葉から根まで余すことなく食べられるかぶは、その瑞々しい風味だけでなく、驚くほど低カロリーでありながら豊富な栄養素を含んでいます。この記事では、「カブのカロリーはどれくらい?」という素朴な疑問から、かぶが持つ多様な栄養成分、具体的な健康効果や美容へのメリット、そして効率的なダイエットへの活用法について詳しく掘り下げます。さらに、かぶの栄養を最大限に引き出す効果的な調理法、新鮮なものを見分ける選び方、適切な保存方法、そして毎日の食卓に手軽に取り入れられる簡単レシピまで、かぶの魅力を余すことなくご紹介。健康や美容を意識し、日々の食事にかぶを取り入れたい方は、ぜひ参考にしてください。
かぶの基礎知識:多彩な品種と歴史的背景
かぶは、古くから日本人に親しまれてきたアブラナ科の野菜です。春の七草の一つである「すずな」としてもその名を知られ、非常に長い歴史の中で、日本各地で独自の品種が育まれてきました。葉と根のどちらも食用とされ、それぞれ異なる栄養素と風味を持っています。このセクションでは、かぶの多様な品種とその歴史、そして葉と根それぞれの特徴について掘り下げていきます。
日本の食文化を彩るかぶの品種:「すずな」からご当地かぶまで
一口にかぶと言っても、その品種は非常に多彩です。大きさによって大かぶ・小かぶに分類されたり、白、赤、黄など、色鮮やかなタイプが存在します。日本では古くから春の七草の一つである「すずな」として親しまれてきましたが、全国各地にはその土地固有の『ご当地かぶ』が数多く存在します。例えば、京野菜の代表格である「聖護院かぶら」は、その巨大なサイズで有名であり、千枚漬けには欠かせません。滋賀県の「日野菜」は細長い形状が特徴的で、また、西洋野菜の「黄金かぶ」のように、視覚的にも楽しめる品種もあります。これらの多種多様な品種は、それぞれ異なる食感や風味を持ち、日本の食卓に豊かなバリエーションをもたらしています。いずれの品種も、その低カロリーさは共通しており、様々な料理でその個性を発揮します。
かぶの栄養を丸ごと享受:葉と根が持つ独自の魅力と活用法
かぶが持つ最大の魅力の一つは、その葉から根まで、一切無駄なく丸ごと食べられる点にあります。私たちが普段「根」として親しんでいる白い球状の部分は、実は茎が肥大化したもので、みずみずしい食感と上品な甘みが特徴です。生で食べれば心地よいシャキシャキ感、加熱するととろけるような柔らかさが楽しめます。一方、上部に伸びる「葉」の部分は、緑黄色野菜に分類され、根とはまた異なる豊富な栄養素を含んでいます。葉は独特のほろ苦さがあり、おひたしや炒め物などにすることで、根とは異なる深みのある味わいと食感が楽しめます。一般的に、根の部分は非常に低カロリーであり、葉の部分も同様にカロリーが低い上に、ビタミンやミネラルが豊富です。葉と根を一緒に料理に取り入れることで、かぶの持つ低カロリーで多様な栄養と風味を最大限に享受することができます。
かぶの糖質・カロリーと他の野菜との比較
健康意識の高い方々や体重管理に取り組む方々にとって、かぶは非常に魅力的な野菜の一つです。その魅力は、控えめなカロリー量に加えて、多岐にわたる栄養成分を含んでいることにあります。本稿では、かぶの葉と根、それぞれの部位に含まれるエネルギー量や糖質の具体的な数値に焦点を当て、さらに他の身近な野菜と比較した際の特性について掘り下げていきます。
かぶ(可食部)のエネルギーと糖質詳細
かぶに含まれるエネルギー(カロリー)と糖質の量は、食用とする部位(葉または根)によって違いが見られます。文部科学省が公表している「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」を参考にすると、かぶの可食部100gあたりのエネルギーと糖質は下記の通りです。
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**かぶ 葉(可食部100gあたり)** エネルギー:20kcal 糖質:1g
