見つけてください。