チョコレートフラワーペーストは、その濃厚なチョコレートの風味と扱いやすさから、様々なスイーツ作りに活用できます。今回は、チョコレートフラワーペーストについて詳しくご紹介します。
チョコレートフラワーペーストとは?
チョコレートフラワーペーストは、チョコレートを主原料に、砂糖や油脂、卵などを加えて加熱殺菌し、ペースト状にした食品です。ミルクチョコやビターチョコなどさまざまな種類があり、製菓や製パンの材料として幅広く使われています。
「フラワーペースト」という名前は、小麦粉(Flour)とペースト(Paste)を組み合わせた言葉で、元々は小麦粉やデンプンをベースにしたなめらかなペーストを指していました。チョコレートフラワーペーストは、そのチョコレート版と考えると分かりやすいでしょう。
チョコレートフラワーペーストの特徴
耐熱性が高い → 焼き込みが可能で、焼成後も風味や形状を維持できる
なめらかで扱いやすい → デコレーションしやすく、絞り込みや包み込みが可能
濃厚なチョコレートの味わい → ビター・ミルクなど種類が豊富で、スイーツの風味を引き立てる
チョコレートフラワーペーストの用途
チョコレートフラワーペーストは、製菓・製パンのさまざまなシーンで活躍します。
生菓子のクリームとして
ムースやエクレアのフィリングとして使用すると、リッチなチョコレート風味が楽しめます。
デニッシュや菓子パンのトッピング・注入
パンの中に包み込んだり、表面に絞り込んで焼くと、しっとりとした食感と濃厚な味わいがプラスされます。
焼き菓子やクッキーへの練り込み
マフィンやクッキーの生地に加えると、チョコレートの風味が引き立ちます。
デコレーションの素材として
ロールケーキのクリームや、アイシングのベースとして使えば、見た目も華やかに。

チョコレートフラワーペーストの原材料
チョコレートフラワーペーストには、次のような材料が含まれています。
ココアパウダー → 濃厚なチョコレート風味をプラス
なたね油 → しっとり感を出し、なめらかな仕上がりに
米粉・小麦粉 → 形状を保つためのベース
大豆たんぱく・乳清たんぱく → コクや食感をプラス
脱脂粉乳 → ミルクの風味を加え、なめらかさを向上
砂糖 → 甘みを調整
チョコレートフラワーペーストとカスタードクリームの違い
チョコレートフラワーペーストは、カスタードクリームと似た用途で使われることがありますが、原材料や製法に違いがあります。
項目 チョコレートフラワーペースト カスタードクリーム
主成分 小麦粉・デンプン・チョコレート 牛乳・卵・砂糖
加熱処理 事前に加熱殺菌されている 使用時に加熱調理が必要
用途 焼き込み、トッピング、デコレーション シュークリーム、プリンなど
保存性 常温保存が可能なものが多い 冷蔵保存が基本
焼き菓子やパンに使用する場合は、焼成後も形を維持できるチョコレートフラワーペーストが適しています。