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**かぶ 根(皮なし、可食部100gあたり)** エネルギー:19kcal 糖質:3.4g
また、一般的なかぶ1個分(ここでは葉41g、根119gを想定)で換算した場合の栄養価は次のようになります。
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**かぶ 葉(1個分あたり)** エネルギー:8.2kcal 糖質:0.41g
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**かぶ 根(皮なし、1個分あたり)** エネルギー:22.6kcal 糖質:4g
これらの数値から明らかなように、かぶは葉と根のどちらも、100gあたり約20kcalと非常に低いカロリー値を示しています。特に葉の部分は糖質がわずか1gと、極めて少ない点が際立っています。根の部分(皮つきでも)も同様に100gあたり20kcal程度であり、全体としてカロリーを気にせず取り入れやすい食材と言えるでしょう。
他の野菜との糖質・カロリー比較
他の代表的な野菜とカロリーや糖質を比較してみると、かぶの葉と根は両方とも、そのエネルギー量が低い傾向にあることがわかります。糖質に関して言えば、葉は非常に少ないですが、根は平均的な野菜と比較して中程度の含有量です。具体的な例を挙げると、きゅうり100gが14kcal/2.8g、レタス100gが12kcal/1.7gである一方、でんぷん質が多いじゃがいもは100gあたり76kcal/16.3g、さつまいもは126kcal/30.3gです。このように見ると、根菜類の中でもかぶは、比較的低カロリーかつ低糖質な分類に属すると言えます。この低カロリーであるという特徴は、特に体重コントロールや糖質制限を実践されている方々にとって、日常の食生活に積極的に取り入れやすい、計り知れない利点となるはずです。
かぶに秘められた豊富な栄養素とその驚くべき効能
かぶは、その控えめなカロリーだけが特筆すべき点ではありません。実は、私たちの身体の健康維持に寄与する多種多様な栄養素をたっぷりと含んでいます。興味深いことに、葉と根では含まれる栄養素の種類やその量が異なり、それぞれがユニークな健康上のメリットを提供します。このセクションでは、かぶが持つ主要な栄養成分と、それらがもたらす優れた健康効果について、詳細なデータに基づきながら深掘りしていきます。
むくみ対策と高血圧ケアに貢献する「カリウム」
かぶに豊富に含まれるカリウムは、私たちの身体が常に最適な状態を保つ「ホメオスタシス」を維持するために不可欠なミネラルです。特にカリウムは、むくみの原因となる体内の余分なナトリウム(塩分)の排出を促す重要な役割を担います。塩分の過剰摂取は高血圧だけでなく、胃がんや食道がんのリスクを高めることが研究で示されています。そのため、味付けの濃い食事を摂った際などは、カリウムを積極的に補給することで、ナトリウムの排出をサポートし、むくみを軽減し、血圧の安定に役立てることができます。現代の食生活においてナトリウムの摂取量が増加傾向にあるため、カリウムの十分な摂取はますます注目されています。また、カリウムは脳卒中のリスク低減や、骨密度の維持にも良い影響を与えることが知られています。かぶの根100gあたりには280mg、葉100gあたりには330mgと、特に葉に多くのカリウムが含まれており、効率よく摂取できる優れた食材と言えるでしょう。
肌の健康と若々しさを育む「ビタミンC」
かぶ、特にその緑豊かな葉の部分に多く含まれるビタミンCは、強力な抗酸化作用を持つことで知られています。この抗酸化作用は、細胞を酸化させることで老化や生活習慣病を引き起こす活性酸素の働きを抑制し、身体を内側から若々しく保つ助けとなります。美容の観点からも、ビタミンCは肌の弾力やハリを保つコラーゲンの生成に不可欠な栄養素です。さらに、メラニン色素の過剰な生成を抑える働きがあるため、シミやそばかすの予防、そして肌全体のトーンアップ効果も期待できます。日差しが強い季節や、屋外での活動が多い方は、積極的にビタミンCを摂ることで、紫外線によるダメージから肌を守り、肌のたるみやシワといったエイジングサインの対策にも繋がります。かぶの根100gあたりには19mg、葉100gあたりには82mgと、葉には特に豊富なビタミンCが含まれています。
目と粘膜の健康を守る「β-カロテン(ビタミンA)」
かぶの葉にはβ-カロテンが豊富に含まれており、この栄養素は体内で必要に応じてビタミンAに変換される特性を持っています。ビタミンAは、目の健康維持、皮膚や粘膜の保護、免疫力の向上、そして暗い場所での視力維持に重要な役割を果たします。β-カロテン自体も強力な抗酸化作用を有しており、細胞を活性酸素の攻撃から守ることで、動脈硬化やがん、老化、さらには免疫機能の低下を防ぐ効果が期待されています。β-カロテンは脂溶性ビタミンであるため、油と一緒に摂取することで吸収率が格段に向上します。そのため、炒め物や油を使ったドレッシングなど、油を用いた調理法がおすすめです。かぶの葉100gあたりには、驚くべきことに2800μgものβ-カロテンが含まれており、日々の食卓に取り入れることで、目や皮膚、そして全身の免疫系の健康維持に大いに貢献してくれるでしょう。
消化をサポートする天然の力「アミラーゼ」
かぶの根の部分に多く含まれるアミラーゼは、デンプンを分解する消化酵素の一種です。このアミラーゼは、唾液や膵臓から分泌される酵素と同様に、ご飯やパンなどの主食に含まれるデンプンを効率よく分解し、消化吸収を助ける重要な働きをします。アミラーゼの働きによって、食後の胃の重苦しさを軽減したり、食欲不振時の胃腸の負担を和らげる効果が期待できます。特に食欲が湧かない時や胃もたれを感じる際に、かぶを食事に取り入れることで、胃腸の働きを助け、消化をスムーズに進める手助けとなるでしょう。ただし、アミラーゼは熱に弱い性質を持っているため、その消化酵素としての効果を最大限に活かすには、生食するか、または加熱時間を短くする調理法を選ぶことをおすすめします。
辛味成分に秘められた力「イソチオシアネート」
カブをはじめとするアブラナ科野菜が持つ独特の辛味成分、それがイソチオシアネートです。この化合物には、抗菌作用や食欲を刺激する効果が期待されています。イソチオシアネートは、野菜の細胞壁が破壊されると、ミロシナーゼという酵素の作用によって生成されます。例えば、カブを刻んだり、おろしたりする際に、この成分が活性化されるのです。近年の研究では、イソチオシアネートが持つ強力な抗酸化作用に加え、発がん物質の活性化を抑える働きがあることが大きく注目されています。したがって、がん予防の観点からも、積極的に食生活に取り入れたい成分の一つです。アミラーゼと同様に、イソチオシアネートも熱にデリケートな性質があります。そのため、生で刻んだり、細かく咀嚼したり、すりおろしたりといった調理法が、その効果的な摂取には適しています。
その他、葉に豊富なミネラル「カルシウム」
カブの葉には、これまでに挙げた主要な栄養素に加え、骨や歯の健康維持に不可欠なミネラルであるカルシウムも非常に多く含まれています。カブの葉100g中には約250mgものカルシウムが含有されており、これは牛乳とほぼ同等の量に相当します。骨粗しょう症の予防や、健全な体づくりのために、カブの葉もぜひ積極的に毎日の食事に取り入れることを推奨します。
ダイエットと美容に貢献するカブの力
カブが持つ多彩な栄養素は、健康維持にとどまらず、ダイエットや美容の面でも非常に有効な力を発揮します。低カロリーでありながら満足感も得やすく、体の内側から美しさを育む手助けをしてくれるでしょう。このセクションでは、カブがダイエットや美容にどのように寄与するのかを、具体的なメカニズムを交えて解説していきます。
低カロリーでむくみ解消!ダイエットの強い味方
カブは、その低カロリー特性から、ダイエット中の食事にぜひ取り入れたい優れた食材です。葉も根も、100gあたりのカロリーは20kcal前後と、他の多くの野菜と比べてもエネルギー量が控えめであり、たっぷり食べてもカロリー過多になりにくいのが大きな特徴です。加えて、カブに豊富に含まれるカリウムは、体内の過剰な塩分や水分を体外へ排出する作用があります。この働きにより、ダイエットの妨げとなるむくみを軽減し、引き締まった体へと導く効果が期待できるのです。また、カブの根に豊富に含まれる消化酵素のアミラーゼは、デンプンの分解を促進し、胃腸への負担を和らげます。消化が円滑に進むことで、基礎代謝の向上にも繋がり、結果としてダイエットを力強くサポートします。アミラーゼは熱に弱い性質を持つため、その効果を最大限に引き出すには、短時間の加熱調理や生食で摂取するのが最も効果的です。
抗酸化作用で肌の老化を防ぎ、ハリと潤いを保つ
カブに多く含まれるビタミンCやベータカロテンといった強力な抗酸化物質は、美容の観点からも計り知れない恩恵をもたらします。これらの栄養素は、肌の老化を加速させる活性酸素の働きを抑制し、細胞が受ける酸化ストレスから肌を保護します。その結果、肌のたるみやしわといった加齢による兆候を防ぎ、若々しい外見を維持するのに役立ちます。特にビタミンCは、コラーゲンの生成をサポートする役割があり、肌の奥から弾力と潤いを高め、フレッシュでしっとりとした肌を育む助けとなります。さらに、メラニン色素の産生を抑える作用があるため、シミやそばかすの発生を予防し、澄んだ輝きのある肌へと導くでしょう。毎日の食事にカブを取り入れることは、身体の中から肌の健康と美しさを支え、優れたエイジングケア効果が期待できます。
かぶの栄養を最大限に引き出す摂取方法と調理のコツ
カブの葉と根には、それぞれ多様な栄養成分がぎっしり詰まっています。これらの栄養素が持つ独自の性質を把握することで、より効果的に、そして美味しくカブを食卓に取り入れることが可能です。このセクションでは、カブの持つ栄養価を最大限に引き出すための調理のヒントと、日々の摂取における留意事項を詳しくご紹介します。
葉と根で異なる!栄養効率を高める調理法
カブの葉と根に含まれる栄養成分は、それぞれ水溶性、脂溶性、あるいは熱に弱い酵素といった異なる性質を持っています。これらの特徴を踏まえた調理法を採用することで、栄養素が失われるのを極力防ぎ、カブがもたらす恩恵を最大限に享受できます。
脂溶性ビタミンを逃さない葉の調理法
カブの葉には、ビタミンKやベータカロテンといった脂溶性のビタミンが豊富に含有されています。脂溶性ビタミンは油脂に溶けやすい性質があるため、油分と一緒に摂ることでその吸収効率は飛躍的に向上します。そのため、カブの葉は、炒め物や油で和える料理、野菜炒めなどに活用するのが理想的です。例えば、ごま油やオリーブオイルで軽く炒めるだけで、栄養の吸収を促進しながら、葉本来の豊かな風味も際立たせることができます。
水溶性ビタミン・酵素を最大限に引き出す根の調理法
かぶの根茎には、水溶性のビタミンCをはじめ、消化を助ける酵素アミラーゼ、そして独特の辛味成分であるイソチオシアネートといった有用な成分が豊富に含まれています。これらの成分は共通して熱に弱く、特にビタミンCは水溶性であるため、調理の過程で失われやすい性質を持っています。そのため、かぶが持つこれらの栄養素や酵素の働きを余すことなく享受するには、加熱せず生の状態でいただくのが理想的です。例えば、みずみずしいサラダに加えたり、手軽な浅漬けにしたり、あるいは大根おろしのようにすりおろした「かぶおろし」として利用することで、熱による成分の損失を抑え、酵素もそのままの状態で摂取できます。もし温かい料理に使う場合は、スープや味噌汁のように汁ごと食す料理にすることで、煮汁に溶け出した水溶性の栄養素も無駄なく摂取することが可能になります。
健康維持のための適切な摂取量と留意点
かぶは多種多様な栄養素を含む優れた野菜ですが、その摂取量については考慮すべき点があります。厚生労働省が定める成人の1日あたりの野菜摂取目標量は350gとされており、かぶもこの目標量の一部として、他の様々な野菜と組み合わせてバランス良く摂取することが推奨されます。かぶに含まれる豊富な食物繊維は、腸内環境を整え、便通の改善に貢献しますが、あまりに多くの量を一度に摂取すると、体質によっては腹部の不調や下痢を引き起こしたり、あるいは特定の栄養素の吸収を阻害する可能性も考えられます。したがって、かぶの健康効果を最大限に享受するためには、日々の食生活の中で他の食品とのバランスを考慮し、適量を守って取り入れることが非常に重要です。
新鮮なかぶの見分け方と鮮度を保つ保存法

かぶ本来の美味しさと栄養価を十分に堪能するためには、鮮度の良いものを選び、適切な方法で保存することが不可欠です。ここでは、市場で質の良いかぶを見極めるためのポイントと、その鮮度を長期間保つための具体的な保存テクニックをご紹介します。
質の良いかぶを選ぶための着目点
新鮮で美味しいかぶを選ぶ際には、以下の特徴に注目してください。
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**葉の状態:** 葉がピンと張っていて、鮮やかな緑色をしているものが新鮮さの証です。しなびていたり、色がくすんでいたり、黄ばんでいるものは鮮度が落ちている可能性が高いです。特に葉付きのかぶは、葉から水分が蒸発しやすいため、葉が元気なものほど採れたての鮮度を保っています。
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**根部の状態:** 根の部分は、表面の肌理が細かく、自然な光沢があり、全体的にふっくらとした丸みがあるものが良品です。傷やひび割れがなく、均一な白さを保っているものを選びましょう。手に取って触れた際に、程よい硬さがあるものが新鮮です。柔らかすぎたり、ぶよぶよしているものは避けましょう。
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**重さ:** 持ってみてずっしりとした重みを感じるものは、水分が豊富に含まれており、鮮度が良い証拠です。
これらのポイントを参考に、品質に優れたかぶを選びましょう。
鮮度を保つ!根と葉の適切な保存テクニック
カブは、手に入れたらすぐに適切な処置を施すことで、そのみずみずしさを長持ちさせることが可能です。特に、根と葉は別々に保存することが鮮度維持の基本となります。
根と葉の切り離し
カブは、葉をつけたままにしておくと、葉が根から水分を吸い上げてしまい、根の乾燥を早めてしまいます。そのため、手に入れたら速やかに根と葉を切り離すようにしましょう。このひと手間によって、根の鮮度をより長く保つことが可能になります。
葉の保存方法
切り離した葉は、軽く湿らせたキッチンペーパーで包み、食品保存袋に入れるか、立てて保管できる容器に収納します。冷蔵庫の野菜室で保管し、できるだけ早く使い切ることをお勧めします。葉の部分は傷みやすいため、2~3日程度で使い切るのが理想的です。
根の保存方法
根の部分も同様に、乾燥を防ぐためにキッチンペーパーで包んでから保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。根は葉よりも日持ちしますが、美味しさを損なわないためにも1週間以内には消費することをおすすめします。さらに、すぐに使用しない場合は、下処理を施してから冷凍保存するという選択肢もあります。薄切りやいちょう切りにしたものを軽く湯通ししてから冷凍しておけば、調理の際に手軽に利用できます。
新鮮なカブを適切に保存することで、その豊かな風味と栄養価を最大限に引き出して楽しみましょう。
低カロリーでヘルシー!かぶを美味しく楽しむ人気レシピ
かぶは、シャキッとした食感とほんのりとした甘み、そして葉の持つ独特のほろ苦さが魅力の野菜です。特に注目すべきは、そのカロリーの低さ。根の部分は約100gあたり20kcal前後と非常にヘルシーでありながら、食物繊維やビタミンCなどの栄養素を豊富に含んでいます。このため、ダイエット中の方や健康的な食生活を心がけている方にも最適な食材と言えるでしょう。今回は、このかぶの葉と根を丸ごと活用した、美味しくて体にも嬉しい人気レシピをご紹介します。日々の献立に、彩りと健康的な選択肢を加えてみませんか?
かぶと明太子の絶妙ソテー
かぶ本来の優しい甘さと、明太子のピリッとした辛味が織りなすハーモニーが食欲をそそります。普段使いはもちろん、ちょっとしたおもてなしにも喜ばれる一皿です。
【材料(2人分)】
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かぶ…4個(葉付き)
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辛子明太子…1腹分
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オリーブオイル…小さじ2
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A:[オリーブオイル 大さじ2、レモン汁 大さじ1、しょうゆ 少々]
【作り方】
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かぶはきれいに洗い、皮をむいたら、1つを8等分くらいのくし切りにします。
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かぶの葉は、ラップをして電子レンジで1分30秒加熱し、冷水に取ってからしっかりと水気を絞っておきます。
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辛子明太子の薄皮を取り除き、ボウルにAの調味料と共に入れ、よく混ぜてソースを準備します。
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フライパンにオリーブオイル小さじ2を熱し、くし切りにしたかぶを加えて中火で2~3分、焼き色がつくまで炒めます。
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火を止めたら、3で作った明太子ソースを加えて全体に絡ませ、清潔な保存容器に移します。
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かぶの葉は、食べる直前に1~2cm幅に切り、炒めたかぶとソースに混ぜ合わせてお召し上がりください。
オイルサーディンと彩り蒸し野菜のサラダ
電子レンジ調理で手軽に楽しめる、彩り豊かな栄養豊富なサラダです。オイルサーディンの凝縮された旨みが、ふっくら蒸し上がった野菜と絶妙にマッチし、食卓を華やかに彩ります。
【材料】
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かぶ…1個
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インゲン…5本
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赤パプリカ…1/3個
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オイルサーディン(量はお好みで)…1/4~1/2缶
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オリーブオイル…大さじ1
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白ワインビネガー…大さじ1
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塩こしょう…適宜
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粒生こしょう(トッピング用・お好みで)…適宜
【作り方】
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かぶは放射状に8等分、パプリカは食べやすい細めの乱切り、インゲンは斜め3〜4等分にカットします。
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1でカットした野菜をそれぞれ電子レンジで加熱し、柔らかく蒸します(茹でても構いません)。素材の風味と歯ごたえを活かすため、少し食感が残る程度に加減するのがおすすめです。
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大きめのボウルに2の温野菜と、軽くほぐしたオイルサーディンを加え、オリーブオイル、白ワインビネガー、塩こしょうで全体を丁寧に和えます。
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お皿に美しく盛り付け、お好みで粒生こしょうを散らせば出来上がりです。
柿とかぶのサラダ
旬を迎える柿と新鮮なかぶが織りなす、甘みと爽やかな酸味、心地よいシャキシャキ食感が特徴の洗練されたサラダです。普段使いはもちろん、おもてなしの席にもぴったりの一品です。
【材料 2人分】
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新鮮な柿 1個
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かぶ 2個
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エンダイブ 約15g
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ドレッシングA:[醤油 小さじ2、粒マスタード 小さじ2、ごま油 大さじ1と1/3]
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塩 少々
【作り方】
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柿は、まず皮を剥き、種を取り除いてから、12等分のくし切りにします。
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かぶは皮を剥き、7〜8mm程度の厚さのくし形にカットします。軽く塩を振って、全体を混ぜ合わせます。
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エンダイブは冷たい水で洗い、パリッとさせたら、しっかりと水気を切ってから食べやすい大きさにちぎってください。
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ボウルに用意したAの調味料をよく混ぜ合わせ、そこに手順1の柿と手順2のかぶを加えて全体に絡めます。
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最後に、手順3のエンダイブを加えて軽く混ぜ合わせれば、出来上がりです。
かぶとりんごのヨーグルト風味サラダ
シャキシャキとしたかぶと甘酸っぱいりんごが織りなす、驚きの組み合わせが魅力のヨーグルトドレッシングサラダ。ピンクペッパーが彩りと風味の素敵なアクセントを添えます。
【材料 2人分】
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りんご 1/2個
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かぶ 1個
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塩 少々
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無糖ヨーグルト 大さじ1
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マヨネーズ 大さじ1
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レモン果汁 大さじ1
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ピンクペッパー 少々
【作り方】
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かぶは1~2mmの薄切りにし、軽く塩をもんでしんなりさせます。
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りんごは食感を残すため、一口大の3~4mm厚さにスライスします。
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ボウルに工程1のかぶと工程2のりんごを入れ、ヨーグルト、マヨネーズ、レモン汁で和えます。
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味見をして、味が薄い場合は塩やマヨネーズを足して調整してください。
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器に盛り付け、ピンクペッパーを指で潰しながら散らして完成です。
かぶ×納豆のとろみみそ汁
かぶの優しい甘みと納豆の風味が溶け合い、心身ともに温まる一杯です。おろしわさびが風味のアクセントに。
【材料 2人分】
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かぶ(5mm幅)…小2株
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かぶの葉(5mm幅)…1株分
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だし…1+1/2カップ
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みそ…大さじ1強
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納豆…1パック
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おろしわさび…少々
【作り方】
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小鍋に出汁とかぶを加えて火にかけ、沸騰したらアクを取り除き、蓋をして1分ほど煮ます。
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かぶの葉を加え、味噌を溶き入れた後、温まってきたら納豆を加えて再び煮立つ直前で火を止めます。
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器に盛り、お好みでわさびを添えてお召し上がりください。
カブとベーコンの風味豊かなバターソテー
香り高いベーコンとバターで香ばしくソテーされたカブは、しっかりとした満足感がありながら、みずみずしい食感も同時に楽しめる逸品です。毎日の献立のメインディッシュとしても大変おすすめです。
【材料】
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カブ…2個
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ブロックベーコン…50g
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無塩バター…10g
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塩、こしょう…適量
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しょうゆ…小さじ1
【作り方】
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カブは丁寧に皮を剥き、食べやすい大きさにくし切りにします。ベーコンは1cm幅にカットしてください。
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フライパンにバターを熱し、溶け始めたらベーコンを加えて炒めます。
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ベーコンの表面がカリッとするまで炒めたら、切ったカブを投入し、さらに炒め合わせます。
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カブが柔らかくなり、透明感が出てきたら、塩とこしょうで味を整えます。仕上げにしょうゆを鍋肌から回し入れ、全体に絡めたら出来上がりです。
食卓のアクセントに。カブときゅうりのさっぱり塩漬け
食欲をそそるさっぱりとした浅漬けは、箸休めやお口直しに最適です。材料を揉み込むだけで作れる手軽なレシピなので、もう一品加えたい時に大変便利です。
【材料】
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かぶ…1個
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きゅうり…1本
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塩…小さじ1/2
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砂糖…小さじ1/4
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昆布茶または顆粒だし…少々(お好みで)
【作り方】
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かぶは皮を剥いて薄切りに、きゅうりも同様に薄い輪切りにします。
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ボウルにかぶときゅうりを入れ、塩、砂糖、そしてお好みで昆布茶や顆粒だしを加え、全体によく揉み込みます。
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そのまま15分から30分ほど置いて、水分がしっかり出るのを待ちます。
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軽く水気を切って器に盛り付けたら出来上がりです。一晩以上漬け込むと、さらに味が染み込み一層美味しくなります。
葉まで使い切り!絶品かぶの葉ふりかけ
栄養豊富なかぶの葉を余すことなく活用できるふりかけのレシピです。ちりめんじゃこや生姜、白ごまとの組み合わせが、香ばしさと清涼感を演出し、ご飯が何杯でも進む一品に仕上がります。
【材料】
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かぶの葉…2株分
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ちりめんじゃこ…大さじ2
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生姜(みじん切り)…1かけ分
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ごま油…小さじ1
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醤油…大さじ1
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みりん…大さじ1
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白ごま…大さじ1
【作り方】
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カブの葉を細かく切り、しっかりと水気を絞ります。
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熱したフライパンにごま油をひき、生姜とちりめんじゃこを香りが立つまで炒めます。
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香りが立ったら、そこにカブの葉を加えてさらに炒め合わせます。
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葉がしんなりしたら、醤油とみりんを加え、水分が飛ぶまでじっくりと炒め煮にしてください。
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火を止める直前に白ごまを混ぜ込んだら、もう完成です。
監修者おすすめ:甘くて食べやすい「かぶおろし」
大根おろしとは一味違う「かぶおろし」も、ぜひお試しいただきたい逸品です。アブラナ科の野菜に豊富なイソチオシアネートは、実は野菜の細胞が破壊される際に、ミロシナーゼという酵素との反応によって生み出されます。この酵素は加熱するとその働きを失ってしまうため、刻んだり、よく噛んだり、あるいはすりおろしたりといった生食の調理法が、その抗酸化作用をより高める鍵となります。大根おろしは、時期や使う部位によって辛さの程度が大きく変動することがありますが、カブの場合は大根のような強い辛味が少なく、すりおろすことでむしろ自然な甘みが引き立つため、どなたにも食べやすいのが魅力です。さらに、消化酵素のアミラーゼも効率的に摂取できるため、揚げ物や和え物、焼き魚などに添えることで、料理の風味を引き立てつつ、健康効果も期待できます。「かぶおろし」を、ぜひ日々の食卓に取り入れてみてください。
まとめ
カブは、葉から根まで余すことなく利用できる、非常に栄養豊富で健康増進に役立つ野菜です。カロリーが低いにもかかわらず、カリウム、ビタミンC、β-カロテン、消化酵素アミラーゼ、そしてイソチオシアネートといった、私たちの体に必要な多種多様な栄養素をたっぷりと含んでいます。むくみの軽減や高血圧の予防、美肌やエイジングケア、消化促進効果に加え、生活習慣病や一部のがん予防への寄与も期待されています。葉の部分は油で炒めることで栄養吸収を高め、根は生でサラダにしたり、汁物の具材にしたりと、それぞれの部位の栄養特性を活かした調理法で、カブの持つ力を最大限に引き出すことができます。また、新鮮なカブを選び、正しい方法で保存することで、その美味しさと鮮度を長持ちさせることが可能です。本記事でご紹介した様々な調理法を参考に、ぜひ日々の食卓にカブを取り入れ、その豊かな風味と素晴らしい健康効果を実感してください。
かぶの葉と根ではどちらが栄養価が高いですか?
カブは、その葉と根の両方に多くの栄養素を含んでいますが、含まれる栄養素の種類やその量には明確な違いがあります。一般的には、β-カロテン(ビタミンAに変換)、ビタミンK、カルシウム、葉酸といった栄養素は葉の部分に格段に豊富で、緑黄色野菜としての高い栄養価を誇ります。これに対し、ビタミンCや消化酵素のアミラーゼ、そしてイソチオシアネートなどは根の部分にも見られます。どちらか一方を「より栄養価が高い」と断定することは難しいですが、それぞれが独自の栄養的なメリットを持っているため、両方をバランス良く食生活に取り入れることが、カブの持つ全ての恩恵を享受するための最善の方法と言えるでしょう。
かぶは生で食べるのと加熱して食べるのと、どちらがおすすめですか?
かぶの根は、その栄養を最大限に活かすためには生食が断然おすすめです。特に、豊富に含まれるビタミンCや消化酵素のアミラーゼ、そして独特の辛味成分であるイソチオシアネートは熱に非常に弱いため、加熱調理するとその恩恵を受けにくくなってしまいます。新鮮なサラダや爽やかな浅漬け、あるいは薬味としてのかぶおろしなど、生の状態で召し上がることで、これらの貴重な成分を効率よく摂取することができます。一方で、かぶの葉に多く含まれるβ-カロテンやビタミンKといった脂溶性ビタミンは、油と一緒に加熱することで吸収率が格段に向上します。そのため、葉の部分は炒め物やおひたしなど、加熱調理で油と合わせるのが賢明です。根と葉、それぞれの栄養特性を理解し、最適な調理法でかぶの美味しさと栄養を余すところなく味わいましょう。
かぶはダイエットに効果がありますか?
はい、かぶはダイエットを強力にサポートする優れた食材と言えます。まず、その最大の魅力は、根も葉も100gあたり約20kcalという驚くほどの低カロリーである点です。これにより、満足感を得つつ全体のカロリー摂取量を効果的に抑えることが可能になります。さらに、かぶに豊富に含まれるミネラルの一種であるカリウムは、体内に蓄積されがちな余分なナトリウムと水分を排出し、むくみの解消に大きく貢献します。むくみは見た目の問題だけでなく、体重増加にも繋がりやすいため、カリウムの摂取はダイエットにおいて非常に重要な役割を果たします。加えて、かぶの根にはデンプンの分解を助ける消化酵素アミラーゼが含まれており、消化吸収の負担を軽減し、結果としてスムーズな代謝へと導く効果も期待できます。













